バディファイトif〜臥炎キョウヤに弟がいたら〜   作:楠木東弥

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既存カードを調べる時、バディファイトを書いてる作者さんはどうやってます?
俺は『バディファイト 誕生!俺たちの最強バディ!』で調べています。
そしてオリカなどを書く時、能力を考えるのも普通に楽しいけど、個人的にステータスメッセージを考えるのが滅茶苦茶好き(この思い伝われ)
その中でも個人的に好きなのは、《海の支配者 ラハブ》。
だってこいつのステメ、『世界が生まれた日、原初の海には絶対の支配者がいたという』だぜ?カッコよすぎかよ。
あぁ、ちなみに《リジェネイトワールド》の能力考えるのめっちゃ疲れた。


第6話 決着!デュアルファイト!

瞬間、またも世界が変化した。

僕とソフィアが張ったディザスターフォースの膜、その内側に、またも透明の膜が現れたのだ。

注意深く見ないと視認できないその膜は、間違いなくソフィアが張ったものだろう。

 

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《大魔法 Re.リジェネイトワールド》

コスト:君の場に、ソウルが一枚以上の《星脈の輝き》があるなら設置出来る。ゲージ3を払う。

■このファイトに参加しているファイターは、手札8枚、ライフ12、ゲージを6以上には出来ない!(手札かゲージに置かれるカードはドロップゾーンに置かれる)

■君のターン中、君のレフトとライトに[星]がいるなら、君の場の[星]とバトルしている相手のモンスターの能力全てを無効化する。

■“そして世界は再生する”:各ファイターは自分のメインフェイズ中、ドロップゾーンのカード15枚以上、手札3枚以上全てをデッキの一番下に順番に戻して良い。

戻したら、ライフを12、ゲージを5にする。

『汚れた世界を再生する。その権利はどの世界にもあり、何度でも行使が可能だ。しかしまぁ、どの世界も随分と汚れている』

 

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瞬間、僕のライフが20から12にまで削られた。

……思うのだが、これ、ここで使う意味はあったのだろうか。

確かに花子さんのデッキコンセプトが謎な以上行動を制限させる事に意味はあるだろうが、僕への被害の方が大きいような気がする。

 

「キャスト、《レジェンドエナジー》。そしてレフトに《双子の星守り ジェミオス》をコール。さらに行きなさい、センターに《天蠍(てんかつ)の星守り エスコルピア》をコール」

 

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《天蠍の星守り エスコルピア》

ワールド:レジェンドワールド

サイズ:3

属性:[星]

打3/攻:7000/防:6000

コールコスト:ゲージ2を払う。

■このカードがセンターにいるなら、君のレフトとライトの元々のサイズが2以下の[星]のモンスターのサイズは0になる。

『その一撃が、天運を分ける』

 

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白く輝く、サソリの下半身。

その下半身に金の装飾が散りばめられており、胴体より上は人間だ。

焼かれたような褐色肌、金の兜、剣と三又の槍を片手ずつに構えている。

シンプルに強いという、ソフィアにしては珍しいモンスターだ。

 

「悠斗様」

「ん?どうし……」

 

ソフィアの方を向くと、彼女は僕に向けて頭を下げていた。

その奇異な行動に驚き、そして頭を上げるよう促す。

 

「申し訳ありません。私の都合で、悠斗様のライフを削ってしまいました」

「あぁ、その事か。いや、別に問題ないぞ。むしろ良くやった」

 

僕とソフィアがデュアルファイトをやったのは、これが初めてではない。

そして、今までソフィアは僕に損害が及ぶような行動を取ったことがないのでわざわざ頭を下げたのだろう。

 

「ソフィア、僕が聞きたいのは一つだ……これで華子さんに勝てるか?」

 

僕の問いに、

 

「ダー、もちろんです」

 

ソフィアは頭を上げ、強い自信を持ってそう答えた。

そして、華子さんの方に振り向く。

 

「《ジェミオス》で《がしゃどくろ》にアタック」

「ぬぅ、大人しく破壊されよう」

 

本来なら、《がしゃどくろ》は4回攻撃しないと完全破壊には至らない。

しかし、《リジェネイトワールド》のおかげで一回の破壊で済む。

 

『ククッ、敵の時はあれほどの脅威が、味方となればこれほど心強い。良い配下を待ったな、マスター』

「そうだな。てか、配下じゃないぞ」

『フン、マスターの相棒は我である。いくらソフィアがマスターの役に立っていようと、それだけは譲れぬ』

 

