全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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〈偵光side〉
俺達は旅館に荷物を置き夕食を食べた後、俺とエレニカさん、キャメルさんと水無さんのペアに別れ、追加調査を行っていた。
俺とエレニカさんは前村長の法事が終わるまで公民館の前で待っていると、声をかけられた。
「あっ!? 白銀さんだ!」
「なにぃ? 偵光君じゃないか! どうしてここに?」
「え? ホントだ! お兄ちゃんも月影島に来てたんだね!」
「こんばんは、小五郎さん、蘭ちゃん、コナン君。探偵事務所に依頼があって仕事で来たんですよ。小五郎さん達はどうしてここに?」
「俺達も仕事の依頼で来たんだよ。ただその依頼に関して行き詰まっていてなぁ」
「ねぇ、おじさん! 白銀さんに相談してみたらどうかな?」
「そうだよ、お父さん! お兄ちゃんに聞いてみたら何か分かるかもしれないよ?
それと、お兄ちゃんに一つ聞きたいんだけど、その綺麗な人は誰なの?」
「おい、蘭! いくら気になるからって聞き方があるだろうが!」
「そういえば紹介がまだだったね。こちらは、エレニカ・ラブレンチエワさんで新しくウチの事務所に入った人だよ」
「初めまして。エレニカ・ラブレンチエワよ。白銀探偵事務所で働きたくて、ロシアから日本に来たのよ。よろしくね」
「ああ、よろしく。俺は毛利小五郎だ。偵光君は義息子みたいに思っていて仲良くさせてもらってるよ。
それにしても、またなのか、偵光君?」
「僕は江戸川コナンだよ! よろしくね、エレニカさん!」
「初めまして! 私は毛利蘭です! お兄ちゃんとは仲良くさせてもらってます! お兄ちゃんの事務所ってホント綺麗な人ばかり入るよね」
あれ? 何か蘭ちゃん達から視線が凄く冷たいんですけど!
絶対何か勘違いされてるよね!?
「ちょっと小五郎さん、またってどういうことですかね!? 絶対蘭ちゃん達も勘違いしてるよね? 勘違いされる原因が俺にあるってことなんだろうけど、エレニカさんはそんなんじゃないからね?」
「ふーん。でも、お兄ちゃんとエレニカさんの2人きりで月影島に来たんでしょう?」
「キャメルさんと水無さんも一緒に来てるんだよ。それにエレニカさんは......」
「そうね。心配しなくても大丈夫よ。私には旦那と子供がいたからね。白銀を好きになるどうのこうのっては無いわよ。安心したかしら、ラン?
それにしてもシロガネは、人気者なのね、ふふふ」
エレニカさんは一瞬だけ、悲しそうな顔をして言った。
やっぱり、旦那と子供関係で、何かあったっぽいな。うーん、むやみに聞かれたくないだろうし、エレニカさんがちゃんと話したくなった時に聞くとしますかね。コナンや蘭ちゃん達が突っ込む前に話題を変えるとしますかね。
「旦那と子供がいた?」
「人妻なら偵光君が手を出す心配もないな。ってどうした蘭?」
「いや、エレニカさんの言い方が気になっちゃって....」
「そう言えば、小五郎さん達はどうしてここに? 旅行に来たって感じでは無いですね。もしかしてなんですけど、麻生圭二って人から依頼でもありましたか?」
「どうしてそれを!?」
「もしかして白銀さんもおじさんと同じ人から依頼があったの?」
「そうなんだよ。それでここに来てみたらその人がもう亡くなってるって聞いて色々と調べてた訳なんだよ・・・ってこの音は!? まさか!?」
「月光・・・? しまった!」
「ちょっとどうしたのよ、シロガネ!?」
「偵光君どうしたんだ!?」
「お兄ちゃん、どうしたの!? コナン君も!」
みんなで話してると、公民館内にピアノソナタ『月光』の音が流れ始めた。俺は、法事に参加していた人達を掻き分けながら、ピアノがある部屋へと向かいドアを開いた。そこには、水浸しになり座って、ピアノの鍵盤の上に頭を置いていた資産家の川島さんがいた。すぐにかけより、脈を調べたが既に息を引きとっていた。死体の状況を確認だけはしておくか。手袋はバックの中にあったな。これで良しと。エレーナさんから検死の技術は叩きこまれたのが、ありがたいよ。硬直具合から、30分〜1時間程度ってとこか。周辺の床と死体が濡れているし、背中に泥や砂が付いてるってことは、窒息による溺死かな。
死体の状況を調べてると、コナンが部屋に入ってきた。
「川島さん!?」
「ダメだ、コナン。もう亡くなってる」
「そんな!? って白銀さん、何してるの?」
「ちょっと状況を調べてるんだよ。この水は・・・やっぱり海水か。外な浜には川島さんの上着が流れてるな」
