全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく   作:クリス&シェリー全力投球

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※コナンオリ主ハーレムものです。原作&CP&キャラ崩壊してますのでご理解くださいm(__)m
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64話

<越水七槻side>

 

 私は偵光君の病室に入り、命には別状が無いと聞いた後だったので、彼の顔を見て安心することができた。ホントにもう。偵光君らしいったららしいんだけど、君が撃たれたって聞いて凄く心配したんだからね? 

 ここに来るまでは、危ない状態って聞いてたし君がいなくなるかもしれないって思って泣いちゃったんだから! 僕や香奈と出会った時から全然変わらないよね、君は。身近な誰かを守る時は常に全力でいって、自分だけが大怪我するんだから・・・。

僕はいつも心配してるんだよ? 偵光君がいなくなったりしたらって、泣いてちゃ怒られちゃうかな.

泣いていると病室がノックされたので涙をぬぐい、どうぞと声をかけると松田さんと萩原さんが暗い顔をしながら入ってきた。

 

「所長の様子はどうだ? 意識は無いが、顔色は明るいな。あれだけ撃たれたってのにな」

 

「そうだな。白銀の場合どれだけ大怪我しようが、死んでいなくなるって気はしないな。七槻ちゃんは大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫だよ。それより二人ともどうしたの? 浮かない顔をしてたみたいだけど」

 

「それがな。蘭ちゃんが目を覚ましたんだが、記憶喪失になって自分の名前も思い出せないらしい」

 

「そんな!? 蘭ちゃんがどうして!?」

 

「おそらく、自分が拾った懐中電灯が原因で、佐藤刑事と所長が撃たれたのが原因だろうよ。所長の血を浴びたみたいだし、あの嬢ちゃんの大事な人が目の前でこんなことになったんだ。

 そりゃあ、トラウマにもなるだろうよ」

 

「そんな・・・・・蘭ちゃんの記憶は戻らないの?」

 

「そればかりは医者に診てもらうしかないだろうよ。俺達ができるとしたら白銀が護りきった蘭ちゃんと佐藤さんを守るだけだ。姉貴に聞いたんだが蘭ちゃんの場合、犯人の顔を見てる可能性が高いらしい」

 

「そっか。千速さんの方は大丈夫なの?」

 

「あの人も結構参ってるみたいだな。俺や研二に所長を守れなくてすまないって謝ってきたしな。ったく、あの人に責任は無いし、そんなこと気にしてると所長に気にするなってどやされるぞ!って言い返しちまった。

責任があるのは俺達だ。やっぱり、もう一人現場に誰か一人付けるべきだったぜ」

 

「そればかりは言っても仕方ないだろう。ここからどうするかが大事だぜ、陣平ちゃん。姉貴の方は、気に病むなって言っておいたし目暮警部達にもフォローしてもらうように頼んでたから心配するな。

七槻ちゃんはどうするよ? 俺達は犯人を捜し見つけて捕まえるつもりだぜ。白銀や佐藤さん達を襲ったんだ。絶対許せねえからな」

 

「僕も手伝うよ。偵光君達をこんなにした犯人は許せないしね。山川さん達にはもう連絡したの?」

 

「もうしたぜ。所長の容態は山川からみんなに伝えるそうだ。それと、白銀は来れる人材で交代で見るようだとさ。俺達も合間に見舞いに来たりするつもりだ。

 でないと、意識戻って病院抜け出す可能性が高いからな、コイツは」

 

「あはは、そうだね。それでも偵光君は病院抜け出しそうな気がするけどね。今日は僕達が見て明日から動き出すのが一番かな」

 

「そうだな。それじゃあ、今日はコイツの病室でのんびりしてようぜ。許可ももらってるしな」

 

 萩原さんの言葉に頷き、僕達は偵光君が目覚めるかもしれないと期待しながら待ち続けるのだった。

 

<越水七槻side out>

 

 

