全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく   作:クリス&シェリー全力投球

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※コナンオリ主ハーレムものです。原作&CP&キャラ崩壊してますのでご理解くださいm(__)m

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10話

<偵光side>

 

 香奈ちゃんの冤罪を晴らすために事件現場を萩原さんと調べていて、零も愛媛県警から戻ってきて合流した。

 

「零、そっちはどうだった?」

 

「捜査資料を見せてもらった上で、捜査させてもらえるよう交渉してきたさ。後から了承させた形だがな。彼女が言っていた通り彼女がやったという証拠はなく、中学生の探偵の助言のみで決まったらしい。それと気になることがありました。もう一人探偵がこの事件を調べていたそうです。

 どうやらその探偵は証拠が無いと自殺の線で疑っていたそうです。ですが、警察は信じなかったそうで、彼女に相当厳しい尋問をして証言させようとしたそうだ。むなくそ悪い話さ」

 

 ふーん。愛媛県警バカなのか? 萩原さんと現場調べたけどどう見てもお嬢様の自殺しか考えられないな。お嬢様の死を他殺に見えるように細工された形跡あったし。お前らのせいで一人の命が無くなる所だったんだぞ? 俺の周りの刑事の方がマシな捜査するよ?

 ってかその助言した探偵も特定しておきたいな・・・。

 

「なるほどな。それにしても愛媛県警は・・・」

 

「そっちの方はこっちで対処するように動いてもらっているさ。どう考えても警察の慢心だ。それで調べてどうだったんだ?」

 

「ああ、現場の窓を調べたら接着剤が付いていた形跡と、外に頭が無いネジの破片らしきものが落ちていたな。

 おそらくこの二つの証拠で他殺だと警察は思った所か?」

 

「へえ、そこまで予測したのか。捜査資料にはそう書いていたよ。それとこの屋敷の証拠品以外はほとんど事件当時のままの状態らしい」

 

「お嬢様が首吊っていたロープに指紋は?」

 

「水口さんの指紋が検出されたらしい」

 

「彼女がお嬢様を下ろし、救急車を呼んだのは間違いないそうだ」

 

「お嬢様が亡くなった詳しい死亡推定時刻は?」

 

「ちょうど一月半前の正午だそうだ。となると証拠品の一つの意味が変わってくる」

 

「頭が無いネジの破片だな。香奈ちゃんにも聞いた事件があった時期と錆の浸食具合が合わない。ネジの破片は屋敷の老朽化で証拠品ではないな」

 

「ああ、その通りだ。となると窓に接着剤が付いていて密室ってのが本来の証拠になるんだが、水口さんが細工した場合、デメリットしか無いな」

 

「そうだな。自分が犯人ですって言ってるようなもんだ。お嬢様と常に一緒にいたから疑われるのは分かるが、どう考えても確定できる証拠じゃねえだろ。

 さっき香奈ちゃんに電話して確認したんだが、香奈ちゃんが死体を発見した時には窓が閉まっておりロープをすぐにはずし、お嬢様の状態を確認し救急車と警察を呼んだそうだ。

 零が来るまでに窓付近の指紋を道具使って調べたんだが、誰の指紋もでなかった」

 

 どうして分かったって? 身を護る道具と、事件現場を調べれる道具は一通り持ちあるくようにしてるからね! 事件にいつも巻き込まれるからね!

 萩原さんのおかげで指紋の採取とか楽だったよ! 指紋調べた後に、萩原さんにはある所に向かってもらっている。

 そこで新事実が分かれば即警察と交渉だ。

 

「!? ふき取るとしたら、ロープの指紋もふき取るはずだ。まさか・・・」

 

 さっすが、零くん。君も頭の回転早いねー。必要な情報以上のことをいっつもしてくれるから大好き! ただ、アイアンクローするのだけはダメだと思うんだ。俺の頭が割れちゃうよ?

