全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく   作:クリス&シェリー全力投球

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※コナンオリ主ハーレムものです。原作&CP崩壊してますのでご理解くださいm(__)m


3話

<宮野夫妻 Side>

 

 白銀偵光(しろがねさだみつ)、妻と一緒に彼に命を助けられて10年の時が経った。私達夫婦は、ある組織に入りアポトキシンという毒薬を作らされていた。私達はそんなことの為に薬を作っていた訳ではない。人を助ける為に作っていたはずなのに騙されていたのだ。

 そして気づいた後すぐに研究所を爆破されて当時11歳だった彼に命を救ってもらった。彼には驚かされてばかりだが妻も私も感謝している。娘達に危険が及ばないように会うことができないと言っていたのだけは残念だが、彼が動向を探って動いているので大丈夫だろう。彼なら娘達を救ってくれるはずだ。なので娘たちの安全を願いながら彼の会社の仕事を妻と共に手伝っている。妻は医療関係の仕事、私は会社の経営と妻のサポートをしている。

 名前も野山司、野山リサと偽名を名乗って変装して声も変えて正体が分からないようにしている。彼の変装術は教えた者以外は誰にも見破られたことは無いらしい。彼がこんな技術をどうして修得したのかと昔妻が聞いたらしいのだが死んだ魚の目になり聞かないでくださいと言われ追及するのを諦めたようだ。

 私と妻以外では、秋庭怜子さんという二十代の女性が音楽関係の仕事で手伝っている。彼女はソプラノ歌手でこの会社に所属しながら仕事をしている。

 端から見れば、彼に惚れてこの会社に所属しているのが丸わかりなのだが、本人は気づいていない。それにしても偵光くん、鈍感し過ぎやしないかい? これだから彼の幼馴染達と保護者であるベルモットは苦労する訳だ。妻も私もベルモットが彼の保護者と聞いた時は流石に腰が抜けた。

 彼に組織の人間の幹部であるのを知っているのかと尋ねると、知っていると答えていた。ベルモット本人は気づかれているとは思われていないらしい。組織にいると分かってて離れないのかい? 君も組織の関係があるのかと聞いたら彼は

 

「組織とは関係ないですよ。んー、俺が離れるとクリスいやベルモットか? アイツ死んじゃいそうなんですよねー。それは気分が悪いし、罪を償ってもらって光があって暖かい場所のアイツもいて良いんだってことを分かって欲しいんですよね。それにこんな気味の悪いガキを助けてもらったし、救うって約束したんですよねー。

 俺と生活するようになって、殺しも悪人以外に対してはしていないみたいですし、仕事が溜まってるだろうに俺の方を優先するんですよ。面白いでしょ? そんなことされたら悪人だとしても情がわくってもんです。

 アイツのことに関してはキチンとケリ付けて貴方たち家族には手出しさせないようにしますので心配しないでください」

 

 と大胆なことを言いのけるので彼を充分信用できる理由にはなった。妻も同じく信頼して彼のことは凄く気に入り「明美か志保と結婚してくれれば偵光は息子になるわね、アナタ♪」と言い、娘たちが気に入るようなら問題はないなと私は思ったが、同時に彼に惚れた場合間違いなく娘たちは苦労するだろうなと同時に思ってしまった。

 おっと、話が逸れてしまったな。この会社はいわゆる何でも屋みたいな感じだ。今は妻の医療、秋庭さんの音楽、偵光くんのお菓子販売で利益を上げている。彼のお菓子(料理)技術は、店を出してもおかしく無いレベルなのだが本人曰く爆破されそうなので会社のビルの前でスペース作って販売するだけで充分だと言っていた。

 もったいない気がするしあり得ない理由だと思うのだが、本人の意向に従って商品を出すだけにとどまっている。ケーキとか凄く美味しいのにもったいない。

 そんな彼の技術に惚れて弟子入りしている香坂夏美という女性もいたな。パティシエを目指しているらしく彼と同じ年の影響もあるのか気が合うようで仲が良い。

 そのお蔭で、秋庭さんの機嫌がすこぶる悪くなっているのだが・・・・。香坂さんも偵光くんに気があるのだろうか? うーん、お菓子の師匠って感じだな。何かキッカケがあれば変わる可能性はあるだろうが。

 

「アナタ! ちょっと来て! これ見てください!」

 

 考え事をしていると慌てた妻の声がした方に急いで向かった。

 

「どうした!? リサ? 何があった?」

 

 声をかけながら様子を伺うと、テレビを見て指さしていた。テレビを見てみると、どうやら杯戸町のショッピングモールに爆弾が仕掛けられ解除されたという報道をしているようだ。ん? 杯戸町? 妻から聞いた話だと偵光くん、秋庭さんがショッピングモールにデートに向かっていたような?