強情なバディの存在と会話をしている内にも、戦況は動いていく。

 

「《ジェミオス》は2回攻撃を持っている。華子さんにアタック」

「受けよう。フフッ、我の手札は0枚。連携攻撃をして、さっさと止めを刺しても良いのじゃぞ?」

 

確かに、華子さんの今のライフは4。

まして手札がない状態では防御カードも使えないので、普通なら連携攻撃しても問題ないだろう。

そう、普通なら。

 

「華子、確かに貴方の手札は0枚。だけど、シルフの手札はそうじゃない。そんな罠に引っかかるわけないでしょう」

「確かにそうじゃな。その事じゃが……シルフよ、我に防御カードは使わなくて良いぞ。手札の無駄じゃ」

「なっ……!?」

「えぇっ!?どうして〜!?」

 

華子さんの発言に、この場にいる全員が驚いた。

まさか、自らやられても良い、なんて言うとは。

僕とソフィアよりも長い時間を生きているからか、中々肝が据わっている。

 

「例え今我を守ったとしても、悠斗にやられるであろう。ならば、ここで我は退場じゃ」

「……わかった。私、華子さんの分まで頑張る!」

「うむ、その調子じゃ。というわけで、さっさと我に止めを刺せ」

「……《エスコルピア》と《占い師》で連携攻撃」

 

シルフは防御カードを使わず、そして華子さんは宣言通り退場した。

これで2対1。

数字だけ見れば有利だけど……手札ゲージ共に0枚の僕じゃ、このターンは役に立たない可能性が高いな。

 

★ソフィア ライフ:7/手札:0/ゲージ:1/センター:《天蠍の星守り エスコルピア》/レフト:《双子の星守り ジェミオス》/ライト:《謎多き占い師 ソフィア》/設置:《大魔法 Re.リジェネイトワールド》

 

「私のたーん!どろー、ちゃーじあんどどろー!せんたーに《風の精 しるふ》をばでぃこーる!」

 

《シルフ》はファイター自身なので、シルフがセンターエリアに降りた。

華子さんでも思ったけど、こういうの見ると不思議な気持ちになるんだよな……。

 

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《風の精 シルフ》

ワールド:レジェンドワールド

サイズ:1

属性:[ワイダーサカー][妖精]

打1/攻:4000/防:1000

コールコスト:ゲージ1を払う。

■このカードが登場した時、手札一枚を捨てて良い。

捨てたら、君のデッキからアイテムか必殺技一枚を手札に加える。

この能力は1ターンに一回だけ使える。

『あたし、こう見えても面食いだから〜』

 

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「でっきから手札に加えて〜、装備!《雷霆 けらうのす》!」

 

アイテムか。

僕もソフィアもアイテムを使わないから、見たのは牙王以来だ。

にしてもあの武器……崖の上、つまりここら辺にある武器と同等の力を感じる。

 

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《雷霆 ケラウノス》

ワールド:レジェンドワールド

属性:[武器][英雄]

装備コスト:ゲージ1を払い、手札一枚を捨てる。

打:0/攻:2000

■このカードが攻撃した時、君の場のモンスター1枚の打撃力+1!

■このカードは君のセンターにモンスターがいても攻撃できる。

能力:2回攻撃

『かつての英雄が使っていた武器の中でも、保存状態が良かったものの一つ』

 

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《ケラウノス》はぱっと見、雷を纏った刺突用の槍だ。

しかし、シルフは手の平サイズの大きさなので思いっきり地面にぶっ刺さってる。

 

「れふとに《風と戯れる者 しるふ》をこーる!」

 

《風の精 シルフ》とは違い、藍色の洋服を着ていて短い金髪になっている。

同じ名称のモンスターとは思えないほど、容姿が異なっていた。

 

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《風と戯れる者 シルフ》

ワールド:レジェンドワールド

サイズ:1

属性:[妖精][ワイダーサカー]

打:0(+2)/攻:1000/防:1000

コールコスト:ゲージ2を払う。

■君のドロップゾーンの《妖精》一種類につき、このカードの打撃力+1!

■このカードが手札から捨てられた時、君の場の[精霊]全てを攻撃力+4000、さらに貫通を与える!

