『はいどうもおはこんばんちは、いつもパタパタ空を飛ぶ、天羽飛鳥です。』
『はいはーい、天っ才博士の葉加瀬なのはだよー。』
『前回ようやく主人公らしい戦闘シーンが出来たけど、これから先はもっと激しい戦闘していくよ。』
『それじゃぁゲームスタート、といきたいところだけどお便りを先に消化しちゃうね。』
『えっ、お便り?』
『【飛鳥さん、なのはさん、こんにちは。】こんにちは!【
『説明すると、このゲームの
『一般的な攻略法は操縦Aランク以上で解放される
『結構余裕。ぶっちゃけ本気の山田先生の方が万倍辛い。というか辛かった。』
『だよね。』
『
『発動させようとしてるのが分かれば兎に角上下左右に揺さぶることで避けられる。AIC以外は通常時と大差ないから、前回最後にやられたワイヤーブレードで逃げ道塞ぐやつとかに気を付けてればどうにでもなるよ。あの時は面倒だったから回避しかしなかったけど、ワイヤーブレードが射出されたら破壊して回れば逃げ道塞ぐのもやれなくできるしね。』
『結論、私はラウラをただのロリっ子にできる。』
『このロリコンめ。』
『良いじゃん可愛いんだから!』
「すみませーん、天羽飛鳥さん居ますかー?」
「ん?」
軍人ちゃんと戦った翌日、教室に織斑一夏とイギリスと中国の代表候補生がやって来た。しかも私を呼んでいる。何で?
「飛鳥、骨は拾ってあげるからね。」
「何されるの私!?」
なのはが怖いことを言ってくる。特に考えずにネタとして言っているのは分かるけど、それでも言葉が持つ怖さは変わらない。ともかく教室の入り口に居る3人の所に私は向かった。
「あ!」
「間違いありませんわ、この方です。」
「えっと、君が天羽飛鳥さん、でいいんだよな?」
「あぁはい、3組クラス代表の天羽飛鳥です。何か用事ですか?」
特に親しくない相手にはとりあえず敬語、これに限る。フレンドリーに話すのは親しくなってからでも遅くない、
「昨日さ、鈴とセシリアを助けてくれただろ?そのお礼を言いに来たんだ。」
「ありがとうね。アンタが居なかったらトーナメントに出られなくなってた。」
「わたくしからも。ありがとうございますわ天羽さん。」
「あぁそのことですか。気にしないでください。計画が遅れるから介入しただけのことなので。」
助けたかったから助けた訳じゃない。この2人を助けたのは専用機を持った代表候補生だからだ。
「計画?」
「代表候補生になる計画です。」
「えっ、天羽さん代表候補生じゃなかったのか!?」
えっ、そこ驚くの?
「えぇまぁ。1年で代表候補生が居ないのは3組だけなのは有名ですよ?」
もう1ヶ月前のクラス対抗戦で密かに行われていた賭けも、そのせいで3組へのオッズが最低だったぐらいには有名だ。
「いや、千冬姉が自分に並ぶ逸材だって言ってたから、てっきり代表候補生だと。」
「え、千冬さんが!?」「織斑先生が!?」
「お、おう。俺が見付かってなければ1組で直々に教えてたって。」
初耳なんだけどそれ。織斑先生、いつ私を見て……いや、そう言えばラファール乗り回してる時に結構見かけた気がする。
「天羽さんは何故代表候補生ではありませんの?」
「北海道の田舎住みだったので、東京まで何度も訓練にこれなかったからです。」
金曜日の授業が終わったら家に帰り着替えなどの旅道具を持って空港までバスで移動し、そこから飛行機に乗ってテイクオフ。東京に着いたらタクシーでホテルに向かいチェックイン。次の日に電車に乗って候補生選出訓練を行っている施設に移動。そこからISを時間いっぱいまで乗り回し、次の日の訓練にも出るためホテルに戻り就寝。起きたら荷物を纏めてチェックアウトして施設まで電車で移動してまた時間いっぱい乗り回し、それが終われば空港にタクシーで向かって飛行機に乗って北海道へ。着いたらバスで家に帰り、翌日の学校の準備(宿題とか)をしてご飯食べてお風呂入って就寝。
