バディファイトif〜臥炎キョウヤに弟がいたら〜 作:楠木東弥
最近バディアゲインというパックが発売されて、購入欲を大いに刺激されたゾ……。
マジで、いやマジで神シリーズも収録されたゲームが発売されて欲しい(切実)
神シリーズのカードは全く知らないけど、頑張って覚えるからさ……。
創世魔剣とか、使いたいカードが沢山あるんだよ!
「馬鹿者!なぜあんな場所で必殺モンスターを使った!」
牙王に負けた翌日。
僕はバディポリスの高層階、食堂でそんなお叱りを受けていた。
ドーン伯爵から。
「ま、まあまぁドーン伯爵。そこまで混乱は広がっていないのだし……」
「コマンダーI、確かに貴方の言いたいこともわかるが、それはそれです。あれの情報が研究班に漏れていたらどうなっていたか……」
研究班、聞いた事がある。
確か、バディポリス直属でモンスターの解析、量産が目的の組織だったか。
ドーン伯爵の話を聞く限り、必殺モンスターはバディポリスの全員が把握しているわけではないらしい。
「ともかく、必殺モンスターは迂闊に使うんじゃない。使わざるおえない状況があるとしても、我々の判断を仰ぐんだ」
「わかりましたー……」
判断を仰げ、か。
多分、僕はどんな状況でもそんな事はしないだろう。
頭が硬い大人に従っても、状況が更に悪化するだけなのだから。
龍炎寺タスクも、そう判断したから無断でフューチャーフォースを使ったのだろうし。
「ふぅ、この話はひとまずここまでだ。本題に入ろう」
「本題?まだあるんですか?」
「まぁそう言わないでくれ。コホン。ヤミゲドウ、というモンスターの封印が何者かに解かれた事は、君も知っているな?」
「まぁ、少しは」
確か、イーターの半身だったか。
それが一体どうしたのだろう。
「奴は今でもどこかのワールドでモンスターを喰らい、力を取り戻しているだろう。そして、我々バディポリスは一刻も早くヤミゲドウの居場所を特定し、速やかに殺す義務がある」
イーター、そしてヤミゲドウ。
これらは、放っておいたら世界を喰らう。
それをドーン伯爵は阻止したいのだろうし、僕だって世界が喰われるのは望んでない。
「今でもバディポリス隊員による懸命な捜索が行われているが、この作戦は極秘だしある程度以上の戦闘力を持つ隊員も多くはない。そこでだ」
と、顎髭を弄っていたドーン伯爵はその手を僕の肩に置き、じっと目を見つめてきた。
なぜだろう、何か嫌な予感がする。
「臥炎悠斗くん、君に少年バディポリスをやって欲しい」
「「は……はぁぁぁぁぁぁ!?」」
という叫び声は、僕とコマンダーIから漏れたものだ。
後、隣に座っているソフィアも目を見開いた。
ちなみに、イーターはソフィアの膝の上で食堂のパンを頬張っている。
おい、今お前の半身の話をしてるんだぞ。
「ド、ドーン伯爵!?いくらなんでもそれは……!」
「ふむ。我が輩は特に問題は無いと思います。彼は龍炎寺タスクに匹敵……いや、上回るほどの戦闘力があるのだし、臥炎財閥との縁も完全に切れている。しかも、強くなるために様々なワールドを巡っているときた。これ以上の適任はいないでしょう」
「いやいや、流石にそれは」
と、僕とコマンダーIが反論するが、
「君とソフィアくん、中学生のみの同居を許しているのは誰かね。そして、情報統制をしているのは?強力なモンスターの情報を横流ししているのは?」
「うぐっ……!それは……バディポリス……です」
「そうだろうそうだろう」
と、ドーン伯爵は満足げに頷いた。
確かに僕は、バディポリスに様々な恩を貰っている。
そして、世の中はギブアンドテイク。
対価があるのは当たり前で、それが少年バディポリスになれ、という事か。
確かに、恩を着せられっぱなしというのも性に合わない。
「わかりました。なりますよ、少年バディポリスに」
「うむ、ありがとう。あぁ、仕事と言ってもタスクくんのようにクリミナルファイターは捕まえなくて良い」
「各ワールドを巡るついでに、ヤミゲドウを探せって事ですか?」
「理解が速くて助かる」
まぁ、そのくらいなら何の問題もないか。
その後もいくつか話を聞き、僕とソフィアはそのまま相棒学園に登校した。
◆◇◆◇
「いいのですか、悠斗様」
相棒学園とバディポリス本部が近かったため、徒歩で向かっている途中。
ソフィアがそう訊いてきた。
「少年バディポリスの事か?まぁ、バディポリスにはいつか恩を返さなきゃいけなかったし、丁度良かったと思うよ」
「その事もですが、もう一つの方です」
もう一つの事、というのはヤミゲドウ捜索の事だ。
