蒼海走破   作:地雷也

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初の小説なのに登場人物たくさん出てくるクランタイプの物語口調などかき分ける自信もなく見苦しいものになるかもしれません。

妄想垂れ流しになります。


開始前

□2044年 3月20日 長谷川 千万

 

「・・タカ、起き・カズ・・、千万。いい加減に起きなさい千万。」

体を前後に揺さぶられたことで意識がはっきりしてくる。

「船で熟睡できるのはいいことだが、もう港に着いてるぞ。

のんびりしすぎると船員さんに迷惑がかかるから、早く降りる準備をしなさい。」

父さんがそう言って急かしてくる。

 

「寝る前に、まとめてあるからこのかばんを担ぐだけだよ。」

僕は、まだ半分寝ぼけながら父さんに返答をする。

「そうか、準備がいいな。降り口に行こうか。」

わしゃわしゃと頭を撫でて立ち上がる。

「はーい」

 

船を降りて港の駐車場へ向かって歩いていると、港の人だろうか、父さんと同年代くらいの男性が話しかけてくる。

「長谷川先生お帰りなさい。」

「ああ、立花さんこんにちは。」

立花さんは日に焼けて真っ黒なうえ筋肉でシャツがピチピチで少し怖い。

「千万。この人は立花さんこの島の漁港の網元さんだよ。挨拶をしなさい。」

「は、はじめまして、長谷川千万です。引っ越してきましたよろしくお願いします。」

僕の声は少し震えてしまった。

「お、エライのう、わしは立花つよし。網元という漁師のリーダーをしとるよろしく。」

「息子も島で生活することになりましたので、これからよろしくお願いします。」

そういって車へ向かって歩き出した父さんと立花さんは歩きながら会話している。

1週間ほど父さんは職場である島を離れていたので、その間に起きたことなど話しているようだ。

 

「千万くんは、今年から4年生やろ、娘の灯が同い年やから学校行ったら仲良くしてくれ。」

と言って立花さんから唐突に僕へ話がとんできた。

まわりをきょろきょろ見ていてほとんど聞いていなかったが、

「はい」と元気よく答えておいた。

 

「引っ越し祝いに魚捌いても持っていきますから。」

車に到着すると立花さんは離れていった。

 

車で走っていると父さんから

「千万には迷惑をかけてすまないな」

「別に気にしてないよ。ネット繋がってれば生活に困らないと思うし」

僕は携帯をいじりながら答える。

 

僕こと長谷川千万(ハセガワカズタカ)は、両親が離婚したため父親の勤務先であるこの島へ引っ越してきた。

父はこの島で医者として働いている。常在の医者は父さんだけと聞いており、かなり大変そうだ。

親権に関してはかなり揉めたそうだが、母さんが専業主婦だったので親権は父さんに渡った。

引っ越しに関してはネットがつながれば本当に気にしていない。

転校に関しては、再会を約束したり、最後に泣いてくれる人も特におらず、少し寂しかったのは内緒だ。もっとアニメ的に幼馴染とかがいてくれたらちがったのだろうか。

 

「・・そうか。」

父さんは少し暗そうに返事してくるので、少し心配だ。

父さんは責任感の強い人なので親の都合を押し付けることが嫌なのだろう。

「自然も多い良いところだと思うよ。ごはんも美味しそうだし。」

僕は当たり障りのないことを言って話を終わらせる。

 

「千万着いたぞ。今日からここに住むんだ。2階はどの部屋も使ってないから好きな部屋を選んでいいぞ。」

4年前に勤務になったときにリフォームした2階建ての家で2階には3部屋あるようだ。荷物は明日届く予定なのでそれまでに部屋を決めろとのことだ。

「部屋を決めて荷物置いたらリビングに来てくれ。プレゼントがあるからな。」

「はーい」

僕は父さんのプレゼントにあまり期待せず階段を上がっていく。

海が見える部屋で荷物を下ろすとぼやいてしまう。

「確か前に父さんからもらったプレゼントってこの島の工芸品だったよな。」

なにかゲームソフトだと嬉しいんだけどな。下火だけど最近出た『炎の息Ⅻ』とか欲しい。

 

「父さん海が見える手前の部屋使うよ。」

「わかった。すまないが、診療所を開けないといけないから、業者が到着したら立ち会いをしてあげてくれ。家具の組み立ても依頼してあるから心配ないぞ。」

「わかった。それで父さんプレゼントってなに?」

「ちょっと待ってろ」父さんは台所に取りに行ったようだ。持っている包装された箱は、顔ぐらいのサイズだ。こんな大きいゲームソフトはないだろうし、内心がっかりしていた。

 

「ほらほら、開けてみろ。」父さんがニヤニヤしながら催促してくる。このプレゼントにそんなに自信があるのだろうか?

僕は、包装紙を乱暴に破いていくと入っていたのは今一番話題で、最も入手が困難な<Infinite Dendrogram>が入っていた。

「おーーーマジで、マジで<Infinite Dendrogram>なの?偽物じゃないの?」

かなり大きな歓声を上げてしまう。

「友達のゲームライターにお願いして準備してもらったんだ。」

「ありがとう。父さん、ものすごくうれしい。人生の中で一番うれしいかもしれない」

「お、大げさだな。」

大げさでもなんでもなくものすごいうれしかった。クラスに一人持っていたやつの自慢を聞くのが、どれだけ苦痛だったかはそれだけで小説1本かけるくらいだ。毎日、掲示板などに入り浸って世界やジョブ、エンブリオの情報を見てどれだけ空想していただろうか。

とにかく早く上に行って始めようと駆けだそうとすると父さんから呼び止められた。

 

「そのゲームを融通してくれた友達なんだが、明日の13時にグランバロア初期ログインの中央船の甲板にいるから最初サポートしてあげようかと言ってたな。もしそこにするなら連絡するけど、どうする?」

グランバロアは空想していた中でも第一候補だった。漫画史における金字塔漫画の影響が大きいよな。海賊系の超級職はもう埋まってると掲示板には書き込みあったのは残念だ。

「わかった。グランバロアにするから。待ち合わせのためにその人のPC名教えてよ。」

 

「連絡しておくよ。名前は『醤油抗菌』だな」

 




現時点<超級>ではない醤油抗菌さんを先導役として登場していただきました。
詳しいデータ出てるのがこの人だけなのです。子供の教育にはかなり悪いイメージしかない2つ名持ちですね。
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