全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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<萩原千速side>
私は蘭ちゃんがトロピカルランドに行きたいと言った為、毛利さんから頼まれその護衛として研二と共に付いてきていた。どのアトラクションに乗ろうかと悩んでいる蘭ちゃんや子供達を見ていると携帯の着信があった。
ん、美和子から電話か? いったい何のようだ?
「はい、もしもし。どうした美和子?」
「大変です、千速さん! 偵光が意識を取り戻したんですが、病室から脱走しました! 今どこにいますか!?」
「何だと!? それは本当なのか!? 今蘭ちゃんの護衛でトロピカルランドに来ているが」
「トロピカルランドですか? 不味いですね。おそらく犯人もそこで仕掛けてくる可能性が高そうです。それと偵光もトロピカルランドに向かったと思います」
「ああ、蘭ちゃんが行ってみたいと言ってな。どうして白銀もここに来るって分かるんだ? 他の場所に向かった可能性もあるだろう?」
「アイツのことですから、この事件にケリ付けるつもりなんだと思います。自分もそこに向かえば犯人にとっては餌となりますからね。それと蘭ちゃんを助けるのが理由かと思います。アイツが行きそうな場所は、協力してもらい探してもらってますが見つかって無いのが現状です。
なので、トロピカルランドに向かったという情報をどこかから得て、向かっている可能性が一番高いです。お願いがあるんですけど良いですか?」
「なるほどな。彼の護衛についていた刑事達が一斉に来ると犯人が動かなくなるから、今現場に来ている私達に頼むという訳か。白銀を見つけたらすぐに保護するよ。美和子はゆっくり休んでろ」
「すみませんが偵光のことをお願いします。千速さんも気をつけてください。犯人はなりふり構わない現状になってきているでしょうから」
「ああ、分かってるよ。また連絡する」
私が電話を切り終えると、研二が側に来ており、私の態度がおかしいことに気づき確認をしてきた。
「どうしたんだ姉貴? 誰からの電話だったんだ?」
「美和子からだよ。白銀が病室から脱走したそうだ」
「マジかよ!? アイツはまったく。脱走したってことはここに向かって来てるか、すでにいるだろうな」
「研二もそう思うのか? 美和子も同じことを言っていたぞ」
「そりゃあな。白銀と付き合い長いし、アイツの性格から考えて自分を囮にしながら犯人を誘い出し、ケリ付けるってとこだろうよ。それと蘭ちゃんや姉貴の護衛も兼ねてってとこか?」
「私の護衛だと?」
「ああ。白銀の中だと姉貴も絶対に護るべき存在になってるんだよ。だから、アイツは姉貴と蘭ちゃんが狙われる可能性を考慮しながら動いてるはずだぜ。
うーん、こりゃあ、病院の先生と陣平ちゃん達も一枚噛んでそうだな。白銀の協力者になってる感じかー」
「そうか。もしそうなら嬉しいな・・・って、待て。陣平達も協力してるのか?」
「あら? 姉貴が素直に喜ぶって珍しいな! そりゃあ、そうだろ。外は刑事達が厳重に警備してたんだぜ? いくらアイツでもその状態で誰にもバレずに抜け出すなんてできねえよ。
病院の先生は白銀担当の主治医で付き合い長いし、陣平ちゃんや七槻ちゃんを仲間に引き込まないと不可能に近いぞ。先生からは条件付きでってとこだろうな」
「おいおい、病院の先生がそんなことして良いのか?」
「ダメって言ったら、米花シティービルの時みたいに自力で抜け出してただろうぜ。目の届かないとこで無茶されるより、監視下に置いたって所かな。まあ、それもあんま意味無さそうだが」
「白銀は人間なのかと疑いたくなるな。人の為に体を張って、自分が無茶していい理由にはならんだろう?」
「それが白銀って奴だから仕方ねえさ。姉貴が止めてやれよ。アイツ姉貴の言うことだったら比較的聞きそうだからな」
