全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
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〈灰原美樹side〉
私は蘭ちゃん達と一緒に展望エレベーターに乗り、避難をしていた。志保達にはキュラソーが付いてるから、身の安全は大丈夫ね。志保に手を出させないように取引してるって偵光君が言ってたから、心配はいらないしね。
問題は私達の方ね。このツインタワービルの爆破にはジン達が関わってるはずだわ。原さんは組織の構成員だったが、裏切りハッキングしデータを盗もうとして消されたって、キュラソーとキールから聞いたって偵光君が言っていたわね。
コナン君と志保の10年後の写真を撮った時に配線抜いてエラー出したし、原さんからの線は無いわね。
ジン達が今日もツインタワービルに来ており、メインコンピュータを爆破するついでに何か別の目的を見つけたとしたら? その目的の為に電気室を爆破したとしたら・・・
「美樹さん、ちょっと良い?」
「どうしたのコナン君?」
「コンピュータ室を爆破した理由は分かったんだけど、電気室まで爆破した理由がどうしてなのか気になって。スプリンクラーを作動させないようにする為以外の理由もあると思うんだ。美樹さんは何か気づいたことある?」
「そうね。私もそれについて考えてたの。スプリンクラーで無いとすると、電力を落として避難場所を限定させたってとこかしら? 現に展望台エレベーターか階段しか避難経路は無くなった訳だし」
「避難場所を限定・・・まさか!? あれは、ジン!? 遠くのビルの屋上にいたよ!」
コナン君の言葉を聞き、狙いがウェーブをかけて志保に似ていた園子ちゃんだと理解できた。あの赤いのはレーザポインタじゃない! 園子ちゃんの頭を下げさせないと!
「園子ちゃん、パンツ見えてるわよ!」
「園子姉ちゃんパンツ丸見え!」
「ええっ!? なになに!? 何で止まるの?」
私とコナン君の声が被り、園子ちゃんが頭を下げた瞬間、銃弾が飛んできてエレベーターの非常停止ボタンを押して、エレベーターが止まってしまった。レーザポインタが消えたから、どうやら別人って気づいたみたいね。
一安心って言いたいところだけど、この状況は不味いわね。火と煙が近づいてきてるから早くエレベーターから脱出しないと!
「ダメだわ! 動かない!」
「コナン君! 私が肩車するから、天井の扉開けれる?」
「うん、開けれるよ!」
私はコナン君を肩車して、扉を開けてもらいコナン君を上げたあと天井の淵に捕まり、勢いで上に登った。偵光君の訓練受けてて正解だったわね。外扉はすぐ近くね。この位置で止まって助かったわ。扉を開けたいけど、私の力で開くかしら? ダメ元でやってみるしかないわね!
「うぐぐぐっ」
「コナン君、私も協力するわ! うぐぅぅぅ」
コナン君と協力して扉を開けようとしていたら、蘭ちゃんも手伝いに来てくれた。
「コナン君、任せて! 美樹さん、手伝います! ううっっっっ!」
「蘭ちゃん、美樹さん頑張って!」
「お願い、蘭!」
蘭ちゃんと協力して扉は少し開いたが人が通れるほどのスペースは開かなかった。まずいわ、どうにかして開けないと火でみんな死んじゃうわね。何か方法は無いの!?
「はぁっ、はぁっ。もう一回やってみます!」
「無理しちゃ、ダメよ、蘭ちゃん! 手から血が出てるじゃない!」
「血って、蘭大丈夫なの!?」
「でも、この扉を開かないとみんなが!」
「待って、2人共! 外から足音が聞こえるよ!」
「コナン君、ホントなの!?」
私も耳を澄ますと確かに足音が聞こえた。音が大きくなってきてるからこっちに近づいて来てるわね。いったい誰なの? 組織の人間だとしたらマズいことになるわね。もしそうだったら、私が身を挺してでも蘭ちゃん達には絶対に手出しさせないわ!
