全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく   作:クリス&シェリー全力投球

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※コナンオリ主ハーレムものです。原作&CP&キャラ崩壊してますのでご理解くださいm(__)m
 
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36話

<山川光side>

 

 コナンを膝の上に載せて、快適な空の旅を満喫していた。ヘリに爆弾とか変な物を仕掛けられた様子は無いな。ここで仕掛けてくると思ったんだが読み間違えたか? それとも、警察が周囲にいたから狙うのを見送ったか?

 随分と今回は慎重になってるな・・・・・・何か他に狙いがあるのか?

 

「怖い顔してどうしたの、山川さん?」

 

「悪い。ちょっと考えごとに熱中しすぎたようだ」

 

「もしかして事件のこと?」

 

「いや、あのバカが次に何をしでかすのかと思ってな」

 

「それを予測するのは凄く難しいね」

 

「お、探偵を自称するコナンでも難しいか?」

 

「難しいよ。白銀さんの行動が予測できる人なんてこの世にいるのか?」

 

「幼馴染である佐藤さん達や、クリスさんですら予測できないからな。おそらくアイツ自身しか分からないんじゃないのか?」

 

「それもどうかと思うよ・・・・・」

 

「お二人は仲が良いんですね」

 

「はい、よく顔を合わせますからね。どうしました、辻さん?」

 

「いえ、さっきから目が少しかゆくて・・・・・! ぐあ・・・・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 目をかいていた辻さんが、日の光を見た瞬間顔を抑えて苦しみ始めた。まさか、目薬に何か仕込まれていたのか!?

 マズイ、右に流れてやがる! 早く対策しないと、墜落してしまう!

 

「辻さん! しっかりしてください! ヘリが右に流れています!」

 

「くぅ・・・・・・」

 

「このままでは墜落します! 辻さん、ペダル操作を!」

 

 辻さんは俺の声を聞きペダル操作をして、なんとか機体を持ち直した。不味いな・・・・目が開けられない状態で、操縦させるのは厳しすぎる。

 俺がやるしかないか。何か起こると思って乗っておいて正解だったな。

 

「毛利君! ヘリの操縦は出来るかね!?」

 

「出来る訳ないでしょ!?」

 

 後ろの席に乗っている目暮警部と毛利さん達は予想外の事態に慌てていた。

 

「コナン! 少しの間レバー持っててもらえるか? ペダルは軽く踏んでれば大丈夫だ。その間に、俺と辻さんが入れ替わる」

 

「大丈夫、ヘリの操縦は分かるから。ちょっとの間なら全然大丈夫だよ」

 

「悪いが頼む。辻さん、こちらに」

 

 俺と辻さんの身体をなんとか入れ替えて、操縦席に座りコナンの奴から操縦を代わった。

 その後、コナンは辻さんの容態を確かめた。

 

「どんな状態だ?」

 

「目薬に何か入っていたのは間違いないね。ただ、早く辻さんを病院に連れていかないと不味いかな。ヘリをどこかに緊急着陸させないと」

 

「それなら宛がある。目暮警部、毛利さん、辻さん、今からヘリを緊急着陸させます。

 しっかり、ベルトを締めてどこかに掴まっていていてください。コナンもな」

 

「大丈夫なのかね、山川君!?」

 

「おいおいマジかよ!? 操縦は大丈夫なのか? 俺はまだ死にたくないぞ!」

 

「俺も死ぬつもりありませんよ。ヘリの操縦は問題ないです。ウチの所長に嫌というほど鍛えられましたから。

 辻さんの容態もありますし、急いだ方が良いのは間違いないです」

 

「・・・・・分かった、すまないが頼む」

 

「おい、コナン。そのバッジで哀ちゃんに通信してもらえるか? 哀ちゃんの近くに偵光がいるはずだ」

 

 コナンは俺の言いたいことをすぐに理解し、哀ちゃんに探偵団バッジで通信をし始めた。こういう理解の速さは助かるし、博士の発明品はホント便利だな。

 

「・・・!? 分かった! おい、聞こえるか灰原!」

 

