全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく   作:クリス&シェリー全力投球

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※コナンオリ主ハーレムものです。原作&CP&キャラ崩壊してますのでご理解くださいm(__)m
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63話

<偵光side>

 

 千速さんに腕を引っ張られ会場の外へと連れ出され、トイレの近くまで来てお互いに別れた。

 さてと今の所は何もないな。何もなければ良し、何か起こったら対処だな。さて、それまではトイレで待機なんだが、顔でも洗って身だしなみでも整えながら考えるか。

 さっきの置かれていたビニール傘が気になるんだよな。昨日、今日と雨は降ってないし、日傘って訳では無いだろうしな。忘れ物だったらホテルの従業員が回収するはずだろうし、後で調べてみるか。

 千速さんも俺がビニール傘を気にしてたのに気づいてたし、最悪千速さんに頼んで調べてもらおう。

 それと今回の犯人が警察関係者ばかり狙うってのがどうにも気になるんだよなー。他の容疑者を上げる為にわざとそうしてるようにしか思えないんだよな。

 神野さんの事件の真犯人が別にいて、その犯人が目を反らす為とかか? 

 松田さんが調べてきた情報と照らし合わせてからだな。警察内部に関しては、透が調べてるから分かったら聞こうっと。

 

「おーい、白銀! ちょっと良いか?」

 

 外から千速さんに呼ばれたので出てみたら、美和子と蘭ちゃんもいた。

 

「どうしたの、千速さん? それに二人とも?」

 

「ちょっとね。女子トイレ内に爆弾らしきものがあったのよ。見てもらえるかしら?」

 

「そういうことだ。こういうのは白銀の専門だろう? それに彼女の進言もあったからな」

 

「また爆弾か。専門って訳じゃないんだが。萩原さんや松田さんの方が爆発物処理班にいたからあの人達の方が専門だよ? 

 蘭ちゃんはどうしたの?」

 

「私が見つけたんだよ。それで佐藤刑事と萩原刑事にお兄ちゃんに相談したらどうかって言ったの。

 今会場内にいるので一番詳しそうって思ったのがお兄ちゃんだったから」

 

「そういうことね。入って調べるには良いが、他の女性客とかがトイレに来たりしたらどうするんだ? 

 流石に調べるとなると少し時間がかかるし、もし本物ならこのホテルにいる人全員を避難させないと不味いことになるぞ?」

 

「その判断を早くしたいから、偵光に見てもらおうとしてるのよ。

 人が来る心配はいらないわ。千速さんがホテルのスタッフの一人に説明してトイレには近づけないようにしてもらってるから」

 

「そういうことだ。だから早いこと調べてもらいたい。でないと私達も動けないからな」

 

「分かったよ。それじゃあ、調べますかね。道具をカバンに入れてて正解だったよ」

 

 俺は三人と共に女子トイレ内に入り、爆弾が個室内にあったのでその爆弾を調べ始めた。

 水銀レバーも付いてないしこのタイプなら持ち運んでも爆発はしないな。よし、広いとこに出すか。

 

「お兄ちゃん、持ち運んでも大丈夫なの?」

 

「水銀レバーも付いてないし、振動センサも付いてないから持っても大丈夫。

 個室だと流石にせまいしね。広いとこの方が電気もあって明るくて見やすいからね」

 

 蘭ちゃんに説明しながら、俺はドライバーでカバーを外し爆弾の中身を確認し始めた。

 

「ほう、凄く手際が良いな。研二や陣平の腕も凄かったが、白銀も凄いな」

 

「そうですね。偵光は昔からよく爆弾事件に巻き込まれますからね。爆弾に好かれすぎよ、もう・・・」

 

「ああ、もう。後ろで泣きそうな顔してんだろ、美和子。大丈夫だからちゃんと見とけ」

 

「何よ、それ! 泣きそうになってないわよ!」

 

「俺が爆弾に巻き込まれるのが一番嫌いだろうがよ。

 千速さんも蘭ちゃんもいるし、その他大勢がこのホテルにいるんだ。爆発させるようなヘマはしねえよ」

 