「そうなのか?」
「キツイ女性に怒られるのがトラウマになってるからな。少しは聞いてくれると思うぜ? 少しだけだけど」
「少しじゃ意味無いんだが・・・。それと研二が私のことをどう思ってるか、よく分かったぞ♪」
「ひいっ!? じょ、冗談だって! だから怒るのだけは勘弁な? ここでアイアンクローなんかされたくないからな」
「帰ったら覚えておけよ、研二♪ それより、これからどう動くのが正解だと思う?」
「うーん、そうだな。犯人からの動きがあるまでは蘭ちゃん達に付かず離れずって感じだな」
「そうだな。犯人からのアクションを待つとしよう」
そう言って私達は犯人からの動きを待つのだった。
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夜になり、パレードが現在始まっていたが未だに犯人からの動きが無かった。昼間は友成真が着ぐるみを着て接触しようとしてきたが、犯人だと思われる行動をしており、ナイフを所持していたということで高木刑事が本庁に連行され事情聴取をすることになり、毛利さんは新たに証言を聞いて、風戸恭介が犯人である証拠が得られるかもしれないとのことで、私と研二に護衛を任し、一緒に高木刑事に付いていった。情報はもう聞けたとのことでトロピカルランドに急いで戻ってきているそうだ。
白銀の方は結局見つからなかったな。研二曰く、誰かに変装している可能性が高いから見つけるのは困難だとういうことで、見つけられるかどうかも怪しいそうだ。美和子にも伝えており、見つかり次第連絡するとは言ったが、早く見つけて安心させてやりたいものだ。
「結局パレード始まるまで犯人仕掛けてこなかったな。陣平ちゃん達も全然見つからねえし」
「そうだな。犯人が動くとしたら毛利さん達が側におらず、暗くなってきた今からが怪しいな」
「俺もそう思うぜ。今なんか絶好のチャンスだろうよ・・・あぶねえ、姉貴! ぐうっ!」
研二がそういうとピストルの発射音みたいなのが聞こえ、研二が私に飛び込んできたため、二人で倒れこんだ。
「っっつ! 今の音は・・・研二大丈夫か!?」
私は急いで研二の状態を確認してみると、わき腹から血が出ていた。
「私を庇って弾が当たったのか!? くそっ、早く手当を!」
「ははは、ヘマしちまったぜ。かすっただけだから俺より蘭ちゃんを頼む!」
「しかし・・・」
言い合いをしていると、近くから阿笠博士の危ないという声が聞こえ、蘭ちゃんを庇って阿笠博士撃たれ肩を撃たれていた。狙いはやっぱり蘭ちゃんか! 蘭ちゃんは自分が狙われているのが分かった為、私達から離れようとしていた。彼女を一人にしてはダメだ!
「研二、少し待ってろ! 駄目だ、蘭ちゃん!」
私はそう言い走って蘭ちゃんを追いかけ始めると、遠目に犯人がこちらにピストルを向けていたのが見えた。しまった!? 蘭ちゃんより私の方が先か!
犯人が笑っているのが見えた瞬間、後ろから何かに抱きしめられ私は倒れこんだ。
「きゃっ!」
いったい何が起きたんだ? 驚いて変な声が出てしまったじゃないか! 私を抱きしめてるのはいったいってペンギン? いったい誰なんだ!? ってマズイ! 蘭ちゃんを見失った! そうか! 犯人の狙いは私達と蘭ちゃんを分断させることだったのか! くそっ!
「助けてくれたのには礼を言う。すまないが、私は急ぐ・・・」
私は焦っていると、ペンギンが小さい声で話しかけてきた。その声はとても聞き覚えのある声だった。
「怪我は無いし大丈夫そうだね。千速さんは萩原さんと博士達をよろしく。蘭ちゃんは任せて」
「その声は!? まさか・・・うむっ」
「静かに。話は事件を解決してからね」
私は口をふさがれ、彼はそう言った後にすぐ起き上がり蘭ちゃんの後を追っていった。怪我人で意識が戻ったばかりだというのにどうしてあんな動きができるんだ!? 彼にこれ以上無茶をさせない為にも、研二達の手当を終えて急いで向かわなければ!
