全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
更新を再開していきたいと思います!
こんなに評価やお気に入り登録をいただいて感謝感激です。
誤字脱字報告をしてくださる方もありがとうございます!
とても励みになります。
これからもこの作品をよろしくお願いします!
今回から新章開始です。
44話
<山川光side>
アクアクリスタルの一件が解決し、偵光と安室が退院し、新メンバーの補充も終えて。その新メンバーについて偵光、俺、萩原、松田、灰原さんの5人で会議をしていた。
「それで偵光、確認したいんだが、伊達と米原さん、瀬戸さんは分かるが、イレイナさんは入れて良かったのか? このイレイナさんは・・・」
「ああ、黒の組織のキュラソーだろ。ラムの腹心だっけか? おそらく組織の方から、ベルモット、バーボンに続いて俺の近くに忍びこませようとしたってとこだろうよ」
「大丈夫なのか、白銀? クリスさんや安室とは訳が違うぞ?
もともと知り合いって訳でもないし、下手すればお前が襲われるんじゃないのか?」
「そこは大丈夫でしょ。クリスと透の奴が目光らせてるし、黒の組織のボスも俺とこと構えるのは嫌がってるはずだ、ピスコの一件があるしな。
それに、どちらかといえば、俺を組織側に引き入れたいってとこだろう。
俺を消すつもりなら、ベルモットとバーボンにとっくに指令を下してるはずだ。ウチの探偵事務所に入れて、さらに情報を仕入れるためにパイプ作ったって考えだろうが、そうそう上手くはいかないようにしてあるんだよね」
「そんな気楽に考えてて大丈夫なの、偵光君? 私は凄く心配なんだけど・・・。ラムの腹心まで来るってことは本腰入れて来てる可能性が高いよ?」
「大丈夫、大丈夫。組織が本格的に動き出したとしても、やりあう準備はできてるしね。
俺達だけじゃなく、こそこそ周辺を嗅ぎまわってる公安警察とFBI、CIAも引っ張ってきて、組織とぶつかり合うようにするさ。あの人ら、どうして俺の周辺嗅ぎまわってるんだろう?
もしかして、俺も組織の一員だって思われてる? いや、まあクマちゃんスーツの中の人は組織を裏切ったってなってるから別に良いんだけど・・・。
俺って警察にマークされすぎじゃない? 俺よりコナンとかマークするべきだと思うんだけど」
「そりゃあ、これだけの人材が白銀の周辺に集まってるわけだから、マークされるに決まってるだろう。黒の組織の幹部であるコードネーム持ちが二人も近くにいるんだからな。
それを除いても、ハイスペックな人材があつまりすぎなんだよ。俺達のせいで警察辞めた人の再就職先みたいな感じにも思われてるからな。
白銀がOK出した人しか採用されてないから、変な奴が入り込む心配はしてなかったんだが、普通組織の構成員自分の近くで雇うか?」
「キュラソーはこっち側に引き込むつもりだからな。キュラソーは俺と共に当分は働いて貰うよ。好きなようにさせるつもりは全くないからね。すんごく燃えてきたよ」
「所長が気合入ってるなら心配ないな。むしろキュラソーも逆に鍛えられて面白いことになるかもな。
それで、所長と当分組むってのは分かったが、学園祭の出張店舗にも連れていくのか?」
「もちろん♪ 料理できるって言ってたしね、イレイナさん。とりあえず、俺とイレイナさん、夏美ちゃん、後は瑞希ちゃんは確定かな」
「瀬戸さんも連れていくんですか? 大丈夫なんですか? 入社したばかりですよ?」
「うん♪ あの子、俺に並ぶぐらい、なんでもこなすから大丈夫。ホント今回ハイスペックな人材を四人も確保できて良かったよ。桜子ちゃんと伊達さんは、山川さん達でしっかり研修教育してあげて。
ここで働くってことは、間違いなく事件に巻き込まれる可能性が高いから、身を守る術を身に着けて欲しいしね」
「了解した。今回店舗のスタッフは5人だっただろう? もう一人はどうするつもりなんだ? 安室か?」
「いいや。透はクリスと誰かに変装して学園内にまぎれ込むはずだ。クリスが工藤新一周りを嗅ぎまわってるからな。その工藤新一は学園祭に出るつもりなんだが・・・」
「そういえば、哀ちゃんが解毒薬の試作ができたって言ってましたね。学園祭に出るって大丈夫なんですか?
