全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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〈エレニカside〉
私達は黒岩村長の死体が発見された後、事情聴取を受けて現場の状況をしっかりと聞いてシロガネ達にも相談してすぐに戻ってくることを警部さんに伝え、宿に戻ってきた。
「ふぁーあ。まさか俺達が宿に帰った後に黒岩村長が殺害されるとは流石に予測してなかったわ。それで2人とも、事件について詳細を聞かせてもらえるかな?」
「ええ、良いわよ。黒岩村長は事情聴取後に誰かから放送室に呼び出され、そこで背中をナイフで刺され殺害されたみたい。ナルミが検死した時は死後数分しか経っていなかったそうよ」
「検死官は、川島さんの変死体の司法解剖で本島に帰ったから誰も出来る人がいなかった訳ね。それにしても死後数分か・・・」
「現場には、犯人が書いたと思われる血で書かれた譜面があったわ。これが写真よ。この譜面なんだけど、コナン君が上に倒れたんだけど消えてなかったわ。白銀君、この譜面絶対おかしいわよね?」
「どういうこと、レナ? キャメルもシロガネも何かに気づいたみたいだけど・・・」
「エレニカさん、人間の血液って常温で15分から30分以上経たないと渇かないんだよ。コナンが倒れても消えなかったってことは、血液は既に渇いていた訳で、成実先生が検死した死亡推定時刻との誤差があるってことになるんだよ。血が渇いていたことから黒岩村長が死んでから15分から30分以上経ってることは間違いないよ。譜面については、黒い鍵盤がヒントになってるんだよ。鍵盤の左側からアルファベット順に当てはめていくと、『業火の怨念 ここに晴せり』ってなる訳。まあ、犯人が麻生圭二の呪いに見立てる為に書いたんだろうけど」
「所長、もしそうだとしたら月光が入っているカセットテープについてはどうするんですか? 確かテープの頭には5分30秒の空白があるんですよね? それだけだと時間の辻褄が合いませんよ?」
「それは、裏面から再生するリバース機能を使えば30分以上伸ばせるはずだから、いけるはずだよ」
「そう言えば、放送室に入った時に操作盤の赤いランプが光っていたわね。レナも見たわよね? 鑑識も写真撮ってたはずだから写っているはずよ」
「ええ、そうね。後で目暮警部に確認しておくわ。白銀の予測通りだとしたらやっぱり犯人は成実先生になるの? 死亡推定時刻も誤魔化していたし、色々と辻褄が合うのよね」
「そうだね。今回の犯人は成実先生で間違い無いと思うよ。ただ確実な証拠がまだ掴めてないってのが現状だね。それと、さっき怜子さんに電話して聞いたんだけど、月光は第3楽章まであるみたい。もう1人狙われる人物がいるはずだよって、蘭ちゃんから電話? ちょっと連絡してくるから、3人は待ってて」
そう言ってシロガネは、部屋の外に出ていった。シロガネの推理を目の当たりにして驚いてると、レナとキャメルが私の顔を見て笑っていた。
「随分と驚いているみたいね、エレニカさん。彼のあんな真面目モードを見るのは初めてだったかしら?」
「所長は事件が絡んだ時は驚くぐらい行動が早いですからね。身内に危険が迫った時なんかはあれ以上に、行動力を発揮しますからね。驚いても無理ないでしょう」
「ええ、そうね。シロガネってあそこまで人が変わるから驚いたわ。普段の彼からは想像できないわね。これから見る回数が増えれば私も貴方達みたいに自然と慣れてくるんでしょうけど。それで、話を戻すんだけどシロガネは3人目の被害者も出るはずだって言ってたわよね? キャメルとレナは誰が狙われると思うの?」
「そうですね。麻生圭二と関わりがあった人物で絞っていくと1人しかいませんね」
「私もキャメルさんと同じ考えよ。麻生圭二というキーワードから考えれば1人しかいないわね。前村長、現村長、川島さん、西本さん、麻生さんが幼馴染だったらしくて、生き残ってるのは西本さん1人だけだから、次に狙われるとしたら間違いなく彼ね」
「そういう訳ね。あら? シロガネが険しい顔をしながら戻ってきたわね? 何かあったのかしら?」
「白銀君、蘭ちゃんからの電話は何だったの?」
「所長、どうしましたか?」
