みんな ねこ 好き過ぎでしょう。笑いました。
愛されてるなぁ……あぁ多摩さんや、君ではないねこのことだ。
中二病タイトル……後の黒歴史……ウッ
「加賀さん!?」
大鳳さんが凄まじいスピードで加賀さんの元へ駆けつける。
「大鳳さん……」
加賀さんは疲れからか汗で滑ったのか、弓を落としてしまったらしい。
片膝に手を着いて、過呼吸になってるんじゃないかと心配になるくらい息を切らせている。
青葉さんがワンショットを取りそうな珍しい顔を加賀さんが大鳳さんに向けて、放った言葉は……
「ごめんなさい……まだ、敵の艦載機が」
若干悔しそうに感じる謝罪だった。
加賀さんが感情を分かりやすく表面に出すことは珍しいから、きっと心の中では血涙を流す勢いだろう。
「大丈夫ですよ」
そんな加賀さんに落とした弓を拾いながら声を掛ける。
「何も加賀さん一人で飛行場姫を相手しろって言われてる訳じゃないんです。むしろ、加賀さんはやり過ぎました」
労うように、慰めるように言う。
この際、少しくらい誇張とか入れても良いだろう。
「飛行場姫の手柄を加賀さんが独り占めする気だって皆さん怒ってますよ? それに、途中で一時撤退したとしても提督は正当に、平等に評価してくれますって!」
「今行きます! ……加賀さん、ありがとうございます」
通信を受けたのか、大鳳さんが伊勢さん達の方に向かい艦載機を飛ばし始めた。
「ささ、加賀さんは後方に居る明石さんのところで休憩しましょう」
「……面目ないわ」
戦場から離れ始めたとき、加賀さんがそれはもう申し訳なさそうに言った。
「建造してから一月どころか一週間程度なら十分過ぎます」
当初の予定ではここで金剛さんと榛名さんが攻撃、迎撃を始める筈だったんだけど……加賀さんヤベェ。
「そんなに活躍した加賀さんがその態度だと、全員が大金星を挙げなきゃいけないですね? そうなると深海棲艦が足りませんよ」
「そう。じゃあ素直に喜んでおくわ」
うん。……個人的に加賀さんはMVPだと思うよ?
「あちゃ~……派手にやりましたねぇ」
無事に明石さんと合流した。
加賀さんをパスしたら、艤装を見るなり苦笑いをした明石さんの口から出て来たのが今の言葉。
特に被弾したとも聞いてないし、加賀さんの飛行甲板もそこまでボロボロじゃないから俺としては特に問題ないように見えるんだけど……明石さんには何が見えてるんだろう?
やっぱり工作艦の能力的な何かがあるのか?
「加賀さんをよろしくお願いします」
「任せて! さぁ! 艤装を渡してください!」
「ええ。出来るだけ手早くお願いね」
えっ。
「早く戦場に戻らないといけないもの」
えぇ……。
少しくらいはゆっくりしてればいいじゃん。マジであんな活躍を何度もされたら手柄争奪戦になっちゃうから。
「いやぁ……これはすぐに戻るとか言えないと思うんだけどな~アハハ……」
アレ? 何で射ったと思われる矢が入ってんねん。自動的に戻ってくるとか凄くない?
「そう……では、少し休憩させてもらうわ」
「でも加賀さんが休憩終わっても修理が終わってるとは限りませんよ?」
「その時はそうね……適当に砲でも貸して頂戴」
ウッソだろオイ。どんだけ戦場に飢えてんの!?
「戦艦や重巡が使ってるような大きなものが良いわね」
加賀さんは
「ゆっくり休んでてください! いいですね!?」
「……。そろそろ疲れが取れて来たのだけど」
ええい駄々っ子か! どんだけ戦いたいんだ!
「もう行きますからね! 明石さん、修理が終わるまで加賀さんには絶対に艤装を渡さないでくださいね!」
そう言うなり回れ右して全速力で戦場へ向かう。
後ろの方から「ちょっとおおおぉぉ……!」なんて聞こえるけどまぁ……頑張ってもらうしかない。
戻ってきて再び前線。
伊勢さんと大鳳さんを中心にした対空能力が高い面々で飛行場姫が飛ばしてくる艦載機を落としながらゆっくりと、しかし確実に進んでいた。
俺も高角砲あるし混ざろうかな~なんて思ったとき、祥鳳さんに見つかって、前に出ている金剛さんに合流するように言われた。
目には目をって言うし、艦載機には艦載機をぶつけるんだろう。ただ撃ち落とす俺が出しゃばる場面ではないらしい。
そして少し進むと前を進む艦隊が見えて来た。更に前方の空では爆発が起きている。
取り敢えずあの爆発してるラインの下あたりまでは突き進んでも良いってこと?
「あれっ!?」
榛名さんの艤装が火を噴いてるやん! そんなに状況はマズイの?
