全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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<越水七槻side>
私は松田さんと行動し、神野環さん、小田切警視長に話を聞きに行き、その後東都大学付属病院に行き情報を集めていると、私の携帯宛に偵光君からメールが来たので松田さんと共に彼の病室へとすぐに向かった。彼の病室に入るとそこにはベットに眠っている偵光君がいた。
偵光君がてっきり目覚めたのかと思ったんだけど・・・
「おい、寝たふりはやめな、所長」
「ははは、分かる? いたた、銃弾くらいすぎちゃったな」
「偵光君、目が覚めたの!? 凄く心配したんだからね!」
私は彼が目覚めたことに嬉しくなり、彼に泣きながら抱き着いた。
「いたたたた! 七槻ちゃん、俺怪我人よ!?」
「ご、ごめん! 大丈夫?」
「所長には良いクスリだろう。メール打ったのはいつもの先生か?」
「うん、俺が頼んだんだ。あと、俺が意識を取り戻したことは先生に頼んで、病院のスタッフにしか知らせないようにしてもらったんだ。その方が俺も動きやすくなるからね」
「動きやすくなるって、何するつもりなの!? 君は怪我人で意識不明だったんだよ!?」
「ああ、うん。七槻ちゃんや松田さん達には心配かけたことは謝ります。でも、俺が動かない訳にはいかないんだよ。犯人は美和子と蘭ちゃん、千速さんを狙いやがったからな。絶対許せないんだよ」
「やっぱりか。所長がやられて黙ってる訳ないよな。病院また抜け出すつもりで俺とお嬢ちゃんに協力して欲しいって所か? ああやって、メールが送られてきたってことは、病院の先生は既に味方につけたんだろう?」
「まあね。凄く反対されたけど、最終的には折れてくれたよ。俺の側に誰か人を常に付けること、傷が開いたらすぐに病院に戻ることを条件にね。それと、俺が行く先に病院のスタッフを数名待機させておくってさ。いやあ、昔から知ってる先生だから俺のことよく分かってるよね! ありがたいことだよ♪」
「僕は反対だよ! 偵光君の気持ちは分かるけど、危険なことはして欲しくないよ! それに怪我が悪化したら危ないかもしれないんだよ!?」
僕が彼を心配して反対していると、偵光君が手を動かし、僕の頭を優しく撫で始めた。
「ありがとね、七槻ちゃん♪ 七槻ちゃんの気持ちは嬉しいよ。ただね、これ以上俺がここにいると犯人がなりふりかまわなくなるってが一番の理由なんだよ。
さっき、先生から聞いたけど蘭ちゃんがまた襲われたんだよね?」
「もう聞いていたんだね・・・・。うん、そうだよ。電車を待っていたら、線路に突き落とされて、萩原さんと千速さんが間一髪で助けだしたみたいだよ」
「そういうことか。痺れを切らして、この病院の関係ない人達にも被害が出る可能性がある訳だから、お前が外に出た時に、犯人に病院を抜け出したことを知らせエサになるって訳だな。それで犯人はやっぱり風戸恭介か?」
「うん、そうだよ。女子トイレで発砲したのはあの人だった。動機は神野保さんの殺害が明るみに出るのを阻止することだろうね」
「偵光君、神野さんの事件の犯人知っていたの!?」
「彼の妹の環さんから依頼があって松田さんと調べてたからね。それに美和子からの協力依頼があった後に、リサさんとかの伝手を辿って真実にたどりついたんだよ。それを教える前に、襲われるとは思わなかったけどね。松田さん達も同じ情報を掴んだんでしょう?」
「ああ。東都大学病院に行ったら、動機になる証言を聞けたよ。神野保が手術中に、一緒にオペをしていた先生の手首をメスで切ったって情報をな。その相手の先生の名前も聞けたぞ」
「風戸恭介。彼は心療内科に転向する前は、有名な外科医だったそうだね。その手術後、心療内科に転向したってことを考えると、メスが握れなくなったところかな? 態とだったのかどうかを神野さんから聞いて、それが殺人を行ってしまった感じかな? 偵光君はどう思うの?」
「俺も二人と同じ結論に至ったよ。その件が明るみに出ると彼は困るから、今回の連続殺人事件へと繋がるんだよ。警察や俺達が自殺と断定された事件を掘り返し、再捜査を始めたから、犯人は気が気じゃなかっただろうね。
自分が疑われないようにする為に、友成真や小田切敏也を犯人に見せかけているって感じかな。警察は騙せても、俺の優秀な部下達は流石に誤魔化せないよね♪」
「よく言うぜ。萩達にはまだ調査して確定したことを伝えてないがな。それで、所長、俺はこれから萩達に調査結果を伝えに行くつもりだが良いか? お前が目を覚ましたことは、どうしたら良い?」
「萩原さん達には黙ってて。俺が目覚めたことを知ってるのは、松田さんと七槻ちゃんだけで。萩原さん達にはその情報を伝えて好きに動いてもらうようにして良いよ。二人には蘭ちゃんの護衛に集中してもらいたいしね」
「了解だ。伝えて情報交換してきたら、また戻ってくるわ。お嬢ちゃん、悪いが所長の面倒よろしくな」
そういって松田さんは病室から出て行き、偵光君と二人きりになってしまった。うわあ、急に二人きりになるなんて予想外だよ!