「まぁ、イーターと同等の存在を探すんだから自分の身は自分で守れるだろ。僕らはいつも通りにすれば良い」
ドーン伯爵の話では、各ワールドにバディポリス隊員がいるらしい。
特定のワールドを探索している時は、そのバディポリス隊員と一緒に活動して欲しいと言われたのだ。
「ダー。ですが部外者がいるというのは……その……」
珍しいな、ソフィアがこんなに歯切れ悪いなんて。
「どうした?ソフィ——」
その理由を聞く前に、相棒学園からファイティングステージでよく聞くような大歓声が聞こえた。
そうか、今日はABCカップの開催日だったか。
しっかしこれ、普通に近所迷惑だろ。
って、僕も主催者側だから速く行かないと。
「すまんソフィア!また後で!」
「ダー……」
落胆の声音で了承するソフィアに申し訳なく思いながらも、バディスキルを発動してすぐさま校庭に向かった。
◆◇◆◇
校庭に着くと、既に初等部の予選が始まっていた。
お、牙王もいるな。
バディスキルを解除し、地上に降りる。
「お、やっと来たで。人を散々こき使っておいて、自分は遅刻なんてえらい余裕やなぁ?」
「すまんすまん、ちょっと用事があったんだよ」
こき使ったというのは、仕事の事である。
僕はジンに、警備員という仕事を任せたのだ。
警備員と言っても大したものではなく、せいぜいがズルをしたファイターの対処と暴力沙汰の仲裁。
生徒会のメンバーだけでは流石に無理という事で、金さえ払えばなんでもやってくれるジンと他数名を雇った、というわけだ。
「で、どこまで進んでる?」
「もう3人は決まっとる。んで、最後の1人を決めるファイトも今やっとるところや」
ABCカップの本戦に出場できるのは、初等部と中等部それぞれ4人ずつだ。
エントリー人数は3桁だったので、随分と早い展開だな。
「ファイナルフェイズ!キャストォ!!」
あ、牙王が《ガルガンチュア・パニッシャー》で止めを刺した。
最後の1人は牙王だったのか……まぁ、予想はしていが。
にしても、前回も出場していた如月斬夜と虎堂ノボルは確定として、後1人は誰なんだ?
「ABCカップ初等部予選が終了!本戦に駒を進める4チームが出揃いました!」
瞬間、デカデカとしたプロジェクションマッピングがファイティングステージに重なるように現れた。
そこに映っているのは、お馴染み奈々菜パル子だ。
「では私奈々菜パル子が、代表4チームに突撃インタビューを行います!」
そして映像が切り替わり、如月斬夜が映る。
が、パル子が話しかけた途端に眼鏡にヒビが入り、木の葉隠れの術でどこかへ消えてしまった。
……あぁそうだった、あいつって確か忍者の末裔だったか。
しかし斬夜のパル子に対するあの怯え様……女性恐怖症か何かなのか?
「次よー!次ー!」
次に映ったのは……名前は忘れたが、魔王アスモダイのバディだった。
有名なアスモダイのバディになった奴がいる、って事で一時期有名になっていたっけ。
そしてパル子がマイクを近付けると、アスモダイのバディは頭に生えたバナナ……バナナ?のようなものを引き千切り、パル子に手渡していた。
……あいつの頭、二重の意味でどうなってるんだよ。
「まだまだ!」
次に映ったのは、虎堂ノボルだ。
インタビューには無愛想に「どーせ運ゲー」と答えた。
……うん?あいつ、コアデッキケースを持ってないか?
へぇ、バディが出来たんだな、面白い。
そして最後は牙王が映り、普通に受け答えをした。
これが初等部代表の4人……前回出場者がたったの2人か。
これは面白いことになりそうだ。
『しかし、我は誰にも負けつもりはないぞ。マスターよ』
「もちろん僕もそうだよ。だから、精一杯頑張ろう」
優勝目指して、な。
はいそこ、内容が薄いとか原作のなぞりとか言わない。
そんなん俺が一番わかってるんだからさ……。
一応5年前の事なんだし、忘れてる人もいるでしょ?
あ、ちなみにABCカップって相棒バディカップカップの略らしいですよ。
Cとカップが同じだけど気にしない!ってパル子が言ってた。
あ、それと今日のカードは《バディサマー2017”いつかの安息”》。
このカードは黒竜の盾と合わせて4枚入れる事ができるが、大事なのはそこではない。
なんとこのカードには臥炎キョウヤ、荒神ロウガ、ソフィア・サハロフが描かれているのですよ。
『良い風だ。2人もそう思うだろう?』
『仰る通りです』
『いつもと変わらん』
っていうフレーバーテキストが、彼らの個性を表しているようですこ。
後水着ソフィア可愛い(確信)
次回からは煉獄騎士団について語りたいなぁ。
彼らのフレーバーテキストを知り、少し考察をするとアツゥイ!思いすると思うから。