 

「そう、香奈ちゃんより先に現場を発見して細工した人物がいる訳だ。んで、この屋敷には執事がいたらしい。あくまで予想だがお嬢様の自殺を不名誉に思い、現場に細工して他殺にみせかけるようにしたってとこかな? まだ分からんけど。

 それで、萩原さんにはその人の所へ向かってもらっている。30分ぐらいたつからそろそろ連絡があると思うんだけど」

 

「萩原がいないと思ったらそういうことか。全くお前という奴は短時間で恐ろしいやつだ。絶対に敵対したくない」

 

「アイアンクローする奴には言われたくない」

 

「ん? もう一度してやろうか?」

 

「すみません、許してください、死んでしまいます」

 

 零に対して土下座していると電話が鳴った。えっと、萩原さんだな。零にも聞こえるようにスピーカーモードにしてっと

 

「はい、もしもし? お疲れさまです、萩原さん」

 

「お疲れ。社長の予想通りだったぞ。執事のおっさんに見つけた証拠と推理聞かせたら認めたよ。お嬢様は自殺でおっさんが一番に発見し現場に細工したらしい。香奈ちゃんが疑われているのも分かった上で黙っていたそうだ。

 一人の命が無くなりそうになっていたこともしっかりと言い聞かせたぞ。それで、俺はこの人連れてお前らと合流すれば良いんだな?」

 

 流石萩原さん! 言われなくても俺の考え分かってくれるとかマジ優秀! 絶対に手放さないぞ!

 

「ありがとう萩原さん、合流したら愛媛県警に乗り込みましょう」

 

「了解、また後でな」

 

 そう言って電話を切り

 

「ここからが勝負だな、零。頼りにしてるぜ親友!」

 

「ふっ。ああ、任せろ!」

 

 萩原さんと合流して警察に乗り込み香奈ちゃんの無実を証明し、東京に五人で帰っていった。

 

 

 

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<水口香奈side>

 

 

 私が偵光さん達に助けられて東京に来てから半年がたった。今日は久しぶりに親友の越水七槻ちゃんと遊びに来てカフェでお話している。

 彼女は幼馴染で頭が良く探偵をしている。

 

「久しぶり、七槻ちゃん。元気にしてた?」

 

「香奈も久しぶり! 元気そうで良かった・・・・心配したんだよ?」

 

「心配かけてごめんね。もう大丈夫だから」

 

「崖から飛び降りたって聞いた時は心臓止まるかと思ったんだから」

 

「そうだね。あの時は味方が七槻ちゃん以外にいなくて、みんな私がお嬢様を殺したんだって言ってて精神的に限界で死のうと思っていたからね」

 

「っ! 香奈・・・・」

 

 七槻ちゃんは私の話を聞いて歯を食いしばり辛そうな顔をしている。

 

「それで飛び込んだら、まさか私を追って飛びこんでくる人がいたとは思わなかったけど、ふふ」

 

「あそこでせわしなく動いている彼だね?」

 

 七槻ちゃんは店内でせわしなく働いている彼の姿を見ながら言った。そう、ここは私のもう一つの職場である夏美さんの店なのだ。女性客が多く、彼にオーダーを取ってもらおうとする人がほとんどだ。今日は降谷さんがシフトに入っていないので彼のみに集中している。

 そのおかげで料理作っている夏美さんの機嫌が凄く悪くなっているけど・・・

 

「うん、そう。壁の中に閉じ込められた私を救ってくれた人」

 

「ふーん。とてもそんな風には見えないけどね。女にだらしなさそうだし」

 

「あはは。七槻ちゃんからだとそう見えちゃうよね・・・でも、偵光さんと関わるようになったらあの人の良さが分かるよ。私の為だけに警察に喧嘩売りにいくような人だし、事件も見事に解決してくれたし」

 

「それは分かるけど、どうしてもそうは見えないんだよねぇ」

 

「見た目はね。自分の身内にはすごく甘くて、体を張ってどんな人達でも救うんだよ、自分だけ大けがしてね。そんな人だからみんな付いて行って助けようとしているんだと思うんだ。私ももちろんその一人」

 

「凄くべた褒めするね。もしかして香奈・・・

 

「好きだよ。ただ異性としてじゃないけどね。憧れの人やお兄ちゃんって感じのイメージが強いかな?