「なるほどな。美和子と白銀のやり取りでだいだい何があったかを察したよ。

 それより蘭ちゃんは大丈夫か? 怖かったら会場に戻ってても良いんだぞ?」

 

「大丈夫です。お兄ちゃんが目の前で爆弾を触ってるのを見るのは初めてじゃありませんから。

 お兄ちゃん大丈夫そう?」

 

「ちょって待ってね。これは・・・・」

 

 中身を空けて確認してみると、配線はぐちゃぐちゃだし、この線なんか繋がってねえじゃねえか。タイマーは適当に表示されてるだけか。中に火薬も無いし、完全に偽物だな。

 爆発しない偽物を仕掛けるメリットは何だ? 誰かのイタズラか? 警察に調べてもらう方が早いか。

 

「白銀、どうした?」

 

「これは偽物だ。爆発する心配は無いよ。

 どうしてこんな物が女子トイレに仕掛けられてたのかってのを考えてたんだけど・・・」

 

「そう・・・良かった。ありがとう、偵光。後で目暮警部達と調べてみるわ」

 

「お兄ちゃん、偽物ってすぐに分かったの凄いね!」

 

「ははは、もっと厄介な爆弾ばかり見て来たからね」

 

「いやいや、驚いたよ。君の手つきは凄かったよ。研二が腕が良いという訳だ」

 

「買い被りすぎだ。さてと、役目も終えたし出るとしますかね」

 

 俺はそう言い立ち上がると、トイレの電気が急に消えた。

 

「急に何だ、停電か?」

 

「どうしたんだろう?」

 

「おかしいわね。様子見て来るから、動かないで。千速さん、この場はお願いします」

 

「おい、美和子。俺も付いていくからちょっと待ってろ」

 

「その方が良いだろう」

 

 ホテルで停電が起こったなら、サブ電力に変わってすぐに復旧するようになってるはずだが・・・考えすぎか?

 

「あ、佐藤刑事、お兄ちゃん。こんな所に懐中電灯がありましたよ!」

 

「・・・なんだって?」

 

「・・・え?」

 

 蘭ちゃんが懐中電灯を見つけ持ち出して照らし、美和子が振り向いた瞬間、トイレの入り口からカチッという音がした。

 この音は、まさか!? 美和子が危ない!

 

「ああっ!? ダメ蘭さん!」

 

 美和子は蘭ちゃんの方へ戻り、俺はその美和子を庇うようにして飛び込んだと同時にピストルの発射音が聞こえた。

 

「きゃあああっ!?」

 

「美和子! ぐふっ!?」

 

 やべえ、三発のうち一発は美和子に当たったが、急所は逸らせたな。

 俺の方が当たった位置がやべえな・・・。千速さんは・・・近くにいるな。

 

「佐藤刑事! お兄ちゃん!?」

 

「大丈夫か、二人とも!?」

 

「ハア、ハア。千速さん・・・美和子を頼む。一発肩を撃たれてる。犯人の狙いは美和子だ・・・」

 

「白銀も撃たれてるじゃないか!?」

 

「俺は大丈夫だから・・・」

 

 犯人の位置からは、俺の身体が邪魔になって、美和子と千速さんは撃てないな。 これで早く逃げてくれれば万々歳なんだが・・・マズイ! 

 まだ弾装填してやがんのか? 狙いは・・・蘭ちゃんか! さっき懐中電灯が飛んだ時に犯人がいる方向も照らされていたから顔を見たのか! 

 ちくしょう! 頼むから、もうちょう動いてくれよ、俺の身体!

