全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく   作:クリス&シェリー全力投球

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※コナンオリ主ハーレムものです。原作&CP&キャラ崩壊してますのでご理解くださいm(__)m
 
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35話

<山川光side>

 

 俺は灰原さん達と合流して、車で毛利さんの所へと向かっていた。

 

「お疲れ様二人とも。それで阿笠さんの容態は大丈夫だったのか? 大きな怪我をしていないとは聞いていたが・・・」

 

「お疲れ様です、山川さん」

 

「ええ、病院で怪我が治るまでの間の入院になったけど大きな怪我では無かったわ。江戸川君のおかげでね」

 

「流石コナンだな。それで灰原さんにどうして哀ちゃんまで付いてきてるんだ?」

 

「それには理由がありまして・・・・・」

 

「博士が襲われたのよ? それに妹がお姉ちゃんのことを心配してついてきたって理由だとダメかしら?」

 

「やっぱ予想通りだったな。灰原さんと偵光のことが心配って所か?」

 

「白銀さんは関係ないわよ。ただお姉ちゃんのことが心配なだけ」

 

「もう志保ったら、素直じゃないんだから。偵光さんのことも心配って顔に書いてあるわよ?」

 

「お姉ちゃん!」

 

「あらあら怒られちゃった。でもこっちとしてはちょうど良かったわよ。阿笠さんのいない家に志保が一人っきりってのは心配だったし」

 

「灰原さんの言うとおりだな。哀ちゃんには悪いが、阿笠さんが退院するまでは俺達と行動してもらうぞ。

 アイツから、哀ちゃんのことを頼むって言われたからな」

 

「あの人らしいわね。それで、その本人はどうしているの?」

 

「怜子さんのマネージャーの仕事しているよ。アクアクリスタルでの打ち合わせが終わって会社に向かってるってとこじゃないか?」

 

「そう、事件には関わっていないのね」

 

「そうだな。ただ、事件の詳細については俺達が送ったりしているから把握しているけどな。

 それでお互いに連携取りながら、俺達がメインで動いてる感じだ」

 

「そういうことね。事件の現場にホイホイ現れている訳じゃないから、今回はマシそうね」

 

「そうだね。それで山川さん、毛利さんの所へ向かうって聞いたんですけど、私達は毛利さんの傍で事件を追うってことで良いんですか?」

 

「そうだな。もし毛利さんの関係者が狙われているとしたら、俺達も傍にいる方が色々と便利だからな。

 犯人の動きを知ることもできるし、毛利さん達の身を護ることもできるからな」

 

「分かりました。でも毛利さん達の傍って警察がいるんじゃないですか?」

 

「そこは交渉するつもりだ。所長の名前を使ってな。交渉事は得意だから任せておけ。もうすぐ着くぞ」

 

「あれはヘリポート? もしかして目的地ってあそこなの?」

 

「ああ。あそこに次に襲われる可能性のあるプロゴルファーの辻さんがいるらしく、毛利さん達もここに来ているはずだが」

 

「山川さん! あの赤い車は・・・・・あ、佐藤刑事とクリスさんもいますよ!?」

 

 おいおいマジかよ。どうしてベルモットの奴がここにいやがる? 誰かに変装してもう既に動いてると思っていたが、変装もせずに動いているのは予想外だった! 哀ちゃんと顔を合わせるのはマズイな・・・

 偵光がいるなら対策も練ることができるが・・・・・

 電話? 偵光から? 車を駐車場に停めて、電話に出た。

 

「ちょっと待っててくれ、二人とも。はい、もしもし?」

 

「山川さん、お疲れ様。今どこにいるの?」

 

「お疲れ。今はヘリポートに来ているぞ。毛利さんの関係者で10の数字を持つ人物がここにいるらしくてな。駐車場に来たとこだが、目暮警部達も遠目に見えるから間違いないだろう」

 

