真剣で転生者との遭遇   作:梨の皮

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6話

翔一は、樹の話を聞いて、

「これなら、川神大戦に勝てるぞ!」

と、喜んでいる様子だった。

樹は、翔一の話に出できた〈川神大戦〉というキーワードが気になり、大和に聞いてみた。

「大和、川神大戦ってなんだ?」

大和は、コーラを飲むのを一回やめ、説明を始めた。

「そっか、樹は転校してきたばかりだから知らないのか。川神大戦は、川神学園最大の決闘で、今回は俺らF組とS組がやるんだ。校内からなら何人でも、校外なら50人まで助っ人が呼ぶことが出来るんだ。まあ、本格的な合戦だね。だから、お互いが大将の首を取られないように注意しないといけないんだ。」

大和からの説明を聞き、1つ疑問が生じた。

「川神大戦については理解できたけど、なんでうちとS組がやるんだ?」

というとガクトが、

「あいつら俺らのことを見下してるんだ。廊下ですれ違ったりする度に〈山猿〉とかいうんだぜ。」

と言うので、樹は双方の仲の悪さを理解した。まぁ、S組は勘違いしてるやつ多そうだしな。そして、樹は百代に話を振る。

「で、モモ先輩はなんで悩んだ顔してるんだ?何かあったの?」

と言うと、百代は何かを決心した顔で話し始めた。百代以外のメンバーは、珍しく真剣な顔の百代の言葉に耳を傾けた。

「私は、S組の方に今回入る。ファミリーのメンバーと闘ってみたいしな。それに樹は、こういう機会じゃないと本気で私とやり合わないだろ?」

この話を聞き、全員が驚いた。特に舎弟である大和は、F組の軍師でもあるため、百代が敵に回るというのはいただけない状況だった。

「なんでだよ姉さん。樹と闘いたいのは分かったけど、そんなの川神院だって出来るだろ?」

というが百代の意思は固くなっていた。

「いや、それだと爺さんに止められる可能性がある。それに樹が建物があって嫌だとかいうのが目に見えてるだろ?」

百代の言葉を聞いて大和は「でも!」と、食い下がろうとするが樹はそれを止め、話し始めた。

「俺と真剣でやりあいたいのは分かった。先輩とは、まだ引き分けっていうのが正式な結果だし、まだ誰にも負けたことがないんだろ?俺が敗北ってやつを教えてやるよ」

全員が息を呑んだ。誰が相手だろうと一撃で沈めてきた無敗で武神と呼ばれる百代に宣戦布告。樹も修行をしてきたとはいえ、流石に無理だろうと思った。樹以外のメンバーは恐る恐る百代を見ると既に闘争心剥き出しの百代がいた。百代は獲物を見るハンターのような目で樹を見ながら、

「樹、言ってくれるな。本気で相手してこなかったらどうなるか分かっているんだろうな?」

と言うが樹は、

「伸ばした鼻は、折らないとね。上には上がいるってこと教えてやるよ。」

と喧嘩腰。今にも始めそうな雰囲気なので今日はおひらきとなった。

島津寮に帰る途中、大和たちは、心配して樹に声をかけたが当の本人は、

「大丈夫。自信があるからあれだけ言ったんだし。」

と返答。樹は、その後どうやって百代に敗北を教えるか考えるのだった。そして、軍師・大和は、最大戦力と考えていた百代が敵になった為、念のための策を考え始めていた。




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