「出来ると思います?代表候補生になるまで移動費は全部自腹ですよ?」
「無理ね。」
「しかも代表候補生になってもお金が浮くだけで、距離は微塵も変わりません。」
「俺、東京に住んでて良かったって今心から思った。」
「あと中学生だと1人で泊まれないので、今の説明のホテルの部分は全部野宿に変わります。」
「ご両親はどうなさいましたの?」
「共働きで、帰ってくるのを待っていたら空港着く頃には便が無くなります。」
「北海道って、やっぱり凄いのね……。」
「あぁ、俺ご飯が美味いってぐらいしか知らなかったけど、そんな大変な所だったんだな……。」
そんなことを話している内に休み時間は終わり、3人は帰っていった。
『よし、鈴とセシリアはトーナメントに出られるな。良かった、これで叩き潰せる。』
『発言だけ聞くとヤバイ奴だよね。』
『許せ、代表候補生になるには君たち2人のタッグを叩き潰すのが1番速いのだ……!』
『紛うことなきヤベー奴だったか。あ、このゲームの学年別トーナメントは原作と違って、最初にボクたちプレイヤーの試合をやって、NPCの試合を数個挟んで最後にラウラちゃんと一夏たちの試合をやるよ。通常プレイでラウラちゃんと組んだら決勝まで一夏たちとは戦わなくて、そこまでの試合でラウラちゃんと交友を深めることでVTシステムを作動させないで戦い抜くルートに行くことが出来るんだけど。今回は微塵も関係ないから見たい人は他の人たちのプレイを見るかゲームを買って遊んでね。』
『因みに今回は
学年別トーナメント当日、アリーナで4人は対峙していた。
「まさか、一回戦の相手が天羽さんになるとは思いませんでしたわ。」
「ホントよね。恩人と初っ端ぶつかるとか、運がないわ、」
イギリス代表候補生セシリア・オルコットと中国代表候補生凰鈴音。共に第三世代の専用機を持つエリートであり、トーナメントの組み合わせが発表された当初から1年生の優勝候補筆頭と目されているコンビだ。
イギリス製第三世代機、遠距離射撃型ブルー・ティアーズ。特殊兵装【BT兵器】を搭載し、独立可動ユニット【ビット】を操り、たった1機で多方向からの射撃を可能とする射撃戦特化の機体。
中国製第三世代機、近・中距離両用型
それに対峙するのは代表候補生でもない一般生徒、天羽飛鳥と葉加瀬なのは。乗っている機体はどちらもフランス製第二世代量産型のラファール・リヴァイヴ。第二世代最後発故に既に培われていたノウハウによって、機体性能は初期の第三世代機と同等。最たる特徴である膨大な
だが当の本人たち、セシリアと鈴は違う。
「(織斑先生が自身に並ぶ逸材と評するお方。)」
「(私たちが敵わなかったドイツの第三世代を1人で圧倒する実力。)」
「「((間違いなく、この大会で一番の強敵!))」」
2人の心に慢心はない。最近授業で戦った山田先生に2対1で負けている2人は、ラファール・リヴァイヴという自分達より世代で劣る機体に乗っているからと言って、天羽飛鳥と言う人間を侮ることが出来ない。性能の違いが、戦力の決定的差ではないのだ。
【セシリア、まずは数の有利を取るわよ。】
【異存ありませんわ。天羽さん相手にもう1人を気にしながらは戦えませんものね。】
プライベート・チャンネルで話し合った作戦は、相手のパートナーをまず最初に落とし、数の有利を取ること。
【わたくしがビットで天羽さんを抑えます。その間に──】
【──私が速攻で相方を落とす。任せて、中国じゃ模擬戦では負けなしだったんだから。】あっ
【それは頼もしいですわね。】
カウントダウンが始まる。セシリアはBTエネルギーライフル【スターライトmk-Ⅲ】を、鈴は大型青龍刀【双天牙月】を1本ずつ
対する天羽飛鳥とそのパートナー葉加瀬なのはは──
──どちらも、
観客席がどよめく。セシリアたちも驚いた。それに表情を崩さず、天羽飛鳥と葉加瀬なのはは構え、
──ブー!