『江戸川君? どうしたの?』

 

「辻さんの目薬に細工されていて、光が眩しくて目が開けられない状態になった! ヘリを近くに緊急着陸させないと不味いことになる!」

 

『何ですって!?』

 

『哀ちゃん、そのバッジ借りるよー』

 

 偵光は俺達の切羽詰まった状況を察して、すぐに哀ちゃんと代わってくれたみたいだな。

 

『ちょっと!?』

 

『おーい、聞こえるかコナン? 山川さんと話したいから代わってもらえるか?』

 

「ちょうど良いタイミングだよ! 山川さん、白銀さんが代わってくれって!」

 

「もしもし?」

 

『山川さん、辻さんの容態と今の状況は?』

 

「目薬に何か細工されていたみたいだな。日光を見た瞬間苦しみだした。そこで操縦ができない状態だったから俺が代わってコナンにサポートしてもらっている。

 辻さんのこともあるから緊急着陸させないと不味い状況だ」

 

『なるほど。帝丹小学校の校庭なら着陸できるよね?』

 

「問題はないが、生徒とかの避難は終わってるのか?」 

 

『少し待ってて』

 

 ゆっくり操縦しながら待っていると、偵光から通信が再び来た。

 

『山川さん、聞こえる?』

 

「ああ、聞こえるぞ」

 

『そのまま帝丹小学校に向かって。校庭の避難は完了してるから心配しなくても大丈夫だ』

 

「助かる。これからそこにヘリを緊急着陸させる」

 

『気をつけてね。俺達もすぐに向かうようにするから』

 

「了解」

 

 通信を終えてコナンにバッジを返して、帝丹小学校に緊急着陸することを説明した。

 

「なるほど。確かにあそこなら十分な広さがあるね。白銀さんは相変わらず動きが速いよね。こうなることを予測してたの?」

 

「おそらくな。俺がヘリに乗る前に佐藤さんにもう指示出してたしな。未来が見えてるんじゃないかってぐらいの予測ぶりだよな。

 アイツに聞いてみたら、嫌な予感が有るだけで、あらゆる対処をするって言っていたけどな」

 

「ははは・・・ホント何者だよ、あの人」

 

「ウチの探偵事務所の所長だよ。気になるんだったら後で所長に聞いてくれ。小学校にこれから来るって言ってたしな」

 

「そうするよ。たぶんはぐらかされるだろうけど・・・」

 

「そうだな・・・・・よし、行くぞ。これから緊急着陸させます!」

 

 ヘリコプターは何とか無事に帝丹小学校のグラウンドに着陸させることができ、そこに到着していた救急車に辻さんを乗せた。

 その後、佐藤さんと話しながらコナンと共に偵光達が来るのを待つのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

<偵光side>

 

 俺はヘリコプターの件のゴタゴタを終えて、山川さん、美和子と一緒に事務所へと戻ってきた。コナンが付いてきたがっていたが、蘭ちゃんと毛利さんに捕まって帰っていった。

 蘭ちゃんから相談したいことがあるから後で連絡するって言ってたけど何だろうか? 何か思いつめた顔をしていたし・・・・話を聞いてからだな。

 哀ちゃんのことは、七槻ちゃんと美樹ちゃんに頼んだ。博士が退院するまでは、二人が一緒に泊まって面倒みてくれるそうだから安心だ。その為、七槻ちゃんと美樹ちゃんには、ウチの仕事より哀ちゃんを優先させるように言ってある。怜子さんの付き添いに関しては、俺と透、美和子も協力してもらうってことにして納得してもらった。

 これで七槻ちゃんの方は、狙われる可能性は低くなるはずだ。まあ、こっちに残る山川さん達を護衛につけるから心配はしてないんだけどな。

 別件で動いていた萩原さんと松田さんも事務所へと戻ってきていたみたいだ。

 

「おう、大変だったみたいだな。って、佐藤さんもいるのか?」

 

「アンタが来るなんて珍しいな」

 

「こんにちは、萩原君、松田君」

 

