全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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<灰原哀side>
私は博士と共に、白銀さんと江戸川君から頼まれていたものを届ける為に横須賀の城へと来ていた。子供達もいつの間にか博士の車に侵入しており、結局一緒に来てしまうことになった。子供達は、博士に言われ、周辺の探険を大人しく行っている。
全く、江戸川君は仕方ないにしても、どうして白銀さんは毎回毎回事件に首を突っ込むのかしら?
探偵事務所の所長であるから仕方無いんだろうけど、いつも怪我するから凄く心配なのよね。お姉ちゃんも同じようで、無理しないように伝えてるらしいけど、聞いてもらえないって悲しそうな顔をしていた。全くお姉ちゃんを泣かせたり、心配させるなんて。どうにか良い方法ないかしら?
今回頼まれた物からしてまた無茶するんでしょうし。帝丹高校の文化祭の時は無茶してなかったけど、その後の爆弾事件の騒動では現場で解体していたって聞いたし、お願いだから爆弾に関わるのだけは辞めて欲しいわ。
米花シティービルの件を思いだして、心配になるのよ。お姉ちゃんを助けてくれて生きてることには凄く感謝してるし、こんな私のことをいつも助けてくれる。あの人がいなくなったら、どうなるのかしらね。
お姉ちゃんは泣いて悲しむだろうし、彼を思っている人達も間違いなく悲しむ。蘭さんなんかもきっとそうね。私は・・・・・お姉ちゃんと同じね。考えごとをしていると、両頬を掴まれた。
「にゃにするのを?」
「哀ちゃんがボーっとしてたからね。お、柔らかくて気持ちいいな、哀ちゃんの頬っぺた」
「シェクハラで訴えるわよ。はにゃしなさい」
「はい、すみません。それだけは勘弁してください」
白銀さんはそう言うと、私の頬から手を離し、頭を撫でてくれた。んっ、全くこの人はさっき言ったことを忘れてるのかしら。ちょっと髪の毛崩れるくらいくしゃくしゃって撫でないでよ。無駄に気持ちいいのが腹立つわね。
私はジト目で彼を見ていると、優しい手つきで撫でてくれるようになった、そうよ、それで良いのよってそうじゃないわ!
「もう、やめなさい! 女の子に急にそんなことするとセクハラで訴えられるわよ。それとお姉ちゃん達に言いつけるわよ」
「それは勘弁して欲しいかな。コナンも珍しい物を見たって感じで驚いてるし、そろそろ止めとこうか」
「江戸川君? 今見たことは忘れなさい? 良いわね?」
「あ、ああ。それで博士、例の物は持ってきてくれたのか?」
「ああ。ほれ。偵光君にはこれじゃの」
「ありがとうございます、博士。コナンは防弾ガラス仕様の眼鏡か?」
「うん、そうだよ。白銀さんは防弾チョッキ?」
「特殊仕様のな。撃たれたらある仕掛けが発動するようになってるんだよ。その仕掛けについては秘密だ♪ 哀ちゃんもわざわざありがとね。スコーピオンの資料助かったよ」
「え? 安室さんに頼んだんじゃなかったの!?」
「あの場は誤魔化すしかなかったからね。それに透に頼んだら、俺がまた危ないことに首突っ込んでるんじゃないかって疑われるからね」
「そうだったのかよ。ってか、灰原もよく動いたな」
「条件出したのよ。サマーライトの特別デザートと、今度子供達と山にピクニックに行く時に引率を頼んだのよ」
「そういうことだ、コナン」
「そういうことね。それでお前たちはどうするんだ?」
「子供達が満足したら帰る予定よ、ねえ、博士」
「ああ、そうじゃの」
「白銀さん、江戸川君、気をつけなさいよ。スコーピオンは意外と身近にいるかもよ」
「ああ、分かってる」
「もちろん♪ まあ、コナンの場合はそれ以外にも気をつけた方が良いかもな。蘭ちゃんが遠くからお前のこと怪しんで見てるぞ。工藤新一と同一人物じゃないかって疑われてるってとこか?
あんだけ事件に首突っ込んで意見出してたらそうなるわな」
「マジかよ・・・・白銀さん気づいてたなら教えてくれよ」
「ただでさえ怪しまれてるとこに俺が話かけてたりしたら余計に怪しまれるでしょうが」
「白銀さんの方を心配そうな顔で見てる方が多いわよ、彼女。江戸川君の正体も気になるけど、それ以上に貴方が無茶して怪我しないかが心配って気持ちの方が大きいんじゃないかしら?
佐藤刑事や香坂さんも同じような顔してこちら見てるし」
「やっぱり視線を六人分ほど感じてたけど気のせいじゃなかったか・・・」
六人分・・・? 彼の事務所の二人に、さっき言った三人にもう一人いるってことかしら?