「状況は!?」
『Oh~! ……スチュワートうるさいデース』
「あ、済みません」
『でも心配Nothing! コレはただの練習だヨー』
練習って……今はバリバリ
金剛さんに追いつくと、大分近づいたハワイの砂浜を指差した。
「飛行場姫……」
まだ米粒みたいなサイズだけど、既に肉眼でも見える程の距離であることを知った。
「提督から渡された大切な秘密兵器は私と榛名で一つずつだからネ! 万が一にも外せないんデース」
『お姉様! 練習はもう……』
「緊張で外すのはBadだヨー?」
『はい! 榛名は大丈夫です!』
榛名さんの練習が終わったらしい。後ろで腰に手を当ててまるで現場監督みたいに榛名さんを見てた金剛さんも大丈夫だろう。まさか今まで碌に発砲してないから冷えて動かないとかは無いだろうし……無いよね?
金剛さんがボソボソと何かを呟いたと思ったら、ザッと艦載機の雲が三つに割れた。
比較的俺たちの側にあった艦載機が左右に分かれて、その場には俺たちの方に向かってきている艦載機が残された。
誰が見ても状況が動いたと分かる。俺たちの間に緊張が走る。
「撃ちます! Fire~!」
「撃てーっ! ……ああっ!?」
金剛さんと榛名さんが撃った弾。その内片方が飛行場姫を守るように射線上に入って来た艦載機にぶつかって……無力化された。その艦載機は「何かしたのか?」と言わんばかりにそのままどこかへ飛んで行ってしまった。
一方で金剛さんが撃った秘密兵器は無事に当たったらしい。艦載機の群れの先頭がパッと光ったと思ったら連鎖的に爆発が起こった。
「うわぁ……」
めっちゃ燃えてる……しかもこれで二つあるうちの一つだけってのが恐ろしい。
艦載機が燃えて爆発が収まった頃には黒い雲は薄くなり、明らかに艦載機が数を減らしていることが分かった。
「…-その秘密兵器ってなんなんですか?」
「話は後! 今がチャンス、行くデース!」
言うなりシュバッ! と音がしそうなくらいの急発進で金剛さんが飛行場姫に向かって移動を開始した。
「「よっしゃあ! 行くぜ行くぜ〜!」」
言葉の意味を理解して金剛さんについて行こうとしたら、後ろから江風と長波が飛び出してきた。……この二人は絶対に金剛さんの言葉を脊髄で聞いてた間違いない。
「……」
榛名さん落ち込んでたし後でフォローしておこうと決めて、俺も出遅れないように前進を開始した。
一番先頭にいるのが戦艦、しかも高速戦艦と言うのが大きいんだろう。
駆逐級が出てこようが鎧袖一触。軽巡も
好戦的な駆逐艦二人も戦闘で暴れ、榛名さんも失態を取り返そうと頑張っている為、その後ろに居る大勢の負担は非常に小さかった。しかも移動のペースが遅くない。
『そろそろ私たちが飛行場姫に攻撃を開始するネー!』
『艦載機の対処をお願いします!』
金剛型の二人から通信が入る。
対空……ねぇ。なんかいっつも艦載機相手してるような気がするけど……まぁ、そんなこともあるだろう。
「お任せください。高角砲が火を吹きますよ」
金剛さんに通信を入れて、急加速。一気に先頭まで踊り出る。
飛行場姫の攻撃を飛行場姫が撃破されるまで捌き切ればいいんでしょ? 余裕余裕。
だって俺は赤城さん相手にしても結構粘ったんだぜ? しかも飛行場姫は手負いと来た。
「そら! ハッハァー!」
ほら、赤城さんの攻撃よりも全然軽い。
それだけじゃ無い。一対一じゃないから大鳳さんたちの艦載機や後ろからの援護射撃がある。
だから俺が攻撃を引き受け続ければ俺が無理に攻撃をする必要なんて無いんじゃないか? 盾を上に構えて縮こまってダメージを受けないようにしてれば勝てるんじゃないか?
.……まぁ、取らぬ狸の皮算用? ってヤツだし俺は俺で頑張るんだけどさ。
油断大敵とも言うし、一つここらで盛り上げてみようか。
「この戦い……勝てる、勝てるぞ! 最後まで気を抜くなよ! 沈むのは論外! 大破したヤツは指差して笑ってやるからな!」
通信を繋いで元気よくそう言うと、「舐めてんじゃねーぞ!(意訳)」な返信がいっぱいきた。モチベーション上がったみたいで良かった良かった。でも方法を間違えたらしい。 ちょっと怖い。
俺も煽った手前、盾に隠れてるばかりでは居られない。
「ヘッ、やってやるってんだ」
不思議で怪しい初期艦様の力を見せてやるよ!
飛行場姫「艦娘が多すぎる。クソゲーだ」
やっぱり戦いは数だよ兄貴ぃ!
加賀さんの内面は熾烈であって欲しい(願望)