足音がだんだんと大きくなり、声が聞こえるようになってきた。私と蘭ちゃんはその声の主が分かり、安心してしまい座り込んでしまった。
「どうしたの2人共!?」
「ちょっと、蘭に美樹さん、大丈夫なの!?」
「助けが来たから、もう大丈夫よ。皆さん安心してください」
「大丈夫だよ、園子、コナン君。外の足音はお兄ちゃん達だから。声が聞こえたから間違いないよ」
「「え?」」
園子ちゃんにコナン君が惚けていると、扉の外から光が差し込み声が聞こえた。
「おい、大丈夫か!?」
「こっちはみんな無事よ、偵光君! 展望エレベーターが止まって、外に出て扉を開けようとしたんだけどそこまでしか開かなかったわ」
「なるほどね。エレベーター止まってたのが見えたから山川さんと抜け出して来て正解だったよ。扉を開ければ良いんだな?」
「ええ!」
「おい、偵光! 扉を開けるのに使えそうな硬くて長い物持ってきたぞ!」
「ありがとう、山川さん! 美樹ちゃん、危ないから下がってて! 山川さん、いくよ! せーの!」
偵光君と山川さんのおかげで扉が開き、私達はエレベーターから、なんとか脱出することができるのだった。
〈灰原美樹side out〉
〈偵光side〉
俺と山川さんは、展望台エレベーターが止まってるのを発見し、現場に向かい扉を開けてみんなを救出することが出来た。ふうっ、急いで降りてきて正解だったな。だいぶ飛ばしたから結構体力消費したけど。
「ありがとう、偵光君、山川さん。助かったわ」
「お兄ちゃん、来てくれてありがとう♪ 山川さんも助かりました」
「白銀さん、山川さんがいなかったら危なかったよ」
「そうね。蘭や美樹さんに2人が居なかったらどうなってたことやら」
「間に合って良かったよ、ねぇ山川さん?」
「ああ、そうだな。ただ、全力疾走でこの階まで降りてきたからだいぶしんどかったけどな」
「まあ、無人島サバイバルに比べれば全然マシだよ? って、ありゃ? 蘭ちゃん、ちょっと手見せて! やっぱり、怪我してるじゃないか」
「ちょっと、お兄ちゃん!? 大した怪我じゃないから大丈夫だよ!」
「こーら! 綺麗な手をしてるんだから傷が残ったら大変でしょ! って手当してる余裕はないから、脱出したらしてあげるね」
「う、うん。分かったよ。ありがとう♪」
俺は蘭ちゃんにそう言い山川さん達に指示を出した。
「山川さんと美樹ちゃんは、みんなを先導してもらえる? ここは連絡橋のある45階だから、橋を渡って隣のビルに行って下の階に降りれば外に逃げれるからね。俺は最後尾で走るからそれで良いかい? 蘭ちゃんは美樹ちゃんに付いていって」
「私はお兄ちゃんのことが心配だから、お兄ちゃんと一緒に行くよ! ダメって言われたとしても聞かないからね?」
「ああ、了解した。偵光、無茶だけはするなよ。蘭ちゃんも灰原さんと一緒に来て欲しいんだが、こっちが言っても意味無さそうだな。俺と灰原さんが先頭、偵光と蘭ちゃんが最後尾って形で良いか、みんな?」
「そうですね。山川さんの意見に賛成です。その体制で早く避難しましょう!」
「うん、分かったよ!」
みんなはそう言い、避難を開始した。
「やれやれ。危険かもしれないから蘭ちゃんには先に避難して欲しかったんだけど仕方ないか」
「お兄ちゃん、ありがとう♪ 早く行こう!」
「そうだね!」
俺と蘭ちゃんは最後尾でみんなと共にに避難する形で連絡橋まで来た。
「こっちだ、偵光、蘭ちゃん! 急ぐんだ!」
山川さんが向こう側に見えて急いで連絡橋を渡っていたら、上から爆発音が聞こえ、俺と蘭ちゃんの上に連絡橋が落ちてきた。