「六人ってもう一人は誰なのよ?」
「おそらく犯人だろうね。バレないように見てるつもりだろうが、あれじゃあ気づくよ。もうちょい上手く誤魔化さないと」
「そうやって気づくの白銀さんだけだと思うよ。それで誰から見られてるかももう分かってるんだよね?」
「ああ。おそらくその人がスコーピオンだろうな。何で俺こんなにマークされてんの?」
「貴方が知らず知らずのうちに何かしたんでしょう。犯人の邪魔をしたとかね。白銀さんって無自覚でやらかすことが多いでしょう」
「ううー、コナン! 哀ちゃんがすんごく冷たいんだけど! しかもめちゃくちゃ怒ってる気がするんだけど!」
「あはは、怒ってるのは気のせいじゃないと思うよ。僕、そろそろ戻るね。それじゃあな、灰原、博士」
「あ、おい、コナン! 俺もそろそろ戻ろうかな・・・」
「まだ、話は終わって無いわよ。それに犯人に狙われてると分かってみすみす行かすと思ってるの?」
「ですよねー。でも行かないと、他の人に怒られるし、犯人も何しでかすか分かんないからさ」
「・・・はあ。忠告しても無駄だったわね。ちゃんと無事に帰ってくること。それを約束しなさい。分かったわね?」
「それは分かってるよ。ありがとね、哀ちゃん。それと心配かけてごめんね。それじゃあ、行ってくるね。博士もありがとうございました!」
彼はそう言い、笑顔で私の頭を撫でてから去っていった。まったく、人の気も知らないで・・・。
「気をつけるんじゃぞ、偵光君! 良かったのか、哀君? 一緒について行きたかったのではないか?」
「そうね。でも私が一緒に行ったらあの人の足手まといになるわ。私に危険が及んだりしたら絶対あの人は無茶するに決まってるわ。
私のせいで怪我して欲しくないもの。組織にいた私なんかと本来いるべきじゃないのよ」
「哀君・・・偵光君が聞いておったら怒るはずじゃぞ。偵光君は哀君が組織におったことは気にしていないはずじゃ。君のお姉さんのことだって、そうやって助けたのじゃろ? 彼はそんなことを気にしない人じゃ。
昔から知っておるが、彼はたとえ君の言う闇側の人間ですら救おうとするはずじゃ。現に彼の昔からの目標じゃしの」
「闇側の人間を救いたいと思ってるってこと?」
「そうじゃ。彼が小さいころに決めたことじゃそうで、一番の目標らしいぞ。そのように救いたい人が身近におったからこそ、彼はあのように育ち、自分の身近な者は何がなんでも守るようになった気がするのう」
「彼の身近にそんな人がいるの・・・? 私やお姉ちゃん以外にも」
「そうじゃのう。ワシからは何も言えん。詳しく知りたかったら、偵光君に話をして聞いてみるといい。今度のキャンプの時なんか絶好のチャンスじゃと思うぞ」
「そうね。彼があんな風になった理由は知りたいわね。今度聞いてみるわ。博士、ありがとう」
「なーに。しがない年寄りの独り言じゃ。お礼を言われるようなことはしておらんわい。子供達の所へ向かって帰るとしよう、哀君」
「ええ」
私は博士と共に建物内にいた子供たちの元へと向かい、帰ろうと伝えようとすると床が抜けて、博士を除いたメンバーが滑り落ちていくのだった。
<灰原哀side out>
<萩原研二side>
俺達は城の中に入り探索をおこなっていた。それにしても広い城だな。現実にこんなものがあんのかよ。完全に夢の国って感じだな。佐藤さんや瀬戸さんも興味深々に見てるし、ウチの所長は、床にしゃがみ込みに耳を付けていた。
おいおい、何してるんだ、アイツは!? 蘭ちゃんや香坂さんもすげえ気になって見てるじゃねえか。
「おい、白銀どうしたんだ?」
「静かに。うーん、やっぱり、小さい風切り音がするな。それに音の伝わり方が普通の床とは違うな。瑞紀ちゃん、ちょっと良い?」
「はい、どうされましたか?」
「床の下に空洞があると思うんだ。ここの床ちょっと叩いてみて」
「はい・・・・これは!? 確かに音の伝わり方が違いますね。床に通路か部屋がありそうですね」
「となると、そこに行けるように何かの装置があるはずだ」
「おいおい、まじかよ・・・・ん?」
白銀と瀬戸さんと一緒に床を詳しく調べていると、一か所だけ他のフローリングと違う箇所を見つけた。これ開けられるようになってるな。
そこを開いてみると、アルファベットが書かれたキーの装置があった。
「おい、あったぞ、二人とも! これは、アルファベットか?」
「ロシア語のアルファベットだな、これは」
「そうですね。パスワードを打つと、何か仕掛けが作動する仕組みになってそうですね」
俺達三人で話してると、いつの間にか城にきたみんなも集まっており、各々が思いつくパスワードをセルゲイさんに打ってもらったが、反応はなかった。