ううー、偵光君のこと怒りたいのに彼の笑顔見たり、こうやって頭撫でられたりしたら怒れないじゃないか・・・。って怪我人にこんなことさせてる場合じゃない!
「偵光君、撫でるの辞めて大丈夫だよ。痛みがあってしんどいんでしょ? 僕はもう大丈夫だから。ホントは大人しくして欲しいんだけど、僕が君の傍でちゃんとサポートして助けるからね! 怪我の痛みとかしんどくなったら、すぐに僕が松田さんに言うこと! 分かった!?」
「ありがとう、七槻ちゃん。あはは、分かってるよ。その為に二人をこうして呼んだんだからね。前みたいに誰にも伝えず抜け出すと、みんなに怒られるからね」
「今回の件も、他の人からは充分怒られると思うよ? それが分かってたから、松田さんも何も言わなかったんだろうし」
「ですよねー。ううっ、怒られた時はそん時だ! あ、ちなみにクリスと美和子、透に怒られる時は絶対助けてね! 助けてくれないと俺死んじゃうからね!? よしっ、今は事件を解決することに専念しよう! 早く解決すると、俺も病院に戻ってゆっくりできるしな♪」
「まったく、もう。ホント偵光君らしいよね・・・。仕方ないから助けてあげるよ」
僕は呆れながらも、彼の意識が戻ったことに安心し笑顔になり彼が眠っている間に何があったかを話すのだった。
<越水七槻side out>
<萩原千速side>
私は、研二達と共に線路に突き落とされた蘭ちゃんを病院へと連れてきていた。彼女は鎮静剤を打ってもらい、風戸先生に診察してもらった結果、このことがキッカケで記憶を取り戻すのを怖がるようになるのではないかと言われた。ふむ、自分で仕掛けておいて、こう言うんだとしたら、そうとう図太いな。それにここにいるってことは、高木刑事を上手くまいたみたいだな。くそっ、姿が確認できていたら、この人が犯人と断定できたかもしれないのに!
いや、今は蘭ちゃんのことだな。私と研二は彼を警戒しながら見張っていると、彼は診察を終えて病室から出て行った。彼が去っていった後、目暮警部達も来て、話をして私と研二は休憩も兼ねて、談話室へと向かいゆっくりしていた。近くに誰もいないことを確認した上で、研二と事件について話始めた。
「研二、まだ犯人は蘭ちゃんを襲うと思うか?」
「そうだな。蘭ちゃんは確実に犯人の顔を目撃してるから、犯人が狙うんだろうよ。ちっ、後手に回ってるな。こっちから攻めていきたいとこではあるんだが」
「犯人を断定できればこちらからも動きようはあるんだがな・・・」
「くそっ、白銀がいたらこういう時、思いつかないようなアイデアとか出してくれるんだけどなー」
「そればかりは仕方ないだろう。美和子の方は完全に犯人のターゲットからは外れたみたいだな。うーん、蘭ちゃんの近くで護衛しながら仕掛けられた所を捕まえるしかないか?」
「おいおい、姉弟で何しけたツラしてんだよ」
研二と二人で頭を悩ませていると、私達に声をかけてきた人物がいた。
「陣平ちゃんじゃないの!」
「陣平じゃないか。どうしてここに?」
「越水のお嬢ちゃんと一緒に所長の見舞いに来たんだよ。それと新たな情報を得たからお前達に伝えにきた」
「「本当か!?」」
「ああ。それで風戸は今どうしてる?」
「今日は夜まで診察が入ってるそうだから、今話しても聞かれる心配はねえぞ。それが分かった上で姉貴とここに来て話してたからな」
「なるほどな。なら大丈夫そうだな。今回の犯人も風戸恭介で間違いないはずだ。動機は一年前のある事件の真相が明るみに出るのを阻止する為だ。一年前の神野保を殺したのも風戸恭介だ。被害者の死亡推定時刻前に被害者と風戸がタクシーに乗ってどこかに行くのを見たって証言も聞けた。
それに風戸は神野を殺害する動機があった」
「その動機ってのはなんなんだ、陣平?」
「七年前に神野と風戸が心臓病で運び込まれた患者の手術をしていて、その手術中に神野が風戸の腕をメスで切ったそうだ。その患者は助からず、その後風戸は外科医を辞めて心療内科医となっている。
神野の性格から態と風戸の腕を切り、一年前にそこで真実を知り風戸が殺害したってとこだろうな」
「そうか。それなら辻褄は合うな。警察に自殺と断定されたのに、今になって再捜査が始まって、真実が明るみに出れば自分の身が危なくなるから、その調べていた人達を襲っていった訳だな」
