バディファイトif〜臥炎キョウヤに弟がいたら〜 作:楠木東弥
だというのにまだたったの6話しか投稿されておらず、さらに一章すら終わっていないこの状況。
流石にマズすぎるという事で、これから毎日更新をしていくゾ(少なくとも一章完結までは)
今回の話は作者の実力不足ということもあって「えぇ……ナニコレ?」っていう場面があるかもしれないけど、それなら自分で満足するやつ書いて、どうぞ。
……しっかし、もうちょっと描写良くならないかなぁ。
あ、最近ソフィアの着ている服がポンチョとプリーツスカートって名称だと知り、静かに歓喜したゾ。
「うむ、ここじゃな」
「ここは……遺跡だよな?」
華子さんとシルフに勝った僕らは、[百鬼]と呼ばれる存在の大元について教えてもらうこととなった。
そして華子さんに続いて来たのは、森の深部。
案内者がいなければ間違いなく迷うであろうそこには、随分と年季のある遺跡がある。
「ここに[百鬼]の大元がいるのか?」
「ドーン伯爵の情報に間違いがなければ、の」
「……ソフィア、ドーン伯爵って誰?」
「バディポリスの幹部の一人です。悠斗様」
へぇ、そんな人物がいるのか。
というか、伯爵って中世あたりの地位だったよな?
本当にそんな名称の人物がいるとは思えないから、多分モンスターだろう。
「さて、ここまで来ておいてから聞くのもあれじゃが、お主はこの先にいる[百鬼]の大元をどうしたい?」
「強ければ僕のデッキに加える。弱ければ、殺す」
僕の目的は、兄さんに勝てるデッキの構築。
そのためにレジェンドワールドに来たのだ。
そう言い切ると、華子さんは目を見開いた後、ケタケタと笑い始めた。
お腹を抱え、童子のように。
「クカカッ!面白い!面白いのぅ!よもや、モンスターを殺すと断言する人間がおるとは!」
「[百鬼]の情報を聞く限り、殺しても問題ないんだろ?」
「うむ、うむ、お主の御眼鏡に適わなければ殺して良いぞ」
そこで華子さんは言葉を切り、いつぞやのように僕とソフィアに冷たい視線を向け、
「じゃが、ちゃんと殺せ。でなければ、お主らもろとも我……いや、この世界が滅びるのでな」
「世界が滅びる……か」
本当にそんなモンスターが、この先にいるのだろうか。
そんな疑問を抱きながら、華子さんに続き僕とソフィアは遺跡の中に入った。
瞬間、
「なっ!?」
全身がドロドロに溶けたような、粘土で固めたような小型の灰竜が華子さん目掛けてその爪を振り下ろした。
いくら小型といえど、その大きさは余裕で華子さんを超える。
ヴィーが光砲を放つより、ソフィアが防御魔法を使うより、僕がディザスターフォースの膜を張るより、灰竜は早い。
その鋭い爪が華子さんを引き裂く瞬間、
「舐めるでないぞ」
華子さんが目視できないほどの速度で放った裏拳が、灰竜の顔面の顔面を捉え弾き飛ばした。
そして灰竜は壁に埋まり、絶命する。
その行動に、僕を含め誰もが言葉が出ない。
「ん?どうしたのじゃ?そんな鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしおって」
「え……あ、いや……華子さんって、強いんだな」
嘘偽りない本心を言うと、当人は訳がわからないと言う風に眉をしかめ、首を傾げた。
「何を言っておるのじゃ?強くなければ、世界を滅ぼす[百鬼]退治に赴くわけがなかろうに。あ、もしや我が弱いと思ったのか!?」
「いや、まぁ、ちょっとは」
「ソフィアもか!?」
「えぇ、だって小さいもの」
「ムキィィィ!いいのじゃぞ!?お主らが[百鬼]の大元をカード化する前に、我が殺してしまってもいいのじゃぞ!?」
僕の返答だけでもキレていたのに、ソフィアが頭を撫でたせいで取り返しがつかなくなりそうだ。
取り敢えず、僕も頭を撫でて許しを乞うかな。
「ごめんな、そりゃあ華子さんが弱いわけないもんな」
「お主も撫でるでない!さては反省しておらんな!?」
「おっと、無意識ダッター」
「お主らそんなキャラだっ——待て」
そんなおふざけをしていると、いきなり華子さんが警戒態勢を取った。