 七槻ちゃんの方は、偵光さんと関わればすぐ惚れる気がするな。七槻ちゃんの好きな男性のタイプまんまの人だし」

 

「なっ!? ボクはそんな安い女じゃないよ! ボクの事をちゃんと女扱いしてくれて、どんな時でも守ってくれる熱いヒーローだけどどこか抜けているみたいな人がタイプなの! 確かに顔は良いようだけどそれ以外は全然だめだね」

 

 うん、まんまその通りの人なんだよね・・・偵光さんと関わったらまちがいなく惚れる気がする。

 焦ってボクって言ってるし。もしそうなったらみんなを応援しよう。

 まずは、私を救ってくれた人がどんな人か分かってもらおう。

 

「七槻ちゃん焦りすぎ。偵光さん、私のことで七槻ちゃんに頭下げに行った時会って話したんでしょ?」

 

「うん・・・いきなりで驚いたよ。私の親友を辛い目に合わせてすまない! 君が彼女を追い詰めた人達を恨んでいるのは分かる。

 そいつらには俺が話付けてきて反省させ香奈ちゃんにも謝罪してもらった。

 これを聞いても恨みが晴らせないのならば俺だけ恨んでくれ!ってね。此奴はバカかって思ったよ・・・」

 

 悲しそうな顔をして彼女はそう言った。やっぱり七槻ちゃんは私の為に・・・

 彼はそれが分かっていたから七槻ちゃんに会いに行ったんだ。七槻ちゃんを止めるために。

 すごいなぁ、今度は私が七槻ちゃんを救う番だよね!

 

「七槻ちゃん、私は復讐なんてして欲しくないよ。確かに凄く辛くて自殺未遂までしちゃったけどね、偵光さんが私の冤罪晴らしてくれてみんなに謝らさせたんだよ、もう私はヒーローに救われたから大丈夫。七槻ちゃんが私のことで手を汚す必要はないんだよ。それでも手を汚そうとするなら彼と一緒に貴女を止める」

 

「・・・・・!!」

 

「それに偵光さんは七槻ちゃんが何をしようとしていたかもう気づいてる。気づいたからこそ私の話を聞いた後すぐに動いたんだと思う。貴女に人を殺させないようにする為に。それだけ凄い人なんだよ」

 

「そっかぁ・・・・・。考えを知られちゃってたか・・・、こんなボクだと・・・香奈に嫌われちゃうね」

 

 七槻ちゃんは顔を下げて涙を流しながらそういった。ちょうどその時テーブルにパフェが二人分置かれた。持ってきた人は優しい笑顔だった。本当にこの人は・・・・・・

 

「失礼します。泣いた子もたちまち笑顔になる当店限定スペシャル動物クッキーになります。私からのサービスですのでご内密に。店長自慢のパフェは後程持ってきます。

 越水さん、良い友達持ったな。しっかり大事にしろよ」

 

 彼は七槻ちゃんの頭をポンポンと撫でて仕事に戻っていった。

 

「なんなんだよぉ・・・・もぅ・・・・全部分かってたん・・・じゃないかぁ。このクッキー・・・すごく・・・美味しいなぁ・・・」

 

「しょうがないなぁ。ああもう涙で可愛い顔が台無しだよ、七槻ちゃん。ね、言った通りでしょ? それで七槻ちゃんにお願いなんだけどウチの会社入って一緒に働かないかな?

 七槻ちゃんと働くの夢だったんだ♪」

 

「・・・しょうが・・・ないなぁ。僕も香奈と働きたかったし・・・アイツの鼻を・・・明かさないと・・・いけないし」

 

 七槻ちゃんが泣き止むまで頭を撫で続け、親友と遊ぶのを楽しんだ。

 

 

<水口香奈sideout> 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

<偵光side>

 

 皆さん、俺は今何をしているでしょーか? なんか、これ前もやった気がするけど気にしない!

 正解は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・病院のベッドで寝ているでした!

 いやぁ、目覚ましたら病院のベッドとか、天井見ただけですぐ分かりましたね! だって、よくお世話になってるもの!

 ってか身体重たいなって見てみたら、見知らぬ綺麗な女性とダックスフンドの子犬が俺の身体を枕に寝ていたでござる。どういう状況?

 あ、思いだした。公園のベンチで休憩していたら、目の前でこの子犬が車に轢かれそうになってたから飛び込んで庇ったんだった。この子犬首輪付いてないから野良犬か?