<佐藤美和子side>

 

 私は、病院のベットで目を覚まし、先生に色々検査してもらった後に、病室に来た千速さんに状況を聞いていた。

 

「目が覚めたようで、安心したよ、美和子」

 

「千速さんこそ無事で良かったです。私は肩撃たれただけで済んだみたいですね。撃たれてすぐに気を失ったんで状況が分からないんですけど教えてもらえますか?」

 

 私がそう言うと、千速さんは暗い顔になり歯を食いしばっていた。その光景に不安な気持ちが膨らんだが、私は知る必要があると思い彼女に再び訪ねようとしたら、彼女がゆっくりと話始めた。

 

「・・・そうだな。美和子が肩を撃たれただけで済んだのは、白銀のおかげだ。彼が君を庇い、代わりに撃たれた。その後、犯人は蘭ちゃんまでも撃とうとしたが、白銀が再び庇い彼女に怪我は無かったよ」

 

「やっぱり、そうですか。偵光がここにいなかったので予想はしていました。偵光の容態は?」

 

「手術も成功し、命に別状は無いから安心するといい。意識もいずれ戻るだろうとのことだ。事件から一日経っても、まだ目は覚めてないがな」

 

「そうですか。それを聞いて安心しました。アイツのことですからそのうちひょっこりと起きそうですね。私としたら無茶するのだけは辞めて欲しいんですけど」

 

 私は千速さんに偵光の容態を聞いて安心し、涙を流しながら言った。

 

「それは彼の場合難しいだろうな。彼は意識が戻れば大丈夫だろう。それに犯人に狙われようにも、警察と彼の部下たちが交代で見張ってるから襲われる心配はない。研二が言うには、犯人に襲われる心配よりも脱走しないように注意が必要だって言っていたがな。彼は今までもそんなことがあったのか?」

 

「そうですね。入院したら脱走して、また事件に巻き込まれて怪我をして病院に帰ってくるってことが多かったですね。

米花シティービルの爆弾事件の時なんか、検査入院していたのに、爆弾が偵光の病室に仕掛けられて、本人がその爆弾ごと病室からいなくなり、最後には米花シティービルの爆発に巻き込まれて大怪我して病院に戻ってきましたからね」

 

「おいおい、爆発に巻き込まれたって大丈夫だったのか!? 大丈夫だったからこそ彼は生きているのだろうが」

 

「そうですね。あの時は重傷で意識も当分戻らなかったんですよ。病院の先生には危ないって言われてたんですけど奇跡的に生還したんですよ。それ以降意識が無くなるほどの怪我を負うってのは無かったんですけどね」

 

「なるほどな。今回の事件で彼が意識を無くすほどの怪我を負ったのが久しぶりという訳か。私が付いていながらもこんな結果になってしまし申し訳ない」

 

 千速さんは自分を責めながら悔しそうに言っていたので、私はそれを止めた。

 

「辞めてください、千速さん。貴女のせいではないですし、怪我が無くて良かったです。それに偵光に怒られますよ? 俺が勝手にやったことだから気にする必要ない!ってね」

 

「ははは、そうだな。研二達にも同じことを言われたよ。私にできることは早く犯人を見つけて捕まえることだな。美和子は犯人の顔を見てないんだな?」

 

「ええ、見てないです。偵光なら見た可能性が高いんですけど、話が聞ける状態じゃないですし。蘭ちゃんはどんなですか? 彼女ももしかしたら犯人の顔を見てるかもしれません」

 

「・・・それなんだが、白銀と美和子が目の前で撃たれたショックで記憶喪失になってるんだ。日常生活に関する知識は忘れてないんだが、自分の名前と家族や関りを持った人達の名前を思い出せないそうだ」

 

「そんな・・・・!? 蘭ちゃんの記憶は戻るんですか?」

 

「精神的なものから来てるそうだから、日常を送っていけば、何かの拍子に戻るかもしれないそうだ。こればかりは、信じて待つしかないな」

 

