全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
更新を再開していきたいと思います!
今回は蘭とのフラグ回です。
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これからもこの作品をよろしくお願いします!
<安室透side>
偵光のバカがやらかして、佐藤さん、秋庭さん、白鳥刑事に扮したベルモットに説教されている所を見ながら蘭さんとコナン君と談笑していた。
「お兄ちゃんすごく怒られてますね」
「そうですね。まあ、事務所ではほぼ毎日見る光景ですね。アイツは怒られるのが良い薬になります」
「安室さんって、白銀さんに対してだけはホント容赦ないよね」
「小学生の時からの付き合いになりますからね。佐藤さんや宮本さんも同じですね。
あともう一人いたんですが、事故で亡くなってしまいました。寂しくなると思ったんですが、あそこにいるバカが毎回やらかすので、退屈しませんね」
「そうなんですか・・・。お兄ちゃんって昔からあんな性格だったんですか? 私が知ってるのは今のお兄ちゃんなので、昔はどんな感じだったのかなと思って。
お父さんとお母さんは少し若い時にお兄ちゃんと会って仲良かったらしくてその時は今と変わらなかったみたいですけど」
「そうですね。今でこそ少しは大人しくなった方ですかね。大人になって冷静に考えて行動するようになるようになりましたから。
まあ、その行動が周りから見たら破天荒過ぎるのので考えものなのですが、昔は思いついたら即行動して子供が絶対しないことを平然とするタイプでしたよ。
佐藤さんのお父さんの事故現場に遭遇して、すぐに応急手当てして助けたり、宮本さんが誘拐されて、その犯人の所に単身で向かっていったりなど、アイツのエピソードを語り出したらキリがありませんね」
「白銀さんてホント何者なんだよ・・・」
「お兄ちゃん昔からそんなことしてたんですか!? 小学生が出来ることじゃないですか!」
「ええ、そうですね。本人曰く、クリスさんが、あらゆる技術を叩きこんで、大抵のことには対処できるようになったそうですよ。
その特訓をクリス・ザ・ブートキャンプと偵光は言ってましたね。僕も参加したことがありますけど、あの合宿は、自衛隊や警察学校などの公的機関の合宿が優しく思えるレベルですね。あの合宿は2度と受けたくありません」
「そんなになんですか。どんな内容なんですか?」
「無人島に送られて、1ヶ月生き延びることですね。僕達の時は、罠が優しいものでしたが、偵光が送られる時は、罠も容赦ないものだそうで何度死にかけたか分からないそうです。
まあ、そのおかげで、あらゆる事件に対応することができるようになり大けがなどしても、あり得ない回復力が身に付いたようですね。爆弾解体技術なんかも、その合宿で身につけたそうですよ」
「ははは。普通の人じゃ絶対そんなことやらせないし、その無人島にも行ったりしないよね。クリスさんってそんな厳しかったの?」
「私はクリスさんと話したことあるけど、そんなに厳しそうに見えなかったけどな」
「偵光が、クリスさんの気持ちに気づかず地雷を踏みぬくことが多いんですよ。他の女性陣に対してもそんな感じですがね。目の前で起こってる事が良い例ですね。
さっきみたいな事をやらかして、ああいう光景になるという訳です。クリスさんに関しては、それが合宿になるという訳です。
合宿も最近は偵光と僕達の要望で廃止になりましたけどね。コナン君も、事件に首突っ込みすぎてああいう大人にはなったらだめだよ」
「うん、気をつけるよ・・・」
「おや、蘭さん、どうしたんですか?」
「ふふふ。いえ、お兄ちゃんの話をする安室さんって凄く優しい顔してるなと思って。お兄ちゃんの周りの人達って、みんなお兄ちゃんのこと大好きですよね。
だからこそ、みんなお兄ちゃんにいなくなって欲しくないと思っているんですよね。私もお兄ちゃんには絶対にいなくなって欲しくないです」
「心配しなくても大丈夫ですよ、蘭さん。アイツは死んでいなくなるってことだけは絶対しないそうですから。本人も死ぬことだけは絶対回避する!って言ってますし、僕達もそうさせるつもりありませんから。
それにこんなに慕ってくれている蘭さんとの約束をしたみたいですしね♪」
「わ、私は別に! 慕っていると言っても、お兄ちゃんとしてって感覚ですし・・・」
「蘭姉ちゃん・・・」
ふー、やれやれ。蘭さん、少し顔紅くなってますよ? まだ兄としての気持ちが強いだろうが、これは時間の問題だろうな。何かキッカケがあれば、絶対恋心に変わるな。
