全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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<偵光side>
犯人とのボートレースを繰り広げながらもなんとか、『野生と太古の島』から『冒険と開拓の島』へと来ることが出来た。俺はボートにいる間に着ぐるみを脱いでいた。流石にこのままだときついからな。後で千速さんや松田さん達に頼んで回収しておいてもらおう。よし、血は滲んでないから大丈夫そうだな。包帯多めに巻いてて正解だったな。
おっと、もう着いたのか。俺達はボートから降りて小島を登っていった。千速さんとコナンは大丈夫そうだが、蘭ちゃんは体力が切れてきたのか、壁に寄り添い休んで呼吸を整えていた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「蘭姉ちゃんもう少しだから頑張って!」
「あと少しで山頂だ! 蘭ちゃんもう少しだ! 白銀は大丈夫か!?」
「俺は大丈夫だよ。蘭ちゃんはちょっと厳しそうかな? 犯人も追って登って来てるだろうから、ちょっと急ぐよ。ごめんね、文句は後で聞くから」
「え? ひゃあ!」
俺は蘭ちゃんをお姫様だっこのような形で抱えた。この怪我の状態でこれはちょっとしんどいけど頑張るしかねえか。蘭ちゃんは顔真っ赤だし、千速さんとコナンがすんごい目で見てるけど今は気にしたら負けだ。
ん? 銃声? もう上がって来たのか!? 俺は蘭ちゃんを抱えて階段を上り始めたら、背後の岩場に弾が当たる音がした。あぶねえ、間一髪じゃねえかよ!
「もう追って来たのか!? 白銀、急いで登りきって岩陰に隠れるんだ!」
「白銀さん、早く!」
「分かってる! 蘭ちゃんしっかり掴まってろよ。犯人が怖かったら顔隠してて良いからね」
「は、はい!」
俺達は急いで頂上まで登りきり、岩陰に隠れて蘭ちゃんを下した。やべえ、さっきので結構体力持ってかれたな。さっき撃たれた箇所の痛みも増してきてるし、傷も開いたかもしんねえな。他の撃たれた箇所も痛み始めやがったし、呼吸も荒くなってきてんな・・・。
千速さんとコナンには気づかれてんな、こりゃあ。俺の方を心配そうな顔で見てるし、蘭ちゃんにまでは心配かけないようにしないと。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「あの、大丈夫ですか? もしかして私のせいで傷が開いたんじゃ? 」
「大丈夫。ちょっとはりきりすぎたから疲れただけだよ。それより、蘭ちゃんすぐにそこの穴に入れるように準備してて。犯人が来たらすぐに飛び込むよ」
「は、はい・・・」
「白銀さん! 僕が推理でちょっと時間稼ぐからその間少し休んでて。萩原刑事は、僕が指示したら穴の中に飛び込んで先導して。白銀さんと蘭姉ちゃんはその後に続いて」
「了解した、少年一人で大丈夫か?」
「そこは俺がフォローするよ。犯人の狙いの一人は俺だからな。千速さんは蘭ちゃんのことお願い」
「私が迷惑かけたので、今度は私が白銀さんを助けます」
「やれやれ。白銀のことは頼んだぞ、蘭ちゃん」
「はい! ありがとうございます!」
「ちょっと千速さん!? はあ、仕方ないか。ただ、コナンのフォローしたら降りるようにするよ。コナンだけ残して行くのは心配だからな」
「白銀さんは自分の身体のことの方を心配するべきだと思うよ。犯人が来たみたいだから出るね!」
そう言ってコナンは岩陰から身を出して、犯人がいる位置に向かって話しかけ推理ショーを始めた。そして、犯人は姿を現し、その犯人の姿を見て蘭ちゃんは驚いていた。そりゃあ、自分を診てくれたいた心療内科の風戸先生が犯人だから驚くわな。コナンの推理は確信を得ており、俺の推理と同じ考えだった。これなら犯人も認めざるを得ないだろうよ。
ただ、自分の犯した殺人がバレないようにするためだけの理由で、美和子や千速さん、蘭ちゃんを襲ったのは絶対許せねえな。お、コナンの指示が来たな。あれ、千速さんがコナンの背後に近づいてるな? なるほどね。面白い物が見れそうだ。
「硝煙反応のトリックは・・・え? うわぁ!?」
「アンタが警察に捕まった後の取り調べでしっかり教えてやるさ。さあ、逃げるぞ、少年♪」
千速さんは、コナンを抱え穴の中に飛び込んだ。
「俺達も後に続くよ、蘭ちゃん! 先に飛び込んで! ってちょっと押さないで!?」
「白銀さんが先です!」