「そうですね。私も動けるようになったら彼女の見舞いに行きます。でもそうだとしたら、偵光や蘭ちゃんが危ないですね。犯人に狙われる可能性が・・・」

 

「白銀は公安の刑事や彼の事務所連中が常にマークしてるから問題ないだろう。犯人も手を出せないようにガチガチに固めてあるしな。蘭ちゃんの方は、目暮警部と高木刑事、千葉刑事が交代で護衛してる。

 それに、研二や陣平達も彼女をマークしてるから犯人から動きがあればすぐに対処するだろう。美和子の護衛は、私と君の友人の宮本さん、それに捜査一課や公安の刑事達に白銀の事務所連中が同様に交代で護衛についてるから心配するな」

 

「公安ってことは安室君が動いてくれたんですね。これだけ護衛されてたら犯人もなかなか手が出せないですね」

 

「そうだと良いんだがな。病院内にいる間は何とかなるだろうが、退院して外で行動するようになった時が危ない気もするがな。美和子と白銀は怪我が治るまで入院だろうから、狙われるとしたら近いうちに退院することになりそうな蘭ちゃんだな。

 そこは、他の仲間を信じよう。私も動ける時は彼女の護衛に付くつもりだしな。美和子はゆっくり怪我を治すことに集中するんだな」

 

「そうですね・・・。すみませんが、千速さんを頼りにしてます」

 

「ああ、任せろ♪」

 

 私は千速さんと色々と情報交換をし、偵光や蘭ちゃんの無事を願うのだった。

 

 

<佐藤美和子side out>

 

 

<毛利小五郎side>

 

 偵光君達が襲われた事件から数日が経ち、蘭も退院することになり高木刑事の車に乗せてもらい家へと向かっていた。それにしても凄い雨だな・・・・・

 蘭は退院することができたが記憶はまだ戻っていない。自分のせいで偵光君が撃たれたと思い、相当ショックを受けた影響だと風戸先生は言っていた。蘭や偵光君は全然悪くない。悪いのは犯人のやろうだ。俺もあの会場にいながら、偵光君や蘭が大変な目にあっていたのに何も出来なかった。また彼が無茶をして蘭や佐藤刑事達を命がけで護った。

 彼には感謝してもしきれないほどの恩がある。俺は息子みたいに大事に思ってるんだ。それに蘭にあれだけ想われてる彼を撃ち、大怪我を負わした犯人を絶対許せねえ。偵光君の意識が戻り、蘭と会ったら記憶が戻るかもしれないな・・・。

 いや、今はそれよりも犯人を見つけることが先決だ。松田君達に頼んで、偵光君達が調べていた一年前の神野保氏の事件の資料をもらい、蘭が退院するまでの間に確認したが、よく調べられていた。偵光君は敏也君を容疑者から真っ先に外しており、神野さんの交流している医療関係者の中に犯人がいるのではないかと睨んでいたそうだ。

 それでその最有力候補を偵光君は掴んだと言っていたらしい。松田君に話を聞いてみたが、彼も偵光君と答え合わせをしようと思っていたが今回の事件が起こった訳で出来てないそうだ。

 真実を掴みかけていたからこそ、今回の事件で、再捜査をしていた奈良沢警部補、芝刑事に佐藤刑事、そして偵光君が最重要ターゲットにされたんじゃないかと言っていた。現場の状況からも、偽の爆弾などを仕掛けたり、彼の性格を熟知して佐藤刑事や蘭を狙い庇うように仕向けた可能性も高そうだな。でも、もしそうだとしたら、どこから情報が漏れたかになるんだが、立場上警察関係者から聞き放題だな。そこから情報を仕入れ、今回の計画を思いついたってところか。

