全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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<灰原哀side>
私は子供達と一緒に蘭さんのお見舞いと子供達の彼女を守りたいという目的を兼ねて、毛利探偵事務所へと来ていた。子供達と合流する前に、白銀さんの事務所にも寄ったんだけど、所長が不在の為閉まっていた。
会社の方も訪ねたんだけど、みんな忙しそうにしていたので、少し話を聞いて終わった。当然ね、白銀さんがあんな状態になってるし、みんな犯人を見つけ出す為に動き回ってるって所ね。お姉ちゃんに連絡したら、今は安室さん達と仕事で出張中で米花町には戻ってこれないそうなので、私に彼の事をお願いって頼まれたんだけど、警察とか病院のスタッフなどで、厳重警備になってるそうだから行きづらいのよね。
彼の仲間と一緒なら行きやすいんだけど・・・
「おい、どうしたんだ灰原? 元太達なら蘭が冷たい物を出すって言って、もう事務所へと入っていったぞ」
「ちょっと考え事をね。彼女はまだ何も思い出せないの?」
「ああ・・・」
「このまま記憶が戻らない方が工藤君にとって都合が良いんじゃない?」
「え?」
「もう正体がバレるのを心配する必要も無くなるわけだし」
「な、なんだと!? てめえ!」
「私だって・・・私だってできるなら記憶を無くしたいわよ! 組織の一員になって毒薬を作ってたこととかみんな忘れてただの小学生の灰原哀になれたらどんなに良いか・・・そして、貴方やあの人とずっと・・・ずっとこのまま」
「灰原、お前!?」
「なーんてね♪ 少しは元気出た? そんなこと思う訳ないでしょ。白銀さんやお姉ちゃんに怒られちゃうしね♪」
「かあーっ!」
江戸川君をからかってるのに満足していると、背後から声をかけられた。
「はーい、おチビちゃん! 新しいガールフレンド? 蘭に見せたいものがあるしお邪魔するわよ♪」
また賑やかな人が来たわね。彼女の友人だから仕方ないのでしょうけど・・・。
彼女はすぐに事務所へと入って行った。いい加減私達も行かないと怪しまれるわね。
「またうるさいのが来た」
「彼女の友人だから仕方ないでしょう。私達もそろそろ行くわよ」
私が江戸川君にそう言って、事務所に歩こうとすると急に頭をわしゃわしゃとされた。私はその撫で方に驚き振り向くと、そこには萩原さん達がいた
「おうおう、相変わらずしかめっ面してんな、灰原ちゃん。白銀じゃなくて悪かったな。事務所と会社に来てたみたいで元気が無いってことだったから様子見も兼ねてきたんだが、心配いらなかったみたいだな」
「おい研二。小学生とはいえ女の子にいきなりそんなことするのは失礼だぞ?」
「白銀の真似しただけだ。普通はこんなことしねえよ。だいたいこういうことを灰原ちゃんにするのはアイツと美樹ちゃんだけだったしな」
「萩原さんに萩原刑事!」
ホント失礼ね。一瞬白銀さんかと思ったじゃない。それだけ私も参ってたってことかしらね。私は彼を睨みながら
「セクハラよ、萩原さん。頭から手を離してちょうだい」
「ひっ!? 悪かったよ。だから怒らないでくれ。白銀の目が覚めたら灰原ちゃんの頭撫でるよう言っておくから、それで許してくれよ」
「よ・け・い・な・お・せ・わ・よ! それで二人はどうしてここに?」
「俺は白銀のアルバムを持って来たんだよ。毛利さんから頼まれてな。それと情報交換もしたいって事だったからな。それで、ここに来る途中で姉貴とばったり会って目的の場所も同じだから一緒に来た訳だ」
「私は美和子が目を覚まし聞いた情報を毛利さんに伝え、蘭ちゃんの見舞いと付きっ切りで護衛することも兼ねてな。研二も蘭ちゃんの護衛に付くことを毛利さんに伝えに来たんだろう? 事件の捜査は、陣平達に任したって所か?」
「あらら、全部分かってるのね。姉貴の言った通りって訳だ。あ、そうそう。白銀の見舞いには行っても問題無いぞ、灰原ちゃん。護衛に付いてる人らにも話を通したから心配しなくても大丈夫だ」
「そうなのね。ありがとう。 それで、白銀さんの容態の方は変わりないの?」
「ああ。眠ったままだ。アイツのことだ。その内に目を覚ますさ。事件の方についても、姉貴達警察と陣平ちゃん達が動いてるから心配するな。それで悪いんだが、お邪魔させてもらうぞ、コナン?」
「うん、良いよ! ってかおっちゃんも動いてるんだね」