はあ、またアイツの周りの女性問題がややこしくなるのか・・・ただでさえややこしいことになってるってのに、これ以上火に油を注ぐ形になって欲しく無いんだが。
人の恋心にあれこれ干渉するのは野暮だな。てっきり、工藤新一君一筋だと思っていたんだが、これは予測できなかったな。
いや、あのバカが関わってしまった時点で予測できたことだな。やれやれ、新一君、ウチの所長に靡いたら取り返すのはなかなか骨が折れるぞ。
こればかりは当事者の気持ち次第だから、本人達に任せて、俺達大人はそっと見守っておくことにしよう。あっちの様子は・・・警部さん達も戻ってきて、どうやら偵光は解放されたみたいですね。
「随分と盛り上がってるじゃねえか。全く人が散々説教されてたっていうのに。めちゃくちゃ恐かったぞ、あの3人」
「ようやく解放されたみたいですね。警部達に話はしたのですか?」
「お兄ちゃん! さっきの話聞いてたの!?」
「詳しい説明は白鳥刑事と美和子にしたし、怜子さんと小山内さんに状況を今聞いてるから大丈夫だろう。
さっきの話って何だい、蘭ちゃん? 盛り上がってるのは分かってたけど、話の内容は聞こえてなかったよ。
ってかコナンの奴どうしたんだ? なんか、固まってるけど。おーい、コナン! どうした?」
「ううん、何でもないよ!」
「そっか。聞かれてないならよかった。お兄ちゃんこっちに来ても良かったの?」
「大丈夫、大丈夫。ってかあれ以上あそこにいたら俺のメンタルがもたなくなるから逃げて来たんだよ。怒られないように、休日に埋め合わせするって言って納得してもらったよ。
おかげで俺の休日の予定もほとんど埋まってしまったけどな・・・・
あと、透にも話したいことあったしな」
「ふーん、そうなんだ・・・。それってもしかしてデート?」
「デートじゃないよ。ただ買い物とか遊びに連れてけって話になったんだよ。
あれ、蘭ちゃん、急に機嫌悪くなってない?」
「別に・・・お兄ちゃんたらホント相変わらずって感じだよね」
「相変らずって何!? 凄く気になるんですけど! さっき盛り上がってたのってもしかして俺の悪口だったの!?」
「うるさいぞ、バカ。蘭さんもその辺にしてあげておいてください。それで僕に話したいことってのは何だ?」
「ああ、そうそう。美和子達から聞いたんだが、ワインセラーに行った時に、沢木さんがボウガンで狙われたらしい。
それと、非常口とか他に出口が無いか調べ周ったらしいが、非常口はセメントで固められてて開かなかったらしい。他には出口が無かったそうだ」
「沢木さんも襲われたんですか!? 大丈夫だったの?」
「出入り口も全部塞がれてたんだね・・・」
「怪我も無くて大丈夫だったそうだよ」
「ほっ、それなら良かった」
「なるほど・・・。沢木さんのことは安心しました。ただ脱出手段が無いのは痛いですね。なんとかこのアクアクリスタルから出ることができれば良いのですが」
「出口ならそこにあるじゃねえか」
「は? もしかして、出口って、そこの水槽のことか?」
「そうそう。見た感じ海と繋がってる構造だから、泳げば脱出できないことは無いはずだぞ。何かの衝撃でガラスが割れないといけないが。
爆弾とかで爆破とかされたら絶対割れるぞ、このガラス。建物の造りからして、絶対強度が無いガラス使ってるだろうし」
「お兄ちゃんそれはちょっと無茶すぎじゃないかな? 安室さん?」
「白銀さん、流石にそれは無茶だと思うよ・・・って二人ともどうしたの? 顔色悪いよ」
「おい、バカ! お前がそういうこと言う時は昔から碌なことが起こった試しが無いんだ!
絶対この後、お前が言ったことが現実になる可能性が高い!」
「ははは・・・ですよねー。自分でもそう思います。怒りながらもバッグ背負って構える透見てたら笑えるんだけど」
「お前も同じように準備してるじゃないか! 犯人の行動からしたら、殺人を阻止されて焦ってこの後暴挙に出るのは間違いない! 蘭さん、コナン君、他の皆さんも早く・・・」
僕がそう言った瞬間、ドーンという音が連続して響き、水槽のガラスが割れて、ラウンジ内に水が流れてきて、みんな巻き込まれるのだった・・・
<安室透side out>
<偵光side>
先ほど透と話してると爆弾が爆発し、水槽のガラスが割れラウンジ内に水が流れこんできて、俺達はみんな水の勢いに巻き込まれ流されてしまった。
流されてすぐに、周囲を確認してみると、美和子と怜子さんが近くにいたので、回収した。クリスの方は自分で対処できるし、最悪透の奴がサポートしてるだろう。他の人はどうなったんだ? 早く上に上がって確認しないと!
