IS 今こそ対話する!   作:駄竜

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 ストーリー的に書くところが少なくて短くなってしまった……。


第101話 天羽飛鳥、子どもと戯れる

『はいどうも皆さんおはこんばんちは。いつもパタパタ空を飛ぶ、天羽飛鳥です。』

 

『はいはーい、天っ才博士、葉加瀬なのはだよー。』

 

『前回はのほほんさんが戦えるようになったところで終わりました。これでようやく戦闘で楽が出来ます。』

 

『なぜか絶対天敵(イマージュ・オリジス)への特効持ちなんだよねぇ、九尾ノ魂って。多分電気でショートしてるとかなんだろうけど。』

 

絶対天敵(イマージュ・オリジス)の防御を突破できるってつまりISの防御も突破できるってことなんだけど、大丈夫なのかなぁ。』

 

『絶対防御あるし大丈夫でしょ。』

 

『ダメージ量的に大丈夫じゃなくない……?』

 

『飛鳥、こんな言葉がある。』

 

『なに?』

 

脚本の人そこまで考えてないと思うよ。

 

『こいつ、ISの禁句を……!?』

 

 

 

 

「ロシアに行ってくる、ですか?」

 

 布仏本音が戦えるようになった1月17日、土曜日の午後。絶対天敵(イマージュ・オリジス)との戦闘の事後処理も終わり、普段通りの休日となったところに突然やって来た更識楯無の言い放った言葉に、天羽飛鳥は思わず聞き返した。

 

「ええ。2、3日で戻る予定だから、その間IS学園を頼むわよ、飛鳥ちゃん。」

 

「別にいいですけど、何しに行くんですか?」

 

「ロシアで面倒を見てる子の特例入学が決まったから迎えに行くのよ。」

 

 そう言いながら楯無は近くに置いていたカバンからスマホを取り出し、1枚の写真を飛鳥に見せた。

 

 そこには楯無と一緒にクマのぬいぐるみを抱えた少女が写っていた。当たり前だがロシア人のようで、白に近い金髪が特徴的な可愛らしい女の子だった。

 

「かわいい子ですね。」

 

「でしょでしょ~?」

 

 飛鳥に見せた写真を自分も見つめながら楯無は話し始めた。

 

「クーちゃんって言ってね。IS適性がSだからって将来を期待されて国から専用機を与えられたんだけど、起動出来なくて落ちこぼれ扱いされてた子なの。でも絶対天敵(イマージュ・オリジス)の襲撃に巻き込まれて、その時初めて起動した専用機で撃退しちゃったら一斉に手のひら返し。才能がどうのって言いながら訓練を厳しくしたり専用機で過酷な実験をしようとする動きが掴めたから、ロシア国家代表である私が直々に鍛えるって建前で保護したの。」

 

 いきなりの重い話に飛鳥が面食らっていると、そのまま楯無は話を続けた。

 

「建前とはいえ鍛えるって言ったからちょくちょく向こうに行って訓練をつけてたんだけど、その時の成績向上を理由に特例入学が決まったの。うちのクーちゃん凄いでしょ?」

 

 我が子自慢のように語る楯無に相槌を打ちながら、飛鳥は気になったことを聞いた。

 

「見るからに子どもですけど、学力的には大丈夫なんですか?高校レベルの勉強についてこれます?」

 

「大丈夫よ。クーちゃんは頭もいいんだから。」

 

 飛鳥の心配に笑顔で答える楯無は、ふと時計を見て「やばっ」と漏らし慌ててカバンを手に持った。

 

「それじゃ飛鳥ちゃん。私はもう行くけど、頑張ってね!」

 

 「頼んだわよ~!」と言いながら走り去っていく楯無の背に申し訳程度に手を振った飛鳥は、ある程度楯無が離れたところで手を降ろし1人呟いた。

 

「困ってたら助けてあげよう。」

 

 まだ会ったこともない小さな少女を助けることに決めた飛鳥は、葉加瀬なのはという小さな少女の居る工房へと歩を進めたのだった。

 

 

 

 

『このロリコンめ!』

 

『子どもを助けて何が悪い!』

 

『悪くないけど悪い!』

 

『なら悪くない!』

 

『『ぐぬぬぬぬぬ…………!』』

 

 

 

 

 時は流れ月曜日。結局土日の内に楯無は帰ってこなかったが、IS学園は平和そのものだった。

 

