全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
更新を再開していきたいと思います!
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とても励みになります。
14番目の標的編は、あと2,3話で終わる予定です。
これからもこの作品をよろしくお願いします!
<山川光side>
偵光と連絡が取れなくなった為、俺、萩原、松田、越水さんの4人で船に乗り、アクアクリスタルの近くの岸に向かい待機していた。
「うーん、ダメだ。偵光君に電話しても全然繋がらないや。怜子さんの携帯も同じだね」
「安室の野郎も出やしねえな。こりゃあ十中八九何か起こったな」
「副所長どうするよ? さっきから大きい音も響いてやがるし、遠目から見ても分かるぐらい爆発してるな」
「そうだな・・・」
「ちょっと! どうしてみんなそんな冷静にいられるの!? 偵光君達が危険な目に合ってるかもしれないんだよ! 心配じゃないの?」
「越水さん、みんな心配なのは同じさ。ただ、偵光の場合心配しすぎたらこっちの身体が持たなくなるし、それに安室も一緒にいるし、安心して良いと思うぞ。
って言っても心配だろうが、今は俺達に出来る事をしよう」
「だな。ウチの所長は化け物じみた生命力があるから死ぬってことは無いだろう。秋庭さんか佐藤さんを庇って怪我はもうしてそうだけどな」
「白銀はちゃんと越水さんの所に戻ってくるだろうから、そんなに根を詰めるな。
帰ってきたら、みんなで精一杯文句言ってやろうぜ」
「そうだね・・・。今度は意識がある状態でちゃんと帰ってきて欲しいかな」
「その点は大丈夫さ。偵光にもきつく言っておいたし、安室がそうさせないように動くだろうからな。安室が傍にいればその心配は無くなるさ。それで話を戻すが、今のアクアクリスタルの状況を見ると、犯人がなりふり構わなくなってきてる感じだな。
ん? この音は、ヘリが一機向かってるな。犯人が呼んだのか? となると、犯人が拘束されてないパターンを想定すると、屋上に間違いなく向かうはずだ」
「その考えで良いと思うよ。最悪なパターンを考えて行動する方が良いんじゃないかな?」
「いや、最悪なパターンは誰か人質にとるパターンだな。この状況を見るに人質を取るって可能性が高いな」
「おいおい。その人質が誰かによったら、爆弾がもう1個爆発するじゃねえか。
秋庭さんや佐藤さん、蘭ちゃんがなったとしたら白銀の野郎が何しでかすか分かんねえぞ」
「そうだよね。身近な人が関わると、偵光君って絶対無茶しちゃうからね・・・。
まあ、その時は、安室さんやその場にいる人達に任せるしかないってのが歯がゆいね」
「そればかりは仕方ないさ。で、副所長の考えはどうなんだ? 俺達はその考えの元に動くぜ」
「屋上に人質を逃げられたパターンを想定して、手助けできるようにしたいな。ってなると、俺はここから、これを使って狙撃できるように待機しておく。船の上だと揺れて狙えないしな。
ここだと、スコープ覗くと屋上が見えるし、当たったとしても怯むだけで怪我もすることはないように発明したし問題は誰かに見られるって点もここだと人がいないし問題もないな。
俺のサポートに一人、残り二人は船を運転して崩壊に巻き込まれない位置で待機して、すぐに救出できるように待機するようにしよう。その考えなんだがどうだ?」
「俺は問題ないと思うぜ。人員配置はどうするよ?」
「越水さんと萩原が船で救出組、俺と松田がここで待機にしようと思うが良いか? 変わりたいって希望があったら言ってくれ」
「僕はそれで問題無いよ。山川さん、僕の気持ち汲んでくれてありがとう。助かるよ」
「越水さんの気持ちはよく分かってるからな。他の二人もそれで問題ないか?」
「船で救出ってのは分かったが、俺達が船で助けに行ったら問題にならないか?