「そうか・・・・・それにしてもヘリか。それで山川さんはどうするつもり?」

 

「ヘリに乗るのを止めるつもりだ。止めれなかったら俺も一緒に乗って対処するつもりだ。ヘリの操縦もできるしな」

 

「分かった。そこにコナンって来てるかい?」

 

「コナンの奴は見あたらないな。でも毛利さんがいるからおそらくすぐに来るぞ? それと、クリスさんと佐藤さんも何故か来ているな」

 

「やっぱりか。何してやがんだ、アイツら・・・。着信があったのはその件についてか? まあ、良い。そこには他に誰かいる?」

 

「俺と一緒に灰原さんと哀ちゃんがいるが・・・」

 

「哀ちゃんとクリスをここで顔を合わせるのはまずいな・・・山川さんが動けなくなってしまうし、俺も事務所にいて向かうことはできないし」

 

「お前事務所にいるのか?」

 

「七槻ちゃんが気になることがあるって言って、俺が調べものを手伝ってるんだよ・・・・・いや、使えるな、これ。

 山川さん、美樹ちゃんと哀ちゃんを事務所に来るように頼んでもらえるかな?」

 

「それは構わないが、透と秋庭さんはどうした?」

 

「透は用事があると言って帰ったよ。おそらく、クリスがその場にいることから何か指示があったんじゃないのかな? この後情報交換する為にで合流するとかその辺りだとは思うけど。

 怜子さんは幸ちゃん達と夏美ちゃんのお店に行く約束があるからって帰らせたよ」

 

「なるほど。確かにその可能性はありそうだ。分かった、彼女達にはそう言っておく。ただ、佐藤さんとクリスさんはどうする?」

 

「そっちは俺に任せてくれ。美和子とクリスにはちょっと頼みたいこともあるしね。そっちの件については任せたよ、山川さん。

 何か起こったらすぐに連絡してくれ。それと気をつけてね」

 

「了解した。お前には言われたくないよ。それじゃあ後でな」

 

「偵光さんの連絡は何だったんですか?」

 

「事務所で調べものしていて手が足りないから、灰原さんと哀ちゃんに手伝って欲しいそうだ。

 二人には悪いんだが、この車で事務所に戻ってもらえるか?」

 

「貴方はどうするの?」

 

「ああ、俺だけは毛利さんと合流して動いてくれって言われたよ。何かアイツの考えがあるんだろう」

 

 灰原さんの方を見ながら言うと、彼女は俺達の考えを分かってくれたようだ。ベルモットがいなければ残っていてもらったんだがな・・・

 

「・・・・・分かりました。すみませんが後をお願いします。気をつけてくださいね。志保、ごめんね。こんなことになって」

 

「・・・・・別に構わないわ。文句はあの人に言うから」

 

「ふふ。それが一番かもしれないわね」

 

「それじゃあ、俺は行ってくる。後の事は悪いが頼むな」

 

「はい」

 

「気をつけなさいよ・・・・」

 

「偵光からもそう言われたよ。それじゃあまたな」

 

 車を降りて、灰原さん達が帰るのを見送り、佐藤さんの車へと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 佐藤さんの車に近づき、窓をノックした。俺の姿を確認した佐藤さんは驚いていた。

 

「山川さん、どうしてここにいるんですか!?」

 

「あら、山川君、やっぱりここに来たのね」

 

「ウチの事務所も今回の事件を追ってるんですよ。クリスさんは俺がここに来るのが分かってたみたいですね?」

 

「当然じゃない。貴方は偵光の右腕なのよ? あの子が動けない場合は、山川君が絶対現場に来るじゃない。だからよ」

 

「そこまで言われるとは嬉しいですね。クリスさんはどうしてここに?」

 

「私も個人的に調べていたのよ。あら、電話? ちょっと失礼するわね♪」

 

「え、ええ」

 

「はい」

 