「ああ。今回の犯人は蘭ちゃんも含めた毛利さんの逆鱗に触れやがったからな」
「蘭ちゃんも含めたってどういうことだ、研二?」
「白銀さんね。おじさん、彼のこと息子のように凄く可愛がっていたから。自分の娘を守り、ああなってしまったから余計に責任を感じてるんでしょうね」
「なるほどな。おっちゃんが夜遅くまで調べものしてたりしてたのはそういう訳か」
「そういうことか。ふふ♪ 白銀はみんなの人気者なんだな」
「姉貴も話してみて分かっただろう? アイツはバカやりすぎるが、自然とみんな付いていきたくなるんだよ。俺や陣平ちゃんもそうだしな。灰原ちゃんやコナンもそうだろう?」
「うん。あの人は自然と人を惹きつける何かがあるよね」
「ええ、そうね」
「そうか。私もそう思い始めてるから、これからどんどんその気持ちが強くなっていく可能性はあるな。こんなとこで立ち話しすぎてもあれだし、早く中に入るとしよう」
萩原刑事のその言葉に続き、私達は毛利探偵事務所に入り、白銀さん達のアルバムを見ながら彼女の記憶が戻るように願いながら話をしていくのだった。
<灰原哀side out>
<萩原研二side>
俺達は白銀の話で盛り上がり子供達が帰った後に、毛利さんと情報交換を行っていた。
「ふう。結局、偵光君のアルバムを見せても蘭の記憶は戻らなかったか。反応は凄く良かったんだけどなあ」
「そうですね。蘭ちゃん本人も白銀に会いたいと言っていましたし、会わせてみるのも一つの手なんでしょうが・・・」
「それはあまりオススメしないぞ。今の白銀の状態を見て、蘭ちゃんの心に更に傷を負わせる可能性もある」
「そうだよなぁ。白銀の意識が戻って話せる状態ならあれなんだが・・・」
「そこは蘭がどうしても会いたいって言いだした時に考えよう。それで、あれから事件について、何か新しい情報は出たのか?」
「現場に落ちていたビニール傘について詳しい鑑定も終わり硝煙反応が出た。犯人はあれを使い、銃を撃ったのは間違いない。そして、美和子が目覚めて聞いた情報だが、犯人の顔は見てないそうだ。ただ、銃を持っていた手は左手だったそうだ。右手で傘を持ち、左手で撃ったって事だろう。
そこから犯人は左利きと考えられ、警察はその線でも捜査を進めることになった。現段階では、友成真、小田切俊哉を最有力容疑者候補となっているが、私と美和子はその二人では無いと思っている。動機を結び付けるには弱すぎるからな。毛利さんや研二はどう思う?」
「なるほどな。俺も萩原刑事や佐藤刑事と同じ考えだ。萩原君はどう思う?」
「俺も二人と同じ考えですね。その二人は犯人とは考えられません。俺達は、神野保氏の事件の繋がりから追ってます。彼の事件は自殺と判断されましたが、白銀と陣平ちゃんは依頼があったのもあり他殺の線で捜査して、医療関係者までって所までは絞り込んだそうです。
白銀はほぼ特定までしていたそうですが、あの状態ですので今は陣平ちゃんと七槻ちゃんが調べてます。病院関係者に顔が知れている人が会社にいるので、追加の情報を掴むまではそこまでかからないでしょう。今回の事件についてですが、ある伝手で白銀が捜査していたことが警察内部の一部に漏れていたのが分かりました。そこから犯人は情報を得て、今回の事件が起こったってとこでしょうね」
「何だと!? ってことは、警察内部からその情報を犯人は聞いたってことになるな。でも、待てよ。その情報を知っていた警察内部の人間が犯人とは考えられないのか?」
「それは無いだろうな。その情報を知っていたのは警察内部の人間については私も掴んでいる。小田切刑事部長、目暮警部、白鳥警部、美和子、私を含めた五人だけだ。全員その犯行時刻のアリバイは確認済みだからな。情報が漏れたってなると、一人気になる人物がいるな」
「もしかして白鳥の奴か? アイツ心療内科に通ってると言っていたからそこから漏れた可能性は高いな。待てよ? そうなると・・・」
「ええ、そうです。現場にも白鳥警部の主治医の風戸先生は来ていましたね。俺達もあの人なら、白銀や警察関係者の情報が得るチャンスがあったんではないかと考えてます。陣平ちゃんも風戸って名前をどこかで見たって言って、風戸恭介について詳しく調べている段階です。もし彼では無かった場合お手上げなんですけどね」
「いや研二達の予測は間違ってない。第一の事件の被害者だった奈良沢警部補も、友成警部が捜査中に心臓麻痺を起こし亡くなった件がトラウマになり心療内科に通っていたそうだ。主治医は風戸先生だったそうだ」