海保の船も救助にきてるだろうし、見つかったら面倒くさいことになりそうだぞ」
「その点は心配ない。操船許可は取ってあるから、近くにいてアクアクリスタルから凄い爆発音が聞こえたから様子を見に来たっていう理由にしよう。
他に何か気になる点がある人はいるか?」
「いいや、大丈夫だ、副所長。これ以上大事が起こらないと良いんだが、所長があそこにいるって時点で無理だろうな。
何にしても、俺達はすぐに動けるように準備して犠牲者無く助けだせるように待機しておこうぜ」
「松田の言う通りだ。悪いが、みんな協力頼む。何かイレギュラーが起こったらお互いにすぐ連絡するようにしてくれ!」
俺の支持をみんな聞きそれぞれ行動を開始するのだった。
<山川光side out>
<偵光side>
俺は蘭ちゃんを運び、水中からアクアクリスタルの外に出た。
「ぷはっ! はぁ、はぁ、はぁ。蘭ちゃん大丈夫かい? 外に出れたよ」
「はぁ、はぁ、はぁ。お兄ちゃん、私達助かったの?」
「ああ。だから安心しても良いよ。もう大丈夫だから」
「うん・・・ありがとう、お兄ちゃん」
「白銀君! 大丈夫かい? 蘭さんをこちらに! 顔色が少し悪いけど、大丈夫かい!?」
「白鳥刑事、すみませんが蘭ちゃんをお願いします。俺は大丈夫ですよ。ちょっと泳ぐの張り切りすぎたみたいです」
「無理しちゃだめだよ。何かあったらすぐ言うように!」
白鳥刑事に蘭ちゃんを渡した。ったく、そんな心配そうな顔してると変装してるってばれるぞ。
ってか、ホント水に濡れても崩れない変装メイクってすげえな! 変なことに関心してる場合じゃなくて、早く上がらないと。
やべえな・・・怜子さん庇って怪我した左腕の痛みが増してきてやがる。ちょっと無茶しすぎたか。
「偵光大丈夫か? 早き上がらないと風邪ひくぞ」
「お前の方こそ大丈夫なのかよ? 包帯から血が滲んでるぞ」
「それはお前もだろう。左腕の痛み増してるんじゃないのか? 顔に出てるぞ。ほら掴まれ」
「やれやれ。ポーカーフェイスには自信あるんだが、どうしてお前もクリスも俺の変化に気づくかね。
これなら美和子に今の姿見られたら同じこと言われそうだな。ありがとう、助かったぜ」
「幼馴染で付き合い長いからな。お前のことはよく分かるさ。どういたしまして」
「それで、犯人の状況は?」
「コナン君のサポートを受けて毛利さんが事件を解決してる所だ」
「なるほど。それなら心配ないな。コナンの奴には証拠になりそうなこともちゃんと教えておいたし、俺達はあそこのベンチで休んでおこうぜ。蘭ちゃんの傍には、白鳥刑事と美和子と怜子さんがいるし大丈夫だろう。
俺は包帯巻きなおしたいしな。透も少し休みたいだろう? 俺と同じで無茶したから右腕の痛み強くなってきてるだろう?」
「そうだな。お前にも俺の様子はお見通しか。確かに少し休んでおきたいですね」
ん? あそこのベンチの下にプラスチックの箱みたいなのが見えるんだが・・・ははは、まさかな。透に確認してみよう。俺の予想どおりだったら、もうお腹いっぱいだよ・・・
「なあ、透。そこのベンチの下に見えるプラスチックの箱ってなんだ?」
「なんだと? 非常に見慣れたものですね。中身が予測通りじゃないと良いのですが、現状からして望み薄ですね」
「ははは、ですよね。水銀レバーは付いてないな。よしっと。今音確認したらカチカチ言ってるし、絶対爆弾だよな、これ。
あの人ここで自分含めてみんなで死ぬつもりなの? バカなの?」
「俺に聞かれても犯人の心情なんか分かる訳ないだろう! それより、ここで爆発したら全員お陀仏だぞ」
「まあ、そんな焦るなって。焦ってヘマしたら碌なことにならないぞ。はあ、解体セット持ってきてて正解だった。俺のカバン借りるぞ。
まずは箱を開けてっと・・・お、ラッキー! シンプルな構造で助かったぜ。これならすぐに解体できるぞ」
「どうしてお前はそう呑気なんだ。それは本当なのか?」
「ああ。10分もかからないぞ。森谷より爆弾の知識無くて助かったわ。爆弾の知識がある犯人だとホント厄介だったよ。
悪いんだが、犯人や美和子達に気づかれると面倒くさいことになりそうだから、あっちから見て、俺が死角になるように立ってもらえるか?」
「了解した。悪いが解体を頼む。あちらの様子を確認しておく。人が来たら教えるから、なんとか爆弾を隠せ」
「ほいほい。まあ。すぐ終わらせるから気楽に待っとけ」
俺は透にそう言い、爆弾を解体するのだった。解体中に、人が近寄ってくることもなく、スムーズに解体することができた。
ふう、これで、一安心だな。安心していると、別の場所で爆弾が爆発する音が聞こえ、アクアクリスタルが大きく揺れた。
「うわっと、爆弾が他の場所にまだ仕掛けられていたのか!?」
「ちいっ! 偵光! その爆弾は大丈夫なのか!?」
「ああ、解体終わったからもう爆発する心配はないぞ。ん? 美和子や怜子さん、仁科さん達がこっち向かってきてるな。蘭ちゃんや毛利さん達はどこ行った?」
「非常に嫌な予感がしますね。佐藤さんや秋庭さんに事情を聴いてみましょう」
「そうだな」
「おーい! 偵光君、安室さーん!」
この声は七槻ちゃんか? 海の方から聞こえてくるが・・・あれは、助かったぜ、さすが頼れる所員達だ!