『シルフとはそれ単体の名ではなく、風の精霊という意味を持つ種族の総称である』

 

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今のシルフは打撃力2。

サイズ1だと平均的だが、《ケラウノス》の能力によって4にまで跳ね上がる可能性がある。

どうやらシルフのデッキコンセプトは、打撃力重視らしい。

これはあくまで僕の主観だが、[妖精]にしてはかなり珍しいな。

 

「さらに《春風の運び手 しるふ》をらいとに!」

 

今度は、ワンピースに淡い茶髪の三つ編みを二本、後ろに流している少女が現れた。

《シルフ》の中で一番落ち着いて見えるのは、その雰囲気ゆえか。

 

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《春風の運び手 シルフ》

ワールド:レジェンドワールド

サイズ:1

属性:[妖精][ワイダーサカー]

打:1/攻:1000/防:1000

■君の手札一枚を捨てて良い。捨てたらこのターン中、君の場のモンスター全ての打撃力+1!この能力は1ターンに一回だけ使える。

『風は何よりも先に春の訪れを告げる』

 

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「能力はつどー!手札一枚を捨てたらあたしたちの打撃力+1!」

 

ドロップゾーンに置かれたカードは《妖精界の靴職人 ラプラコーン》のため、《風の訪れを告げる者》の打撃力は既に4にまで跳ね上がっている。

打撃力6になるサイズ1モンスター……乾いた笑いしか出てこない。

 

「そして〜、キャスト!《精霊の怒り》!アタックフェイズ!」

 

《精霊の怒り》は相手の場のセンターのモンスターを破壊する。

そのため《エスコルピア》が破壊され、ソフィアは無防備になってしまった。

 

「まずは《けらうのす》で2回ともあたっく!能力で《春風の運び手》のあたしの打撃力を+2!そして、《風の精》のあたしであたっく!」

「ライフで受ける」

 

これでソフィアのライフは4。

《春風の運び手》と《風と戯れる者》、どちらかの攻撃でも即死圏内……!

 

「《春風の運び手》のあたしであたっく!これで止めー!」

「キャスト、《エリネドの指輪》」

 

瞬間、ソフィアと《シルフ》の間に青白い肌をした腕が現れた。

その指には、禍々しい指輪が嵌められている。

 

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《エリネドの指輪》

ワールド:レジェンドワールド

属性:[防御][回復]

■”対抗”:ゲージ1を払う。

■その攻撃を無効化し、君のライフ+1。さらに、君の手札一枚を捨てて良い。捨てたら、カード一枚を引く!

『指輪から、魔力の高まりを感じる』

 

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「『おぉっ』」

 

その見事な防御に、僕とヴィーは揃って感嘆の声を上げた。

ちなみに、ヴィーはドロップゾーンにいるので僕にしか聞こえない。

なんにせよ、これでソフィアのライフは5。

《風と戯れる者》の攻撃を受けても耐えられる。

 

「あぅぅ……たーんえんどぉ!う〜〜……!」

 

ソフィアを倒しきれなかった事がよほど悔しかったのか、シルフはその目尻に大きな涙を浮かべ、頬を膨らませている。

その様子を見るに、ここから逆転できる方法は無くなったのだろう。

 

★シルフ ライフ:12/手札:2/ゲージ:0/センター:《風の精 シルフ》/ライト:《春風の運び手 シルフ》/レフト:《風と戯れる者 シルフ》/装備:《雷霆 ケラウノス》

 

「じゃあ、僕のターンだ」

 

その後、デュアルファイトは僕とソフィアの勝ちで幕を閉じた。




この小説はモンスターやアイテム、魔法は《》、属性は[]という括弧で統一されています。
そしてファイトの決着シーンを端折った理由だけど、あの後は絶対勝てたから(あと4000字超えてたから。文字の取捨選択が難しいなぁ……)
それと戦国学園のケムラという人物のバディも《シルフ》だけど、関係はないためあしからず。
シルフが《龍滅剣 バルムンク》を手札に加え、それをケムラが装備し、当時数々の人物を倒した《デュエルズィーガー》を一刀両断したのはめっちゃ印象に残ってるなぁ。懐かしい。
それと霧雨正雪がXでイメチェンと共に再登場されて、地味に嬉しかった(当時は小学生で、ハーメルンの存在すら知らなかった)
戦国学園時代の正雪もカッコ可愛いかったけど、再登場の時もカッコ可愛いかったなぁ(あれで男ってマジ?)
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