不死身の体でヒーローになる   作:塩谷あれる

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明けましておめでとうございます。


序章~品内富士見、死ぬ~
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■月●日 晴れ 現在7歳

 

 今日から日記をつけることにする。とは言っても、何を書けば良いのやら。まぁとりあえず、自分のことについて色々と、その他には日記を書くことになった経緯でも書いておくことにしよう。

 

 おれの名前は品内富士見(しなないふじみ)。姓が品内、名が富士見。最初に書いたけど、今は小学一年生、7歳だな。だが、それはあくまでこの体の年齢だ。精神年齢的にはまぁ大分良いオッサンの歳だろう。

 文脈で分かるとは思うが、実は俺には前世の記憶がある。所謂転生者と言う奴だ。だが、その記憶が蘇ってきたのはつい最近、と言うかほんの数時間ほど前の話だ。ざっと回想をいれてみるとしよう。

 

回想開始

 

「ふじみ君またねー!」

「うん、またねー!」

 

 学校の帰り道、友達と分かれて俺はマイホームへと向かっていた。あ、因みにこのときはまだ記憶は戻ってないからな?ただの普通の小学一年生その者だ。

 

「はやくかえってしゅくだいしないとー!」

 

 そう考えた俺は、いつもよりも急いで家に向かった。この曲がりを行けばもう家だ、って時に、何やら黒い人影が見えた。蹲っているように見えたんで、何も知らない俺は不注意にも声を掛けちまった。

 

「おじさん、どうかしたの?」

「あぁ、あぁ、あぁあ、こんな僕に声を掛けるなんて、君は良い、い、良い子だなぁ……………そんな良い子なら………

 

 

 

 

 

 

 

僕に肉、見せてくれるよねぇ」

 

 俺は何を言われたのか、理解ができなかった。そして、理解しようとして聞き直そうと口を開いたその瞬間、俺は全身をバラバラにされた。そして、その殺人鬼がいなくなってから三分程度経った時、

 

「……ふぁあ、ん?んー?え、俺、何か縮んで…てか、ん?何で死んだのに生きてんの、俺?」

 

 体に傷の一つもついていな状態で俺は、前世の記憶を取り戻して道路に座り込んでいた。

 

回想終了

 

 と、こんな感じだ。え?バラバラにされたのに何で生きてるのかって?多分だけど、恐らく俺の“個性”が作用した結果だと思う。お、よし、書く内容ができた。それじゃあ俺の個性について書くことにしよう。……最早日記じゃねぇな、これ。

 俺の個性、そうだな、便宜上『不死身』と名づけるようにしよう。俺の個性『不死身』は、簡単に言えば死ぬと生き返ることができる個性だ。この個性によって俺は、バラバラのズタズタにされても生き返って生還できたんだと思う。

 このことを両親に伝えてみると、親父が同じ『不死身』持ちであることが分かった。……個性って遺伝するのか、初めて知った。もっと色々学ばなくては。

 同じ『不死身』の先輩として親父に話を聞いたところ、『不死身』という個性は大きく分けてこんな特性を持っているそうだ。

 

①肉体、または精神が死んだ時死ぬ前の健康な状態まで肉体と精神を蘇生する。(記憶は死ぬ直前までしっかり残っている)

②死んだ後、直前の死因に対し耐性を獲得できる。

③老衰で『不死身』が発動することはない。

 

 個人的には②が興味あるが、バラバラにされた場合の死への耐性って何だよ、とツッコミを入れたいところではあるな。体に刃物が通らなくなるんだろうか。だとしたら大分強い。と、思っていたんだが、親父曰く、耐性と言っても微々たるもので、何回も何回も死なないと、それこそ最低でも20回程度は死なないと効果が無いのだそうだ。……うーむ、なんだかとんでもないハズレ個性を引いた気がする。

 とにかく、前世の記憶を持っているとか、不死身の肉体だとか、あくまでも『個性』の範疇とはいえバレたらヤバい研究所に拉致られそうな字面ではある。できるだけ目立たないようにしよう。あくまで、小学一年生として振る舞う体で。

 もう一ページほとんど使っちゃったし、今日はこれぐらいにしておこう。明日からはできるだけ少なく纏められるようにしたい。




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