 犬は分かったが、この綺麗な女性は誰なんだろう? 俺の知り合いにはいないはずなんだが誰かに似ている気がする。てか、寝顔かわいいな。

 あ、犬っころ起きた。

 

「ワン!」

 

 おお、くすぐったいって。顔をぺろぺろされてます。こいつは雄だな。滅茶苦茶元気そうで良かった。

 

「おい、くすぐったいって」

 

「はっ、はっ、はっ! くぅーん?」

 

「心配してくれてるのか? そんな大きな怪我もしてないし大丈夫だ」

 

 車に轢かれた時、咄嗟に受け身取ったから大きな怪我にはなっていない。気失ったけど・・・

 

「ワ、ワン!」

 

「・・・んんっ? よ、良かった! 目を覚ましたんですね。すぐに先生を呼んできます!」

 

 女性はすぐに先生を呼びに行った。

 ははは・・・・あの人の顔がっつり見たことあるわ。ってか見た瞬間原作知識思い出させるの辞めてくれ。

 宮野明美じゃねーか! このポジション赤井さんのはずだよね!? 赤井さんどこ行った!? 

 このままだと俺の組織潜入フラグが立つよ? 野山さん達に会わせてやりたいけどその前に俺が組織に消されるよ?

 

「わふ?」

 

 犬っころ、可愛いけどな。こんなの俺は望んでいないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!

 

「わふ、わん!」

 

 ん? 俺の携帯持ってきてくれたのは?

 

《着信メッセージあり100件》

 

 電源切ろう。うん、事故ったし仕方ないよね! 帰ったら死ぬこと確定しそうだし、宮野さんや犬っころと交流しよう、そうしよう。

 会社の方は大丈夫なのかって? 野山さん夫婦、萩原さん、香奈ちゃん、夏美ちゃんがいるし大丈夫、大丈夫。それに新人も二人増えたから大丈夫。

 誰が増えたかって? 萩原さんや零、景光と同期の松田さんが刑事辞めて就職してくれたのよ。なんかここで働く方が退屈しないくて楽しそうなんだって。まあ、萩原さんがスカウトしてたのも大きいんだろうけど。

 二人目は香奈ちゃんの親友である越水七槻ちゃんだ。彼女は探偵をやっていたのだが、いつの間にか香奈ちゃんがスカウトしていたらしくウチに入社してきた。いやぁ、俺としたら推理力ある人って凄く助かるのよ。

 俺の身の周りで事件がよく起こるから。

 香奈ちゃんと一緒に俺の秘書をやってもらってるんだけど凄く優秀なのよね。

 ただ七槻ちゃん、俺を目の敵にしてるみたいで容赦が無いんです。仕事中はいつも怒られて監視されてる。休憩するがてら監視を欺こうと頑張った結果、車に轢かれた訳なんだが帰ったら間違いなく七槻ちゃんに殺される。

 そして車に轢かれたことがバレれば、クリス、美和子、由美、怜子さん、夏美ちゃん、零に殺される。

 どうしよう・・・・?

 

「わふっ! わおん!」

 

 そうだな。全部忘れてお前と旅するのも良いかもしれないなー。うん、旅に出よう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「すみませんでした。それにしても大きな怪我が無くて良かったです。わんちゃんと貴方に」

 

「わふっ!」

 

「こちらこそ申し訳ないです。コイツが轢かれそうになったとはいえ、急に飛び出した俺が悪いんで謝らないでください。貴女は悪くありません」

 

「いえ轢いてしまったこちらが悪いので」

 

「いえいえこっちが完全に悪いので」

 

「いや私がよく見ていなかったので」

 

「「ふふふ」」

 

「これだといたちごっこですね。俺は白銀偵光っていいます」

 

「私は宮野明美っていいます。よろしくお願いします、白銀さん」

 

「こちらこそよろしくお願いします、宮野さん」

 

「はい。そのワンちゃんって白銀さんの犬なんですか? 倒れていた白銀さんの顔を鳴きながら舐めていたんですよ。離れなかったので、病院の先生に無理いって病室に入れてもらったんです」

 

「そうなんですか。首輪もしてないですし、人を警戒しながら移動していたので野良犬ですね。

 此奴が車に轢かれそうになったのが見えて咄嗟に身体が動いたんですよね、ははは」

 