SD化しているヴィーも、周りに浮かせている光砲を構えている。
次の瞬間、僕も気付く。
何体ものモンスターが、近付いている事に。
「……舐めておった。まさか、奴がこんなにもモンスターを生み出しておったとは」
「でもまぁ、逆に言うと奴がそれだけ強いって事だろ」
「私が守れる事にも限度があります。お気を付けを、悠斗様」
「わかったよ、ソフィア」
「わかってないでしょう……」という呟きを聞き流し、バディスキルを発動する。
バディスキルとは、バディモンスターが与えてくれる力の総称だ。
人によってバディスキルは異なり、僕のはヴィーと同じく2つの双砲。
それを曲がり角から現れたモンスターにぶっ放し、絶命させる。
しかし、どいつもこいつも気味の悪いモンスターだな……。
「面倒くさいのぅ!こうなれば一気に本元を叩く!付いて来るのじゃ、悠斗、ソフィア!」
「わかった!いくぞソフィア!」
「ダー」
双砲をオートモードに切り替え、ソフィアと共に華子さんに続く。
しっかし、ディザスターフォースを発動する度に思うけど、髪が伸びるのって鬱陶しいな……。
と、そんなどうでもいい事を考えながら、遺跡を駆けた。
◆◇◆◇
「うっ……」
遺跡の最深部。
そこには一体の、[百鬼]の大元と思われるモンスターがいた。
それを一言で表すなら、紫の巣、だろうか。
直径10メートル以上の紫の球膜、空中にあるそれを支えるように紫の糸があらゆる場所に張り付き、さらに赤い血のようなものが球膜を巡っている。
しかもこの球膜、脈動しているような……。
「……これか?」
「うむ、これじゃな」
これは、ヤバい。
数々の世界を巡って来た僕の本能が、そう訴える。
が、アジ・ダハーカよりは弱いと思う。
まぁ、どっちも世界を滅ぼせる力を持つと考えると、強弱なんて関係ないか。
「じゃああの膜、破って良いか?」
「うむ、特別に我が許可しよう。た、だ、し!ちゃんとカード化するか、殺すのじゃぞ」
「あぁ、もちろんだ。やれ!ヴィー」
『フンッ、モンスター使いの荒いマスターだ!』
最深部はかなり広く、サイズ3のモンスターでも数体は存在できる。
そのため、SD化を解いたヴィーの6つの光砲が球膜に放たれた。
僕のバディスキルの双砲とは比べ物にならないそれは、呆気なく球膜を——
「……嘘だろ?」
砕けなかった。
いや、冷静に考えれば当たり前か。
華子さんによると、この球膜で中のモンスターを封印しているらしい。
世界を滅ぼせるモンスターを封印する膜となると、そりゃあ強靭に違いないか。
ただのモンスターのヴィーでは、砕けないのも納得である。
「で、どうする相棒」
『聞くな、我は今かなり落ち込んでいる』
「アハハッ、そりゃあそうか」
さて、真面目にこの膜をどうするか。
それを考えるために華子さんに訊こうとした、その瞬間。
最深部……いや、遺跡自体が脈動した。
それと同時に球膜がパキパキと音を立てて割れていき、破片を落としていく。
どうやらヴィーの光砲は、膜を破るには至らなかったが中のモンスターを起こす事は出来たらしい。
「……悠斗様、これは」
「大丈夫、わかってる。危なかったらカード化はしない」
そして、球膜が完全に割れた。
念のためにソフィアとディザスターフォースのバリアを張っていると、[百鬼]の大元がその姿を現す。
『GYAAAAAAAAA!!』
百足。
そのモンスターを見て、そんな言葉が脳裏に浮かんだ。
背中に百足の甲羅を纏い、百足の尻尾をいくつも生やした歪な存在。
さらには6本もの腕を持っており、僕の識るモンスターの中でもトップクラスに気持ち悪い。
「ぬぅ、このような奇怪な見た目だったとはのぅ。ドーンも教えてくれれば良かったものを……」
華子さんは平気な顔をしているが、ソフィアは僅かに顔色が悪い。
早めにカード化したいところだが、これは無理そうだな。
なら、殺すか。
「華子さん、こいつのカード化は無理だ。殺す」
「うむ、我もそう考えていたところじゃ。ではいくぞ!」