「その上、犯行を目撃された蘭ちゃんを消そうとしてる訳か。白銀の方は、警備が厳重すぎて手が出せないから、狙いやすい蘭ちゃんを襲ってるんだな。となると次も蘭ちゃんがターゲットか?」
「いや犯人の性格上、白銀の方もどうにかしたいはずだ。ここまで手が出せないってなるとそろそろなりふり構わなくなってきそうだな。なあ、陣平ちゃんもそう思うだろう?」
「まあな。そっちについては心配するな。既に手を打って、犯人を釣り上げる為ににエサをまいたからな。所長関係の方は俺とお嬢ちゃんでどうにかするから任せろ」
「分かった。白銀のことは陣平達に任せよう。私達は蘭ちゃんの方だな。犯人も絞れたなら、こちらも動きやすくなる」
「そうだな。ありがとな、陣平ちゃん♪ 助かったぜ。お互い何かあったら連絡するようにはしておこうぜ。目的は同じなんだからな」
「ああ、それじゃあ俺はお嬢ちゃんの所へ戻る。何か動きがあったら連絡くれ」
「白銀のことを頼む・・・」
「暗い顔してんじゃねえよ。所長はそのうち目覚ますし、アンタのせいじゃねえよ。アンタこそ暴走しないようにな。研二気をつけておけよ」
そう言い陣平は談話室から去って行った。
「分かってるっての。姉貴が止まらなくなったら大変だからな」
「おい、どういう意味だ?」
「さてな。まあ、陣平ちゃんの言う通り、白銀の事は気にしすぎんなよ。アイツに怒られるぞ?」
「ふふっ、そうだな。私の悪い癖が出たようだ。それじゃあ、私達も戻るとしよう」
「ああ!」
私と研二は休憩を終えて蘭ちゃん達の元へと戻るのだった。
<萩原千速side out>
<佐藤美和子side>
私は怪我の調子も良くなってきていた。うーん、この感じだと動くことが出来そうだけど、病院の先生から言われた期間は安静にしておかないといけないわね。みんなが頑張ってる中申し訳ないわね。犯人を見つけるのに協力したいんだけど・・・・って、今の私が行ったとしても足手まといね。偵光はまだ意識が戻らないみたいだし、命に別状が無いとはいえ心配になるわね。
それにしても暇ね。偵光が元気になって身体動かせるようになってきたら退屈退屈って文句言うのも良く分かるわ。確かにこれはしんどいわね。寝るのは夜に眠れなくなるからしたくないし、暇をつぶせる道具なんかは持ってきて無いしどうしようかしら?
色々と悩んでいると、ドアがノックされたので入るように促すと入ってきた人物は由美と三池さんだった。
「やっほー、美和子! 暇そうね!」
「もう、由美さん! 病院内なんで、いくら個室だからといってそんな大きな声で入ったら不味いですよ! こほん、失礼します、佐藤刑事。怪我の調子はどうですか?」
「由美ったら相変わらずね。暇なのは確かだけどね。三池さんもありがとう。怪我は痛みも引いてだいぶ良くなったわよ。こうして動かすこともできるしね。二人とも私服ってことは、今日は非番なの?」
「そうよ! 美和子が一人で暇してたら可哀想ってことで三池も誘って見舞いに来たのよ。はいこれ、サマーライトのお菓子よ。アンタ大好きでしょ?」
「ありがと♪ 最近忙しすぎて行けてないのよ。二人で行って来たの?」
「まあね。三池が連れてけ連れてけうるさかったから、昼ご飯も兼ねて行ってきたのよ。いやあ、今日も結構なお客がいたわ」
「そんなうるさく言ったつもりはありません! サマーライトに行きたい気持ちはありましたがそこまで表に出したつもりはありませんよ!」
「よく言うわ。店に入ったらすんごいニコニコ笑顔だったじゃないのよ。ほら、この写真」
「あはは、ほんとうね」
「うぐっ・・・これは、あんなに美味しいお菓子がいけないんです! 限定パフェは食べることができませんでしたけど。パフェが出るのが不定期なんで、結構な回数行ってるんですけど、食べれないんですよね」
「ああ、限定パフェなら確実に食べる方法があるわよ。ねえ、美和子?」
「本当ですか!? 二人とも教えてくれませんか!?」
「三池さん、凄い喰いつきね。限定パフェなんだけど、あれって偵光が店を手伝っている時、偵光が作るデザートなのよ。だから、偵光が店にいる時に行けば食べられるんじゃないかしら?」
