全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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今回で瞳の中の暗殺者編は終わりです。次回からは新章に入ります!
<偵光side>
俺達は何とか科学と宇宙の島へたどり着き噴水広場へと向かっていた。観覧車が見えて時計を確認してみた。
コナンが言っていた九時まではもう少しか。九時になると噴水広場は特殊な仕掛けが作動するようになってるらしい。
その仕掛けを使えば、上手く犯人をやり過ごせることができるかもしれないそうだ。俺の方は犯人の銃を狙撃してくれって頼んでるんだが、そこは松田さんならそんな仕掛けが発動しても上手くやってくれるだろう。
山川さんやクリス、イレイナさんや透が米花町にいたなら、あの人らに犯人制圧頼んだんだけど、出張中でいないし無い物ねだりしても仕方ないよな。
いたたた。蘭ちゃんと千速さんに支えられているがマジでしんどくなってきたな。こりゃあ早く先生のとこ行かないと、マジで怒られるし、俺のせいで逃げるスピードがだいぶ遅れてしまった。やべえな、このままだと噴水広場に着くまでに追いつかれるか?
「見えたよ! あそこの階段を下りれば噴水広場だよ、三人共! 白銀さんは大丈夫!?」
「大丈夫だ! こっちの方は気にすんな! すぐ追いつく!」
コナンにそう言って返答すると、蘭ちゃんがハンカチで俺の顔の汗を拭いてくれた。
「大丈夫ですか? すごい汗ですよ?」
「そうだな。それに体温も高くなってきているぞ。熱も上がって来てるかもしれないな。くそっ、早く病院に連れて行きたいのだが・・・
「ありがとう、蘭ちゃん。千速さんもごめんね、重たいでしょう?」
「これぐらい大丈夫だから気にするな。肩を貸してるだけだしな。白銀はふらふらするとかは無いか?」
「傷が痛むぐらいで後は大丈夫。それより、早く階段を降りよう。噴水広場はもう目の前だ。蘭ちゃんもごめんね、そのハンカチ洗って今度返すから」
「いえ、気にしないでください。ハンカチは大丈夫です。白銀さんの体調の方が心配なんですから、私のことより自分のことを気にかけてください。階段は危ないので気をつけて降りましょう」
二人に支えられながら、階段を降り噴水広場の中心に向かっているとコナンが俺達の背後を見て何かに気づき叫んだ。
「危ない!」
「「きゃあ!!」」
「ごふっ・・・」
俺はとっさにコナンの方に千速さんと蘭ちゃんを突き飛ばし、3人を庇うようにして位置を移動した。その直後にわき腹に痛みが走った。
やべえ、完全に当たったな。3人には怪我は無いみたいで良かった。
「白銀さん大丈夫!? 血が!?」
「掠っただけだから大丈夫だ・・・ごふっ」
「何を言っている!? 私達を庇って銃弾が当たってるじゃないか! わき腹から出血もしてるし、口からも....,早く処置しなければ・・・」
「白銀さん、口から血が!? 大丈夫ですか!?」
「あはは、心配しなくても大丈夫。このぐらいならまだ大丈夫だから。みんなに怪我が無くて良かったよ・・・」
「ここで終わりにしようじゃないか、白銀君。君達にはもう逃げ場がない」
「くそっ、九時まではもう少しあるのに・・・。良いのか? ここで白銀さん達を殺すと友成真さんの無実が証明されちまうんじゃねえのか?」
「そうなんだよ。友成は逮捕前に消すつもりだったが、仕方がない。さて、ここはやはりレディーファーストかな?」
そう言って犯人は蘭ちゃんと千速さんに銃を向けたので、俺は二人を背に庇うようにして犯人と対峙した。九時まではもう少しか。時間を稼ぐとしますかね。
「こういう時だけ女性優先にするんじゃねえよ。アンタが一番消したいのは俺だろう? やるなら俺からにしろ」
「白銀、何を言ってるんだ!?」
「白銀さん、辞めてください!」
「おやおや、カッコいいね。さすが色男は違うね。そんなにお望みなら君からにしてあげよう。僕の計画を台無しにしてくれたからね。残念だったね、白銀君、君の負けだ」
「はっはっはっ!」
「何がおかしい?」
「俺の負けって面白いことをアンタが言うからだよ。ここに来た時点でアンタの負けだよ。10、9、8、7、6、5、4・・・」
「ふっ、何かのおまじないかい? それにそんな負け惜しみを言ってもね」