「ふぃー疲れたよ。今日の俺働きすぎじゃない?」

 

「何言ってるんだ、お前は。まだ今後のことを話し合わないといけないだろうが」

 

「ちくしょう・・・・あれ? 資料出しっぱなしにしていたと思うんだけど二人が片付けてくれたの?」

 

「ああ、付箋が貼ってあったファイル以外は松田と一緒に片付けたぞ」

 

「ありがとう!」

 

「今回の事件関係で調べてたのか、所長? 中身見たら交通事故の調査資料だったが」

 

「その内容、俺にも詳しく教えてもらえるか、偵光?」

 

「私にも教えてちょうだい」

 

 七槻ちゃん達と調べていた件についてみんなに説明した。

 

「・・・・・という訳だ。何か質問はあるか?」

 

「その沢木さんの名前に確かに八が入っているな。それに途中で調査を打ち切ったのも気になるな・・・・・」

 

「沢木か・・・・・実は萩原と一緒に行った時にその名前を聞いたんだよ。

 毛利のおっさんに関係があって名前に数字が入ってる人を調べる為に聞いた時にな」

 

「なんだって?」

 

「ああ。接触事故起こしそうになって、転倒して相手の車が逃げたからって被害届出してたらしいんだよ。

 でも、すぐに取り消されたそうだ。見つかって話もまとまったのでもう大丈夫ですってな」

 

「またすぐに取り下げたの? 相手は誰だったか分かったの?」

 

「モデルの小山内奈々って人だそうだ」

 

「モデルの小山内奈々? 聞いたこと無いわね」

 

「だろうと思ったよ。女性に人気なモデルのはずなんだが美和子はそういうの疎いからな・・・」

 

「ちょっとどういう意味よ!?」

 

「そのまんまの意味だよ。ここでその名前が出て来るか・・・・・」

 

 小山内奈々という名前を聞き、思いだしたことがあったので、仕事用のカバンを持ってきて、旭さんからもらったリストを取りだした。

 

「ちょっとどうしたのよ、偵光?」

 

「いいからこれ見てみろ。明日のアクアクリスタルの招待客だ」

 

 四人はそのリストを見ていて驚いていた。

 

『これは!?』

 

「沢木公平、小山内奈々二名の名前が書いてあるんだよ。それに他の招待客の名前にも数字が入ってやがる。偶然にしてはできすぎてるな」

 

「このイベントの日時はいつなんだ、偵光?」

 

「明日の15時からだな。間違いなくそこで何か事件が起こるだろうな」

 

「ちょっと待って偵光! この中に犯人がいるのなら、事件を阻止しないと大変なことになるわ!」

 

「ああ、そうだな。犯人には当たりつけてるからソイツを俺と透でマークするつもりだ」

 

「犯人が誰か分かったの!?」

 

「あくまで状況や今まで起こった事件を関連して考えた上での予想だがな。透に調べてもらってる情報が来れば確定できるが、ほぼ俺の予測どおりで間違いないだろう」

 

「犯人は誰なのよ?」

 

『沢木公平』

 

 美和子の問いに俺、山川さん、萩原さん、松田さんの声が重なった。

 

「皆も同じ考えで、沢木さんが犯人なの!?」

 

「ああ、間違いなくな。今回の犯行の犯人なんだが、毛利さんの関係者の情報を知りすぎてるんだよ。辻さんは他の人が襲われた時より、ヘリを墜落させるという確実に殺すつもりの方法だったからな。

 おそらく、辻さんより前の三件は、トランプになぞらえて襲うってトリックを思いついてカモフラージュの為に襲ったってとこだろうよ。

 それに、毛利さんは沢木さんと仲が良くてプライベートな内容もよく話してたそうだ。つまり、毛利さんの状況をよく知る人物で絞っていけば、沢木さんも容疑者になる訳だ。それに、動機についても絞れた」

 

 

「その動機は何なの?」

 

「復讐だよ。透に調べてもらったんだが、その事故のせいで沢木さんは味覚障害になったらしい。原因は事故の後遺症とストレスだそうだ。ソムリエとしてプライドを持っていた人が、突然夢を奪われた。

