一月ぶりです……
小説を投稿して、完走しないまま次の作品を次々に出していく投稿者の気持ちが分かりました。
投稿中の小説と全く関係のない設定とかのインスピレーションがヤバいんですわ。そっちの設定とか考えてる方が楽しくて、小説の続きを書く気にならんのですわ。
やっぱり異世界モノの強みって、何でもありだから素人にもそれっぽい設定が簡単に思いつくってことよね。
面白く表現できるかどうかは作者の腕次第だろうけれど。
歴史的瞬間に携わる。
名誉だと喜ぶ人も居るだろう。だからなんだと冷静な人も居るだろう。
でも俺は、嫌だ嫌だと駄々をこねたい。
名誉なんて要らないし、素直に受け入れるほど立派な精神は持ってない。
今は注目の的になれるような精神状態でもないし、ノミの心臓のことを考えると秘密裏に事を終わらせて大本営に事後報告してくれよなんて言いたくなる。
その時は提督が消されるかもしれないけど、
まぁ、深海棲艦に降伏しました〜なんて言ったら結果オーライだったとしても何かしらの処罰はされるだろうから提督も
それに、実際のところやれと言われたらやるしかないのが辛いところ。
そもそも提督から言われなくても、中枢棲姫からやれって言われてたし……忘れてたけど。
『はぁ。氷雨はこうなっちゃダメだぞ』
『社畜』
たった一つの単語が心に突き刺さる。言葉とは時に純粋な暴力を越えるとは習わなかったのか?
全くその通りだから反論も出来ないし……ショックだ。
『代わりにやってくれても良いんだよ?』
『さっき話に出てた北方棲姫? に会ってみたいなぁ』
だが──
『北方棲姫はいいぞ。』
『え?』
『いいぞ。』
これだけは言っておかないといけない。
別にロリコンって訳ではないけど、
求めてる反応は『ありがとうございます!』じゃなくて、我先にとお菓子を取り合う微笑ましい光景なのに……
『 うわ… 』
なんて思ってたら顔が緩んでたのかドン引きされた。でもかわいいモンは可愛いんだし、他に現しようがないだろう?
……これからデカい事をやるとは思えないくらい緊張感が足りてないけど、身構えてガチガチになるより万倍マシだ。
なにせ、ただスピーチするだけだと思ってたのにまさかあんな事を言われるとはね。
『前線の艦娘たちには連絡をしてないよ』
……はぁ〜〜っ?
袋叩きにされろってどういうことだよ。
普通にクソだが?
やっぱり何度思い返してみても頭おかしいだろこの条件は……俺に死ねと申すか!
『でも提督は俺の使い方が荒いけど扱い方をわかってる』
『そうなの?』
そうなんだよ。
悔しいことに、誠に遺憾ながら! 俺の性格を考えるとあながち悪い判断じゃないんだよなぁ。
『絶対に生き残ってやる』
▼――――――――――
「なぁ、やっぱり提督は深海棲艦の言うことを信じてなかったのか?」
2人きりになった執務室で竹に質問される。
信じてない、とは恐らく
「戦線の艦娘たちには連絡を入れてないよ」 と言われた彼女の顔は面白かった。ピタッと動かなくなった代わりに目は泳いでた。あそこまで動揺した様子は滅多に見られないからちょっと面白いものを見られたと思う。言葉には出されなかったけど絶対に正気を疑われていただろう。
それはそれとして──
「信じてるよ。彼女は嘘を吐かないからね」
「駆逐幽姫がその彼女だっていう保証はあるのか? ……アタシとしても信じたいけどよ、これが個人的な賭けじゃなくて皆を巻き込むってんなら、どんなに得るものが大きくても綱渡りは御免だぜ?」
なるほど、周りを大切にする竹らしい考えだと思う。
だけど、綱渡りという表現は少し違うような気がする。
「ただ単に、港湾棲姫の言うことを事実とするならばこうするのが一番早いと思ったんだけどね」
「それがあの条件か」
「まぁ……彼女にはちょっと悪いと思ってるよ」
「あれでちょっと? 流石に可哀想になってくるな」
呆れたように肩を竦める竹。
流石に可哀想だなんて、そんなに酷いことを言ったかな? 彼女なら出来ると思ったんだけど。
「竹。私は提督の面子っていうモノの所為で簡単に降伏なんて出来ないんだよ。艦娘だって同じだろう? そうすることが一番いい判断だったとしても大人しく降伏なんてするかい?」
「それは……」
言い淀む竹。
そしてその反応で確信した。艦娘たちは間違いなく最後の最後まで戦い続ける。どれだけ状況が絶望的でも、ボロボロになるまで叩きのめされていたとしても、後ろに守る物があるなら決して諦める訳にはいかないと奮起して立ち上がり、命を燃やすように戦うだろう。
でも、それじゃあダメなんだ。
今まで深海棲艦との戦いに人類と艦娘は勝ち続けてきた。なのに戦いは終わっていない。なら誰かが
「そう。誰も諦めないなら、誰も譲らないのなら今までと同じなんだよ」
その場合、変化するのが自分なだけで。
いつかは深海棲艦だって諦めるかもしれない。
限界に達した人類が降伏するかもしれない。
それまでにかかる時間は? 被害は?
