『どうも皆さん、おはこんばんちは。いつもパタパタ空を飛ぶ、天羽飛鳥です。』
『はいはーい。天っ才博士、葉加瀬なのはだよ。』
『次々に新キャラが来るせいで時間を飛ばすことが出来ない件。』
『イベントが落ち着いてくれないと飛ばせないよね。』
『そろそろ11巻の季節なんだよなぁ。』
『強化訓練3日目現在、12月11日。まさかの11巻本場まで2週間切りである。』
『まぁ色々短縮してあるからスケジュールに余裕はあるんだけども。』
「今日はみんなにビッグニュースがあります!」
「ビッグニュース?」
強化訓練3日目。通常の授業が免除されているために朝食を食べてから早々に第3アリーナに集まった専用機持ちたちは、扇子に『大発表!』の文字を掲げた更識楯無の言葉に身構えた。
「ちょっと~?その反応、お姉さん傷付くな~。」
「自業自得です。」
IS学園にやって来て間もない凰乱音やヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーにさえ身構えられたことに流石の楯無もショックを受けているが、いつもの
「それで、ビッグニュースって何なんですか?」
「ふふ、なんとカナダから代表候補生の増援が到着したのよ。」
「カナダの代表候補生?」
楯無の回答に織斑一夏は首を傾げた。
1週間ある強化訓練の3日目というどうにも微妙な時期に到着したのもそうだが、彼は国家代表も代表候補生についてもまるで知識がない。カナダの代表候補生と言われてもイメージが湧かないのだ。
「カナダで売れっ子のアイドルでね、その仕事を消化してからこっちに来たからこんな時期になっちゃったのよ。」
「へぇ。」
一夏にそう軽く説明してから、楯無は第3アリーナの入口に向かって「どうぞー」と呼びかけた。
「「失礼します。」」
そう言って
「じゃ、2人とも。自己紹介してくれるかしら?」
「ファニール・コメットよ。」
向かって右側にいる、シャルロット・デュノアやセシリア・オルコットの金髪よりも色の濃いオレンジ色に見える髪の少女が、どこかツンとした態度で。
「オニール・コメットです。よろしくね、お兄ちゃん!」
向かって左側にいる、更識姉妹のそれより濃い青色に見える髪の少女が、笑顔で一夏にそう自己紹介した。
よく似たその容姿と同じ苗字から、恐らく姉妹であろことが伺える。まるで小学生のようだが、葉加瀬なのはという
実際には12歳のバリバリの小学生だが、それを一夏が知るのはもう少し時間が経ってからのことだった。
閑話休題
「……お兄ちゃん?」
オニールの一夏の呼び方に、ぴくっ、とセシリアの眉が動いた。
「俺は織斑一夏。よろしくな。」
「うんっ!握手、握手!お兄ちゃんの手、おっきいね!」
位置的に一番近くに居た一夏が1歩前に出て自己紹介すると共に差し出した手を、オニールは両手で握る。そのままにぎにぎと感触を確かめるように触れ続けた。
「……お兄ちゃん?」
再びオニールの口から出た一夏の呼び方に、ぴくっ、と篠ノ之箒の眉が動いた。
「えへへ、私、ずっと織斑一夏さんに会ってみたかったの。これから、お兄ちゃんって呼んでいい?いいでしょ?ね、決まり☆ね!」
「いや、もう呼んでるじゃないか。別にいいけどさ。」
「……いいんだ。」
何故か好感度がMAXなオニールの申し出を許した一夏に、シャルロットが顔を
「オニール……?ね、ねぇ、ちょっと……どうしたの?」
そんな好感度MAXなオニールに、ファニールが困惑した様子で尋ねた。
「どうしたのって?私、なにか変?」
「変じゃないけど、なんだか……はしゃぎすぎてない?」
「そんなことないよっ!あ、でも、お兄ちゃんに会えてちょっとだけ浮かれちゃってるかも、えへへ。」
「……ちょっとどころじゃないわよ。」
姉妹のそんなやり取りを見て、何となくだがそれぞれの性格を理解した全員が優しくしようと思った。
「さて、ファニールちゃんとオニールちゃんも無事に合流したし、私としてはこのまま親睦を深めるためにアイスブレイクとでも行きたいんだけど――。」
「会長、山田先生がピットでもうスタンバってますよ。」