 ベルモットはそういい、車から降りて電話をしにいった。あの機嫌の良さから偵光からだろうな。

 

「それで佐藤さんはどうしてここに? 毛利さんの件で来た感じって訳ではなさそうですね」

 

「毛利さんの関係者が狙われてるってのがどうにも腑におちなくてね。よく考えたら襲われた人達は偵光にも関係があると思って調べていたのよ。

 その途中でクリスさんと会ったのよ」

 

「なるほど。となると俺と同じですね。俺もそう考えてここに来たわけですよ。

 もし辻さんが狙われれば、毛利さんの関係者、そうでなければまたふりだしに戻りますけど、犯人は仕掛けてくる可能性が高そうです」

 

「それは勘かしら?」

 

「探偵の勘って奴ですね。所長に比べたらまだまだですがね」

 

「アイツの勘はおかしすぎるほど当たるわね。それで山川さんは目暮警部達に合流するつもりなの?」

 

「ええ、そのつもりです」

 

「そうなのね。アイツはここに来るつもりなの?」

 

「別の仕事が入っていますし、俺のこの件は任せてくれているので来ることは無いかと思いますよ。

 ちなみに別の仕事というのは、秋庭さんのマネージャーのお仕事なので安心してください」

 

「そう・・・・・・事件に首突っ込んでる訳じゃないから安心したわ」

 

「米花シティービルの一件でウチの所員達も誰か一人は絶対に所長につけることにしてますので安心してください。

 あの時のような無茶はさせないつもりです」

 

「ありがとう。助かるわ。私が言っても聞かないからアイツ・・・・」

 

「あら? お二人で仲良くおしゃべりしてるじゃない?」

 

「お帰りなさい、クリスさん。ちょっと佐藤刑事と世間話をしていました」

 

「あら? てっきり美和子のことを口説いてるのかと思ったわ。残念ながらその子には想い人がいるから無駄よ」

 

「ちょっと、クリスさん!? 何を言ってるんですか!?」

 

「それはもちろん分かってますよ。彼女の邪魔をするつもりはありませんし、むしろ応援していますから。もちろんクリスさんのこともね。

 誰かが所長とくっ付いてくれたら所長も大人しくなるかと思うんですよね」

 

「あらそう。ありがとう。面白いことを言うわね、山川君。

 それで美和子、貴方に電話よ。はい、どうぞ」

 

「え? はい、もしもし? って偵光!? さっきクリスさんが言っていたこと聞こえてたの?・・・・・・そう、それなら良いわ。

 それで要件はなんなのよ?」

 

「所長からの連絡だったから、クリスさんもご機嫌なんですね。貴方も意地が悪いですね」

 

「当然じゃない♪ 彼からの連絡はいつ来ても嬉しいものよ。美和子に関しては彼女の反応が可愛いからいけないのよ」

 

「そうですか。それで所長は何て言ってたんですか?」

 

「ちょっと、ある人物の調査についてね。私は彼女の電話が終わったら偵光の依頼の為に別行動させてもらうわね」

 

 ある人物の調査? いったい何を頼みやがったんだ、アイツ? あとで確認しておくか。

 

「そうですか。分かりました」

 

「・・・・・・・・そう、分かったわ。その件については何とかできるわ。また連絡するわね。ふう、クリスさん電話ありがとうございました」

 

「いえいえ。美和子も何か頼まれたみたいね?」

 

「ええ。目暮警部にちょっと伝えてきます。すみませんが少し待っててください」

 

 彼女は目暮警部の元へと向かい何かを話していた。

 

「いったい何を頼んだのかしら?」

 

「さあ? 少なくとも事件についての対策については間違いないでしょうけど」

 

「まあ、良いわ。ここは貴方に任せたわ。美和子にもよろしく言っておいてちょうだい」

 

「もう行くんですか?」

 

「早く行動することにこしたことは無いでしょ? 貴方も気をつけなさいね。それじゃあね」

 