「大丈夫か研二? すぐに手当するぞ」
「すまねえな、姉貴。白銀が向かったんなら蘭ちゃんは大丈夫だろうよ」
「分かっていたのか?」
「着ぐるみ着ながらあんな動きする奴はアイツぐらいしか思いつかないからな。姉貴も助けられたな♪」
「ああ、そうだな。私は手当を終えたら、アイツらを追う」
「いや、どうやら俺らの次の動きは白銀を追うことじゃないみたいだぜ。ほら」
研二がそう言い、指さした方向を見てみると、そこにはこちらに向かって歩いてくる陣平と越水さんの姿が見えるのだった。
<萩原千速side out>
<越水七槻side>
私と松田さんは千速さん達と合流し事情を説明した後別れて、偵光君が指定した場所へと来ていた。ここの高台なら噴水広場が見えるけど、ここから犯人の武器を狙撃してくれって松田さんに頼んでたけど大丈夫なのかな?
ってか、公安警察に頼んで許可は取ってもらってるってホント偵光君の交友関係が気になるんだけど。
「どうしたんだ、お嬢ちゃん?」
「いや、ここから発明品のおもちゃのスナイパーライフルで狙撃しろって言われたけど、松田さんは大丈夫なのかなって思って」
「白銀や山川ほどの腕は無いが、この距離ならいけるぞ。ターゲットが噴水広場に来てくれればの話だが。そこは白銀が上手くやるだろう。あの人も俺達の忠告聞かずにフォローしに行ったし白銀の身は大丈夫だろうよ」
「そうだね。でも、千速さんも行かせて良かったの? 偵光君には誰も来ないようにしてくれって言われてたよね?」
「眼鏡のボウズもあの嬢ちゃんが絡んでるから絶対来るだろうよ。その二人を守るってなると流石に今の状態の白銀には荷が重たいからな。あの人も含めて二人なら何とかなるだろう。
それに白銀のことを守る奴も必要だからな。萩が怪我してなかったら、アイツに行かせたんだが仕方ない。あの人が行くって言い出したら、誰の言葉も聞かなくなるしな」
「コナン君も間違いなく来るだろうね。まあ、あの子の場合自分で何とかしそうだけど。千速さんって、そういう所は偵光君とそっくりだよね。だからあの二人妙にウマが合うのかな?」
「さあ、どうだろうな? そればかりは分からん。あの人と白銀の仲が良くなるのを気にしてんのか?」
「なっ!? 別に僕は気になってないよ! もう、変な事言わないでよね、松田さん!」
「否定してる割には顔が真っ赤だぞ、お嬢ちゃん」
「うるさいな、もう! それより偵光君に付けた発信機だけど、夢とおとぎの島から移動し始めたみたいだよ? これは犯人との追いかけっこが始まったみたいだね」
「いつの間にそんなもん仕掛けてやがったんだ?」
「山川さんから偵光君がいなくなった時は、これを使うようにって渡されたんだよ。目を離すとすぐにどこか行っちゃうからね」
「なるほどな。普段のアイツなら気づくはずだが、今は着ぐるみ着てるし、犯人に追われてるからそんな余裕もない訳か」
「そうみたいだね。早く解決して病院に戻って欲しいんだけど、そればかりはみんなの動き次第かな?」
「だな。俺達はアイツらを信じて待ってようぜ。ここに来たら、絶対にはずさねえ」
「そうだね」
僕達は偵光君達の無事を願いながら、この場所で待機するのだった。
<越水七槻side>
<偵光side>
俺は買い取ったペンギンの着ぐるみを着て、千速さんを庇った後に、逃げていった蘭ちゃんを追っていた。ああ、もう、流石にこの状態で着ぐるみ着て走るのはキツイな、おい! この着ぐるみ無かったら自由に動けないから仕方ないんだが。いたた。こりゃあ、後で絶対傷が開きそうだな。先生には怒られるだろうし、脱走した件はみんなに伝わってるだろうから帰った後が怖いなあ。うう、帰りたくない。今は蘭ちゃんの命優先だ。
あの犯人、千速さんと萩原さんまで狙いやがって絶対許さねえ。この手で捕まえてやる。その為にも、松田さん達の協力が得れる化学と宇宙の島の噴水広場まで連れてかないとって・・・いた!
