全力で死亡フラグを回避しようとしたら、事態は加速していく 作:クリス&シェリー全力投球
<偵光side>
「ああ、任せろ」
とドヤ顔で言ったが内心心臓バクバクいっています。ショッピングモールにベルモットと遊びに来てたんだが彼女からの猛攻が凄かったです。可愛すぎでしょう、あの人。デレたらあんなに破壊力があるとはお兄さん予想外すぎたよ。
ってか、原作仕事してなさすぎじゃないですかね?年数が経ってほとんど内容忘れてきてるけど。
「はい、もしもし。どうしたよ、社長?」
「お疲れ様です、萩原さん。今からすぐ動ける?」
「事務所で休憩してたから大丈夫だが、どうした? 何か事件でも起こったのか?」
「まだ何も伝えてないのに分かってくれて嬉しいよ、ぐすん。爆弾解体道具持って米花中央病院向かってもらえる?」
「おい、もしかしてまた爆弾か?」
「うん、おそらく四年前の事件と一緒の犯人だね。爆弾の構造も似ているし。今回はグレードアップして水銀レバーもついてるけど」
「おい!? お前って確かクリスさんと杯戸町のショッピングモールでデートしているはずだよな? まさか・・・」
「クリスと大観覧車に乗ったんだけど、まさか乗って爆弾見つけるとは思わなかったな。爆弾にすかれてるな、はははっ」
「笑いごとじゃねぇ!? そこで爆発したら被害が大きい。早く解体しろ! 道具はいつも持ち歩いてるんだから大丈夫なはずだろ!」
「いやー、それがね。途中まで解体してたんだけど警察の諸君なんたらかんたらってメッセージが表示されて別の箇所にも爆弾仕掛けられてるみたいなんだよね。そのヒントが出るのが爆発三秒前」
「なんだと!? 三秒なんて解体できる時間がねえぞ! もう一つの爆弾の在処が米花中央病院なのか? そっちを解体したらお前も解体できるな!」
「いや、俺が予測した場所候補の一か所だね。三か所までは絞れたんだけど」
「何? 他にもあるのか? 目立つ場所と言えば東都タワー、警察うんぬんからして警察関係の場所も怪しいか? となると、警視庁・・・?」
「流石萩原さん。俺の予想と一致したな。俺もその三か所のどこかかなと思っている」
「ちいっ! 爆破予定時刻は何時なんだ!?」
「15時だな。それと米花中央病院にいくならリサさんに話通してもらっとけば病院のスタッフも協力してくれるはずだから」
「40分しかないじゃねえか! 俺を米花中央病院に向かわせるってことは一番確率が高いんだな! ああ! すぐに向かう! 他の箇所の対策は何か考えがあるんだろ? 任せたぞ! それと、絶対に無茶して死ぬんじゃねえぞ」
「もちろん。大事な社員達を路頭に迷わせるわけにはいかないしね。すみませんが、よろしくお願いします」
「ああ!」
そうして電話を切った。よし、これで原作どおり病院に爆弾あった場合は大丈夫だな。あとは、東都タワー、警視庁か? そっちの対処は零に任せよう。
「もしもし。あ、零? 実は頼みたいことがあって「おい! お前まだ杯戸ショッピングモール内にいるのか!?」あ、はい」
「馬鹿かお前は!? 早くそこから逃げろ!
警視庁に爆破予告が届いて杯戸町のショッピングモールにあることが分かった!
だから俺の言うことに従ってクリスさんとすぐに逃げるんだ!」
「あのですね。ちょっと逃げることは難しいかなと・・・・」
「おい・・・・・・まさか、爆弾を見つけたのか? どこで見つけた? 怒らないから詳しく教えろ」
「今乗っている観覧車の中で見つけました。ちなみにクリスも一緒に乗ってます」
「お前という奴は・・・。観覧車から早く降りて逃げろ!」
「水銀レバーが付いてるので無理っす」
「・・・・・・・・さっさと解体しろ」
「他に爆弾も仕掛けてあって爆破三秒前にヒントを出すってメッセージが表示されて解体も途中で止まってます。ちなみに爆破時間は15時っす」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
だから何かしゃべってよ! 爆弾より怖すぎて俺の心臓がドッキドキだよ!
ベルモットなんか隣でクスクス笑ってやがるし、後で擽りの刑にしてやる
「降谷さん?」
「爆破まで40分か。萩原はどこに向かわせた?」
「米花中央病院です」
「なら俺は東都タワーに向かう。景と由美さんには警視庁で動いてもらっている。ショッピングモールの現場には佐藤さんが向かっているからな。偵光、クリスさんが近くにいる時点でお前が無茶するのは分かってるが、死ぬなよ。帰ってきたら説教だ。だから絶対に帰ってこい。分かったな?」
零くん俺の考え分かりすぎて泣きそうよ! ホント頭良いんだから! ありがとねオカン!