「分かりました。クリスさんこそお気をつけて」

 

 ベルモットはこの場を去って行った。アイツも偵光が絡むと行動が異常に早いんだよな。おそらく降谷の奴が巻き込まれるんだろうが・・・・・ 

 とりあえず、哀ちゃんとの遭遇は阻止できたから良しとするか。

 

「お待たせしました。あれクリスさんは?」

 

「所長からの頼まれごとしたから帰ると言って帰りましたよ。それで佐藤さんの方はどうだったんですか?」

 

「そうなの・・・・。ダメね。事情を説明してヘリを飛ばすのを中止させようとしたけど辻さん本人が聞く耳持たないわ。目暮警部達が今も必死に説得してるけど難しそうね。

 おそらくヘリは飛ぶことになるでしょうから、目暮警部達の誰かが一緒に乗ることになるわね」

 

「そうですか。なら俺も一緒に乗りましょうか? ヘリの操縦もできますので何かあった時に対処できるかと」

 

「そうなの? 確かに操縦経験がある山川さんが一緒に乗ってくれれば助かるけど・・・危険なことには変わらないし」

 

「大丈夫ですよ。もともとそのつもりで来ましたから。目の前で事件が起こるかもしれないというのに黙って見てることもできませんしね」

 

「分かったわ。ごめんなさい、凄く助かるわ。私に手伝えることがあったら何でも言ってね」

 

「そうですね・・・もしヘリを緊急着陸させる時のことを考えて、近くの広い土地の場所を封鎖することは可能ですか? ってどうしました? そんなに驚いた顔をして」

 

「・・・いえ、偵光にも同じことを頼まれたから驚いちゃって。もしもの時は、帝丹小学校の校庭から人を避難させて封鎖するのは可能かだってね。私はこれから帝丹小学校に行くつもりよ」

 

「そうですか・・・・確かにあそこなら、ここから近いし場所も広いし、ヘリが緊急着陸するには適していますね。封鎖して、もし事件が起きなかった場合は大丈夫なんですか? 責任問題になりますよ?」

 

「目暮警部達にも話をしたし、責任取って刑事辞めたら偵光の探偵事務所で雇ってもらうつもりだから心配しなくても大丈夫よ。あのバカと仕事するのは退屈しなくて済みそうだわ」

 

「分かりました。俺からは何も言いません。そろそろ目暮警部達の所へ行きますね」

 

「私も行くわ。警部に山川さんが協力してくれることを言わないと」

 

「すみませんがよろしくお願いします」

 

 佐藤さんと一緒に目暮警部の所へと向かって事情を説明した後に、コナン達も合流してきた。

 辻さんの護衛の為、俺、目暮警部、毛利さんがヘリに同乗することが決まり、コナンが忍び込むのを見逃しながらヘリに乗り込むのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

<偵光side>

 

 七槻ちゃんが気になったことがあると言い、事務所に戻ってきて過去の資料を漁っていた。俺が一緒に手伝っている。

 途中から、美樹ちゃんと哀ちゃんも合流して手伝ってくれている。透の奴は急用があると言って帰った。おそらくクリスってかベルモットからの呼び出しだろうな。アイツも大変だな・・・・・

 バーボンとしての組織の構成員の顔、安室透としての探偵の顔、降谷零としての公安警察の顔の三つを使い分けないといけないから絶対大変だろうな。いや、よくよく考えたら俺も似たようなもんか。ははは、マジ笑えない。事件とかこの世から無くなってくれないかな。そしたら探偵を廃業できるのになぁ。

 クリスと美和子にはさっき連絡したし、これで大丈夫と。後は山川さん次第ってとこだな。何も起こらなければ良いんだが、無理だろうな。

 今まで生きてきた中で、事件が起こらない時なんか無かったしな。平和な日常が欲しいぜ、ちくしょう!

