どうぞ!
2-F side
クリスと樹の決闘を終え、クラスに戻りながら各々が2人の決闘について話をしていた。
「樹、最後クリスに何したの?勝手にクリスが倒れたけど」
一子が樹に質問する。樹は、一子の方を見ながら、
「対戦相手の子、クラスだっけ?クリスが教室に戻って来たら話するよ。それまでは、話さないよ。旅についての質問も答えないよ。」
と返答すると、翔一は、
「旅の話もか!?そりゃ、ないぜ。」
と、本気でガッカリした様子だった。
百代side
クリスが倒れて、勝ち名乗りを受けたのが樹だったのを見て、百代はだろうなと思うと同時に樹が何をしたのか分からなかった。クリスの全ての攻撃を弾き返して、見せたこと。黒くなった右腕。そして、間合いをとった瞬間に倒れたクリス。気は、小さかったはずなのに…。次の休み時間あいつらのクラスに乗り込んでやるか。
黛 side
クリスさんが倒れましたよ!相手の人、何かしたようには見えませんでした。感じも取れませんでしたし…。機会があればお話ししてみたいですが…。私にそんなことできるでしょうか…。
2-F side
教室に戻るなり、いろいろなクラスメイトから質問をされる樹だが、答えようとする前に授業が始まってしまった。修行の旅中に人に囲まれるのは戦いの中以外無かった為、なんか新鮮だなって思いながら授業が始まるのだった。1時間目の途中、クリスが保健室から帰って来た。クリスは、樹に何か言いたげだったが、授業中ということもあり、自席に黙って戻るのだった。そして、授業が終わった後の休み時間、風間ファミリーを中心とした2-Fのメンバーと何故か来た百代に樹は囲まれていた。
全員が樹に対して、聞きたいことが山ほどあるがまずはじめに、古株のメンバーは、一斉に
「樹、お帰り!」
と、友達の帰宅を喜んだ。樹も、
「ただいま。元気そうで何よりだよ。」
と返答して、再会を喜んだ。そして、まず翔一が
「で、旅の話を聞かせろ!」
と言うが、樹は
「話始めると長いから却下です。今度、時間のある時ね」
と返すが翔一も諦めない。そしたら、モロがキャップに
「金曜集会の時に話すればいいんじゃない?」
と、提案した。樹は、それを聞いて、心配していたことを聞いてみた。
「俺ってまだファミリーのメンバーになってるの?」
それを聞いた百代が翔一の方を向きながら、
「キャップ、樹はまだメンバーだろ?」
と聞くと当たり前だって返答が来たため、安心した樹だった。
そして、クリスが樹に、
「私は、何もされてないのに気がついたら保健室に居た。あの時、樹は、私に何をした?」
と質問した。それを聞き、百代も同じ疑問を持っていたため、
「教室の窓から見ていたが、最後クリスに何をしたのか私ですら分からなかったぞ。」
と、続いて来たため、それについても金曜集会で話をすると返答した樹だった。
4話でした。
風間ファミリーが全員揃ったところで樹の力の話にいきたかったので、学校では話をさせませんでした。まゆっちの性格を考えると風間ファミリーがいるとは言え、2-Fの教室には入りづらいかなって思えるし。
では、次回の話でお会いしましょう。