ベルモット、安室君、キュラソーが会場にいるなら、もしバレたら大変なことになるんじゃないんですか!?」
「ああ、そこは、俺がフォローするから大丈夫。クリスの奴にアホなことさせない為にも、今回動くつもりだしな。
透はその点はあまり心配してないし、キュラソーのほうに関しても、工藤新一が生存してるのがバレたときは、それ以上の情報を教えるから大丈夫さ」
「おい、偵光。それ以上の情報ってまさか、クマちゃんスーツの中の人物がお前だって言うつもりなのか?」
「え、そうだよ? よく分かったね」
「やっぱりか・・・。キュラソーをこっち側に引き込むって言った時点で悪い予測はしてたんだが・・・」
「おいおい大丈夫なのか!? キュラソーに組織にリークされたら終わるぞ?」
「なるほどな。そうさせないように、キュラソーの弱みを握ってるんだな、所長?」
「まあね。そうせざるを得ないようにする為の交渉は得意だからね。
新一君がバレても、組織に言わないってして俺もばらさないようにできるのが一番なんだけどそればかりは分かんないからね」
「その時の状況にならないと分かんないってことですね。それで話は戻るんですけど、もう一人は誰が手伝いで行くんですか? お菓子作り出来るスタッフってなると限られますよねって、はーい、どうぞ!」
扉がノックされたので、そこで話は中断され、灰原さんが入室を促した。部屋に入ってきたのは、岳野さんだった。おや、珍しいな。
「失礼するわね。もしかしてお邪魔だったかしら?」
「ありゃ、ユキさんどうしたの? みんなでお茶しながら休憩してたから大丈夫だよ」
「さっき幸さんから聞いたんだけど、帝丹高校にサマーライトの出張店舗出すのよね?」
「うん、出すよ。帝丹高校の学園長から出して欲しいってお願いあったからね。俺と透、美和子や由美も帝丹高校のOB、OGで学園長のことは当時から知ってるしな」
「白銀さんって帝丹高校の出身だったのね。スタッフは誰なの? 足りてるの?」
「俺、夏美ちゃん、イレイナさん、瑞希ちゃんは決まったよ。あと一人が、透呼ぶつもりだったんだけど、予定があって無理だったんだよ。
それでもう一人誰にしようかな?って迷ってたんだよ。山川さん達や香奈ちゃん、幸ちゃん、美樹ちゃんは他の仕事が入ってるし、最悪4人で回すかなって思ってたところかな」
「そうなのね。なら私もスタッフとして参加しても良いかしら?
学園祭の日は、ちょうど仕事も休みで暇だったし、料理やお菓子作りは趣味でしてるから自信あるし、サマーライトのお菓子作りしてる、白銀さんと夏美さんを近くで見て見たかったのよ」
「せっかくの休みなのに良いの? それに、ユキさん有名だから、サインとかねだられるかもよ?」
「その時は白銀さんが守ってくれるでしょ。何よ? そんなに私に手伝って欲しくないの?」
「いや、そんなことないよ。凄く助かるし、嬉しいよ」
「そう♪ 休憩時間とかは、交代で取るのよね?」
「そのつもりだよ」
「分かったわ。なら、休憩時間は学園祭一緒に見て回りましょうね、白銀さん♪ それじゃあ、詳しいことが決まったら、メールちょうだいね」
そう言い、彼女は退出していった。もしかして岳野さんもなのか・・・? いつの間にあんなことになったんだ?