 

「マズイ! 伏せるんだ、蘭ちゃん! 犯人の次の狙いは白銀でも美和子でもない! 君だ!」

 

「・・・え? きゃあああ!」

 

 俺は蘭ちゃんに飛び込み、さらに銃弾を受けた。その後、犯人は拳銃を投げ捨てて、走り去る音が聞こえた。

 

「おい、待て! くそっ!」

 

「ごふっ!」

 

ははは・・・・痛みで意識とびそうになってやがるな。くそっ、犯人の顔を見たし後を追いたいんだが、体が動かねえ。

 

「お兄ちゃん・・・? お兄ちゃんしっかりして!」

 

「蘭ちゃん・・・怪我は無いかい?」

 

「私は何とも。それよりお兄ちゃん、血が・・・!?」

 

「・・・・ごめんね。俺の血で・・・」

 

「わ、私が懐中電灯を・・・いやああああああ!」

 

 蘭ちゃんのせいでは無いと言おうとしたが、口は動かず俺の意識はそこで途切れるのだった。

 

 

<偵光side out>

 

 

 

<萩原千速side>

 

私は美和子の止血を終え、白銀の応急処置を行っていた。蘭ちゃんは気を失ってるだけだし、美和子の方も肩に銃弾を受けたのみで出血量も少ないことから心配はない。

 一番の問題は白銀だ。美和子を庇い銃弾を受けて、その上蘭ちゃんを庇い更に銃弾を受けており、出血量も多く早く病院に連れて行かないと不味いことになる! クソが! 私は何の為にいたんだ!? 

 美和子を庇った位置にいたが、あの状況で白銀が私にも狙いが来ないようにしていたとはな・・・研二からも頼まれていたのにこの体たらく。

 危なっかしいが、コイツは生きていないとダメなやつだ。

 

「しっかりしろ、白銀! 死ぬことだけは絶対許さんぞ!」

 

 声をかけながら手当をしていると、少年と毛利さん、高木刑事が走ってきた

 

「ああっ!?」

 

「偵光君!? 蘭も!? おい!」

 

「萩原さん!? これはいったい? 佐藤さん!?」

 

「悪いが、包帯が結構必要になる! 急いで持ってきてくれ! 救急車もすぐに手配を! 犯人が逃げる前に出入り口の封鎖を! 

 蘭ちゃんは気を失ってるだけだ。美和子も肩に銃弾を一発受けて、気を失っている。止血もしたし大丈夫だ! 

 一番の重傷は、白銀だ! 美和子と蘭ちゃんを庇って銃弾を四発受けている。早く病院に連れて行かないと不味い状況だ!」

 

 私は指示を出していると、目暮警部達も来て状況を把握し、みんなすぐに行動をし始め、私は救急車が到着するまで彼の応急処置を行い、目暮警部に無理を言い救急車に同行するのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 病院に同行し、被害者たちの容態を病院の先生から聞いた後に、着替えてきて目暮警部にトイレで何が起こったのかを説明した。

 

「そうか。彼はやはり無茶をしたんだな」

 

「やはりってことは、目暮警部も知ってたんだな?」

 

「ああ、彼の事はよく知ってるからね。佐藤君から聞いていなかったのか?」

 

「まあな。美和子からは聞いてないが、弟の研二からは聞いてたよ。この目にするまで半信半疑ではあったけどな。

 それにしてもあれだけ私達の身を守ろうとして撃たれて致命傷を受けないようにしていたとは思わなかったよ。命には別状もなく意識も何日かしたら回復するって先生も言っていたし安心したよ。

 まあ、その説明をしていた先生がまたこの人は・・・みたいなことを言っていたのが気になったが」

 

「それは彼がこの病院によく運び込まれて入院してるからだよ。この病院の常連みたいになってるからね。

 詳しくは白銀君や佐藤君が目を覚ましたら聞いてみるといい」

 

「いや、研二達が来るからその時に聞いてみるよ。それより目暮警部。現場の捜査状況はどうなったんだ?」

 

「萩原君達もここに向かってるんだな。現場の状況は・・・」

 

「目暮警部! 萩原刑事! 佐藤さんと白銀君の容態は?」

 

 目暮警部と話していると、白鳥警部や毛利さん達が病院に到着したようで私達に被害者の容態を聞いてきた。

 

「佐藤君は肩の銃弾も摘出されて、明日には意識が回復するらしい」

 

「白銀の方も手術を終えて、銃弾の摘出も全部行われたよ。

 命に別状はないそうだ。ただ意識が戻るには何日かかかるらしい」

 

「そうか! 偵光君が無事でホントに良かったよ。彼は蘭の命の恩人だし、俺の息子みたいなものだからな」

 