 それで復讐をしていってるわけだ。ストレスの原因と事故を起こして夢を奪った人達に対してな」

 

「なるほど。ストレスの原因の一人が辻さんだった訳だ。

 そして、明日アクアクリスタルで本命の小山内奈々とストレスの原因になったことに関係のある人物がいたら、まとめて殺すつもりって訳か。

 それ以外は数合わせで呼び、最悪犠牲になっても構わないと犯人は考えてる訳か」

 

「そんな!?」

 

「おいおい。早いとこ捕まえようにも証拠が無いから動けねえな。何か策考えてるんだろう、白銀?」

 

「どうするつもりなんだ、所長?」

 

「一応対策は考えてる。アクアクリスタル内で、犯行を起こそうとした時に捉えるのがベストだろうな。俺と透がマークするつもりだ。あとは、美和子にも付いてきてもらうように考えてる。

 警察内で事情を知ってる人がいる方が色々と動けるからな。怜子さんに危害が及びそうになっても、俺、透、美和子の三人で対処すれば何とかなるしな。

 山川さん、萩原さん、松田さんは七槻ちゃん達と行動してもらいたい。アクアクリスタルで何か起こった時に救助できるように準備もしていてもらいたい。ヘリじゃなくてボートの方が助かるかな? 建物を爆破されて壊れたら、ヘリだと近づけなくなるしね。

 山川さんはもしもの時の為にもあれを準備してもらえてると助かるかな。必要にはならないと思うけど一応ね」

 

「了解した。もしお前と連絡が取れなくなった場合は俺の判断で動くが良いか?」

 

「そこは任せたよ。萩原さんも松田さんもよろしく。美和子もそれで良いか? どうせアクアクリスタルについて来るつもりだったんだろ?」

 

「ああ」

 

「分かった」

 

「ええ、良いわよ。私の考え分かってるじゃない」

 

「当たり前だ、バカ。あと、美和子は目暮警部達にも話しておいてもらえるか? 毛利さんには内緒でな。

 あの人は言っても信じれないだろうからな」

 

「ええ、分かったわ。目暮警部達に相談して来るわ。明日は目暮警部と一緒にアクアクリスタルへと向かうようにするわ」

 

「ああ、よろしく頼むよ」

 

「何かあったらまた連絡するわ。それじゃあ、失礼するわね」

 

 美和子が帰った後に、山川さんが問いかけてきた。

 

「三人で大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だよ。行く人数が多すぎて犯人に怪しまれてもあれだしな。それに、クリスの奴も誰かに変装して来るだろうからな」

 

「なるほど。確かにベルモットの奴も来るだろうな」

 

「親ばかだからな、あの人」

 

「あの人も含めて、所長達がいるなら大丈夫だろうよ」

 

「そういうことだ。それじゃあ、明日に向けて色々と準備しますか」

 

『ああ!』

 

 そうして俺達は明日に向けて、道具などの準備を行うのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

<安室透side>

 

辺りは暗くなり、情報を交換する為に人目につかない場所でベルモットと合流した。

 

「Hi、バーボン! 元気そうね」

 

「どうも。急に貴女から呼び出しがあったので驚きましたよ」

 

「ごめんなさいね。偵光の件について相談があったのよ。偵光の今後の予定は分かるかしら?」

 

「やはりそうでしたか。明日以降の予定ですが、怜子さんに付き添いアクアクリスタルでの仕事が二週間ほど入っていますね。

 その後の予定は分かりません」

 

「そう・・・・」

 

 さっき偵光から連絡があったことを言うべきか? いや、ベルモットを巻き込むことをアイツは嫌うだろうから辞めておくか・・・彼女までわざわざ事件が起こる可能性が高い場所に連れていく必要はないだろう。

 

「どうしましたか?」

 

「協力して欲しいの。今連続で事件が起こっているでしょう? あの子を守る為に、刑事の誰かに変装し、あの子の近くに潜り込もうと思うの。

 貴方は反対でしょうけど、お願い。この間の一件みたいに、あの子が大けがして何もできず見てるだけなのはもう嫌なの・・・・・」

 