「そうなんですね! ありがとうございます! 今度、桜子に聞いて白銀さんがサマーライトの店を手伝う日を聞いて、その日に行くようにします!」
「三池が凄くキラキラした笑顔をしてるわ。甘い物好きだから仕方ないんだろうけど。そういや偵光はまだ意識戻ってないみたいね?」
「ええ、そうね。先生が言うにはそろそろ目覚めてもいいって言ってたんだけどね。まあそればかりはどうしようも無いわね」
「そっか。ほっぺとかツンツンしたら起きないかしら?」
「あのねえ、偵光が寝てるだけとかなら良いんだろうけど、意識不明で入院してるんだから辞めときなさい」
「そうですよ、由美さん。あ、白銀さんで思いだしたんですけど、今回の事件に関わってるだろうからって、桜子から佐藤刑事にこれを渡してくれって頼まれました。
桜子が言うには、副所長の山川さんからの指示だそうです」
「本当なの!? 三池さん!? 見せてもらうわね!」
「はい、どうぞ。すみません、私は白銀さんの様子を見てきますね。ちょっとしたら戻ってきます」
「はーい。三池が戻ってきたら、私も偵光の顔を見て来るとするかね。それで、美和子? 私にも分かるように説明しなさいよ」
「ちょっと、待ってて」
私は三池さんから資料を渡してもらいすぐに確認した。これは偵光が一年前の神野さんの事件について調べていた資料ね。被害者は自殺と断定されてたが、妹の環さんか依頼があって調べなおすと自殺の線はすぐに消えて、他殺と断定したみたいね。犯人は・・・・・風戸恭介!? 千速さんから聞いた話だと、蘭ちゃんを診てる先生じゃない! 死亡推定時刻の少し前に、被害者と風戸さんが一緒に行動しタクシーに乗る所を目撃されてるわね。
動機は、七年前のある手術中に被害者が風戸先生の腕を切ってしまし、外科から心療内科医に転向するキッカケになったと。その件が態とだと判明し、突発的な犯行になった可能性が高いって書いてるわね。
これは、偵光の考えが当たりみたいね。その自殺と断定された事件が、今になって蒸し返されたから、私達を狙ってのが今回の事件の動機ってことね。でも、もしそうなら蘭ちゃんが危ないわ! 早く目暮警部にもこのことを伝えないと!
「って痛いわよ、由美!」
「むー、だって暇だし、美和子が呼んでも無視するのが悪いのよ! それで、その資料には何が書いてあったの?」
「私が再捜査をしていた事件についての、偵光が調査してまとめた資料よ。犯人も突きとめてたみたいね、アイツ。
これで、今回の私達を襲った事件の犯人の動機についても分かったわ。早く目暮警部に連絡したいんだけど、病室だと電話できないわね」
「そうなのね。やっぱりああいう事件の真相を掴むってなると別人みたいな感じよね、偵光は。そのギャップがカッコいいんだけど。
談話室なら電話大丈夫だから談話室に行って私が電話して美和子の病室に来るように頼もうか? アンタ、まだ病室からは出るなって言われてるでしょう?」
「うっ、そうね。悪いんだけど頼める? このお礼は今度するわね」
「サマーライトの食事おごりね♪ それじゃあ、行ってくるわ」
由美が病室から出ようとしていると、扉が急に開き三池さんが慌てた様子で入ってきた。
「うわっ、びっくりした! 三池、急に入ってくると驚くじゃない!」
「はぁ、はぁ、はぁ。それが大変なんです!」
「落ち着いて三池さん。どうしたの?」
「白銀さんの病室に行ったんですが、白銀さんが病室からいなくなったんですよ!
窓が開いていて、扉の前を警備していた刑事も慌てた様子で、急いで探し出せって指示出してましたし、病院のスタッフも慌てた様子だったので、白銀さんの意識が戻って病院から逃げ出したパターンではないかと」
「「なんですって!?」」
私はようやく事件を解決できると思った矢先に、三池さんから偵光が病院から逃げ出したことを聞き、これからどうすれば良いのか、偵光は大丈夫なのかと色々な考えが頭をよぎり、不安になりながらも由美達にお願いして偵光を探しだすのに協力してもらうのだった。
アンケートは今回の話で締め切らせてもらいます。
瞳の中の暗殺者編後は、アンケートの話を書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!