恐らく今までで一番キャラが崩壊してると思います。
パンデモ怪獣 コロナリオン
今、地球で連日TVに出てる彼らの人(間社会で空)気(感染する驚き)の秘密とは!?
友「今隣に居る人が、明日コロナに罹り、来年には居ないかもしれない……僕たちはそれを意識して過ごさないといけない」
私「いきなりどうした!?」
久しぶりの海。大本営から出た後に横須賀鎮守府から
……最初にあの妖精さんから作って貰った砲はもう無いからなぁ……自爆特攻なんてしなきゃよかったよ……。
スイスイと進みながら足に波を感じ、身体で風を受けるこの爽快感よ。
誰にも邪魔されず……自由で、静かで……何と言うか、救われる気がする。……目の前にさっき俺を脅してきた恐るべき香取さんが居なければ、きっと俺は青天に溶けるような気分になれるだろう。
そう思いながら香取さんの後ろに続く。海に出てから暫くたっただろうか? 香取さんがスピードを落とした。
「……さて。ある程度離れたので、これから貴女の実力を見させてもらいます。佐世保鎮守府に居た期間から考えて……私が合図するまでの間、十五回私に弾を当てることが出来たら合格とします」
「ハイ!」
そう返事をしながら俺は心の中でガッツポーズをした。
いくら香取さんが見た事のある
そんな中どれくらいの制限時間が在るかは分かんないけど、十五回当てるなんて楽勝だぜ。
「では……始めっ!」
その合図と共に香取さんに向かって砲を構える。……しばらく盾しか持ってないから砲を構えるなんて久しぶりだなぁオイ! どうなるかと思ったけど案外上手く照準合わせられるじゃん! これなら全然問題ないね! 早速一発目貰っちゃおっかな~……ん?
視線の先にはその場から少し離れた場所で人差し指を上げて「あ! 思い出した!」って感じのジェスチャーをしている香取さん。 ……まだ何かあったの?
砲を一旦降ろす。
「……。……そうです。忘れていました」
「……何ですか?」
思ったよりも声が聴き取り辛かったから近くに寄る。言い忘れたことって注意事項か?
だけど近寄っていた俺に向けられたのは言葉ではなく―――小さなピストルみたいなモノだった。
「私も反撃させていただきますので、当たらないように頑張ってくださいね♪ 因みに、結構痛いですよ~♪」
「え?」
……マジ? それ最初に言ってくれない? っていうか既にロックオンされてんだけど? 不意打ち染みた事してくるとか……見た目に反してやることが中々エゲツねぇ
「なァッ……っとぉ!?」
反射的に左に飛んで避ける。狙われていた場所……多分顎からは外れたみたいだけど、代わりに右耳に掠ったみたいで、燃えるような熱さを感じる。
……これ実弾じゃないよね? 急所に当たっても死なないよね!? 俺の耳吹き飛んでないよね!?
耳に手を当てる。
「あら、良く避けたわね。だいたいが今ので戦闘継続不能になるのに……」
香取さんがそう言ってくる。これは……褒められてるってことで良いんだよな?
「でも……回避が良くても駄目です♪ 今の私は仮想敵ですよ? 相手が分かりやすい隙を晒しているのに撃たないなんて、随分と余裕があるみたいね?」
……隙?