蘭ちゃんの腕を掴むと驚いていたので、落ち着くように優しく話しかけた。
「はあっ!? ってペンギン?」
「犯人に気づかれるから静かに。俺は味方だから安心して。それともう大丈夫だよ、蘭ちゃん。人込み紛れて逃げれれば良いんだが、どうやらもう一人来たみたいだ」
「蘭姉ちゃん、大丈夫!? って誰だ!?」
「コナン君・・・?」
「こら、うるさい。犯人に居場所バレるだろうが」
コナンがうるさかったので頭を小突いた。
「いてっ! ってその声、白銀さん!? 入院してるはずじゃないの? もしかして、またなの・・・?」
「そんな目で見ないでくれませんかね!? 俺自身今の状況よく分かってるから!」
「灰原にバレたら絶対怒られるよ? ここに来てるし」
「マジかよ・・・絶対見つかったらヤバいパターンじゃねえか・・・って痛っ!」
コナンとやりとりをしていると、俺の頭を叩かれた。全く、誰なんだ!? 振り向いてみると、そこには怒った顔をしていた千速さんがいた。やべえ、千速さんに消されるかも・・・・・
「犯人に追われてるのに随分と余裕だなあ、白銀? ん? 意識が戻った瞬間病院抜け出すアホがどこにいるんだ? 私に教えてくれないか?」
「すみません、ここにいます。あとでいくらでも説教受けるから、今は犯人から逃げるのが優先です」
「おい、少年、先導しろ。犯人を宇宙と科学の島の噴水広場にまで誘い込む。白銀が陣平達に指示を出して犯人を捕まえるように手を打ってるそうだ。蘭ちゃんの方は・・・白銀がしっかりエスコートしてやれ。私は、状況を見ながらフォローする」
「うん、分かったよ。白銀さん! 蘭姉ちゃんのことお願い!」
え、どうしてみんな俺に蘭ちゃんのこと頼むの? 怪我人より千速さんかコナンが連れてく方が絶対正解だよ? 俺は囮になりながら犯人をけん制するつもりだったんだけど・・・・
って、そういやずっと手が掴まれたまんまだな? なるほど。蘭ちゃんが全然手を離してないのね。
「そういうことだけど大丈夫、蘭ちゃん? こんな得体のしれない奴だけど」
「あ、すみません! 白銀さんですよね? 覚えてないんですけど、なぜだが安心しちゃって。迷惑ですよね・・・?」
「その手、絶対離さないように。君のせいじゃないんだから気にしちゃだめだよ。ってマズイ! 急ぐぞ、みんな!」
俺がそう言うと、ピストルの発射音が聞こえ、少し離れた位置にいる子供が持っていた風船に当たり割れた。ちくしょう、蘭ちゃんを消せれば他はどうなっても良いのかよ!