「そこまで来ると偶然では片付けられないな。風戸先生へのマークはどうなっているんだ? いや警察に伝えて動けないか。犯人だとしたら刺激しちまって、蘭と偵光君を襲い出すな。
偵光君は病院にいるが、厳重な警備で手を出せないとなると、蘭が退院した後がチャンスって訳か」
「そうですね。白銀の方は、いくら医者でも病院のスタッフに紛れるのも難しいですからね。入院のし過ぎで発足された、白銀対応の医療チームと看護師以外接触できないようになってますしね。
まあ、変装とかされれば別なんですが、そちらの対応はウチの事務所に詳しい人に任せてますし、外は公安と捜査一課が固めているので、白銀の方は大丈夫です。佐藤刑事の方も同様ですね。一番危ないのは、おそらく蘭ちゃんかと」
「そうか・・・。そういえば、明日は英理とコナンと一緒に銀座に遊びに行くと言っていたな。銀座となると電車移動か。高木が護衛にいるとはいえ、一人だと駅内をカバーしきれないな。
俺は神野環さんに会って話を聞くことになってて、それが終わったら偵光君と佐藤刑事の見舞いに行くつもりだったから外せないんだよな。どうするか・・・」
「私と研二も共に行くとしよう。蘭ちゃんが襲われる可能性があるなら護衛しなければならないし、犯人から動きがあれば確認することもできるだろうしな。なあ、研二?」
「そうだな。俺と姉貴も護衛に付くので心配しないでください、毛利さん」
「良いのか、二人とも?」
「はい」
「ああ」
「すまないが、娘たちの事をよろしく頼む。俺も明日新情報が掴めたらすぐに連絡する」
俺達は情報交換を行い、明日へと備えるのだった。
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次の日になり、俺と姉貴は軽い変装をして、蘭ちゃんの近くで護衛に付いていた。
「それにしても凄い人だな、米花駅は。東京に来てからは驚くことが多い」
「今日は休日だから、仕方ないだろう。神奈川も似たようなもんだろうが。それより犯人からの動きは今のとこないな」
「ああ、そうだな。この駅で絶対に何か仕掛けてくる可能性が高そうなんだがな。これだけ人が多いとどさくさに紛れて、逃げることもできるしな。陣平達から何か連絡あったか?」
「いや、まだだ。新情報が入り次第連絡するように二人には言ってるから、何か掴めば連絡くるさ。珍しく焦ってそうだな、姉貴。焦りこそ最大のトラップだぜ、それにこういう時こそ、のんびり冷静にだ」
「そうだな。前半は陣平の口癖だな。後半は白銀か?」
「お、よく分かったな! 陣平ちゃんのは分かると思ったが、白銀の方まで分かるとは思わなかったぜ」
「彼なら言いそうな言葉だなと思っただけだ。お、どうやら電車が来たみたいだな・・・・マズイ!?
「ええっ!?」
「蘭!?」
姉貴がそう言い、電車が駅に来て停車しようとしていたタイミングで、蘭ちゃんが何者かに押され線路に転落した!
此処で仕掛けてきやがったか、クソが!
「ちくしょう! 高木刑事、犯人らしき人物は、今階段の方に向かっていった! 君はその人物を追え! 蘭ちゃんのことは私達に任せろ! 急ぐぞ、研二!」
「は、はい!」
「分かってる!」
俺は姉貴とすぐに線路内に飛び降り、二人で蘭ちゃんを引っ張り線路内から出てホームの下の隙間へと逃げこんだ。
「蘭!?」
「はぁ、はぁ、はぁ。姉貴、蘭ちゃん大丈夫か?」
「はぁ、はぁ、はぁ。私は問題無い。高木刑事には追うように言ったが、犯人には逃げられた可能性が高いな。くそっ! 腕だけしか見えなかった!」
「は、はい。かすり傷程度で私は大丈夫です」
「それなら良かったよ。一応この後病院には行こうか、なぁ姉貴?」
「その方が良いだろう。とりあえず、電車がいなくなったら早くここから出たいな」
「それには同感だ。ふうっ、電車来る中飛び込んだからヒヤヒヤしたぜ」
「すみません、私のせいで。私は襲われたんですか?」
「蘭ちゃんが気にする必要はない。私と研二は君を守る為にいるんだからな。君に何かあったら白銀や美和子にも怒られる。おそらく、そうだろう。これで、はっきりしたな、研二」
「ああ。蘭ちゃんは間違いなく犯人の顔を見たってことがな。だから犯人は蘭ちゃんの口を封じようとしたってとこだな。なーに、心配しなさんな、蘭ちゃん。お兄さん、お姉さんがすぐに犯人捕まえるし、君の身は絶対に護るからな」
俺と姉貴は蘭ちゃんを落ち着かせ安心させるように話しかけ、電車がいなくなった後、コナン達と共に蘭ちゃんを連れて病院へと向かうのだった。