双砲を構え、僕のダークコアデッキケースから数体のモンスターを出す。
狙うは急所、頭だな。
「行くぞっ!」
ヴィーが光砲を頭に当てるが、奴に効いた様子はない。
だが、これはあくまで囮だ。
華子さんと僕、そして《竜騎士 エドワード》が接近する。
どれか一つでも通れば良いという考えだったが、
『GYAAAAAA!!』
《エドワード》が喰われた。
一口で、サイズ3のモンスターが喰われたのだ。
だが、《エドワード》はディザスターフォースで具現化しているだけ。
そのため、ゼロ距離で僕の光砲と華子さんの拳が炸裂する。
だが、奴は少しのけぞっただけに終わってしまった。
予想以上に硬いな、このモンスター。
「《エドワード》、もう一回……え?」
サイズ3にしては小さいエドワードをもう一度呼び出そうとカードを手にすると、ありえない事が起きていた。
なんと、カードが白紙になっているのだ。
こんな事は一度も……。
「もしかして……喰われたのか?」
奴が《エドワード》のカード情報ごと、まとめて喰らった。
なんとも突拍子のない推測だが、あながち間違ってはないと思う。
「悠斗様!」
ソフィアの言葉で意識が引き戻されると、目の前には二本の腕が迫っている。
慌ててモンスターをコールするよりも早く、ソフィアの発動した《エリネドの指輪》が僕を守った。
「サンキューソフィア!」
「ダー」
次の攻撃のために、デッキからカードを何枚か取り出す。
よし、次こそ倒すぞ。
「待て悠斗、様子がおかしい」
「華子さん……?あれ?そういえば」
奴はあれから、一切攻撃を加えていない。
数秒前までは容赦なく攻撃を加えていたはずなのに、だ。
一体何が……。
『グ……ア……アァァ……』
「声……?」
奴が、十分声と呼べるものを発した。
クソッ、意味不明な事が起きすぎだ……!
『ふぁ……イト……ファイト……』
ファイト。
奴はハッキリと、そう発音した。
人語を話せるモンスターは多くいるが、こいつもその一体か。
てかファイトって……つまりそういう事だよな。
「ふぅー。やるぞヴィー、ファイトだ!」
『はぁ!?殺すのではなかったのか!?』
「そうだけど、こいつはファイトって言ったんだ!つまりそういう事だろ!」
『ぐぬぅ……我はどうなっても知らんぞ!』
バディスキルを解除し、ディザスターフォースでバディファイト結界を張る。
これで結界内にいる存在は怪我を負わなくなったけど……《エドワード》が喰われたあたり、不安しかない。
「やるぞバケモン!来たれドラゴン、舞えよ竜!ダークルミナイズ、ドラゴンズヴァーズィン!」
僕の背後に、ドラゴンツヴァイのフラッグが現れる。
これで奴がちゃんとファイトをするかどうかだが……。
そんな危惧をよそに、奴の前にフラッグが現れた。
へぇ、あのフラッグ、百鬼夜行って言うのか。
見たことないフラッグだが、機能してるってことはちゃんとしたフラッグなんだな。
「ん?」
あちらのバディモンスターである奴、イーターの腹部から何かが出てきた。
おたまじゃくしが巨大化し、腕が生えたような見た目のそれ。
それがさらに自らの腹部に手をかざすと、そこから6枚のカードが現れる。
そして空中に巨大なカードが2枚浮いてるってことは、あれがゲージ。
ハハッ、一か八かだったけど、なんとかなるもんだな。
「じゃあ、やろうぜ」
『キィィ』
こうして、僕とイーターのファイトが始まった。
おたまじゃくしがわからない人は、バディファイト100見て。
あれの爆雷の時に出てくる奴に腕が生えたような見た目だから。
ヤミゲドウの小さい版、チビゲドウってマジで可愛いよなぁ。
あ、そうだ(唐突)
最近バディファイト公式チャンネルが全く外に出ないファイターのためにアニメを無料公開してるから、マジでありがてぇ。
やっぱアニメって最高だぁ(恍惚)
牙王が《太陽拳 サンシャイン・インパクト》を装備するくだりとか、装備した瞬間に流れ始めたBGMとか、マジで鳥肌が止まらなかった。
みんなも見よう!(宣伝)
「太陽は見上げるもんじゃない!誰しも心に持っているものなんだ!」