「どうやら助けが来たみたいですね。越水さんと萩原しかいないみたいですが」
「松田さんと山川さんは、何か考えがあって別行動ってとこだろう」
「ちょっと、偵光! あんた何してたのよ! こっちはこっちで大変なのよ!」
「落ち着いて怜子さん。包帯巻き直してたのと、ちょっと無茶しすぎて、痛みもひどくなってきたから、透と休んでたんだよ。
それで、いったい何があったの? 美和子や他の人達も焦ってこっちに向かってきてるけど。目暮警部達の姿は見えないみたいだけど」
「そうよ! 毛利さんが事件の真相を暴いたんだけど、沢木さんが暴走して、この近くにある爆弾を爆発させてみんなを道連れにしようとしたんだけど、なぜか爆発しなくて、他の爆弾を爆発させて油断させた隙を狙って蘭ちゃんを人質に取って屋上に向かっていたのよ。
それで目暮警部、白鳥刑事、毛利さん達が追いかけていったのよ。美和子と私は残りのみんなと避難するって形になったわけなのよ」
「なるほどね。一個トラブル解決できたら、次のトラブル発生かよ。透、安全帯と射出式伸縮性ロープ持ってきてるよな?」
「ええ。やれやれ、行くつもりですか? まあ、行くんでしょうね。僕も付いていきますよ。外から登るつもりですか?
エレベーターは・・・どちらも途中の階で止まってますね。
爆発の影響で屋上まで上がらなかったみたいですね。だから外から上がっていくという訳ですか」
「流石、俺の考え分かってるな。怜子さん、悪いんだけど、俺の他の荷物は頼むわ。それとこっちの箱を船でこっちに向かってきている萩原さんに渡してくれ。あ、ちなみに中身爆弾だけど、もう解体したから心配しなくて大丈夫だよ」
「爆弾ですって!? ちょっと、偵光! あんた休んでたんじゃないの?」
「ちょっと偵光! 大変よ! それと爆弾って聞こえたんだけど・・・ってあれは、越水さんと萩原君?」
「ああ、はいはい。蘭ちゃん助け出した後でちゃんと説明するから二人とも。それより今は、他のみんなの安全確保しないと不味いだろ?
七槻ちゃん達が迎えに来たから、あの船にのってみんな避難しててくれ。俺と透は、毛利さん達と一緒にヘリに乗って脱出するから心配しなさんな」
「ちょっと、そういう問題じゃないでしょ! 偵光、また無茶するつもりじゃないの?」
「おーい! ようやく合流できたよ、偵光君! もう! 連絡取れなくなってすごく心配したんだから! って大声出してどうしたの? 秋庭さんと佐藤さん?」
「ベストタイミング! 七槻ちゃん! これも持って行っておくか・・・七槻ちゃん、俺の荷物とこの箱を頼んだ。この箱は萩原さんに渡しといて! 中に解体した爆弾が入っているから、萩原さんなら処理してくれるはずだ。
それと、俺と透以外を載せたら、アクアクリスタルの崩壊に巻き込まれない位置で待機しておいてくれ! 怜子さん、美和子! 詳しいことは後で説明するから! 透もいるから、安心しててくれよな!
行くぞ、透!」
「まったく・・・ちゃんと説明をしてからいけばいいものをって言っても、そんな時間はありそうにないですね。
すみません、皆さん。あのバカははちゃんと連れて帰りますんで、すみませんがアイツの指示通りに動いてください! すみませんが、失礼します!」
「あっ、ちょっと! 偵光君、安室さん!? まったく・・・。安室さんがいるからとりあえず、偵光君は大丈夫そうかな。
秋庭さん、佐藤さん、僕達も早く動こう。偵光君が心配なのは分かるけど、僕達に出来ることをしよう。僕も心配なのは同じだからさ」
「ええ、そうね。それにちゃんと約束してくれたしね。行きましょう、美和子。アイツは今度はちゃんと帰ってくるわよ。
もし約束破ったら事務所、会社総出で説教してやりましょう」
「・・・・・ええ。そうですね。ちゃんと帰ってきなさいよ、バカ」
俺と透は、七槻ちゃん達と別れ、屋上へと向かうのだった。