色々と滅茶苦茶を詰め込んだカオス回です。
次回はちょっと真面目にやりますので、今回はこれで許して……
食べ物で遊んだ卯月に、唐辛子をこれでもかと練りこんだ
ごめんなさいしたところで、普通のデザートを渡そうとしたら「チョロいぴょん」とか言ってきたから、隣に居た如月にデザートを渡した。
プップー! と騒ぐ卯月から残りの温麺を取り上げて顔色一つ変えずに残りを食べ切った弥生には同士の波動を感じたね。……山椒とか花椒って好き? 普通? そう……。
「午後にもう一度と言ったが、個人の自由らしい。瑞鶴たちには参加させるつもりだけど、スチュワートは参加しないならしないで大丈夫だ」
食堂を出たところには提督が待ち構えていた。
俺を確認すると、午後の演習に俺は参加しなくてもいいという旨を伝えられる。
「代わりに何をすれば良いんですか?」
「スチュワートにとってここは古巣だろう? 交流とかで楽しむのも良いと―――」
「お断りします」
どうせ午後の演習の後には多少の自由時間が生まれるだろうし、お喋りとかはその時間だけでも十分だ。それに……
「神風たちが演習してるのに私だけのんびりしてるなんて、人間性が疑われると思うんですよね」
「スチュワートがそれで良いなら……」
ちょっとだけ目を伏せた提督。
……これはアレだ。苛められてる生徒に「大丈夫」って言われた時の委員長タイプの人の反応に似てる。
誰がボッチじゃい!
「そんなことよりも、瑞鶴さんに声を掛けたほうが良いのでは? 大分ゲッソリしてましたし」
「……分かった」
「はい、演習にはしっかり参加するので安心してください」
「! 赤城さ~ん!」
「「うわっ」」
近くで聞き耳を立ててたんだろう。中腰で手を耳に当ててる姿勢の吹雪が、俺の参加する発言を聞いた途端に大声を出してビックリ……いや待て、誰呼んだ?
「スチュワートさんも参加するみたいですよぉー!」
ほらね? 仮に嫌われ者ならこういったことにはならずに、それこそボッチになるっての。
だから俺の事は放っておいてくれ。
それはそうと、吹雪は何やってくれたんだよ……
「それじゃあ瑞鶴さんをお願いしますね!」
ここは三十六計逃げるに如かずッ!
盾も持ってないのに空母の相手なんてしてられるか! 赤城さんの後ろに加賀さんが居たのを俺は見逃してないぞ! なんでたかが一駆逐艦の為に一航戦が出てくるのか、コレガワカラナイ。
「……腕試し?」
「はい。赤城さんが随分とスチュワートさんにご執心なので、綾波も興味が出てしまいまして……」
場所は食堂の裏手。人目に付かない場所で休んでいたら綾波が話しかけて来た。何が恥ずかしいのか、俺の方をチラチラ見てくる様からは想像できないけど……聞いたことがある。
綾波って滅茶苦茶な戦果を叩きだした伝説の
「折角ですけど、ご遠慮させてもらいま……す」
遠慮の言葉を出した瞬間、綾波が笑顔のまま固まった。
「うふふ。こう見えて、狙った獲物は逃がさないんですよ♪」
「ヒエッ」
畜生、鬼が増えた!
ヌッと伸びて来た腕を咄嗟の判断で逸らす。……ありがとう神州丸
ギャーギャー騒ぎながら、佐世保鎮守府で鬼ごっこが再開される。
……俺って人気者だと思わない? 何せいつの間にか俺を撃沈させたら間宮羊羹三本とか言われてるらしいぜ? ……こんなの指名手配と何が違うってんだ。
なぁ提督よ。俺はボッチじゃないぞ。だって向こうから勝手に俺の方に来るんだもん。俺の意志に関係なかったとしても
面白半分で眺めていた武蔵さんからパージされた清霜に捕まり、佐世保で繰り広げられた鬼ごっこが幕を閉じた。
が
俺の受難は終わっていなかった。むしろここからが本番っだったと言っても過言ではない。
清霜に捕まって行動制限が発生してる間に囲まれ……そこからはもうただの演習地獄だった。
弾や魚雷の補給以外の休みが無く、延々と戦ってた。
割と序盤に旗風の盾を奪ったのは俺にしてはファインプレーだったと思ってる。
旗風みたいに盾に砲を突っ込んで、わざと砲身を
目論見通り砲身……どころか砲そのものが潰れ、盾の穴が良い感じに埋まったのはラッキーだったと言える。
そこまでは順調だったけど、相手の人数が人数だからなりふり構ってる場合じゃなかった。
だけど、物量差の前に俺はあっけなく屈した。
四方八方から寄ってくる魚雷の衝撃で僅かながら宙に浮き、そんな隙を逃さない艦載機にやられたところで俺が動けなくなり演習が終了した。
相手の人数が多いから、多少の同士討ちもあったかもしれないけど小破、中破合わせて十三人。大破が一人という成績を残すことが出来た。
派手にぶっ壊れたのは俺の艤装だけ。旗風の盾は、ある程度時間が経っても空母の人達が艦載機を飛ばしてこなかったから誰かに向かってブン投げた。質量が質量だけに相応の破壊力はあっただろう。
そして俺自身は……疲労困憊で動けなかった。
今は横になっていて、立ち上がることさえ出来ない。
……どうしてこうなるまで演習をしないといけないんだろうね?
「―――てなことがありましてぇ……」
「大変だったね~。よしよし……」
「あの……」
だが、俺の危機は終わっていなかった。
むしろ今が一番ヤバいまである
「これはどういうことですか?」
俺は今、工廠で夕張さんに捕まっていた。
しかもなんと膝枕をされている。……膝枕なんて、小学生低学年の歯磨きなんとかでされたのが最後。しかも、夕張さん……に限らず、モデル顔負けのビジュアルを誇る艦娘にしてもらうとなると、俺の童貞が悲鳴を上げて精神をゴリゴリと削ってくる。
更に頭を撫でられているこの現状。頭を撫でられる度に恥ずかしさのあまり頭が沸いて顔が爆発しそうになる。これがフォースの力? 夕張さんはジェ〇イだった……?
恥ずかしさと恥ずかしさと正気を疑うので精一杯で、頭の中は疑問符と感嘆符で埋め尽くされている。
一刻も早くこの状況から脱しろと、僅かな理性が訴えかけてくるけど……何故か両手両足を縛られているから、身動きが取れない。
「約束通り話したので……放してください」
「ダーメ♪ だってスーちゃん、何もしなかったら逃げそうだもん」
そら逃げるよ!? 通報されたら俺が捕まっちゃうってのに、のんびり出来るかぁ!
「ハァ、様子を見に来れば……夕張さん、何やってるの? スチュワートさん困ってるじゃない」
「ああ! いいとこ熱っヅ!「あ、由良も一緒にしない? ねっ♪」」
誰かが来たことに対して脊髄反射で助けを求めるが、急にペースアップしたナデナデの摩擦熱で言葉を遮られる。ついでに頭が揺られて脳が……脳が震えるッ!
「? ……! ……」
現れた
・主人公は賞金首。報酬は間宮羊羹三本。
つまりこれから、羊羹を巡るバトルロワイヤルが……?
・トンデモ主人公
「私の盾が……」
「本当に常識外れな戦い方だよ」
「いざ、お手合わせ!」
「かぁーっ! 艤装が滅茶苦茶だ! こいつぁ参った!」
・壊れた夕張
「怪我人は安静にしてなきゃ!」 などと供述しており……
主人公、なんて羨ましい……一回死ね?