俺は蘭ちゃんに押され、先に穴の中へと入り降りていった。中は滑り台となっており、すぐ後ろには蘭ちゃんがいた。これ絶対立場逆だよなぁ。犯人の野郎は追ってきてねえみてえだな。ここで差を付けれると良いんだが、難しそうだな。
滑り台を最後まで滑り降りると、千速さんとコナンが待機していた。コナンは不満顔で千速さんは反対にニコニコ笑顔だった。絶対楽しんでるな、この人。
「千速さんに文句言っても無駄だぞ。その人、自分の考え曲げないタイプだろうからな。それで不満顔のコナン君? ここからどうする?」
「私のことよく分かってるじゃないか、白銀♪ 白銀のフォローは蘭ちゃんに任したから、私は少年のフォローに周るようにしたんだ♪」
「うぐっ。こっちの立ち入り禁止の札の方の先のトンネルを通って本島に逃げよう。そこから『科学と宇宙の島』の噴水広場に向かうよ。みんな行くよ!」
コナンの指示に従い、トンネルを走り抜け階段を上り、本島へと来ることができた。蘭ちゃんには俺のペースに合わせてもらってるから、千速さんとコナンと少し離れてしまっていた。
「ここは、どこなんですか白銀さん?」
「『冒険と開拓の島』の本島に着いたみたいだね。俺達があの離島から通って来たトンネルが海の下で繋がってるんだよ。それにしてもこのテーマパークホント金かけてんなぁ」
「そうなんですね。凄いテーマパークですよね。あ、コナン君達いましたよ! 急ぎましょう!」
「そうだね・・・・危ない、蘭ちゃん!」
「・・・・え?」
コナン達はアトラクションの川の近くの岩場にいるのが見えたので、そこに向かってると、銃声がまた聞こえたので、前を走っていた蘭ちゃんを引っ張り、近くの岩場の裏にすぐに隠れた。くそっ、ボートで渡ってきて追いついたのか!
「まだ、話の途中だったな? 君達に硝煙反応のトリックを解かれたら困るんだよ。私も佐藤刑事や白銀君を撃った容疑者の一人になってしまうからね。推理が合ってるかどうか聞かせてもらおうか? ねえ、白銀君? コナン君の推理も君が裏で糸を引いていたんだろう?」
やれやれ名指しされちまったか。こりゃあ、俺が推理披露しないといけないパターン? コナンにバトンタッチしたいんだけど、そうはいかないか・・・。俺は三人に大丈夫だと合図を送り、話始めた。
「もし蘭ちゃんや俺の目撃証言があっても硝煙反応が出なければとぼけれるって訳か?」
「そういうことだ。蘭君や君に見られたのは一瞬だったからね。だが、危険な芽は摘んでおこうって訳さ。さあ、聞かせてもらおうか? 君のお得意の推理って奴を」
俺はコナン達に近くの川に飛び込めるように準備をしておくように、犯人からは見えないように合図を送り、推理ショーを始めた。コナンと千速さんは分かってくれるだろうが、蘭ちゃんは・・・俺が引っ張っていけば良いか。
「得意ってほどでもないんだけどな。まあ良いでしょう。まず貴方は俺が女子トイレに来るように仕向ける為に、ホテルの十五階を停電させる前に偽の爆弾を仕掛けた。そしてその後、俺達がトイレに行くタイミングを見て、配電室に仕掛けておいた爆弾を爆発させ十五階を停電させた後、手術用の手袋をはめて、傘立てにあらかじめ用意しておいたビニール傘を持ち女子トイレに駆け込んだ。
その傘の先端に前もって穴を空けておき、そこから銃を突き出して撃ったってとこだろうよ。こうすることによりビニール傘が火薬の粉と煙から貴方を護ってくれる訳だ。だから警察が調べても硝煙反応が出なかった。手袋はおそらく犯行後に男子トイレから流して捨てたって所でしょうかね」
「正解だよ、白銀君。やはり君達には死んでもらうしかないようだ」
「白銀さん?」
俺は蘭ちゃんを安心させるように手を握りながら言った。
「大丈夫。俺達を狙うのは勝手ですが、それなら急いだ方が良いと思いますよ? 警察が貴方を逮捕しにここに向かってるでしょうから」
「・・・何だって? 今上着の内ポケットに手を入れて何をした!?」
「俺が何もせずにここに来たと思ってるんですか? ビニール手袋はウチの所員に頼んで見つけてもらい警察に鑑定してもらいました。貴方の指紋が中から採取されたそうですよ?
それにビニール傘の購入した場所も調べあげて貴方が買ったと証言ももらいました。それでその傘も警察が鑑定済みです。
さあ、ここまで言えば分かりますね? それとさっきの俺の推理と貴方の証言ですが、俺の携帯を通話モードにして小五郎さんと繋げていたんで、小五郎さんは目暮警部達とこちらに向かってるんで、全部聞かれたでしょうね。さあ、どうします?」
俺が不敵に笑いながら犯人を追い詰めると、コナンと千速さんがドン引きしていた。そこまで引かれるようなことしてなくない!?