「凄いですね、白銀さん。じゃあこの子は命を助けてくれたって分かったから白銀さんにベッタリなんですね」

 

「わふっ!」

 

「わっ! もう、急に飛んだら危ないでしょ?」

 

「わふっ、わん!」

 

「ちょっと、くすぐったいよ。もう」

 

 綺麗な女性とかわいい子犬と戯れている。なごむわぁ、もう心がほっこりする。うん、宮野さんも第三の心のオアシスに追加だ。夏美ちゃん、香奈ちゃん、宮野さんの掛け合いを遠くから眺めれば間違いなく天国に行くな。癒されるなー

 

「・・す、すみません。その・・・見つめられると・・・恥ずかしいです・・・」

 

「わふ?」

 

 照れて子犬を抱きしめる天使・・・・・・・・もうゴールしても良いよね?

 

「す、すみません。見惚れてました」

 

「・・・・きゅ、急にそんなこと言われても困ります・・・・」

 

「わふー?」

 

 なんでそう可愛さで攻撃してくるんですかね!? 

 俺のライフはゼロですよ!? 組織や死亡フラグ? そんなの今の俺にはそんなの全然効かないもんね!

 

「こ、こほん。宮野さんに今回ご迷惑をかけたのでお礼をさせてください。俺のカバンはあった。えーと、はいどうぞ」

 

「これは・・・サマーライトの食事券ですか!? 女性に凄く人気なお店ですよね!? 妹にせがまれて今度、一緒に行こうかなと思ってたんですよ!」

 

「そうなんですね。良かったらもう一枚どうぞ。妹さんの分の食事券です」

 

「そんな、妹の分までもらえないですよ!」

 

「ああ、気にしなくて大丈夫ですよ。サマーライトって俺の会社の店ですし、そこでお菓子作っている店長って俺の弟子なんですよ。ちなみに俺もヘルプで入ってお菓子作ってたりしてます♪」

 

「ええー!? す、凄いです! ぜひ、妹と一緒にいかせてもらいます!」

 

「わふぅぅぅぅぅ!」

 

 おお、宮野さんと犬っころが俺のことをキラキラした目で見てる。うん、女性は甘いもの好きだもんね。

 ああ、かわいいなぁ、もう。なでなでしよう。宮野さんには今度犬のクッキーあげよう。犬のイメージにピッタリだ。

 

「ひゃっ!? ・・・・・・あの・・・・その・・・」

 

「くぅーん」

 

 ん? 宮野さんが顔を真っ赤にしてしどろもどろになってるぞ?

 いったいどうしたんだ? ああ、俺が頭撫でてるからか。撫でやすい頭だな。

 犬っころも気持ちいいし、宮野さんの頭もすんごく撫でやすい。和むわぁ

 

 

 

 ガラっ!

 

「偵光くん!? 大丈夫・・・かい・・・・・・・・」

 

 

 何かドアが開く音と俺を呼ぶ声ががしたような?

 

「わう?」

 

「へー。ちょっと、休憩してくるからって勝手にどこかに行って、連絡しても出ないし。

 何かあったのかって思って、萩原さんに聞いてGPSの反応辿って来てみたら病院だし、まさかこんな綺麗な人とデートしてるとは思わなかったよ・・・・」

 

「で、デートなんてそんな・・・・・」

 

「ボクがどれだけ心配したか分かっているのかな? ねえ、分かってるのかな? あなたって人、ほんとに・・・」

 

 やばい、これ死んだわ・・・・。七槻ちゃんガチギレモードですわ。だって、私じゃなくてボクって言ってるもん。体プルプルしてるし背後のオーラがすごいもん。

 

「くぅーん」

 

「デート・・・・」

 

 おい、犬っころ。震えて死なないでって泣きそうな顔をしながら俺を見るんじゃない! 宮野さんは自分の世界に入ってるし助けてもらえそうに無いですね!

 

「七槻ちゃん、ちょっと俺の話を聞いてもらえるかな!? これには深い理由があるんですよ」

 

 

「こんのぉぉぉぉぉぉぉ、女ったらしがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 七槻ちゃんに叩かれて俺の意識はそこで途切れた。

 

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 ようやく南の名探偵と明美さんを出せました。
 香奈ちゃんは主人公の妹(マスコット)ポジションです。

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