とある転生者の番外図書(アウターズブック) 作:変色柘榴石
――私、『高町なのは』は薄いキャラなりに頑張っています。
私のクラス――三年A組は……いや、主に三学年のほとんどには、凄くキャラの濃い子たちが多いんです。
例えば『ぐーたら』な巫女さんだったり……(よく見かけるのは仕事、お茶で2:8の光景でした……)
例えば、気付けば横にいる(物理)な双子の子たち。(仲がいいのはいいことなんだろうけど……音もなく現れるのは……)
その他、アリサちゃんみたいな勝気な子に、すずかちゃんみたいに大人しい子。そしてひなたくんみたいに『感情豊かな無表情』な男の子、かなり古風な話し方の
そんな私でも、(他人には言えないけど)キャラの立った女の子になりました!
――魔法少女です!
……あれ、まだキャラが薄いような……まるでカリカリ梅の真ん中に男梅が置いてあるような感覚? ってこの例えじゃまるで――
「――薄いどころか同化……いや、沈殿?」
「沈ませないでよ!」
「ってか、その動くツインテがあってキャラ薄いとか何言ってんのこの子」
「え、普通じゃないの?」
「えっ」
「えっ」
高町なのは、思いのほか濃いキャラだったようです。(´・ω・`)
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私が魔法少女になった初戦で目的の物――ユーノくんが落としたって言う『ジュエルシード』をいきなり三個獲得した大金星をあげ、遅くに出掛けたのを怒られもしましたが無事一日目を終了した翌日。
いつもの三人――アリサちゃん、すずかちゃんとで屋上でお昼を食べていた時のことでした。
『それにしても、異様な夢に
「その夜に起こった動物病院の事故、ね」
『なにかあるな』
「ええ、なにかあるわね」
と、ひなたくんとアリサちゃんがテレビの探偵さんのように推理している。
――実は一年半前から、『ひなたくんが淋しくないように』と電話越しに一緒にお昼を食べているのです。
――うう、全部魔法関係なんて口が裂けても言えません……
ユーノくんが言うには、ジュエルシード自体かなり危険だし、それを伝えての混乱は避けたい……とは言ってはいたんですが、ユーノ君の世界の魔法とは少し違った『小さな(?)非日常』もあることを、なのはは知っているわけでして……
「ほらほら、二人とも。推理は後回し! 今はお弁当食べちゃおう?」
『……ふむ、ならば仕方なしだ。バニングス、推察は後だ。味わって食べろよ』
「――意味深な言い方しないでくれる?」
『失敗は成功のアマテラス、とな。卵の焼きすぎ注意だ』
『あと、「な、何で知ってんのよ!」と言う』
「な、何で知ってんのよ!……はっ!?」
す、すごい! アリサちゃんの言うこと当てちゃった!
『お前のツンデレは読みやすいんだ、ぷぷぷのぷ』
「……放課後憶えてなさい」
『お断りします』
「やっぱり仲良しさんだね、ひなたくんとアリサちゃん」
「あはは……凄く賑やかだけどね」
「なのは」
「にゃ? 何? アリサちゃ――」
ほっぺをむにむにされました。
解せぬ(´・ω・`)