俺は呼吸が出来る場所に向かって、顔を水中から上げた。
「ぷはっ! 死ぬかと思った。怜子さん、美和子大丈夫か?」
「ぷは! はあ、はあ、はあ。大丈夫よ。もう、急に何なのよ」
「ぷは! ええ! 私は大丈夫よ。ありがとう、偵光。目暮警部達も大丈夫そうね。安室君は・・・」
「ぷはっ! 良かった。皆さんご無事みたいですね」
「ああ、何とかな・・・ん?」
透の無事も確認し、辺りを見ていると、蘭ちゃんはどこだ? まさか!?
俺は急いで水中に顔を入れて様子を確認すると、遠くにフェラーリの近くで動いている人影が確認できた。服の色からして、やっぱり蘭ちゃんか!
クソが! フェラーリを持ち上げるには、大人二人でなんとかいけるか。この超強力警棒もあればいけるな。ホント発明品色々準備していて良かったよ!
俺は顔を上げ
「美和子! 悪いが俺のバッグと怜子さんを任せた! 説明は後でするから! 透ついて来てくれ! すー」
「え!? ちょっと偵光!?」
「アンタ何するつもりなの!?」
「分かった!! すー」
俺は息を大きく吸い込み、再び水中に潜りフェラーリの場所に向かった。そこには、車に足を挟まれた蘭ちゃんがいた。やっぱりか! ってマズイ! 力が抜けてやがる! 蘭ちゃんの命が危ない!
俺は人工呼吸を行い、蘭ちゃんの中に酸素を送った。すると、蘭ちゃんの目が開いた。これでとりあえずは一安心か。文句言われたらその時全身全霊で謝ろう。人工呼吸の為とはいえ、女の子にとっては大事なものだしな。
さて、急がないと。俺も蘭ちゃんもお陀仏だ。透は・・・ホント俺の考え分かってくれて助かりますよ。
透と二人でアイコンタクトをし、持ってきた道具を使い協力して車を持ち上げることに成功し、俺は蘭ちゃんを抱え、透と共に水上へと急いで向かった。
「ぶはっ! はぁ、はぁ。偵光! 蘭さんは大丈夫なのか!?」
「ぶはっ! 蘭ちゃん! しっかりして!」
「げほっ、げほっ、ごほっ! お兄ちゃん・・・?」
「ああ、良かった。もう大丈夫だよ、蘭ちゃん。手伝ってくれて助かったよ、透」
「どういたしまして! 蘭さんが無事で良かったですよ」
「蘭! 大丈夫なのか!?」
「蘭姉ちゃん、大丈夫!?」
「偵光、安室君、蘭さん! 良かったわ、3人とも無事で」
「急に潜ったのは、蘭ちゃんを助ける為だったのね。一言行ってから行きなさいよ、バカ」
「お父さん、コナン君。お兄ちゃん達が助けてくれたから大丈夫だよ」
「偵光君、蘭を助けてくれてありがとう。なんとお礼を言っていいか」
「蘭ちゃんがいなかったことにすぐ気づけて行動できたので良かったです。それで、他の人達はどうしたんですか?」
「目暮警部達は先に泳いで、外に向かって行ったわ。私と怜子さん、毛利さんとコナン君は、貴方達3人を待ってたのよ」
「なるほどね。なら俺達も急いで外に向かうとしますかね。蘭ちゃんは・・・」
「俺が先導するから、悪いが蘭のこと頼めるか、偵光君? おそらく蘭は君の傍にいるのが一番安心だろうしな」
「それは構いませんけど・・・」
「毛利さんの意見に賛成ね。助けた人が最後まで責任もって運んであげなさい。その方が蘭ちゃんも安心だろうしね。
私は美和子と一緒に行くから心配しなくても大丈夫よ。泳ぎは得意な方だしね」
「そうですね。私も怜子さんと一緒だから大丈夫よ」
「それじゃあ、コナン君は僕がと言いたい所ですが大丈夫そうですね。偵光、お前の荷物を貸せ。絶対この後必要になるだろうからな」
「うん! 僕一人で大丈夫だよ!」
「頼むわ、透。使わなかったら万々歳なんだけどな。さてと、蘭ちゃんもうひと頑張りできるかな? ちゃんと安全な所まで連れてってあげるから大丈夫だよ♪」
「うん、迷惑かけてごめんなさい、お兄ちゃん・・・」
「こーら! 迷惑なんてことは絶対無いからね。蘭ちゃんしっかり息を大きく吸って!」
「それじゃあ、皆さん行きますよ!」
毛利さんの掛け声が聞こえ、その後にみんな続いて、水中に潜り泳いでアクアクリスタルを脱出するのだった・・・。