 

「手が止まってるわよ」

 

「ごめんなさい。ちょっと考えごとしてたわ。それにしても二ヶ月前ってちょうど俺が入院していた頃だよな? こんなに依頼あったのか・・・・・」

 

「そうですね。偵光さんが入院している間にも凄い量の依頼が来て忙しかったんですよ。安室さん、山川さんがいなかったら全然捌けてませんでしたよ」

 

「そうだね。あの二人って偵光君に並ぶぐらいに仕事をこなしてくから、ホントに人間なの?って疑問に思うもん」

 

「いやいやあの二人が化け物じみてるだけで俺は普通だよ?」

 

「貴方も充分化け物じみてるわよ。休んでる時あるのかしら? ほとんど働いてるイメージしか無いんだけど」

 

「失敬な。依頼とかを早く終わらして、余裕ができた時間に遊んだりとゆっくりして休んでるぞ!」

 

「へぇ、そんなことしてたんだー」

 

「偵光さんそんなことしてたんですねー」

 

「あっ、やば・・・・・これには理由があるんですよ」

 

「どんな理由があるのかな?」

 

「私も教えてほしいですね?」

 

 二人のニコニコ笑顔が怖いんですけど!? どうして、あんなこと口走ったんでしょうかね!? 依頼終わらして時間潰すのもダメなのかな!? ダメなんでしょうね! 早く終わったら帰って来なさいって言われてるからそりゃあ怒られるわ。

 ってか子供みたいな扱いじゃない、俺?

 泣けてきたんですけど・・・・・こういう時は謝るのが一番だ。今までの経験を活かすんだ!

 

「すみませんでした」

 

「バカね・・・・・」

 

「・・・・・まったく。まあ、休むのは構わないんだけど、一人であまりうろちょろしないように。事務所のみんなが心配するからね」

 

「そうですよ。ただでさえ、偵光さんったら目を離したらすぐに事件に巻き込まれるんですから」

 

「そこまで酷くはないと思うんだが・・・・・・ん? 七槻ちゃんが探してたのってこの事件? 接触事故起こしそうになった車の運転手探してくれって奴」

 

「それだよ! その依頼者が沢木公平さんっていうソムリエで、毛利探偵とも友好関係があるって言ってたんだよ!」

 

「確かに公の字に八が入ってるな。あれ、調査資料には途中までしか書いてないな。

 それに、この人、アクアクリスタルのレストランの経営を頼んでるって旭さんが言ってた人だな・・・九に八・・・偶然か? 七槻ちゃん、この人の依頼の詳細ってどんなだったか覚えてる?」

 

「変わった依頼だったからよく覚えてるよ。夜遅くに沢木さんが乗っていたオートバイが青信号で進んでたら、赤い車が突っ込んできて接触はしなかったそうだけど、沢木さんは転倒して怪我をしたみたい。

 その後赤い車は逃げたそうだよ。それで、話をしたいからその赤い車の持ち主を探してくれって依頼だったんだよ」

 

「それって完全に車を運転していた方が悪くないですか?」

 

「そうだな。信号無視に救護もしないって質が悪いな」

 

「それでその相手は見つかったのかしら?」

 

「それが、依頼があってちょっとしてから沢木さんの方から、見つかったからもう探さなくて良いって言われて途中で調査を打ち切ったんだよ。

 だから資料にはそこまでのことしか書いてないんだよ」

 

「その相手の名前は聞けたのか?」

 

「ううん。相手の人が黙っててくれって言われたから教えることができないって言われたんだよ」

 

「そうなんですね。なんか釈然としないですね。依頼人からそう言われれば此方は強くでれないのは分かりますけど・・・」

 

「なるほどな・・・・沢木公平か・・・・・」

 

 毛利さんの関係者で、数字の八が名前に入っている人物か。それに、信号無視で接触しそうになった相手の調査の依頼を途中で打ち切ったか。だいたい、見つけることができなかったからこそウチに依頼をしてきたんじゃないのか? 依頼して途中で見つかったと言われればそれまでだが、それにしては行動が早すぎないか?