「このまま平和ならなぁ。」

 

 そうぼやきながら、飛鳥は周囲にイノベイターとしての知覚能力を広げた。個々の人は無視し、IS学園に近付いてくる者のみを対象とするそれによってモノレールに乗ってやってきた人間に気付いた飛鳥は立ち上がり、校舎の入口まで出迎えに向かった。

 

「あら?飛鳥ちゃん、どうしてこんなところにいるの?」

 

「帰ってきたみたいだったので出迎えに来ました。そっちの子がクーちゃんですか?」

 

 IS学園の正面玄関から入ってきた楯無と件の少女を出迎えた飛鳥は、楯無の背後に隠れる少女と()()()に視線を向け、僅かに驚いたように目を見開いた。

 

「…………。」

 

「おはよう。私は天羽飛鳥。()()()()()の名前は?」

 

 しかしそれもほんの数秒のこと。楯無の背後から出て来ない少女に膝を折ってすぐに視線を合わせた飛鳥は、その場にいる初対面の3()()に目を向けながら問いかけた。

 

「あ、あの、あの、あの……えっと……クーリェ・ルククシェフカ……。こっちは熊のプーちゃん……。なかよく、してね。あ、あと、こっちは、友達の……ルーちゃん……。」

 

 言葉に詰まりながらも自分の名前と腕に抱えた熊の名前、そして()()の紹介をしてみせたクーリェ・ルククシェフカに笑顔を向けながら、飛鳥は左手をそっと差し出した。

 

「うん、みんなよろしく。」

 

「あ、あくしゅ……。」

 

 おずおずと差し出された飛鳥の左手を握り返したクーリェに微笑みながら、驚く楯無の視線をスルーして飛鳥はクーリェとISの連絡先を交換した。

 

「何か困ったことがあったら呼んで。すぐに向かうから。」

 

「う、うん……よろしく、ね……。」

 

 まだ硬いながらも笑顔を浮かべてくれたクーリェに再び微笑みかけてから、飛鳥は授業に出るためにクーリェと別れた。

 

 

 

 

『というわけで、ロシアのロリことクーリェちゃん加入の話でした。』

 

『例によって亡国機業(ファントム・タスク)が攻めてこないからストーリーは大幅短縮だけどね。』

 

『あとはタイムテーブル進めるだけでいいから私は楽なんだけど、なのはの方はどう?出来そう?』

 

『最低でも3月までは欲しい。毎日コツコツステータスSで補正マシマシにして進めてるのにろくに進みやしないからそれぐらいじゃないと出来ない。』

 

『束さんどっかで捕まらないかなぁ本当……。』

 

『ねー。居たらスピード2倍なのに。』

 

 

 

 

 その日の放課後。

 

 普段なら専用機持ちたちを集めて顔合わせをするのだが、人見知りをするクーリェのことを考慮して顔合わせは小分けにして行われることとなり、また既に出会っている飛鳥はその枠に入れられず個人的な用事を優先してもいいと言われたので、遠慮せずにそうさせてもらった。

 

 すなわち、との触れ合いである。

 

「あっ、ママ!今日も来てくれたんだ!」

 

 ダブルオークアンタのコア人格が暮らしている花畑。そこでコア人格に教えられた通りに花冠を作っていたレクイ・コンべは、飛鳥がやって来たのを見つけると作りかけの花冠を置いて走り出しその腰に抱き着いた。

 

「ちょっと時間ができたから来ちゃった。クアンタに遊んでもらってたの?」

 

「うん!」

 

 抱き着いてくるレクイを受け止めた飛鳥はそのままレクイを抱き上げ、レクイが駆け出すと共にテーブルとイスを出してティータイムを始めたコア人格の元へと歩いた。

 

「レクイの遊び相手になってくれてありがとう、クアンタ。」

 

『私も暇だったからちょうどいい。』

 

「遊び道具とかないもんね、ここ。」

 

 見渡す限り花畑なのがダブルオークアンタのコア人格が居るこの空間の特徴だ。あるものと言えばせいぜいテーブルとイスと飲み物とお菓子だけで、遊び道具の類は見当たらない。一休みならともかく、ここで過ごすとなると暇をもて余しそうだと考えてしまうほど何もない。多分2時間で飽きが来るというのが飛鳥の正直な感想である。

 

 しかしそんな飛鳥の言葉にコア人格は首を横に振った。

 

