とある転生者の番外図書(アウターズブック) 作:変色柘榴石
「あるかもしれないし、ないかもしれない。
パンドラにしてシュレディンガーな物語。
思想の片隅に置いておくには、騒々しくも愛おしい物語。
まさしく、『待て、而して希望せよ』だね」
『紫黒のローズマリー -The if's beautiful Today-』
これは、あるかもしれない物語。
「君達は知っているかい?」
――霧の街ロンドンの、もうひとつの姿を。
「いきなり呼んどいて茶も無しにゲームの宣伝ですか
「相変わらず辛辣!」
――とある中学二年の冬。
少年少女に届いたひとつの通信が、物語の始まり。
「旅行? それもジジイ持ち?」
「せや。詫びの一環らしいんやけど」
「ヴォルケンズにプラスアルファ! タダでイギリス旅行だ荷物纏めるぞ!!」
「「「わーい!」」」
「――ごめんなぁグレアムおじさん。胃に穴開いてもウチのせいにせんといてな」
――霧の街ロンドン。
そこは様々な物語を産み出した舞台。
探偵から殺人鬼までなんでもござれの舞台装置。
「おい見ろよ聖刃! タワーブリッジだタワーブリッジ!」
「ばっかオメー、ロンドン塔忘れんなよ!」
「うわわ! 緋色の研究やん! それもほぼ無傷のイギリス版!? おっちゃんこれいくらや!?」
「すげぇの。ひなたくんとはやてちゃんの目が今までにないくらいギラッギラしてるの……」
「聖刃もだね……アリアゴメンね? 色々と」
「き、気にしてないわよ? あはは……はぁ」
そして夜霧の都と化した夜のロンドンで出会うのは風変わりな少女と黒い犬……そして、
「そんな……うそっ……!」
「――随分な結界じゃないかよ、ええ? 魚擬き」
――ロストロギア『
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「……ちょっと待ってくれ。1908年だと? それがこのロンドンで、蒸気技術が発達して……ああ、また厄介事か」
無表情な武闘派魔導師。
――日野ひなた。
「電気技術が発達してて、今から約106年後から来た? どこのSFよ……」
右目に黄金の瞳を持つ不屈の女学生。
――メアリ・クラリッサ・クリスティ。
メアリはは再び、そしてひなたはいつも通り事件解決へと走り出す。
「まさか
「メアリでいいわ、ヒナタ。もしかしたら
「ワン!」
「――助かるぜ、お二人さん」
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「メアリ。貴女がまさか異国の年下に手を出すなんて……流石の私も驚いたわ……」
「ちょ、ちが……! ヒナタはそんなんじゃ……!」
(何故だ……! 何故こうも背筋の悪寒が止まらない!?)
※二人のM様が見てる
――そして出会うのは売れない占い師兼薬師の女性。頭に黒い薔薇を身に付けた待ち続ける女性。
「今でも、もちろん待っているわ。だって、私の『ヨゼフ』はそういう人だもの」
「――来ると良いですね。そのヨゼフって人」
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「見ない顔だ。見たところ東洋人のようだが……?」
「いえ何。通りすがりの魔法使いなもので――」
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「異世界との交流を果たした地球の姿がこれか……等価交換ってやつかね」
「――然り。出来る事なら、もう一度。
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「お前は、誰だ?」
「――ただの、異界の魔法使いだよ。《黒き人》」
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「待つことには肯定しよう。――しかし、お前は待ち過ぎた! 明日を恐れてお前は足を止めた! 恐怖の明日から逃げたんだ! 俺だって解らない明日は怖いさ。死ぬかもしれない明日が怖いさ……でも、足を止めていい理由にはならねェッ!」
「《
「名も知らねェ騎士の役やれってか? 良いね、悪かない!」
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「否応なく世界は確かに変わっていく。足を引っ張るかい? ご自由に。後ろ髪を引くかい? ああ引っ張れよ。お前ごと、
『……ヨ、ゼ、フ……ゥゥゥウウウウウ』
「ロングウィットンの竜を騙るお前に告げる――」
「ロングウィットンの竜を騙る哀れな者よ――」
「「残 念 だ っ た な !」」
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「もー、ひなってば何処行ってたんや。みんな探したんよ?」
「――んー、ちょいと……」
――あり得ない一日へ、ね。
回転割砕の
『
――待て、而して希望せよ
漆黒のシャルノス × 回転割砕の
ガクトゥーンでもよかったかなと思う今日この頃。
タダの思い付きですので失敬!