 もしかしてウチの事務所の誰かと接触するのが目的だったとかか? まさかな。

 調べてみる価値はあるか。依頼するとなると、美和子が一番早いんだが別の件頼んでるし無理だな。後で透に頼むか。公安の部下を使って調べてくれるだろうし。

 

「何か気になることでもあるのかしら?」

 

「いやあ、哀ちゃんがいつもよりふてぶてしいなぁと思って」

 

「怒るわよ・・・・?」

 

「ごめんなさい」

 

「まったく・・・・・」

 

 哀ちゃんとじゃれあっていると、彼女の付けているバッジから声が聞こえてきた。

 

『おい、聞こえるか灰原!?』

 

「江戸川君? どうしたの?」

 

『辻さんの目薬に細工されていて、光が眩しくて目が開けられない状態になった! ヘリを近くに緊急着陸させないと不味いことになる!』

 

「何ですって!?」

 

 やれやれ悪い予感ってホント当たるんだよなぁ・・・ちくしょう。

 哀ちゃんの様子に、七槻ちゃん、美樹ちゃんも只事ではないと感じ取っているみたいだ。

 

「哀ちゃん、そのバッジ借りるよー」

 

「ちょっと!?」

 

「おーい、聞こえるかコナン? 山川さんと話したいから代わってもらえるか?」

 

『ちょうど良いタイミングだよ! 山川さん、白銀さんが代わってくれって!』

 

 流石コナン。動きが早くて助かるよ。

 

「もしもし?」

 

「山川さん、辻さんの容態と今の状況は?」

 

『目薬に何か細工されていたみたいだな。日光を見た瞬間苦しみだした。そこで操縦ができない状態だったから俺が代わってコナンにサポートしてもらっている。

 辻さんのこともあるから緊急着陸させないと不味い状況だ』

 

「なるほど。帝丹小学校の校庭なら着陸できるよね?」

 

『問題はないが、生徒とかの避難は終わってるのか?』 

 

「少し待ってて」

 

 俺は携帯で美和子に連絡した。

 

『もしもし? どうしたの?』

 

「すぐに‎校庭から生徒や人を避難させてもらえるか? 辻さんのヘリがそこに緊急着陸する。時間はどのくらいかかりそうか?」

 

『なんですって!? 動いていて正解だったわね。事前に説明して、もう避難してもらってるから大丈夫よ!』

 

「了解。ありがとな。悪いが校庭に人が来ないように頼むぜ。俺達もすぐにそこに向かうようにする」

 

『分かったわ。山川さん達は大丈夫なのよね?』

 

「もちろん大丈夫だ。俺達もすぐそっちに向かう。それじゃあな」

 

『ええ、分かったわ』

 

「山川さん、聞こえる?」

 

『ああ、聞こえるぞ』

 

「そのまま帝丹小学校に向かって。校庭の避難は完了してるから心配しなくても大丈夫だ」

 

『助かる。これからそこにヘリを緊急着陸させる』

 

「気をつけてね。俺達もすぐに向かうようにするから」

 

『了解』

 

 通信を終えて、哀ちゃんにバッジを返した。

 

「ありがとう、哀ちゃん」

 

「ええ。それより大丈夫なの?」

 

「山川さんがいるから大丈夫さ。あの人は俺より優秀だからね。七槻ちゃん、美樹ちゃん、すぐに帝丹小学校に向かうから準備して」

 

「分かったよ!」

 

「分かりました!」

 

「哀ちゃんはどうする?」

 

「もちろん私も行くわ」

 

「そういうと思ったよ」

 

 俺達は急いで帝丹小学校へと向かうのだった。




 次回は三日後ぐらいに更新予定です。
 14番目の標的編が終われば、再びTV編に戻ります!
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