試合開始のブザーが鳴った。
「お行きなさい、ブルー・ティアーズ!」「とりゃぁぁぁぁ!!」
試合開始と同時に、セシリアがレーザービット4機を展開して天羽飛鳥を狙い撃ち、鈴は
「「うん、そう来るって思ってた。」」
──天羽飛鳥を狙うレーザーが葉加瀬なのはの投げた2本の大剣に阻まれ
──鈴と葉加瀬なのはの間に、レーザーに撃たれる筈だった天羽飛鳥が現れた
「なっ──」
「ほら、邪魔だよ。」
「くっ、この!」
鈴はどうにか双天牙月でそれを受け止め、お返しに天羽飛鳥に大型衝撃砲【龍砲】の砲撃を浴びせようとして、その後ろで両手に
「これツーマンセルだよ?ちゃんと協力しなきゃ。」
バンッ!と2丁のショットガンから散弾が撃ち出され、衝撃砲を撃とうとしていた2門の龍砲に直撃し、破壊した。
「きゃぁっ!?」
「鈴さん!?」
破壊された龍砲が爆発し、それを至近距離で受けた鈴の悲鳴にセシリアが声を上げた。
その瞬間、4機のレーザービットの内2機に天羽飛鳥の投げた大剣が突き刺さり破壊された。
「そんなっ!?」
「撃つ時以外動きを止めちゃダメだよ。そのビットは脆いんだから。」
投げた大剣を瞬時に量子化して手元に再び
「こんのぉ!!」
「飛鳥!」「オッケー!」
葉加瀬なのはは天羽飛鳥に呼び掛けると同時に手に持っていたショットガンを落としてその肩を後ろから掴み、天羽飛鳥は瞬時に大剣を量子化して収納し、その状態で後ろに
「(離れた!)そこですわ!」
鈴から2人が離れたのを見たセシリアは、残ったレーザービット2機でそれを狙い撃った。
「これはあの時見せたよ!」
だが、
「くっ!」
「セシリア!援護お願い!」
「分かりましたわ!」
躱されたことに歯噛みするセシリアだったが、すぐに天羽飛鳥たちに下から向かって行った鈴の要請に答え、左右の逃げ道を塞ぐ様にレーザービットを撃つ。
「はぁぁぁっ!!」
それに合わせて鈴も下から山なりに突っ込み、逃げ道を限定しながら双天牙月を振るおうと構えた。
「なのは!」「オーライ!」
その瞬間、今まで天羽飛鳥に捕まっていた葉加瀬なのはがその手を離し、PICやスラスターで飛行せずそのまま地面に落ちていった。
「えっ── 「鈴さん前!」 ──しまっ!?」
落ちていく葉加瀬なのはを視線で追った鈴は、すぐに聞こえたセシリアの声で前を向いたが、既に遅かった。
「それじゃ、下に行ってらっしゃい!」
再び
「うあっ。」
シールドエネルギーを減らしながら、鈴は地面に向かって叩き落とされた。
──ガチャッ
地上には
「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる!」
──バババババッ!!
双天牙月での防御もできず、ガトリング砲によって甲龍のシールドエネルギーは0となった。
「鈴さん!!」
「さっきも言ったよ、動かすのを止めちゃいけない。」
鈴の脱落に気を取られ、またも動きの止まったレーザービット2機に投げられた大剣が叩き付けられ、その機能を停止させた。
「このっ!!」
スターライトmk‐Ⅲでの射撃をしようとセシリアが構えた時、1発の弾丸がスターライトmk‐Ⅲの銃身を破壊した。
「なっ。」
「今まで剣しか使わなかったけど、別に射撃が苦手な訳じゃ無いんだよ?」
何時の間にかその左手に
「っ、インターセプター!」
メインの武装を全て失ったセシリアは近接ショートブレード【インターセプター】を
「(ブルー・ティアーズの速度なら、ライフルの弾丸は回避出来る!そうなれば天羽さんは間違いなく接近戦を仕掛けてくるはず。そこを叩く!)」
接近戦を誘い、そこをミサイルで仕留める。主要な武器を全て破壊されたセシリアには、それしか勝つ可能性が残っていないと覚悟を決めた。
「近付くの待ってる?」
「!」
「良いよ、今そっちに行くから――」
スナイパーライフルを量子化し、天羽飛鳥は先ほどまで使っていた大剣ではなく通常の近接ブレードを1本
「――目を離さないでね?」
「え――――きゃあああああ!!!?」
その直後、セシリアは吹き飛び、シールドエネルギーを全損させた。
セシリアが先ほどまで居た場所には、近接ブレードを振り抜いたままの天羽飛鳥が浮かんでいた。
「
アリーナの大画面に表示されたその文字は、間違えようのない事実だった。
天羽飛鳥の今回の武装
大型近接ブレード×2(ビット絶対壊すケン)
近接ブレード×1(必殺の一閃)
IS用スナイパーライフル×1(射撃も得意アピール用)
他アサルトライフル等多数
葉加瀬なのはの今回の武装
大型近接ブレード×2(盾だ!)
ショットガン×2(真面に運用出来る唯一の武装)
IS用ガトリング砲×1(下手な鉄砲数撃ちゃ当たる)
他マシンガン等多数
次回、未定!代表候補生になるのってどういう描写すればいいの?
こういうことを予想しての不定期更新のタグですが、成るべく早く書き上げます。
日に日に増えていくお気に入り数に心踊らせています。恐らくガンダムOOのタグが招いたお気に入りで、内容が面白いからお気に入りした物ではないでしょうが、それでも私には嬉しい応援です。