「こっちだよ!」
「急げ、白銀! 蘭ちゃん!」
「行くよ、蘭ちゃん!」
「は、はい!」
俺達は犯人からの逃走劇を開始し、コナンを先頭についていくとボート乗り場が見えてきた。なるほど、ボート乗って隣の島に行くのが一番早いルートだな。
やべえ! 犯人の野郎、めちゃくちゃ追って来てるじゃねえか。足早くない? いや俺が遅いだけか。くそっ、発明品のクマちゃんスーツなら走りやすいように改良されてるんだが、無い物強請りしても仕方ねえか。
「助けて、変な人が!」
「操縦は私に任せろ!」
「蘭ちゃん、あそこの一番大きいボートに飛び乗るよ! すいません、ちょっとボート借りますね!」
「え?」
「ちょっと君達!?」
俺達はボートに飛び乗り、千速さんの運転で発進した。犯人もおそらくボートに乗って追って来るだろうから、どこかで差を付けたいんだが。このまま鬼ごっこを続けても俺の身体が持つかどうかだな。さっきの千速さん庇った時に、弾かすった左肩が痛み始めやがった。
他の箇所の傷は開いてないが、このまま続けるとどうなるか分かんねえな。着ぐるみ着てるから血が出てもバレにくいが、呼吸とか走った時の動きは誤魔化しが効かなくなるだろうな・・・・・
「あの、大丈夫ですか? ボートに飛び乗る前からしんどそうに見えたので」
「ははは、大丈夫だよ。着ぐるみ着て走ってるから、しんどくなっただけだよ。流石に頭は取るとするかな」
俺は着ぐるみの頭を脱いで開いている場所に置くと、蘭ちゃんが驚いた顔をしており、更に手を強く握ってきた。
「どうしたの、蘭ちゃん? 犯人に追われて不安になった?」
「い、いえ。ようやく顔が見れたので、何でか分かんないですけど凄く安心したんです」
「そっか。それなら良かった♪ 千速さん! もうちょいスピードは出せそう?」
「無理だ! 今のスピードが限界だ! 声だけだとホントに白銀か?って感じだったが顔見て、ホントに病院抜け出して来たんだなって痛感したよ。少年もそう思うだろう?」
「う、うん、そうだね。白銀さん、しんどそうだけど噴水広場までは体力持ちそう?」
「当り前だ。その為に来たんだからな。松田さん達も待機させてんだ。絶対にそこでケリ付けるぞ。隣の島に渡ってボートから降りたら引き続きコナンと千速さんは、俺達の先導で、俺は蘭ちゃんの護りながら動く。
蘭ちゃんは俺から離れないようにね」
「まったく、事件が関わってピンチに追い込まれれば追い込まれるほど別人になるな、白銀は」
「白銀さんはいつもこんな感じだよ、萩原刑事? 怪我して無茶するのもね。ったく、蘭姉ちゃんや俺達の気も知らないでって感じだけど」
「酷い言いようじゃない、コナン? そんないつも無茶して・・・・るなあ」
「あのう、もう大丈夫なんじゃないですか? 白銀さんは早く病院に戻った方が・・・」
蘭ちゃんがそう言った瞬間、右の岩場の方からボートの音が聞こえてきたので、彼女を庇うようにした。千速さん達も気づいてんな。くそっ、ここで鉢合わせると遮蔽物も何も無いから、良い的だな。投げれるのは、この着ぐるみの頭ぐらいか?
「いや、まだだよ。蘭ちゃん、その位置から動かないでね」
「ちっ、もう追いついたのか。少年、何か犯人の目くらましできそうな物はあるか?」
「ごめんなさい、持ってないや」
「千速さん! 缶みたいな物ある?」
「私のバッグにさっき買ったジュースの缶ならあるが・・・」
「コーラの缶なら私も持ってます!」
「蘭ちゃんもありがとう。後で使うかもしれないから持ってて。千速さん、そのジュース缶もらうよ」
「どうする気だ!?」
「それはもちろんこうするつもりさ!」
俺は千速さんのバッグからジュース缶を取り出して、岩場の陰から出て来たボートに向かって投げつけた。その缶は、運転していた犯人へと当たり、怯んで距離を少し取った後、銃で狙う為に再度近づいてきた。
この距離なら、コイツもあげれるぜ♪ 近づいてきたボートに向かって、着ぐるみの頭を投げると犯人は驚きとっさにスピードを落とし、距離を空けることができた。
「千速さん、今だ!」
「無茶苦茶だな、白銀は! 分かってる!」
「この先は確か滝だよ! そこを超えたら隣の島だよ!」
「え!? 滝なんですよね!? 大丈夫なんですか!?」
「千速さん、このままのスピードで突っ込んで!」
「もちろん、そのつもりだ! みんな捕まってろよ!」
「うん、分かったよ!」
「蘭ちゃん、俺にしがみついて! その手を離しちゃ駄目だよ!」
「え? は、はい! きゃあああああ!」
ボートはスピードを落とさずに滝に向かって突っ込み、そこから凄い勢いで飛んで着水し隣の島の岸が目の前に見えてくるのだった。
今回はここで区切らせてもらいますm(__)m
次かその次で瞳の中の暗殺者編は終わり、アンケート結果一位のピアノソナタ月光殺人事件編に入りたいと思います!