「おいおい嘘だろ!? コイツは笑えないぞ! 蘭ちゃん、文句は後で聞くからね!」
「危ない、偵光! 蘭ちゃん!」
「え? きゃあぁぁぁ?」
俺は蘭ちゃんを抱え、連絡橋が落ちて来るまでに滑り込む形で戻った。
山川さんもこちら側に来てて完全に美樹ちゃん達と分断されてしまった。
「っつ。おい、偵光、蘭ちゃん! 2人共無事か!?」
「いたたたた。蘭ちゃん、大丈夫? 山川さんも大丈夫そうだね」
「うん。お兄ちゃんこそ大丈夫?」
「怪我一つ無いよ。いやぁ、滑り込みセーフだったね、蘭ちゃん」
「そうだね。でも、どうして急に上から連絡橋が落ちてきたんだろう?」
「火災の影響の可能性が高そうだね。山川さん、他のみんなは?」
「そうだな。おそらく、建物が弱って来てたんだろう。灰原さんとコナンが先導して、みんな無事に避難したよ。後は俺達だけだったんだが、見事に分断されてマズい状況になってるな」
「ははは、だよね。うーん、やばいなー」
「え?」
「防火扉の奥は煙でいっぱいだし、あっちからは火が迫ってきてるね。山川さん、何か使えそうな道具持ってる?」
「瀬戸さんが使ってたロープ射出式の銃ぐらいしか無いぞ? これでロープを出して降りれるのは1人ってとこだな。蘭ちゃんを避難させて、俺達は何とか別の方法で脱出するしかないな」
「そんな・・・って、2人ともどうして呑気でいられるんですか!?」
「こういうピンチは慣れてるしね。それに俺達が不安がってたら蘭ちゃんも怖いでしょ?」
「こんな修羅場いつも潜りぬけて来たからな。どうやら呑気に話してる暇は無いみたいだな」
「そうだけど・・・。けほっ、けほっ」
「大丈夫かい、蘭ちゃん? 身体にも良くないし、早いこと脱出しよう、山川さん。確か、消火栓扉の中に・・・おっ、あったあった。これだけの長さのホースがあれば大丈夫だな。コイツをこの鉄骨に縛れば大丈夫だな。
これで良しと」
「なるほどな。ホースを使えば残り2人が脱出出来るな。ホースでの脱出は偵光、蘭ちゃんでいこう。その方が蘭ちゃんも安心だろうしな。俺がロープ射出式銃で脱出しよう・・・こっちもこれで準備完了だ。先に脱出してるから、2人ともすぐに来るんだぞ」
山川さんはそう言い、先に脱出していった。
「了解。蘭ちゃんの予想している通りだよ。今から一緒にバンジージャンプするよ。これで飛び降りて、下の階の窓を突き破るしか方法は無さそうだしね。怖いかい?」
「ううん、お兄ちゃんが一緒だから大丈夫だよ。それに、私が記憶を無くした時みたいに守ってくれるんでしょう?」
「当然だよ! 絶対に守るからね」
俺は蘭ちゃんにもホースを巻いて抱えた。
「わっ! お兄ちゃん、私重くない?」
「全然重くないよ。それじゃあ行くよ? しっかり捕まっててね!」
「うん! きゃあぁぁぁ!」
「マズい! ホースに火が! くそったれが! 蘭ちゃん急ぐよ!」
「う、うん!」
俺は急いで窓をなんとか割って室内に侵入した。侵入した時に蘭ちゃんにガラスの破片が当たらないように庇った。
うぐっ! 左腕にちょっと切っちまったな。そこまで深くは無いから、後で止血すれば大丈夫だな。それより、蘭ちゃんの安全を確かめないと!
「蘭ちゃん、怪我は無いかい?」
「うん、私は大丈夫だよ。ありがとう、お兄ちゃん!って怪我してるじゃない!?」
「あはは、掠り傷だから大丈夫だよ」
「血が出てるし、大丈夫じゃないでしょ!? 下に救急車も来てたから急いで降りるよ! 私が肩を貸すから捕まってて!」
「ありがとう、蘭ちゃん♪ 助かるよ」
俺は蘭ちゃんに肩を貸してもらいながら、下の階に降りビルから脱出して山川さん達と合流するのだった。