「――という訳で、残念だけどアイスブレイクは後でね。」
いつもの調子で遊ぼうとする楯無を飛鳥が牽制する。流石の楯無も教師を待たせる気はないため、素直に予定通りのスケジュールを行うことにした。
「早速で悪いけど、ファニールちゃんとオニールちゃんにはAピットから入って山田先生と戦ってもらうわ。実力確認のためにもね。」
「任せなさい!」
「見ててね、お兄ちゃん!」
ピットに掛けていくコメット姉妹の姿が見えなくなってから、残った専用機持ち全員で手を合わせた。
「「「ご愁傷様。」」」
『IS学園に来て初戦が覚醒山田先生とかトラウマでしょ。』
『覚醒状態の山田先生ってドジもしないからねぇ。』
『というかグローバル・メテオダウンで勝てる訳ないだよなぁ。』
「それで、葉加瀬さん。あの2人の専用機ってどんな機体なんだ?」
コメット姉妹がピットから出てくるまでの僅かな時間。そこで一夏がなのはにそう聞いた。そんな一夏になのははギロリとした視線を向ける。
「織斑一夏、一応日本代表候補生になったんなら第三世代ぐらい調べておこうか。」
「す、すまん。」
世界初の男性IS操縦者としてその稀少価値から日本代表候補生として登録された一夏だが、それで結構な額のお金を貰っているにも関わらず、未だにその自覚は薄い。
ため息を吐いて、なのはは空中にディスプレイを投影した。
「カナダ製第三世代【グローバル・メテオダウン】。それがあの2人の専用機だ。」
「てことは、乱のみたいに量産機なのか。」
「いいや。」
「えっ?」
一夏が納得しかけたことを即座に否定し、なのははAピットのカタパルトに視線を向けた。
「「グローバル・メテオダウン、ミュージックスタート!」」
そんな名乗りと共に、カタパルトから
「あなたの心に落ちる
歌と共に空を舞い、ファニールとオニールの操る機体が姿を現した。
「グローバル・メテオダウンは2人乗りのIS。それも歌で動かすなんて言う前代未聞の機体だ。」
「2人乗り!?」
アリーナ上空で戦うその姿に一夏は度肝を抜いた。
「機体の右側をオニール・コメット、左側をファニール・コメットがそれぞれ担当してる。」
「2人乗りなんて、そんなことができるのか?」
「出来るか出来ないかで言えば出来る。やる意味はないけどね。」
グローバル・メテオダウン。カナダ製第三世代であるその機体が第三世代である所以はその特異な操縦方法にある。
通常、脳波による制御や筋肉が動こうとする際に放つ微弱な電気信号をキャッチして動くISだが、2人でそれを行おうとすると当然動かない。『歩く』という簡単なことでさえ微妙に異なる命令になり、ISがそれに対応できないからだ。
しかしそれを2人が歌で思考を合わせることによって可能にしたのがグローバル・メテオダウンである。双子の姉妹というのも合わさり、世界で初めて2人乗りのISを実現したのだ。
「まぁそのためのシステムが重すぎて録な武装積めないんだけど。」
なんと拳銃2丁と近接ブレード2本である。流石に白式よりは多いが、とんでも武装が基本の第三世代機としては明らかに力不足だ。
「実力はまぁ可もなく不可もなく、普通の代表候補生がちょっと手強くなった程度だね。弱くはないけど特別強くもない。スキルアップも兼ねて派遣されたみたいだ。」
「育ててあげれば喜ぶんじゃないの」と、最後は少し投げやりに話を終わらせてなのはは空中に投影していた画面を消した。
「
「「きゃああああああ!!!」」
ちょうどその時、GNホルスタービットに囲まれ動きを封じられたコメット姉妹が、その包囲の隙間から差し込まれたサブマシンガンの銃口から放たれた弾丸の雨によって落とされた。
「うわえぐ……。」
「今日の手持ち武器は普通のサブマシンガンかぁ……。」
GNホルスタービットは数も多くGN粒子の作用で強度が高く銃弾の跳弾がしやすいのもあってか、
『
『天然じゃなくて狙ってやったならちょっとヤバイ。』
鈴 →150cm
コメット姉妹→152cm
シャルロット→154cm
なぜこれで原作一夏はコメット姉妹を初見で子供と断定できたのか。