「蘭ちゃんから連絡があったんだけど、村沢さんが何者かに襲われて、西本さんが首を吊っていて遺体で発見されたらしい。村沢さんは怪我をして命に別状はないみたい。遺体の現場には月光の第三楽章が流れてたそうだよ。この予想だけは当たって欲しく無かったんだけどなー。さて、犯人については、小五郎さん達が突き止めるだろうから、水無さんとエレニカさんの2人は、この紙を小五郎さんに渡してもらえるかな? それで、そのまま事件解決するのにフォローしていて欲しいんだ。キャメルさんには頼みたいことがあるから、俺と行動してもらうよ。2人とも何かあったら、俺の携帯に連絡してね」
「ええ、分かったわ。ある程度は私達の判断で行動しても良いのよね?」
「うん、任せるよ。エレニカさんもわからなければ、水無さんの指示に従ってね」
「ええ。シロガネ達も気をつけてね。レナ、行きましょう」
私とレナはシロガネの指示通りに行動を開始するのだった。
〈エレニカside out〉
〈キャメルside〉
私は所長に頼み事があると言われ、待機していたら所長は大きなバッグからクマの着ぐるみと犬の着ぐるみを取りだしていた。そして、彼はクマの着ぐるみを身につけ始めました。
あのクマの着ぐるみはまさか!? 私が所属している組織が手に入れていたある情報の着ぐるみとウリ二つなんですが!? うっ、私の予想通りだとしたら胃が痛くなってくるのですが・・・
「FBIに所属してるキャメルさんなら、このクマちゃんスーツ見たことあるよね?」
「なっ!? どうしてそれを!?」
「ふっ、ふっ、ふっ。伊達に探偵事務所の所長してないからね! キャメルさんにはこっちの犬ちゃんスーツを着てもらうよ。爆弾が爆発しようが、銃で撃たれようが火事の中突っ込もうが絶対ダメージを受けない特殊性だから心配いらないからね!」
「理由になってませんし、どうしてそんなドヤ顔なんですか!? そのクマのスーツの中の人ってもしかして・・・」
「俺だよ。黒の組織が血眼になって探しているクマの正体は俺でした! ちなみにこのことはFBIには漏らさないでね? キャメルさんを信用してるから正体ばらしたんだよ。まあ、FBIとかにバレて何かされたとしても容赦なく叩き潰すから全然良いんだけどね」
今、さらりとFBIを叩き潰すって言いましたか!? 黒の組織と平然とやり合い、さまざまなコネがあるこの人なら先ほどの言葉が真実味を帯びてますし、こんな爆弾情報を抱えた私はどうしたら良いんでしょうか?
胃が痛くなってきました・・・・
「あ、ちなみにこの後、水無さんにも正体バラすことになるだろうからよろしくね!」
「ちょっ!? その意味分かってるんですか、所長!?」
「うん、分かってるよ。キールとキュラソーはこちら側に完全に取り込むつもりだからね。それに、キールはキュラソーと違って、CIAから送り込まれたスパイだよ? だから大丈夫!」
「CIAってどうして、私達でも知らない情報を掴んでるんですか、貴方は!? それにキュラソーも引き込むって何がしたいんですか!? その感じですとベルモットとバーボンのことも知ってそうですね」
「まぁまぁ、落ちついて、キャメルさん。クマちゃんスーツのデビュー戦で知っちゃったんだよね。ベルモットとバーボンについてはもちろん知ってるよ。昔からの付き合いだし、アイツらが隠しごとしてたらすぐ分かるしね。色々言いたいこともあるだろうけど、それについてはこの後起こることが終わって、水無さんも含めて3人で話そうよ。2人にはちゃんと説明するから」
「わかりました。私の正体も分かった上で黙っててくれたみたいですね。所長の正体については上司に伝えないようにします。貴方には恩が色々とありますからね。それで、所長の予想ではこのスーツを使用しなければまずいことが起こるんですよね?」
「そうだね。俺の予想では、おそらく犯行をあばかれた犯人は追い詰められ、麻生圭二が寄贈したピアノがある公民館で自殺しようとするはずだ。彼のピアノと共にね」
「ピアノと共にってことは、火でも付けて焼身自殺ですか? なるほど、火事の中突っ込んでも大丈夫なこのスーツの出番って訳ですか」
「正解だよ。ちゃんと二酸化炭素中毒にならず呼吸もできる優れものだからね。ただ建物が崩れて来た時は、抜け出すのが大変になるからそれまでにはどうにかしないといけないけどね。犯人をみすみす死なすことだけは、絶対にしちゃいけないからね。協力してくれるよね、キャメルさん?」
どうやら彼のスイッチが入ったみたいですね。本気の所長ほど頼りになる人はいませんね。
「...!? ええ、もちろんです!」
私はスーツを着用し、彼と共に行動を開始するのだった。
次でピアノソナタ月光殺人事件編は終わりです。新章は天国へのカウントダウン編なので待っててください!