ちょっと真面目にやりました。
※ちょっとシナリオを進めただけ。
……某戦艦Xのインパクトは凄いと思います。一度見たあの星条旗ヘッズが頭から離れない。
「もうちょっと! もうちょっとだけ!」
「夕張さん? あんまり聞き分けが悪いと佐世保の皆さんにご迷惑をおかけすることになりますよ。ね?」
「むぅ……しょがないかぁ」
肩を揺すられて意識が覚醒する。
「ん……あっ!」
意識が落ちる直前まで何をされてたかを思い出して飛び起きる。いつの間にか手足の拘束は解かれていた。
「……夕張さん、ありがとうございました」
「不服そう!?」
「至極真っ当な反応だと思うよ……」
由良さんの言う通りだ。手足を縛られて自由を奪われるなんて、ネタじゃなくてガチでされたらドン引きするわ。俺はマゾじゃない筈だから「そういうプレイか!」って喜べない。夕張さんが喜んでたとしてもだ。
身体の疲れは多少取れたが頭が頭痛でヤバいとしても、動機が微妙に不純だったとしても、決定打が俺の防衛本能だったとしても、寝かしつけてくれたことには変わりない訳で……お礼は言わなきゃいけない。
「また来てね!」
「機会があったら是非」
「夕張さん、嬉しそうですけど……あれ社交辞令だと思いますよ」
うん……夕張さんを姉呼びして揶揄った俺も悪いとは思うけど、流石に拘束はNGだから出来れば御免したい。大湊で夕張さんが建造されたら、揶揄ってもこんな事にならないように祈ろう。
「戻ったみたいだね。スチュワートにしては随分ゆっくりだったんじゃないかな」
「すみません」
? 提督どしたん? そんな不機嫌そうな顔して言葉に棘を足して……ストレス溜まってんのか? ハゲるぞ?
「時間も時間だし、そろそろ警備府に戻ろうと思う」
「はい」
今の時間は……ウッソだろ六時半!? 夏至は過ぎたとはいえ明るいから分からなかったぞ……。
じゃあ俺は気絶してから二時間くらい寝てたってこと?
「千歳と千代田がまだみたいだね。ここに来たら伝えて貰えないか?」
「分かりました」
伝えることを伝えた提督が俺たちの荷物が置いてある部屋から出ていく。
「……なんで提督があんなに不機嫌そうなのか分かりますか? 神風」
「佐世保の新しい司令官がスチュワートさんを佐世保鎮守府の所属になるように……所謂スカウトして、それからかな? 司令官の機嫌がちょっと悪いのは」
「ふぅん……チッ」
あの筋肉陽キャめ余計なことを……。
提督も提督で俺のスカウトから機嫌悪いとか、変な思考回路しやがって……俺のやらかしを知ってるなら異動はあり得ないって考えられないのか?
「ふぅん……って! 他の鎮守府からスカウトされるって凄い事なのよ? もう少し興味ありそうな返事しなさいよ!」
「え~……そんな事言われましても……」
「やめて! 私のために争わないで!」って言うのは少女漫画のヒロインだけで十分だし、俺はそんな事をネタ以外で言いたくはないし、そもそも俺は
それに……
「大湊で全員を
俺は図鑑コンプを目標にするというポケ〇ンマスターとしての
「ちょっと! それって全員揃ったらスチュワートさんは居なくなるってことでしょ? ダメよそんなの。スチュワートさんも居て “全員” なんだから!」
「……ありがとうございます」
俺、涙いいっスか? なにこの子……眩しいんだけど。
「ごめんなさい! 遅くなったわ!」
「新しいアイデアがどんどん浮かんできて……」
千歳さんと千代田さんが戻ってきた。
「神風は瑞鶴さんを起こして。高雄さんは提督に伝えてください」
「「分かったわ」」
よし、じゃあ戻ろうか。
警備府よ、私は帰って来た!