 彼女は悲痛な顔をして言った。

 やれやれ、本当に罪作りな男だよ、アイツは。ベルモットが近くにいるということは、反対に何か起きた時に対処しやすくなるという利点もある。

 それに護るべき者が近くにいる時の、アイツの行動力は常人離れして犯人も捕まえやすくなるだろう。

 アイツもベルモットが来ることをおそらく予測してるはずだ。これはあくまで勘だが・・・・

 

「分かりました。それと貴女に追加情報です。偵光は今回の犯人に当たりをつけて、明日決着をつけるつもりだそうです。

 佐藤さんにも協力を要請していて、偵光、僕、怜子さんのメンツでアクアクリスタルに行く予定になってます」

 

「そうなの・・・・・犯人は誰なの? 警察が追っている村上丈では無いことは間違いないわ」

 

「おや? やけに自信をもって言いますね?」

 

「彼のことを調べてくれって偵光から頼まれたからよ。調べたら、山の中で彼死んでたわ。警察に匿名で通報しておいたわ。

 今頃警察は大慌てでしょうね」

 

「それは本当なのですか!?」

 

「ええ。死体の状況から、何日かたってたし、首を絞められた跡があったから他殺ね。おそらく犯人が利用する為だけに殺したって感じね」

 

「そうですか・・・偵光にこのことは?」

 

「さっき連絡したわ。それで犯人について教えてもらえるかしら、バーボン?」

 

「分かりました。ソムリエの沢木公平だそうです」

 

「沢木公平ね。やっぱり・・・・」

 

「やっぱりとはどういうことですか?」

 

「村上の足取りを追っていて、掴めなくなったのが沢木という人物と会った後からなのよ。これで繋がったわ」

 

「そこまでくるとほぼ沢木が怪しいですね。証拠はまだ見つかってませんが」

 

「そうね。それを掴む為に明日仕掛けるつもりなのね、あの子は?」

 

「おそらくそうでしょうね。証拠が無いなら、現行犯で捕えるのが一番確実ですからね。もちろん事件を起こさせるつもりは無いですが」

 

「私も潜り込むのだから当然よ。刑事に変装するとしたら誰に変装しましょうか?」

 

「白鳥刑事が適任かと。目暮警部は怪我をしてますし、佐藤刑事に変装するのは現状からして難しいでしょう。

 あの人は何がなんでも付いてくるつもりでしょうし」

 

「そうね。美和子に変装するつもりは元から無いわよ。分かったわ。あの白鳥刑事に変装するようにしましょう。

 すぐにあの子にはバレるでしょうけど、他の人にはバレる心配は無いわ」

 

「それと蘭さんも来るみたいですよ。父親が関係のある人物が襲われていますし、偵光が来るということを知っていますからね。間違いなく来るでしょう」

 

「そう・・・Angelも来るのね。なおさら護り甲斐があるじゃない。それで変装する手筈は貴方に任せて大丈夫なの?」

 

「ええ、警察内部の協力者に頼んで、白鳥刑事を別の事件に向かわせるように手配してもらいますよ。事件が解決した後の辻褄合わせもお任せください。午前中から目暮警部と行動をするようにお願いします。

 それと、一点だけ質問なのですが良いですか? アクアクリスタルで何か起こった時に、脱出する場合泳ぐ可能性が高そうなのですが変装が崩れたりとかは大丈夫なのですか?」

 

「分かったわ。メイクに関しては大丈夫よ。偵光と博士に水に濡れようが、火に当たろうが絶対に崩れないメイク道具を作ってもらったから。ここまでの物を作れることに驚いたわ」

 

「それなら心配ないですね。それじゃあ、明日はお互いに頑張りましょう」

 

「そうね。よろしく頼むわ。また明日」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

 ベルモットと別れ、明日に向けて備えるのだった。




すみませんm(__)m
次回の更新が少し間が空きます。
できるだけ早めに投稿できるようにはしたいと思いますのでよろしくお願いします!

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