 硝煙反応が出なかったトリックについては、偵光君が気にしていたというビニール傘を警察が調べたら分かった。後は、犯人の確たる証拠があれば、捕まえれるんだが目撃したであろう偵光君は意識不明、蘭は記憶喪失で証言が取れないって訳だ。二人がまずは元気になってくれるのが一番だな。俺が絶対に犯人の証拠を見つけてやるからな。待ってろよ、偵光君、蘭。

 

「おじさん! 着いたよ、ねえ!」

 

「おお、悪い。考えごとしていたから気づかなかったよ」

 

 俺はコナンの声で我に返り、外を確認すると家の前だったのでドアを開けて外に出て英理が傘をさした。蘭が車から降りようとしたら急に怖がり車内へと戻った。

 

「どうしたの蘭?」

 

 俺は周囲の状況を確認した。水たまりもあるな。それに傘か・・・やはり、傘越しに撃たれたのを見た可能性が高いな。

 

「高木! 悪いが入り口の前まで出してくれ。おそらく犯行現場の状況を思いだしたんだろう」

 

「分かりました!」

 

 車を移動してもらい、家の中に入り各場所を蘭に紹介しながら案内した。そして最後に蘭の部屋に入ると、柔道着を持ち僅かに興味を示した後に机の上に置かれていた二つの写真たてに興味を示し、その内の一つを手に取った。

 

「その写真が気になるのか?」

 

「うん。私と一緒に写ってるこの人は?」

 

「それは白銀偵光君だ。今回蘭の命を助けてくれたな。その写真は、蘭が友達と一緒にサマーライトに行った時に、一緒に写真を撮ってもらったってお前が家に帰ってきてから嬉しそうに話してくれたんだよ。偵光君に懐いていてお兄ちゃん、お兄ちゃんってすごく慕ってたんだぞ。

 おそらく蘭の・・・いや、これは俺が言うべきことではないな。偵光君のことも思い出せないか?」

 

「うん・・・分からない。けれど、この人見てると凄く安心する。私この人に助けられたんですね。お礼言いたいな」

 

「・・・・・そうか。彼が意識を戻し元気になったら言ってあげると良い。そうすれば喜ぶはずだ」

 

「はい。こっちのもう一枚の写真は?」

 

「工藤新一って言って、お前の幼馴染だ。そっちも思い出せないか?」

 

「はい・・・でも心配いりません! そのうち全部思いだしますよ!」

 

「そうだな! 今夜は蘭の退院を祝って何かうまいもんでも食うか!」

 

「じゃあ、久しぶりに私が腕を振るっちゃおうかしら!」

 

「「いいっ!?」」

 

「あら? なーに、二人とも?」

 

「な、なにって。お前のりょ、りょ、りょ・・・」

 

「あ、じゃあ僕の分はいらないよ! お腹空いてないから」

 

「遠慮しなくても良いのよ、コナン君。おばさんが腕によりをかけてホッペの落ちそうな、おいしいビーフシチュー食べさせてあげるから♪」

 

 英理のその言葉に、俺とコナンの顔は真っ青になった。ビーフシチューとか絶対ろくなことにならねえぞ! 蘭はあの調子だから作ってもらう訳にはいかないし、ここはバレないように上手く逃げるしかない! 

 俺はそーっと忍び足で外に出ようとしていたら、背後から声をかけられた。

 

「あら? どこに行くの、アナタ?」

 

「いやあ、ちょっと偵光君の事務所に行って松田君達と情報交換をしてこようかと思って・・・」

 

「こんな時間から行ったら迷惑じゃないの! 偵光君があんなことになって、ゴタゴタしてたんだし明日でも良いでしょう!? それとも、なーに? あたしの料理が食べれないとでも?」

 

 英理に睨まれ冷や汗を流していると、蘭が突然笑い出した。良かった、蘭の奴思ったより明るいな。これなら大丈夫そうだ!

 蘭の笑顔を見て安心し、今だけは事件のことを忘れみんなで笑い合いながら家族団らんで過ごすのだった。

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