「……まさか」
「えぇ。さっきも、そして今も。相手が喋っていて動かないなんて絶好の機会ですよ。何故撃たないんですか? ……あ、時間ですね」
そう告げた後にどこからともなくホイッスルを取り出してそれを吹く。
制限時間が終わってしまった。
「……」
「私の被弾はゼロです。貴女は?」
「……一発貰いました」
ここで
「なるほど。……では一度、戻りましょうか。昼食を食べながら反省会にしましょう」
「……ハイ」
そう返事をして横須賀鎮守府、もとい大本営に戻る。
……滅茶苦茶悔しい。
「―――貴女は少々覚悟が足りないようですね?」
「……と言うと?」
俺は食堂で香取さんにお小言を言われていた。半目で俺を睨みながら淡々と箸を進める様は明らかに不機嫌だと分かる。
「今回は初めてだったのでまだ許しますが、演習、訓練の相手が見知った顔だろうと、仮想敵、深海棲艦だと思って殺すつもりで撃って来なさい。……その為の非殺傷の弾です」
「……仰る通りです」
ぐぅの音も出ない程の正論だ。部活の先生も「練習で出来ないことが試合で出来る訳無いだろ!」って良く怒ってたし、しかも学校の部活動とは違って生死が関わってくる。
深海棲艦相手を上手く殺る為に、深海棲艦に殺られない為に演習や訓練をするんだろう。……俺がやったのは
「食後に少し時間を空けたらもう一度やりましょう」
「……ハイ」
「……それでも改善しないようなら、三回目以降は私は本気で貴女を沈めに掛かりますよ?」
「ッ! ……ハイ」
「……それでは、午後の部を楽しみにしていますよ♪」
そう言って食べ終わった食器を片付けに行った香取さんを見送る。
「……沈めるっていくら何でも過激すぎんだろ……」
自分で言った言葉にツボって乾いた笑いが出てくる。
午後に向けてゆっくり考え事をしながら食べようか。
……取り敢えず分かった事としては、不意打ちを多用してくるから、常に俺のペースで攻撃するってことと、香取さんはブースターを付けていて速いが、攻撃能力は(多分)高く無いこと。だからノーガードで撃ち合えば多分俺が勝つだろう。
それからしばらくはどうやったらあの意外と短い間に十五回当てるか、それでいて香取さんから反撃を喰らわないかを考えていた。
「――ズズ……――― うぇ……」
すっかり冷めて温くなった上に汁を吸ってブヨブヨになったうどんは最高に美味しくなかった。
「それでは、二回目の演習を始めます。今度は私を納得させられる動きをしてくれることを期待しているわ♪」
「ハイッ!」
昼過ぎ、俺は宣言通り始まろうとしている二回目の演習に来ていた。
食堂で色々と考えて来たんだ。今度こそこれでもかと言うほど弾を当ててやるから覚悟しておけ……。不味くなったうどんの恨み……思い知れッ!
「では……始めっ!」
さっきと同じ始まりの合図―――
「ああっ! やっぱり待って下さい!」
「え? ―――ッ!」
俺は直後に放たれた言葉に反応して一瞬、そう、一瞬動きを止めた。
ただそれだけなのに……目の前にはピストルを向ける香取の姿がある。
「嘘……かよッ!」
言葉の意味を理解してフェイクだと判断して頭を砲でガードする、盾で培った功名か、砲を持つ手に衝撃が走った。上手く弾けたみたいで良かった良かった。
砲の隙間から前を見る。そこにはピストルを撃った時と変わらない体制の香取さんが居た。
……これならイケる。
「ぅおらッ!」
直ぐに砲を構えて撃つ。幾つか外れた弾が飛んで行って、分度器みたいになっているのが見えた。……だけどそんなことは今はどうでもいい。
「なっ!?」
いくつか当たったんだろう、少し怯んだ香取に向かってダメ押しとばかりに砲を撃つ。
「……くっ」
……ちょっと声を漏らしたと思ったら横に移動されて弾が外れた。どうせだったらずっとノックバックしてて嵌め殺しにされてても良かったのに……。
だけど香取さんはピストルを構えてない。対して俺はちょっと方向転換するだけで当てることが出来る。
だったら撃つしかないだろ!
―――カチ
「……?」
―――カチカチ
「……アレ?」
……弾が出ねぇ……
―――ピィイイイイイッ!
あ、終わっちまった……納得出来ねぇ……。
「はい、終了♪」
「……あの、
「今回は……私の被弾回数は七回です。貴女は?」
あ~……どうだろ? 弾いたのってノーカン? 分かんねぇな……。
「……ゼ「一回よ♪」……ハイ」
「貴女が戦艦だったらその答えでも良いのだけれど、駆逐艦の貴女がそんな被弾を前提にする戦い方をしてはいけません」
「……ハイ」
……香取さん嫌いになりそう……。だって俺、佐世保鎮守府で盾作って貰ったんだぜ? それを全否定されたようなモンなんだけど!? ……認めたくねぇ……でも返事はしておかないと……。
「それと、貴女に渡した砲は恐らく故障では無いわ」
じゃあなんだよ?
「ワザと弾を一杯に込められて無いだけよ♪」
衝撃の事実なんだけど。これってまさか、不意打ちと反撃に気を付けつつ、残弾まで気にしながら制限時間内に規定回数攻撃を与えろと?
……流石に厳しすぎるんじゃねぇかなぁ……。
「……因みに、弾が抜かれている理由について教えてもらっても良いですか?」
「あら、簡単な事よ。弾が沢山入っていたら、考えなしに対象に向かって斉射する子がいるんだもの。今回の貴女みたいに♪」
「……」
これは……随分と厳しい教育……修行になりそうだ。
おかしい……香取さんはこんなにSだったっけ……?
おかしい……香取さんがこんなにSになる予定は……
おかしい……香取さんが私にお仕置きをグワーッ!