「「「3、2、1・・・」」」
蘭ちゃんと千速さんも俺の掛け声と会わせてカウントが0になった瞬間、この広場に水が湧きだした。
こちらからは犯人の銃を持っている手だけが見える状態になり、蘭ちゃんはそれを見て驚いていた。
この噴水の演出が終わったら勝負だな。俺は噴水が終わってすぐに動ける体制になり待機していた。
ちっ、銃弾受けすぎて痛みは酷いし、意識も朦朧としてきやがった?満足に動けるか微妙なとこだが気張ってやるしかないな。
「・・・あ!?」
「少年はこれが狙いだったのか!?」
「うん、そうだよ。危ないから僕から離れて。白銀さんも休んでて!蘭姉ちゃん、コーラの缶借りるよ」
「待てコナン。俺がヘマしたらそいつを蹴って犯人にぶつけろ。この噴水が終わったら松田さんが仕掛けてくれるはずだから、それと同時に犯人を制圧する。悪いが千速さんと蘭ちゃんのこと頼むぞ。二人とも文句は後で聞くから、今は俺を信じてくれ」
「・・・・うん、分かったよ」
「分かったよ・・・なんて言うと思ったか! お前と同時に私も動くぞ、良いな? 守られてばかりは嫌なんでな。少年、蘭ちゃんのこと頼むぞ」
「千速さんにも危ないことして欲しくないんですけど、俺が言えた義理ではないか。蘭ちゃんもう少しで怖いの無くなるから我慢しててね」
「・・・はい」
「噴水が止まれば終わりだ。もうあきらめるんだな!」
犯人がそういうと、噴水は徐々に収まってきた。声からしてこっちの方角だな。噴水がだんだんと弱まり、お互いの顔が見えるようになってきた。
「死ねえええええ! がはっ! 何だ!?」
犯人は銃をこちらに向けて構えていたが、銃が何かに当たり彼の手から離れた。ナイス、松田さん! 絶妙なタイミングでドンピシャだよ! 俺はそのチャンスを逃さなかった。
「だから言ったろ? こっちの勝ちだってな!」
「散々やられた礼は返させてもらうぞ!」
「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ぐはああああああ!」
俺と千速さんは、犯人の懐に飛び込み鳩尾にキツイ一発をお見舞いし、犯人は膝をつき、コナンが蹴った空き缶を顔に受けて倒れこんだ。
ふう、どうやらこれで一件落着かな。コナンのやろう、動くなって言っておいたのにしょうがねぇな。流石にすぐに起き上がってくることは無いだろう。
「白銀さん、萩原刑事、すごいね、二人とも!」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「蘭ちゃん・・・?」
「蘭ちゃん、記憶が・・・」
背後で物音がしたので、俺はすぐに振り向いたが首を掴まれ地面に抑え付けられた。しまった! まだ、犯人のやろう意識があったのか!?
くそっ、安心してたのと傷のせいで身体がまともに動かせねえ。犯人はサバイバルナイフを出し俺を刺し殺そうとしていた。
「貴様だけは片付けてやる!」
「くそっ、ぬかった・・・」
「白銀!?」
「白銀さん!?」
犯人は二人が動くよりも早く俺にナイフを振り下ろしてきた。その瞬間、キンと音がなりナイフの刃が折れていた。え? 今蘭ちゃん、ナイフの刃蹴って折ったよね・・・? 嘘でしょ!?
犯人も真っ青になって嘘って言ってやがるし、そりゃあそうなるよね。俺もたぶん同じ顔してる気がする。
「何もかも思いだしたわ! 貴方がお兄ちゃんや佐藤刑事を撃ったことも。私が空手の都大会で優勝したこともね!」
「空手・・・都大会・・・優勝!?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! せりゃあ!」
蘭ちゃんは得意の空手で犯人をフルボッコにして、犯人は完全に気を失っていた。うわあ、蘭ちゃんを怒らせるのだけは絶対にやめよう。俺もああなりかねん。って、やべえ、流石に限界が・・・
俺の意識はそこで途切れるのだった。
<偵光side out>
<ベルモットside>
私は偵光が事件に巻き込まれたと聞いて仕事を急いで終わらせて、彼の入院している病院へと足を運んでいた。
昨日、意識は戻って元気そうにしていると美和子達か聞いたから安心なのだけれども、あの子は、また病院から抜け出してさらに大けがして戻ってきたみたいね。どうしていつも同じことを繰り返すのかしら?