コナンの相手をしながら現場を調べていると、小五郎さん達も部屋に入ってきた。
「シロガネ急にどうしたの!? これは!?」
「偵光君、これはいったい!?」
「お兄ちゃんもコナン君も急に走り出すからびっくりするじゃない」
「エレニカさんは、キャメルさんと水無さんを呼んで、もらえる? それとキャメルさんに警視庁に連絡してもらえるよう頼んでもらえる? この島一応東京都に入るから、管轄は本庁に入るしね。蘭ちゃんは駐在さんと成実先生を呼んできてもらえるかな? 小五郎さんは、現場保存と状況を調べる為に協力してもらえますか?」
「ええ、分かったわ!」
「分かったよ、お兄ちゃん!」
「もちろんだ、偵光君!」
俺はみんなに指示を出し、まだ事件は続くだろうと思いながら行動するのだった。
〈偵光side out〉
〈水無怜奈side〉
私達は昨日に起こった殺人事件についての事情聴取を終えて、目暮警部達が法事に参加していたメンバー全員の事情聴取を終えるまで、話しながら待っていた。
「それにしても白銀君って事件に好かれてるわよね。外に出る度に絶対巻き込まれるわよね」
「ははは。自分でもどうしてなんだろう?って思うよ。ちくしょう、事件に巻き込まれたくないのになー」
「所長がそう言っても、説得力が無いですよ。事務所や会社の人達に連絡したら所長が無茶しないように身体張ってでも止めてくれ!って言われましたよ。皆さん凄く心配されてましたよ」
「大丈夫だよ、キャメルさん。今回は無茶しても絶対に怪我しないようにある秘密道具を持ってきたからね! まあ、その秘密道具を使う機会が無い方が良いんだけど」
「それを持って来てたから、あれだけの大荷物だった訳ね。それより、シロガネとキャメルは大丈夫なの? 事件現場の保存で徹夜して全然寝てないわよね? なんなら私とレナで話を聞いておくから、貴方達は宿に戻って休んできたら?」
「エレニカさんの言うとおりね。2人とも徹夜が平気だからって言っても無理しちゃダメよ? やっぱり睡眠はちゃんと取らないと身体にも良くないわよ。ここは、昨日しっかり休ませてもらった私達に任せなさい」
「そうだね。2人ともそう言ってるし、キャメルさん、俺達は宿で少し休んでこよう。数時間寝たら戻ってくるよ。緊急の用件があったら、電話して。休んでても出れるようにはしておくから」
「分かりました、所長。水無さん、エレニカさん、すみませんがよろしくお願いします」
そう言って2人は、宿に戻っていった。
「ねぇ、レナ。シロガネ達は素直に休んでくれるのかしら? 彼が言っていたように、まだ事件は続くのかしら?」
「私達に任せて帰ったってことは、ちゃんと休むつもりでしょうね。それに彼って前に何日も徹夜して、みんなからこってり絞られたから心配しなくても仮眠ぐらいはちゃんと取るわよ。
それで、事件についてだけど彼がそう言ったなら間違いなく続くわね」
彼の能力はズバ抜けて高く、事件や身内が関わった時には特に力が発揮されることは分かっている。その能力が見込まれて、組織がどうにかして彼を引きこもうとしてるみたいだけど失敗に終わっている。ベルモット、バーボン、キュラソー、私が彼の事務所に潜入してるが組織に引き込むつもりなどさらさら無いメンバーばかりだ。ベルモット、バーボンに関しては、逆に彼を組織に関わらせないようにしてるしね。それに彼の場合、私達が組織の人間であることを分かった上で、身内に受け入れてるような気がするのよね。ホント彼って何者なのかしら? 組織を裏切りクーデターを起こしたとされるクマの着ぐるみの中身が彼だったなら、全然驚きはしないんだけどね。有力候補が彼か山川さんなんだけど、流石にこればかりは、CIAの伝手を使っても分からないわね。お父さんを助けてくれたってのも分かったし、お礼が言いたいんだけど・・・・
「ちょっと聞いてるの、レナ?」
「ごめんなさい、事件について考え事してたわ」
「まったく。事情聴取もあと数人になったみたいよ。それが終わったら、警部さんに話を聞いて私達も宿に戻りましょう」
「ええ、そうね・・・ってこの曲は!? 確か上の階に放送室があったわよね!? どうやら白銀君の予想が悪い方向に当たったみたいね!」
「この曲はまさか!? ちょっと、レナ! 待ちなさい! 私も行くわ!」
月光に第二楽章が建物内に鳴り響き、私とエレニカさんは階段を登り放送室に向かうと、腰を抜かした西本さんにコナン君がいた。放送室の中を見てみると、椅子に座り、背中をナイフで刺され息絶えていた黒岩村長の姿があるのだった。
あと1、2話ぐらいでピアノソナタ『月光』編は終わりです。その次は、天国へのカウントダウン編に入りたいと思いますのでよろしくお願いしますm(__)m