 はは、まさかなー。テレビをよく見てみると20歳ぐらいの男性が、黒髪の綺麗な女性に泣きながら抱き着かれており引きつった笑みで、取材陣に答えていた。うん、よく知っている顔だね、二人とも。

 

「凄いわねー、偵光くん、爆弾を解体して被害が出ないようにしたみたいよ。怜子ちゃんも余程心配だったみたいね。あんなに大泣きしている怜子ちゃん初めて見たわ。彼を確認した瞬間夏美ちゃんからすぐ連絡あって驚いたわ。すぐにこっちに向かって今日は泊まるそうよ」

 

「香坂さん・・・・いや、気にすることはそうじゃないだろう。彼はまた巻き込まれたのか? 全国ネットでこの映像流れてるから大変なことになるぞ。すでになっているかもしれないが。偵光くん、無事に生きて帰ってくるんだぞ」

 

 私は妻の天然さにも呆れながらも、彼の身を心配しながらこれからこの場所にやってくるであろう人物達に対し頭を抱えるのだった。

 

 

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<ベルモット Side>

 

 私は組織からの命令である人物を尾行しながら、カフェにいた。怪しまれないように休憩しながら人物を観察していると

 

「緊急速報です! 杯戸町にあるショッピングモールにある爆弾は解体され爆発することも無く、大きな怪我をした人はいませんでした。爆弾を解体したのは警察ではなく一般の青年だそうです。ああ! 先ほどでてきたようです! 隣にいるのは彼女さんでしょうか? インタビューしたいと思います! すみませんー」

 

「ひ、ひっぐ。心配したんだから。このバカ。ひっぐ」

 

「いい加減泣き止めよ。心配かけて悪かったって。おい、テレビに映ってますよ、怜子さん? あ、すいません、何でもないんで泣きながら睨むのだけはやめてください、お願いします」

 

「ひっぐ、うるさい! だいたい何でアンタはいつも事件の中に散歩してきますって感じで突っ込んでいくのよ! この大馬鹿! 本当に心配したんだから! ぐすっ」

 

「滅相もございません。すみません、警察の方に呼ばれてるみたいなんで、いたっ! ちょ、引っ張るなって! お前防護服被って黙ってるけど零だよな!? 

片側怜子さんに摑まってるから、そんな無理に引っ張られると手抜けちゃうよ?」

 

「ぐすっ。早く行くわよ! 警察に話してしっかり反省してもらうから! 私をこんなに心配させた罰よ!」

 

「怜子さん!? ちょっ、二人して引っ張らないでくださいって! 俺なんか連れ去られる宇宙人になってるよ!? ねぇ、聞いてる!?」

 

「・・・・えー、以上現場からの状況でしたー。スタジオに戻します」

 

 

 あら? テレビからよく知っている声が聞こえた気がするんだけど気のせいよね。気になって見てみると私の大事な家族が女性と警察に引きずられている映像が写っており、私は飲み物を吹き出し迷惑をかけてしまうのだった。

 

 

 

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<佐藤美和子&宮本由美 Side>

 

 

「・・・・えー、以上現場からの状況でしたー。スタジオに戻します」

 

 ショッピングモールに爆弾が仕掛けられたニュースの緊急速報が終わった瞬間、警視庁刑事部内の昼休みの空気は一変した。辺りは物凄いプレッシャーに包まれ、刑事たちに冷や汗が流れている。プレッシャーの発生源は先ほどまで隣同士で仲良く食事をしていた二人の女性だ。

 

「えっと、佐藤さん、宮本さん? 急にどうしたんですか・・・?」

 

 つんつん頭の新人の刑事が空気を変えるべく涙目で地雷元に突っ込んだ。先輩刑事達は彼の行動に心の中で称賛している。

 

「ねえ、美和子。アイツ何してるの」

 

「さあ? またトラブルに巻きこまれたんじゃないの?」

 

「怪我してないと良いんだけど・・・」

 

「そうね・・・でも偵光のことだから絶対無茶してそうね」

 

「昼から有休取っていく?」

 

「いいわね」

 

「彼のことが心配なのは分かるが、落ち着くんだ二人とも! 彼が関わると見境が無くなるのは警察に入った時から変わらないな! 二人ともいい加減にせんか!」

 

「「す、すみません、警部」」

 

「分かれば良いんだ。ほらみんなも休憩の続きをするように」

 

 警部はそう言い周囲の刑事達をちらせた。

 

「あの人誰なのかしら?」

 

「うーん、あの人どこかで見たことあるんだけど・・・知らない高木君?」

 

「・・・・はい。あの人は秋庭怜子さん。ソプラノ歌手でソプラノ界の姫って呼ばれている人で凄い人気がある人で僕もファンだったんですけど、まさかマネージャーの人と付き合ってるとは。まあ、前からゴシップの噂で付き合っているってのはあったんですけどねー。事実だったとは」

 

「なるほどね。ホントどういう縁でそんな人と知り合ったのかしら? 会社立ち上げたって言っても手広げすぎじゃない。無駄にハイスペックなんだからアイツ」

 

「事件の事情聴取で降谷くん達が警視庁に連れてくるだろうしその時に確かめましょう」

 

「私は交通課の仕事があるから、後で教えてね、美和子。どうせ彼の職場に今日はお邪魔することになるだろうし仕事終わったら連絡するわー」

 

「ええ、分かったわ。高木くんどうしたの?」

 

「えっと、あのテレビに映っていた男性って佐藤さんの知り合いですか?」

 

「美和子の初恋の人兼幼馴染ね♪」

 

「なっ! 由美だって同じでしょ!?」

 

「そうね♪ ってな訳で高木君は美和子のこと諦めなさい。美和子ったら偵光以外男に見えてないからねー♪ ご飯も食べたことだしそれじゃあ、またね」

 

「ちょっと!? 待ちなさいよ、由美!」

 

「そんなー」

 

「大丈夫かのぉ、白銀くんは。ここにいる刑事達に間違いなく睨まれるだろうな・・・」

 

 二人の女性が去った後、警部はぼやきお通夜みたいな空気が流れているのだった。

 

 

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次回主人公が息していません(笑)
秋庭怜子、香坂夏美は劇場版でも好きなキャラなのっで登場させてヒロインにしました。設定変わっていますがご了承ください。
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