今回はAnjelや美和子が襲われたから仕方ないんだろうけど、それにしても自分が無茶して良いってことにはならないわよ! 心配するこちらの身にもなりなさいよね! 先生にもお礼をしないといけないわね。
私と彼が出会った時に診てもらった以来の付き合いだから、偵光が抜けだすのを分かってて、今回は色々としてくれたみたいだしね。
ここが偵光の病室ね。私はノックをして、どうぞという声を聞いて病室へと入った。そこには、大けがをしていたとは思えないぐらいに元気な姿の偵光がベッドでこちらを見ていた。
「今度はクリスかよ・・・って、急に抱き着くな・・・いたたたた! まだ、怪我が完治した訳じゃないんですけど!?」
「私を心配させた罰だと思いなさい! まったくどうして貴方は昔からそうなのかしら? 私にいつも心配ばかりかけさせて・・・
怪我の状態はどうなの?」
「銃弾受けすぎて怪我が完治するまでは安静にだとよ。流石に無茶しすぎたわ。怪我の治りは早いだろうから、先生も心配はないだろうだってさ。
入院生活ってマジで暇なんだよなー。ってか、山川さんや透、幸ちゃん達はどうしたんだ? お前と一緒だったはずだろう?」
「私だけ急いで帰ってきたのよ。他の出張組のメンバーも急いでこちらに帰ってきてるそうよ。こってり絞られなさい♪
そういえば、anjelは大丈夫なの? 記憶喪失になったって美和子から聞いたのだけど」
「記憶もちゃんと戻ったから心配するな。経過観察と異常がないかで、まだ数日はこの病院に入院するそうだけど、それが終わったら普通の日常に戻れるだろうよ。
蘭ちゃんや美和子、千速さんが大事にならなくて良かったよ。俺が身体張った甲斐があったよ。大怪我して良い理由にはならないし、お前やみんなには心配かけたな。悪かったよ」
彼はそう言い、私の頭を撫でながら言った。本当にこの子は、こちらの感情を察知するのが早いんだから・・・・
「まったく、もう。貴方がちゃんとこうして元気になってくれるんだから良いわよ。死なないでっていう約束はちゃんと守ってくれてるし、私達が無茶しないでって言っても誰かを助ける為なら無茶するのは変わらないし、他の人達からも怒られるだろうから、私からはそこまで言うことは無いわよ」
「その約束だけは、絶対守るって決めてるからな。死ぬつもりはさらさらねぇよ。だいたい俺が探偵事務所は会社立ち上げて頑張ってるのは、死なないようにする為だからな。
はぁー、みんなから怒られるのはメンタル的にキツイからな。なあ、クリス、助けてくれない?」
「自業自得よ♪ あ、そうだ。幸から伝言があったのよ。仕事の依頼が一件と、探偵事務所に新しい面接希望者が1人いるらしいのよ。それをどうするか伝えて欲しいそうよ」
「仕事の依頼に面接希望者? 内容を教えてもらえるか?」
「仕事の依頼については、麻生圭二って人物から連絡があって依頼料とこの手紙が来ていたそうよ。読んでもらえるかしら?」
「えーと、なになに。『満月の夜 月影島で再び影が消え始める 調査されたし』って何だ、この意味深な文面は? 満月の夜って言われても、いつのこと指すんだ?
うーん、分からん。山川さん達に頼んで月影島に行ってもらうか?」
「それはダメね。貴方ご指名の依頼らしくて、幸が連絡したら貴方が退院して動けるようになってからで良いそうよ。そんなおかしな依頼だったから、偵光に確認してくださいって頼まれたのよ。どうするの?」
「どうするも何も、こんな依頼出されたら気になって仕方ねぇよ。幸ちゃんにはこの依頼受けるって連絡しておいてくれ。で、面接希望者はどんな人なんだ?」
「分かったわ。はい、面接希望者の履歴書よ。名前はエレニカ・ラブレンチエワよ。29歳のロシア人女性で、白銀探偵事務所で働きたいと思ってわざわざ日本に来たそうよ。ロシアでは捜査官で色々なスキルも持っているそうよ。
白銀探偵事務所で働きたいって理由以外に怪しい所は無かったわ。経歴も真っ当だし、どうするかは貴方しだいね」
また、新しい女性が増えそうね。こちらの心労も気遣って欲しいわね。わざわざロシアから来るなんて何か理由がありそうだし、入ったら絶対に偵光の毒牙にかかっていきそうね。
まあ、今更ね。怪しい動きをしたら私達が対処すれば大丈夫でしょう。
「そう言いながら、そのジト目で見るのは辞めて欲しいんだが。