「おいおい、あれだけ試してもダメなのかよ。どうすんだ、所長?」
「すみません、先生。私が思い当たるパスワードが分からないばかりにご迷惑をおかけして」
「夏美さんのせいじゃないわよ。ねえ、偵光、何か思いつかないの?」
「おそらく、夏美ちゃんの曾祖父が関わってるパスワードは間違いないはずだ。ヒントさえ掴めればいけるんだが・・・」
「私が覚えてるのは、バルシェニクカッタベカって言葉ぐらいですかね・・・」
「バルシェニクカッタベカか・・・」
「あーもう、分かんねーな! 瀬戸さん、コナンも何か思いつかないか?」
「うーん、区切る場所が違うとかかな? ロシア語でそれに似た言葉があれば良いんだけど」
「そうですね・・・夏美さんの曾祖父が世紀末の魔術師と呼ばれてたってのが何か引っかかるんですよね」
「世紀末の魔術師・・・・英語だと『The Last Wizard Of The Century』、ロシア語だと・・・・そうか!」
「夏美さんがバルシェニクカッタベカって聞いた言葉は、『BOJIIIIEEHNK KOHIIA BEKA』(ヴァルシェーブニック カンツァー ベカ)じゃないでしょうか? 白銀さんもそう思ったんじゃないですか?」
「え、ええ・・・」
「それってどういう意味なんですか、先生?」
「日本語で世紀末の魔術師って意味だよ。それにしてもロシア語なんてよく分かりましたね、青蘭さん?」
「親戚にロシア語に詳しい方がいたので、その人から習ったんですよ」
「そうなんですか。てっきり青蘭さんもロシア人なのかなって勘違いしちゃいました」
「何を言ってるんですか、私は中国人ですよ、白銀さん。そういう白銀さんもロシア語に詳しいんですね」
「俺も家族にロシア語に精通してるのがいて、小さい頃から色々な外国語を覚えさせられたんですよ、失礼なことを言って申し訳ありません。
セルゲイさん、青蘭さんが言った言葉を打ってみてください。それで、仕掛けは動くはずです」
「分かりました」
セルゲイさんがパスワードを入力すると、床が開き地下室への階段が表れて、みんなは驚き、その更に奥を調べようということになり、みんなで移動を開始した。
俺と白銀は列の一番後ろで、気になったことがあったので白銀に小声で確認した。
「犯人は青蘭さんか? お前がさっき問いかけたことに対して密かに動揺してたしな。意味もなく問いかけたりしないだろう、お前は?」
「あはは、俺の行動なら分かっちゃうか。まあね。青蘭さんで間違いないよ。前に居ながらも俺の行動をいちいち気にしてるしね。動機はおそらく、俺が考えてた通りで間違いないはずだ」
「ラスプーチンの末裔で、財宝を独り占めする為ってことか?」
「そうだね。それが動機で間違いないんだけど、彼女が今からどう行動するかを考えたら厄介なんだよな」
「なりふり構わなくなってみんなを狙いだすってことか?」
「そうだね。一番楽なのは、エッグを彼女に盗ませてそれを追っかけて捕まえるのがベストなんだけどね。それは、エッグの秘密が全部分かれば彼女も行動するかな。
その為に、どこかで凶器のピストルの準備をするはずなんだけど、俺がいてなかなかチャンスが来ないから苛立ってるって感じだね」
「ああ、だから白銀をやたら気にしてるのか。自分が監視されてるように感じてる訳か」
「まあ、俺もそう思われるようにしてるんだけどね。効果は凄くあったみたいだ。萩原さん、お願いがあるんだけど良いかな?」
「何だ?」
「俺がこの場から離れて彼女のマークを外すようにするから、そうしたら彼女も姿を晦まして行動を開始するはずだ。彼女が消えたのに気付いた人がいたら、その人の動きを止めて欲しいんだ。
彼女を追う人でもいれば、間違いなく殺害されるからね」
「それは良いんだが、お前はどうやって動くんだ? ん? あっちの方から今音がしなかったか?」
「ちょうど良い理由ができたみたいだ。その間、夏美ちゃん達を頼むね。さっきの物音は俺が確かめてきますね! 悪いんだけど、瑞紀ちゃんも一緒に来てもらえる?」
「あ、はい! 分かりました!」
「それじゃあ、また後で、萩原さん」
「ああ、気をつけろよ」
俺はそう言い、白銀達を見送った。その後すぐに青蘭さんは姿を晦ました。やっぱりあの人が犯人かよ、やれやれ。
こりゃあ、この後が頑張りどころかね。これ以上犠牲者を出さないように、俺は行動を開始するのだった。
一昨日、ハロウィンの花嫁を見てきました。内容が良すぎて書きたい意欲が凄く湧きました。先で書きたいと思います! 来年の映画も楽しみです(*'ω'*)