『ゼロシステムを使えば大丈夫。』

 

 そう言いながらコア人格はテーブルやイスと同じようにフリスビーをどこかから取り出してみせた。

 

『シミュレーションのちょっとした応用。』

 

「そのテーブルとイス、ゼロシステムで作ってたんだぁ……。」

 

 ここが物質世界ではなく電脳空間であることを活かして、ゼロシステムの機能にちょっとだけ接続して待機形態でも問題ない程度の規模で行ったシミュレーション情報の一部を拝借しここで展開する。それが以前から出していたテーブルとイス、そして今回出したフリスビーの正体である。

 

『遊園地も作れる。問題ない。』

 

「遊園地は私も行きたいなぁ。行ったことないし。」

 

 シミュレーションさえできればこの空間に遊園地も出せるらしい。それを飛鳥は羨ましく思いながらも、コア人格に『やって』とは言わなかった。

 

 きっとここで遊園地を出してもらえば、ゼロシステムによって都合よく稼働する理想の遊園地が出てくる。1度その味を知ってしまえば、本当の遊園地に行くときの楽しさが損なわれてしまうだろう。何より──

 

「遊園地に行くなら、なのはも一緒じゃないとなぁ。」

 

 ──親友の居ない世界は寂しい。

 

「今日はフリスビーにしよっか。」

 

『手加減してね。』

 

「フリスビー?ってなに?」

 

「フリスビーっていうのは────」

 

 フリスビーを知らないレクイに簡単に説明しながら、飛鳥はフリスビーを投げ放った。

 

 

 

 

『正直やることがない。』

 

『ぶっちゃけたね飛鳥。』

 

『だってあとはなのはのそれ待ちだよ?私の方でやることってもうないんだよ?』

 

『まぁ温泉の話が来たら束さん探しに行くぐらいだしねぇ。時期的な問題でこのあとって山田先生とブラジルの加入イベントとかバレンタイン、あと人が揃えば条件達成のライブか。それぐらいしかないね確かに。』

 

『バレンタインもライブも参加する理由がないし、加入イベントは時間短縮するならともかく基本何かする必要ないし……。』

 

『温泉がくれば好きなときに最終決戦起こせるし、何なら今作ってる奴が2月中に完成するけど、完全ランダムだしねぇ。』

 

『流石に30日以上虚無るのはやだなぁ。温泉来い温泉来い温泉来い……。』

 

『物欲センサー的にダメでしょ。』

 

 

 

 

 IS学園作戦本部。そこに呼ばれた織斑千冬は、呼び出した張本人である山田真耶を見つけると気を引き締めた顔で近付いた。

 

「山田先生、緊急の話とは?」

 

「はい。つい先程入った情報なんですが、ISの保管記録がない場所に隕石が落下したようなんです。これを見てください。世界各国で共有している、隕石の落下分布図です。」

 

 作戦本部にある大きなディスプレイが切り替わり、世界地図に小さな赤い点がいくつも散らばった物が映し出された。

 

「どこもISが保管されている公式な記録のある場所に絶対天敵(イマージュ・オリジス)が現れています。ですが……。」

 

 さらに画面が切り替わり、日本が拡大して表示された。ある程度のバラけこそあるが、どこも千冬も覚えのあるIS関連施設周辺に落ちている。()()1()()()()()()

 

「今回隕石が落下した周辺地点で、過去にISが保管された記録はありませんでした。また、現場に向かった戦闘教員の話によると、出動時には確かにレーダーに絶対天敵(イマージュ・オリジス)の反応があったのに、到着した時には消失していた、と……。」

 

「消えた……?戦闘の形跡は?」

 

「ありません。隕石の落下跡以外には、なにも。ただ調査漏れの可能性は否定できません。現場は山の中で視界も悪かったようなので……。」

 

「ふむ……調べる必要があるな。山田先生、ここには何が?」

 

「集落などはありませんが、1つだけ建物が。今、女性に大人気の温泉施設です。」




 クーリェ加入後のアーキタイプ・ブレイカーのメインストーリー

 月見(時期過ぎてるのでちょっと書けない)
 食文化交流会(多分秋行事、ちょっと書けない)
 運動会(2回目だし今冬である、ちょっと書けない)
 レクイちゃん登場から一気に最終決戦(束来ない限り3月まで無理)

 ……書くものなくねー?ということで短縮イベント、温泉編です。
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