意地悪していった可能性も高いか。灰原さんは、すんごいジト目であきれてるな。
「偵光君って相変わらずですよね。まあ、慣れましたけど。ユキさんもこれは、今回の件でいよいよかなあって気がします」
「ホントすげえよな、ウチの所長って」
「どうして白銀ばかり人気が出るんだよ、ちくしょう」
「はあ。ホントお前って昔からそうだよな。もう慣れたが」
「あれ!? なんかみんな凄く呆れてない!? スタッフ確保できたのに素直に喜べないよ!」
偵光がいつもどおりなのを、俺達は笑いながらみんなで弄り楽しむのだった。
<山川光side out>
<イレイナside>
私がラムから指令を受けて、白銀探偵事務所の面接を受け、潜入するようになり1週間が経ち、高校の学園祭へと参加し準備を行っていた。
黒の組織にいる私が、高校生の学園祭に参加するとは思わなかったわね。こんな雰囲気は初めてだから新鮮ね。
私がこの事務所に入って分かったことだが、所長やスタッフがみな優秀すぎて、普通の人間にはなかなかできないことを平然と行い、すごい勢いで仕事を捌いていっている。
その中でも抜きんでているのが、所長、副所長の二人だ。この二人は別格で特に凄いのは所長の方だ。人材の適材適所を瞬時に見抜き、その人が最大限の力を発揮できるように人を動かしている。
その上、自分も平然と仕事をこなしていき、たくさんの事件に巻き込まれながらも事件を解決していっている。頭の回転も速く、運動神経も良く何でもこなしすぎて、こんな人間が実際にいるのかと驚いたものだ。
彼にどこでその技術を身に着けたのか聞いてみたら、ベルモットが育ての親となりずっと鍛えられてきたらしい。ひどい時には無人島に飛ばされて1ヶ月ほどサバイバル生活などを行っていたらしい。そういうのを繰り返していくうちに自然と身に付いたそうだ。
その話を聞き、私はベルモットに彼にもう少し優しくしたらどうなのか?と聞いたら
「彼を甘やかしたらダメよ。それに私は偵光には十分優しくしてるつもりよ。私の方針に意見言わないでもらえるかしら? ああ、それと偵光に手を出したら分かってるわね? 貴方を殺すわよ、キュラソー」
と言われ、ベルモットが相当、彼のことを溺愛していることが分かった。
もともと、私は白銀偵光をどうこうするつもりはない。彼を敵に回すと、間違いなく組織が終わるということが、ここに所属してたった1週間だがよく分かった。彼はおそらく私の正体に気づいた上で、私の教育係をしている。正体に気づいた上でどうにかできるという自信があるのだろう。彼に手を出した瞬間私の方が消されそうね・・・。
まあ、良いわ。ラムからの指令は彼をどうこうするって訳ではないし、大丈夫だろう。彼の抹殺指令が出たら、その時に考えましょう。
あら? 彼が他の作業を終えてこちらに向かって来るわね。
「イレイナさん、ケーキはどんな感じ?」
「白銀に言われた通り、ほとんど作れたわよ。味見してOKならこれで出そうと思うのだけど良いかしら?」
「了解! ちょっと味見させてもらうね。うん、充分だよ。
それにしてもイレイナさんホントにケーキ作り初めてなの? 初めて作ったにしてはめちゃくちゃ美味しいし、俺が教えたことを一回で覚えて、実行するよね」
「貴方の許可が出たなら大丈夫ね。記憶力には自信あるのよ。それで、夏美とユキと瑞希の方は大丈夫なの?」
「あっちは大丈夫だから、こっちに来たんだよ。ぶっちゃけ、俺いる意味ある?って感じなんだけど・・・」
「何を言ってるのよ。白銀が全部段取りしてるから私達がのびのびと出来てるんじゃない。それで、開店はいつからなの?」
「そう言ってもらえると助かるよ。ホント、イレイナさんや瑞希ちゃん達がウチに入ってくれて凄く助かってるよ。二人とも凄く優秀だから感謝しかないよ。
開店は10時からだよ。一杯お客さんくるだろうから、相当忙しくなるよ。サマーライトの忙しさに比べたらマシだと思いたいなぁ」
「サマーライトの方は大丈夫なの?」
「お店の方は大丈夫だよ。香奈ちゃん、山川さん、桜子ちゃん、美樹ちゃんで周してくれてるはずだからね。桜子ちゃんも新人なのに、家事スキルは凄くハイスペックだからホント助かるよ」
「この事務所って何でもできる人が集まりすぎで驚くことばかりよ。一番驚いたのは白銀になんだけど」
「そう? 俺なんか全然そこらにいる一般人だよ?」
「先生が一般人なら、私達が一般人じゃなくなりますよ、もう。あ、イレイナさんのケーキできたんですね。これが味見用ですか? いただきますね! わぁ! すごく美味しいです!」
「夏美まで来たのね。貴方達に褒めてもらえるなら光栄ね。それに、夏美の意見には同感よ。白銀は一般人に当てはめられないわね」
「二人とも酷くない!? ってか夏美ちゃん、こっちきて良かったの? 瑞希ちゃんとユキさんは?」
「二人は準備も終わったので開店時間までゆっくりしてもらってます。ほら、向こうにいますよ」
夏美の示した方向を見てみると、スタッフ用のテーブルに座り、お菓子を食べながらこちらに向かって手を振っていた。
「しっかり満喫してるね。イレイナさんの準備も終わったし、俺達も少しお茶しながら休むようにしようか。夏美ちゃん、イレイナさん」
「そうですね。瑞希ちゃん達も呼んでることですし、行きましょう」
「ええ、分かったわ」
そうして私達は、開店時間になるまでのんびりしながら時間をつぶすのだった。
<イレイナside out>