そう考えると、降伏することで下されるペナルティも軽く思える。
何にせよ、港湾棲姫から話を聞けて良かった。
深夜の漁船襲撃から始まった今回の深海棲艦の大規模侵攻。彼女が嫌らしい時間に作戦を開始したこともありなかなか難しい戦いを強いられているものの、時間は掛かるけれど勝利を収めることは出来るだろうと判断していた。
けど、艦娘たちが出撃した後に港湾棲姫の語る深海棲艦の目的を聞いた自分は、勝利を収めることが本当に正しい事なのかという疑問に対する答えを得た。
仮に港湾棲姫が話をしてくれなかったとしても彼女がきっと情報を持ってきてくれただろう。
誰も真似出来ないことを薄く笑いながらやってのける彼女に驚いたことも、畏敬の念を抱いたことも一度ではない。
「でも、それはそれとしてみんなに迷惑をかけた彼女に少しくらい罰を与えても良いと思わないかい? あの条件にはそういう狙いもあるんだよ」
「……そうだな。よし、俺もあの駆逐幽姫とやらに吠え面かかせてやるか!」
そう言った竹が指を鳴らし始めた。
でも、秘書艦は護衛も兼ねてるから出撃はさせてあげられないかな……。
▲――――――――――
「もっと訓練とか演習を真面目にやっておけば良かったなぁ……」
そう呟く俺たちの視線の先には空母がズラリ。
軽い気持ちが一気に引き締まって、嫌な汗が噴き出るような錯覚を受ける。全員が沖の方に集中してるからまだ気付かれてないのが救いだけど海に出たら最後、愛と殺意の爆弾で挽肉にジョブチェンジするのがオチだ。
バカ正直にシューティングさながら避けまくってもいいんだけど何より疲れるし、避け切れるとは思えない。
前線に出るどころか海に出る、建物から出る時点で難易度が高いとかヤバいわ。やっぱり提督の御乱心だとしか思えんね。
このままずっと空母たちの背中を眺めてても良いんだけど、あんまり時間を掛け過ぎると艦娘たちが深海棲艦を鎮圧しそうなのがなぁ……制限時間ありとか止めてくれよ。
だから身の安全を考えてジッとしてる訳にはいかない。
『 艤装を拝借してこようか 』
『 うん 』
没収された艤装を返されただけじゃあ準備不足も甚だしいから、一回戻って工廠からパクってしまおう
という訳だ。さっき見た感じだと誰かが持って行かなかった艤装が沢山あったから選り取り見取りって感じだな。
工廠に戻った俺たちは、誰も居ないことを良い事にそれはもう堂々と火事場泥棒に励んでいた。
ちょっとビビってる氷雨に白露型の魚雷を押し付けて、俺は俺で探し物をしていた。
『ほれ、これなんか良い感じじゃないか?』
『……確かに。貰って良いの?』
『あれほど泥棒に気を付けろと言った提督が俺たちにこんなことさせてる時点で提督が悪い』
『そうかな? ……そうかも』
『タコはあっちの魚雷から良いの選んでくれ。おい、溶けるな。……擬態してサボろうとするな!』
こんなやり取りをしながら探し物を続けて、行きついた先は工廠の奥。
そこで俺が目にしたモノは──
綺麗に磨かれた
『 なぁあにやってんだお前はぁああっ!? 』
工廠に他に妖精さん居ないよね!? 他の妖精さんが頑張ってんのに何ゆっくり寝てるのさ!?
……錆びてるだろうと思ってた盾が綺麗だったときは感動したんだけどなぁ。
いざ、最終決戦へ──
すすむ
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なつかしの盾 を手に入れた!
・提督の御乱心
私自信が、変化のピースとなることだ。
その為なら無茶してくれるよね? やれ(豹変)
・妖精さん
盾の上にも3年 半年。サボって寝てた不良。
でも盾には錆びどころか傷も付いていない。