この長いオマケを5話くらいまでには終わらせたい……なんて言ってた時期が私にもありました。
なんだかんだオマケでやりたいことが増えたから、自分の欲望に従ってやりたいことをやっていけばいいという天啓を得たので、
択捉の枕の下に提督の写真をブチ込んで、持って来ていたデカいリュックから寝間着を取り出す。
「スチュワートさんはこれからお風呂ですか?」
見りゃあ分かるだろうよ。青葉さん、貴女に邪魔されたから今まで風呂に入れなかったんだよ。時計見てみろよ。もう日付変わってるんですけど?
まぁ……提督の部屋に侵入したのは楽しかったから遅れても文句は言えない。
それに、俺は人が沢山居る風呂場なんて恥ずかしくて入れない。特に人が多い女湯なんて俺にとっては地獄そのものだからこんな時間になったとしても結果オーライだ。
まったく……
┗(電流)┓ 三=-
「ハッ……!」
閃いた!
「女湯に入りたくないなら混浴に入ればいいんだ! 天ッ才!」
「えっ……スチュワートさんそんなことする気だったんですか!? って言うか女湯に入りたくないってどういうことですか!?」
「あっ……」
ヤベェ……声に出ちゃってたよ……。
これはマズイな……。傍から見たら完全に変態の発言じゃねーか。混浴したいだなんてクレイジーなことを言うに止まらず、女湯に入りたくないだなんて聞かれてしまった……それも
仮にそれが青葉さんが偶に書いてる新聞っぽいのに掲載されたら、俺の心が死んだ後に社会的に死ぬといった死のダブルパックが強制的に俺に送り付けられること間違いなし。流石に俺もそんなアホみたいな理由で死にたくはない。
「かくなる上は……」
殺すしかない。
手元から素早くシャーペンを抜き出してからゆっくりと立ち上がる。運が良い事に立ち上がる際に布擦れの音が全く立たなかった。少しでも威圧の足しになれば良いんだけど……。
出来る限り優しい笑顔を顔に浮かべ、目を閉じてから青葉さんをキッと睨む。今! 今こそ視線で人を射ぬかんとする目力が必要だ!
「あ……ヒィッ……や、止め……」
「天誅ーーーッ!!」
「ああああああああ!」
「ぅう~ん……沈むのは、呉鎮守府で……」
魘されている青葉さんを布団に寝かせる。俺は記憶を消去する秘孔なんて知らないけど、多分青葉さんは今のやり取りを覚えてないだろう。大淀さんじゃないけど、カバーストーリー「寝落ち」「うたた寝の悪夢」を使うかもしれないな。
「……よし、風呂に行くか」
海防艦が誰も起きていないことを確認してから道具を持った。
女湯、男湯は時間外だったが、混浴は大丈夫そうだったから適当に髪と体を洗って風呂を出る。
多くの人が入る温泉だからしょうがないにしても、こんな
でも、お湯の色が透明じゃなくて白く濁っていたのは “っぽさ” があっていいと思った。いや本物の温泉なんだけど……。
それにしても……人が居たら俺が恥ずかしくて気まずいし、時間も時間だったから誰も居なかったのは嬉しかった。
流石にリアルじゃあ深夜に混浴に入ってエロ本みたいな展開になるなんてあり得ないだろ……。
「ん?」
あの女性は今から風呂……? 俺が上がるタイミングで比較的若い男とすれ違ったんだけど……まぁ、うん。頑張れ。
音が殆どしない、人気がない旅館の温泉特有のスペースでマッサージチェアに揺られ、現実と夢を揺蕩うこと暫く。
暗くなったお土産コーナを覗く。類を見ないご飯のお供とか、ちょっとキモいけど、何処か愛嬌のある小さい置物とか、万人受けしそうなご当地のお菓子とかが並んでいる。
「おっ……」
アレ良いねぇ……。奥の方で暗くて良く見えないけど、たぶん甚兵衛だろ?
着るのが楽で、動きやすくて涼しくて、浴衣とかと同じような雰囲気が出るから場違いになりにくい。完璧な服だ。問題点を挙げるなら着る人がそもそも殆ど居ないってことと、夏以外にはなかなか着づらいことと、ちょっと爺臭いってことだけど……まぁ、こんな見た目だし、多分問題なく着られるんじゃないだろうか。
明日のうちにでも買ってしまおう。色とか模様は良く見えないけど、暗い色だから良し。
「……ハッ!」
『艦これ』にも他のゲーム同様にスキンの概念がある……。つまり提督からの許しがあればセーラー服なんて着なくても良いのでは……?
こうなったら明日のうちにでも大淀さんと青葉さん、あとは……お洒落とか好きだって言ってた村雨さんでも味方に付けて提督に話をしに行こう。今日の俺は随分冴えてるじゃねーか。やはり天才……。
明日……今日の朝にどうしようか考えながら部屋に戻ると、青葉さんが書いていたノートの中に、「スチュワートさんの大きな謎を発見!?」なんて文章を発見したから、丁寧に、それはもう念入りに消してから俺も布団に入った。
青葉さんから撮られないように姿勢とかいろいろを考えるのが案外大変だったとだけ言っておく。
「おはよう、スチュワートさん!」
「おはようございます」
朝。
深夜に寝たとは到底思えないほど早く起きた。
警備府だったら、これから伊良湖と一緒に朝食の準備をするルーチンワークがあるんだけど……流石に旅館ではそんなことは必要ないし、そもそも出来ない。
でも早くに起きちゃったし、習慣づいた生活リズムによって眠気はない。……完全な休日なのに惰眠を貪れないなんて勿体ない事をしてるなぁ……なんて考えながら、兎に角外を
「スチュワートさん、昨日はありがとうございました」
「?」
長良さんとは普通の挨拶を、大鳳さんには昨日の作戦のお礼を言われたから、長良さんにバレないように知らない振りをしておいた。
……大鳳さんを見て改めて思うけど、やっぱり艦娘の提督に対する好感度? の上昇の仕方が並のソレではない。一目惚れとか、少女漫画とかのソレだ。
俺とか提督が警備府に来てからまだ半年どころか
艦娘とは積極的にコミュニケーションを図ってるらしいけど、昨日の作戦の参加者は全員提督に入れ込んでると考えて良いだろう。そうなるとやっぱり艦娘を落とすペースが尋常ではない。あの性格だ。自分から落とそうと動いてる訳じゃなさそうだし、実は女を落とす凄いテクニックがあるなんてこともないだろう。タイムアタックの住人でも無いんだろうし……やっぱり艦娘の方に問題があるように思えるな……。
「スチュワートさんも走り込み、しますか?」
「あっ、いいです……」
考え事の途中に長良さんから声が掛けられ、コミュ障特有の「取り敢えず拒否」が発動してしまい、あとは流れで頑張ってねとだけ言ってしまった。
そしてそのまま二人で並んで走っていった……。
「朝食の時間までまだまだある……」
時間を持て余した。
……偶には二度寝しても罰は当たらないだろう。
オマケ編でやりたいことが多すぎる……やはり私は取捨選択が出来ない。
最悪10までには無理矢理にでも終わらせるので……
温泉に(一応)入った(ことになってる)し、一番サブタイトルしてる……。
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