ふーん、ロシア人ね。ウチで働きたいって物好きだよな。優秀な人が入るには助かるし、クリスが調べても怪しい経歴が無いなら、入れても良いと思うぞ。ただでさえ人手不足だしな。
それに何か裏がありそうなら直接会って見極めるさ。山川さんにはエレニカさんの面接して、採用しておいてって連絡しておくよ」
「ホント貴方って昔からお気楽よね。そこが偵光の良い所なんだけど。小さい時から面倒見てるけど、貴方と過ごしてきた時間は退屈しないし、幸せでかけがえのない物よ、ふふふ♪」
私は偵光の無事を実感しながら、楽しい時間を過ごすのだった。
〈ベルモット side out〉
〈毛利 蘭 side〉
私は事件が終わって記憶も無事に取り戻し、病院で検査も受けて異常が無いということですぐに退院できた。日常生活を取り戻すことが出来たのは、萩原刑事達、コナン君、お父さん、お母さん、園子達の助けがあったからだ。中でもお兄ちゃんの功績が一番大きかった。
私や佐藤刑事が拳銃で撃たれるのを庇ってくれたし、私がトロピカルランドで犯人に狙われてる時も命懸けで守ってくれたんだよね。お兄ちゃんが居なかったら、私はこうして元気に出歩けていないだろう。
記憶が戻ったと同時に、お兄ちゃんへの気持ちを完全に自覚してしまった。お兄ちゃんが他の女性といるのを見ていてずっとモヤモヤしてたのは、ヤキモチを焼いていたと分かりスッキリした。
うー、あんな風にずっと助けられたりしたら、そうなっちゃうよ。ライバルはたくさんいるし、私なんか妹みたいしか思われてないんだろうな。って弱気になったらダメよ! 報われないとしても頑張るって決めたじゃない!
お兄ちゃんを好きな人達だって同じ気持ちで頑張ってるんだから、私も頑張らないと! それに、今日はお礼を言いにきたんだから!
私は意を決して、お兄ちゃんの名前が書かれている病室のドアをノックした。
「はーい、どうぞー」
「こんにちは、お兄ちゃん! 怪我の状態もだいぶ良くなったみたいだね!」
「蘭ちゃん? こんにちは。1ヶ月ぶりぐらいかな? そうだね。怪我もほとんど治って、そろそろ退院できそうだよ。蘭ちゃんも元気そうで良かったよ♪」
「お兄ちゃんのおかげだよ。私を助けてくれてありがとうございました!
これ、私が作ってきたお菓子だよ。良かったら食べて、感想教えてね♪お兄ちゃんの作ったお菓子に比べたら劣るかもしれないけど....」
「いえいえ、どういたしまして! 兄貴分としては、可愛い妹を守るのは当然だからね♪
ありがとう♪ 蘭ちゃんの手作りお菓子嬉しいよ♪ もらうね! うーん、美味しい! 蘭ちゃんお菓子作りだいぶ上達したね! いやー、お菓子とか当分食べれて無かったからね。怪我の状態が良くなるまで禁止されてたからね」
「もうお兄ちゃんたら。そんなにがっついて食べなくても良いのに。口元にクッキーが付いてるよ。子供みたいなんだから。これで取れたよ♪ お菓子作りが上達したのは、お兄ちゃんや夏美さんに習ってるからね♪
ねぇ、お兄ちゃん?」
「ありがとう、蘭ちゃん♪ ん、どうしたの?」
「これからも色々と甘えたりもしていい? 今回みたいにお兄ちゃんにたくさん迷惑かけたりしちゃうかもしれないけど......わっ!」
私が顔を伏せてそう言うと、頭をわしゃわしゃと撫でられそれに驚き顔を上げるとお兄ちゃんが満面の笑みをしていた。
あー、この顔見せられたらダメだなぁ。お兄ちゃんへの気持ちが溢れちゃうじゃない。
「こーら、蘭ちゃん! 子供が遠慮しなくて良いの! どんどん甘えなさい! 困ったこととかあったらいつでも相談しなさいなって....へ?」
子供扱いされるのはちょっと納得いかないから、お兄ちゃんを驚かせるつもりで、私はお兄ちゃんの頬へキスをした。絶対私の顔真っ赤になってるだろうな。
「ふふふ。これは今回私を命懸けで守ってくれたお礼だよ、お兄ちゃん♪ 私はいつまでも子供って訳じゃないんだよ? お兄ちゃんの驚いた顔っていう珍しいものも見れたから、今日は帰るね! また、連絡するね!」
私はお兄ちゃんの驚いた顔と行動できたことに満足し、笑顔で帰るのだった。
皆さんお久しぶりです!
コナンの映画見てきて熱が戻ったので更新再開していきます!
蘭もようやくヒロインの仲間入りです。
ゆっくり目のペースで更新していきますので、この作品を今後もよろしくお願いしますm(__)m