「ええ、そうね。あなた。警部さん、蘭は?」

 

「幸い、外傷はありませんがまだ意識が戻りません。病室はこの奥です」

 

 目暮警部の言葉を聞き、蘭ちゃんの母親と友人は病室へと向かっていった。彼女はおそらく大丈夫だが、今後が心配だな。白銀の件がトラウマにならなければ良いが。

 それに、おそらく犯人の顔を見てる可能性が高い。もし目撃していたなら、犯人から狙われるかもしれないな。

 

「白鳥君、捜査の方は?」

 

「全員の硝煙反応を調べましたが出ませんでした」

 

「出ない!?」

 

 あれだけピストルを撃っていて硝煙反応が出ないだと? 普通なら絶対に出るはずだが・・・。

 ん、あれは? ようやく来たみたいだな。

 

「犯人は出入り口を封鎖される前に逃走したものと思われてます」

 

「その可能性は低いと思うぜ、警部さん達。それでウチの所長の容態はどうなんだ?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ。千速さん! 偵光君は大丈夫なんですか!?」

 

「あ、おい、陣平ちゃん、七槻ちゃん! 姉貴は無事みたいで良かったよ。まあ白銀がいる時点で、アイツの怪我以外は心配してなかったがな」

 

「君達も来たのか!」

 

「七槻に研二と陣平か!? 白銀の病室は、一番奥の病室の隣だ。蘭ちゃんは一番奥の病室で美和子は、白銀の病室の向かい側だ。

 白銀の容態だが、傷は酷かったが、命に別状はなく、意識が戻るのには数日かかるそうだ」

 

「そうなんですね・・・。松田さん、萩原さん、僕は偵光君見ているよ!」

 

「あ、おい! ったく・・・まあ、仕方ねえか。俺や陣平ちゃんも同じで焦ってたしな」

 

 白銀の容態を伝えると、女性が急いで彼の病室へと向かっていった。やれやれ、凄い人気者だな。

 

「お嬢ちゃんなんか所長が撃たれたって聞いて泣いてたから、仕方ないだろう。

 それより話遮って悪かったな。続きを聞かせてくれ」

 

「それは・・・・」

 

 白鳥警部が捜査状況を話すことに躊躇っていた。

 

「研二達に隠しても無駄だと思うぞ。白銀がやられた時点で、彼の部下たちはもう既に動き始めて、犯人を何がなんでも捕まえるつもりだろう。

 それに隠してても情報を自分達だけでいずれ掴むだろうから、隠しても無駄なはずだ。

 あと、私達でも掴んでない情報を教えてもらえるだろうから、素直に言った方が良い」

 

「そうだな。白鳥君、彼らには話してお互いに情報交換した方が早く犯人を見つけられるかもしれん」

 

「ありがとうございます、目暮警部、姉貴。その変わり、こちらも情報は提供する」

 

「高木君、拳銃から指紋は?」「それも出ませんでした」

 

「千葉君、配電盤の仕掛けは特定できたかい?」

 

「はい。どうやら携帯電話の呼び出しで爆発する仕掛けになっていたみたいです」

 

「もう一つ気になることが。トイレに落ちてあった懐中電灯ですが、あれは最初から佐藤さんが持っていたものでしょうか?」

 

「それは違うぞ。女子トイレの化粧台の下の物入れに入ってあったものだ。最初からスイッチを入れてな。

 明るいうちは気づかず、暗くなった瞬間に気づくようにな」

 

「何ぃ!? じゃあ、犯人が?」

 

「なるほど。電気が付いている間は誰も気づかない・・・」

 

「えっと、萩原刑事で良いんだよね? 懐中電灯を見つけたのは誰なの? それと白銀さんはどうして女子トイレにいたの?」

 

 眼鏡をかけた少年が私に質問をしてきた。ほう、この子が頭がよくキレるといっていたボウヤか。

 そう言えば、他の人には自己紹介をしていなかったな。

 