蘭ちゃんは何か知らないけど、目がキラキラしてるし蘭ちゃんみたいな反応も困るんだけど・・・
「貴様ぁぁぁ! 貴様だけは絶対殺す!」
「コナン、千速さん、今だ! 蘭ちゃん、飛ぶよ!」
「了解した! 行くぞ、少年!」
「うん、分かってるよ!」
「は、はい!」
そう言って、俺達は走り出し、アトラクションのボートが来たタイミングでそのボートへと飛び込んだ。千速さんとコナンは川に入り潜ったな。後は俺達だけか!
「蘭ちゃん! 息をめいいっぱい吸って!」
「は、はい! すうー」
俺は蘭ちゃんを抱え川へと潜りボートの下へと隠れた。よし、これなら銃弾も躱せるな。犯人からの死角へと入り銃弾が止んだ。
ここなら大丈夫だな。俺は千速さんに合図を送り、蘭ちゃんと一緒に水面から顔を出した。いてて、水に潜るとやっぱり傷に染みるなぁ・・・
「ぷはっ! いつつ、みんな大丈夫?」
「ぷはっ! 私も大丈夫です」
「ぷはっ! まったく次から次へと無茶をするな、白銀は。私は大丈夫だ。少年大丈夫か?」
「ぷはっ! うん、大丈夫だよ! それにしても白銀さん、さっき言ってたのはホントのことなの?」
「まあな。俺がこうまでしてここに来てるんだ。犯人とケリ付ける為に、完全に逃げ場を無くしておかないと分かんないからな。逆上して蘭ちゃんや千速さんより俺にヘイトを向けるのも計算通りだったしな。九時過ぎぐらいには小五郎さん達や警察もここに来るだろうよ。
あと俺がトロピカルランドにいるって情報も七槻ちゃん達に頼んで八時過ぎたら、美和子や他の事務所員や会社員達に流すようにしてるからすげえ数の警察や人が俺を探しにここに集まってくるようにも仕向けたからな。犯人の逃げ場はもうねえよ。俺の逃げ場も既に無いんだが・・・
これ終わったら俺生きてられるかなぁ・・・・」
「あはは・・・そこまでしてたんだね。白銀さんの件は自業自得じゃない? 怪我の具合も悪化してるでしょ? 白銀さんの動きのキレ具合が悪くなっていってるし。その状態でも常人離れした動きしてるから怖いんだけど」
「少年の言う通りだな。ここまで無茶して心配させてるからな。さっき水中にもぐった時痛そうな顔をしてたな? 既に傷が開いているだろう? おそらくパレードの時に私を庇った時も銃弾が当たったんじゃないのか?」
「そんな!? 大丈夫なんですか、白銀さん!? 早く治療してもらわないと! すみません、私のせいで・・・」
「うぐっ、やっぱり千速さんとコナンにはバレてたのね。上手く誤魔化してたんだけどな。蘭ちゃんのせいじゃないって言ったでしょ? これは俺の自業自得なの」
「あのう、どうして白銀さんはここまで私のことを護ってくれるんですか?」
「それは・・・蘭ちゃんと約束したからね。何があっても絶対に護るってね。それに、かわいい妹を護るのは兄として当然だからね♪」
「そ、そうですか・・・。あの顔で急にそんなこと言われたら恥ずかしいです」
ありゃ? 蘭ちゃん安心させるように真剣に言ったんだけど、すごく顔が真っ赤になってない? 後半ボソボソ喋っていて聞こえなかったし。え、もしかして怒らせた!?
って痛いよ、千速さん!? どうして抓ってるんでしょうか!? そこ撃たれたとこの近くなんですけど!
「こほん! 犯人にまだ追われているというのに随分と余裕だな、白銀? それと、少年の前でイチャイチャするのは辞めてもらいたいんだが? やっぱり傷が開いてるじゃないか。まったく、君は本当に危ういな。陣平以上に心配で目が離せんぞ」
千速さんがニコニコ笑顔でそう言ってきたんだけど、すごく怖いんですけど!? やべえ、クリスや美和子達がマジ切れしたパターンに似てやがる!
「なあ、コナン? めっちゃ千速さん怒ってない? なんで?」
「あはは、ボクしーらない」
「全く君という奴は。こんなんだと美和子も苦労するな。まあ良い。それより科学と宇宙の島に着いたら私も君のサポートに付く。走るのもしんどくなってきてるだろう? 蘭ちゃんも一緒に白銀の補助手伝ってくれるか? 私一人だと厳しいしな。
少年は私達を先導してくれ。あと犯人に気づいたらすぐに教えてくれ」
「は、はい! もちろんです!」
「うん、分かったよ!」
「そうですね。正直限界が近いですね。噴水広場まではもつかどうかギリギリです。すみません、千速さん、蘭ちゃん。助かるよ。噴水広場まで行けば俺達の勝ちだ。そこでこの事件のケリを付ける」
そうして俺達は科学と宇宙の島の噴水広場へと向かうのだった。
次回で瞳の中の暗殺者編は終わりです。
申し訳ありませんが、仕事等で忙しくなってきたので更新ペース落ちますm(__)m