「いつもお疲れ様で~す」
なんて言って、警備所の人に会釈をする。
神風たちは他の艦娘たちにお土産とか買ってたから俺は警備所に渡す。
「どうぞ、お土産のロールケーキです」
「あっ、ご丁寧にどうも……」
報告も何も、今回は提督も現地に行ったから必要ない。代わりに今日の遠征とかの報告を提督が受けているだろう。
だからちょっと時間が出来た俺は、こうして警備所でお茶をすることが出来る。暇なときにちょくちょく顔を出しているから……ほら、猫舌の俺でも飲みやすい冷たいお茶が出てきた。
今日は特にハプニングは無かったみたいで安心した。半日単位で何かが起こってたらやってられないもんね。
「明石さ~ん! 機雷作ってくだち!」
「なんて?」
「……伊58のマネです。機雷を作って貰えませんか?」
旗風リスペクトで
旗風に比べて力でゴリ押してる感があってスマートじゃないから、攻撃手段は沢山持ってた方が良いと思って、こうして頭を下げている。俺だって機雷を駆使したカッコイイ立ち回りをしてみたい!
「まぁ良いですけど……さっき提督から千歳型の二人の艤装を改装して欲しいって言われまして」
ありゃ。先約が入ってんのか。千代田さんが言ってたアイデアが関係するんだろうな。
「どうしてもって言うなら……チラチラ」
「千歳型の次でいいので……これでどうでしょう?」
「間宮券! ありがとうございますぅ!」
俺がサッと取り出したソレは間宮券。全員に配られたみたいだけど使い切った人が多く、交渉の切り札になることを俺は知っている。これがホントの食券乱用ってね。
手もみしながらだらしなく口元を緩める明石さんを見て、苦笑せざるを得ない。
「スチュワート、ここに居たのかい」
「響……」
「提督が呼んでるから付いてきてもらうよ」
つまりは提督が椅子から動けないレベルで酷いことになったと? 面倒だなぁ……。
「分かりました……じゃあお願いしますね、明石さん」
「はぁ~い!」
……不安だ。
「ついさっきだが、遠征に出ていた艦隊から連絡があった」
「はい」
「見たこともない深海棲艦が現れたそうなんだが、どうも様子がおかしいらしい。……スチュワート、行ってくれないか?」
流石に一人で行きたくはない。
そんなことはさせないだろうけど、相手が何なのかも分からないのに突撃するのは嫌だなぁ……。
「私にも
「はい」
スマホを渡してくる提督。
早速スマホが役に立ってるようで何よりだ。やっぱり情報は早くなくっちゃね!
なになに……
『明らかに普通ではない深海棲艦を発見』
『こちらから攻撃しても反撃をしてこない』
『攻撃の中止を決定。観察開始』
『艦隊の誰も見たことが無い。恐らく姫級。応援求ム』
……なるほど。確かに提督の言った通りだ。
おっ、スクショも貼ってあるやんけぇ!
「えっ。あ~……」
これ北方棲姫と港湾棲姫じゃん……。港湾水鬼の可能性も在るだろうけど……十中八九港湾棲姫だろう。
『艦これ』の二次創作で穏健派としての描写が多い二人だし、反撃してこないって文章を信じるならワンチャン有るんじゃないか? 攻撃を中止させた人は有能。よくやった。
『そっちに行きます』とだけ連絡を入れる。大分雑だけどこんなもんでいいだろう。
「……響、一緒に行きましょうか。信頼してますからね」
「
「何か分かったのかい!?」
俺が響と二人だけで行くと伝えると提督が焦ったように、まるで俺が焦らしているかのような反応で答えを求めてきた。
それに対して俺は、まぁ落ち着け? って言わんばかりに余裕綽々な態度で振り返る。
「瑞鶴さんから零式艦戦21型を無理矢理にでも貰ってきてください」
烈風があるともっと良いんだろうけど……そんな貴重なものは無いから
「あと、間宮さんに美味しいご飯と甘味を作らせておくことです」
俺の言った二つの言葉が結びつかなかったのか、提督が頭を傾げた。
次回
みんな大好きほっぽちゃん!
シリアス? ああ……いい奴だったよ。
次:7/16予定