「ああ、そうだ。萩原千速だ。研二の姉になる。弟がいつも世話になっている。

 懐中電灯を見つけたのは、蘭ちゃんだ。それを見つけ持ち出した後に、犯人が美和子を撃ち、それを白銀と私が庇った。

 その後蘭ちゃんも撃たれたが、彼が庇った結果が今の現状だ。

 白銀が女子トイレにいたのは、蘭ちゃんが個室に入っていた爆弾を見つけ、私と美和子が彼を呼んだという訳だ」

 

 私の言葉にみんな驚いて固まっていると、研二が私に質問してきた。

 

「なるほどな。全く白銀らしいぜ。それにしても、また爆弾かよ。その爆弾は大丈夫だったのか?」

 

「ああ、偽物で爆弾でもなんでもなかったよ。それについての捜査はどうなったんだ?」

 

「ええ。あれも調べてみたところおもちゃでした。犯人が仕掛けたものか、誰かの悪戯で仕掛けられたかは分かりませんでしたが・・・」

 

「おそらく所長を犯行現場に誘い込む為の罠で間違いねえよ。

 佐藤刑事がターゲットだと思ってたが、一番の狙いはウチの所長だった訳か、くそっ!」

 

「どういうことだ陣平?」

 

「だから犯人の一番の狙いは所長だったんだよ。一年前に起こった神野保の事件の真犯人を突き止めることを依頼されて、俺と白銀はずっとその事件を追ってたからな。

 佐藤刑事の協力もあったしな。再捜査していたことは警部さんらも知ってることだろう?」

 

「あ、ああ。松田君達も追っているとは聞いてなかったが」

 

「そういうことか。警察より白銀の方が犯人からは邪魔になり、美和子を狙うと同時に彼を狙ったという訳か。

 でもそれなら気になることがある」

 

「犯人が白銀の性格を知っていたということだろう、姉貴? 

 佐藤刑事や蘭ちゃんを狙えば確実に白銀が庇うということが分かってた動きだったんだろう?」

 

「ああ、そうだ。そうなると・・・」

 

「一年前の事件を知っており、白銀の性格を知っての犯行を行ったということは、内情をよく知っておかないとできないってことだな」

 

「なるほどな。だから美和子が、少人数で調べるようにしてた訳か。警察内部に疑いがあったからだな」

 

「萩原君、それは!?」

 

「目暮警部達が隠そうとしてたのはこれが理由だったんだな。ここまでなったら隠してももう意味が無いぞ。

 あとで毛利さん達にもちゃんと説明するのが筋だろう。お偉いさんの命令があるとはいえな」

 

「やれやれ、ホント厄介だな。警察内部は。あ、そうだ、姉貴に聞きたかったんだが、白銀が何か言ってなかったか? 

 白銀はおそらくあの会場で事件が起こる可能性があることを予見してたはずだ。アイツなら絶対何か見つけてあるはずなんだが」

 

 私は研二に言われ、白銀に何か言われなかったかを思いだしていた。

 事件のごたごたで忘れていたが、一つだけ気になることを言っていたな。

 

「そう言えば、ホテルのフロント近くの傘立てに置いてあった、透明のビニール傘を気にしていたな。雨も降ってなかったのにどうしてだろうって・・・・待てよ。

 白鳥警部! その傘をすぐに調べてくれ! 傘に穴が開いていたなら、硝煙反応が誰からも出なかったことに辻褄が合うし重要な証拠になる!」

 

「そういうことか! 傘の穴に手を入れて、ビニール手袋などをして撃てば硝煙反応は傘が防いでくれる訳だ!」

 

「そうか! 分かったよ! 高木君、千葉君! 行くぞ!」

 

「「は、はい!」」

 

 そう言い三人は急いで病院を出てホテルへと向かっていった。彼らが去るのと入れ替わりに、蘭ちゃんの友人が慌てた様子で来た。

 

「大変です、蘭が!」

 

「蘭がどうした!?」

 

「意識は戻ったけど、様子がおかしいんです!」

 

「何ぃ!?」

 

「何だって!?」

 

 私達は急いで彼女の病室へと向かい、彼女に話しかけるとそこにいたのは全て忘れてしまっており、彼女にも深い傷を負わせてしまったことを私は激しく後悔するのだった。

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