「ああ。クリスの命預かってるし死ぬ気もさらさらねえよ。悪いが頼むぜ、親友」
「死ぬなよ、親友。また連絡する」
「ふー。これで後は待つだけだな。ってか何笑ってるんだよ」
「偵光は良い友人達を持ったわね」
「ああ、俺にはもったいないぐらいの人たちだよ。クリス達ももちろんその中に入ってるぞ」
「・・・・バカ」
また着信? んげっ!
着信の名前には佐藤美和子と表示されていた。これ出ないとまずいかな?
「美和子からの電話じゃないの? 下に来ているの見えたし。出ないと怖いわよ?」
「はい、もしもし?」
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<佐藤美和子side>
私は目暮警部と共に米花町のショッピングモールへと来ていた。ここに来た理由は、爆破予告が送られ部下の松田くんが暗号を解きここの観覧車に爆弾があると分かり向かったからだ。
「警部、ここでもし爆弾が爆発しようものなら大変なことになりますね」
「ああ、周辺の人を避難させて被害を抑えなければいけないな」
「そうですね。それにしてもこの辺り人が少ないですね。あ、あそこです、警部」
「すみません、ここの従業員の方ですか? すみません、警察の者ですが少しよろしいでしょうか?」
「は、はい。もしかして先ほどの刑事さんがおっしゃられてた爆弾と同じ要件でしょうか?」
「そうです。もしかしてその刑事に言われて」
「はい、外にいたお客様と観覧車から降りることができたお客様は避難させました。ですが、観覧車内に先ほどの刑事さんとカップル一組のお客様がまだ乗っておられます」
「なんですって?」
「早く避難させければならん!」
警部と話していると電話がなった。着信の相手は萩原くん? こんな時に一体なんなのかしら?
「はい、佐藤です」
「ああ、佐藤さん!? 今どこにいんの? 諸伏や宮本さん、降谷に連絡してもつながらなかったし。もしかして杯戸町のショッピングモールに向かってる? 向かってるならちょうど良いんだが」
「萩原くん、何か知ってるの? 今、ショッピングモールの観覧車に来てるんだけど」
「よしビンゴ! 爆弾の件についてだな? 客の避難状況はどうなってる?」
「どこで知ったの!?」
「それは良いから避難状況を教えてもらえるか? あまり時間がないんでね」
萩原くんの声は明らかに焦っており迫力があった。いったい何があるというの?
私はただ事じゃないと思い話すことにした。
「観覧車に乗っている松田くんとカップルの客以外は避難させたわ」
「何!? 松田の奴も乗ってるのか!? その一般客のゴンドラの距離は?」
「ちょうど真反対の位置ね。距離も凄く離れているわ。いや、松田くんの方は今降りてきて目暮警部と話しているわ」
「なら大丈夫だな。この状況ならアイツがなんとかするだろう」
「何言ってるの!? まだお客が乗ってるのよ!?」
私はつい怒鳴ってしまった。警部や松田くんも驚き私の様子を近くにきて伺っている。
「落ち着いて聞いてくれよ? その観覧車にのってるのは偵光とクリスさんだ。さっき、社長本人から連絡あったから間違いない」
「そんな・・・・。ショッピングモールに二人来てるのは知ってたけどもう逃げたとばかり・・・。早く助けないと!」
「ダメだ! アイツが乗ってるゴンドラから人が降りようものなら水銀レバーが発動して爆弾が爆発しちまう!」
「そんな、なら解体しか。偵光ならできるはずよね!?」
「解体も無理だ。解体したらもう一つの爆弾の在処が分からなくなる」
「もう一つの爆弾ですって!?」
「ああ、アイツから聞いた話だとその場所のヒントが表示されるのが爆発三秒前だそうだ。次の爆発箇所が分からなければたくさんの人が間違いなく死ぬ」
「嘘よ、そんなの間に合う訳ないじゃない! 偵光が死んじゃうわ」
「だから落ち着け! アイツがそう簡単に死なないことはアンタも分かってるはずだ! 偵光が爆弾の場所を予想して三か所までは絞れた! 米花中央病院、東都タワー、警視庁のどこかに爆弾は間違いなく仕掛けられているはずだ! 俺は米花中央病院に向かっている。他の二か所も降谷たちが動いているはずだ」
そうか! もう一か所の爆弾を見つければ、偵光が爆弾を解体できるわ!
「爆破予定時間は分かる?」
「15時だ」
「あと30分。私は警部に頼んで事情を説明して捜査員と、爆弾処理班をその3か所に人員を送るよう頼んでみるわ」
「流石! 悪いがよろしく頼む。進展があったら降谷か俺から連絡する」
「ええ、私だとあのバカ救えないからお願い」
「アンタも充分救いになってるはずさ。飲みに行った時とかよく口にしてるよ。みんなで無茶する大馬鹿野郎救おうぜ。それじゃあな」
「萩原くん、ありがとう。貴方も気をつけて」
私は電話を切り、警部と松田くんに萩原くんから聞いたことを話して人員を動かしてもらった後、偵光に電話をかけた。
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萩原さんは好きなキャラなので主人公の仲間に加えました。