星空を翔ける乙女たち アリス・ギア・アイギス another story   作:きさらぎむつみ

7 / 8
第六話 土曜、それぞれ、学校にて

   * * *

 

 土曜日。真砂と美弥子が課目選択している『アクトレス』の授業がある日。

 

 9時からの授業前に行う朝礼に現れない遥を探してーーとは言っても職員室にいなければあとはここしかないーー真砂は『アクトレス会』のある元書庫の扉に手をかける。

 

 予想通りに施錠の手応えはなく、そのまま中に入った真砂は捜索中の人物を発見した。

 

「遥せぇんせ! さっき朝礼チャイム鳴ったの聞こえませんでしたか!」

 

「ん? ああ、もうそんな時間か……ちょっと集中し過ぎてた」

 

 普段真砂と美弥子がレクチャーを受ける机や書架周りから、更に奥の作業スペース。

 二人が入会した時からすでに置いてあるギアハンガーに架けられた、トップス・ボトムス(じょうげ)それぞれが既にメーカー純正とはかけ離れた改造を施されてしまったドレスギアの前で、安眞木遥は作業着姿で胡坐をかきながら作業をしていた。

 

「まぁた、そのギアをいじってたんですか?」

 

「昨日インスピレーションがやってきてね。おかげで相互回路の集積化が達成した」

 

「え? いつから作業してたんですか?」

 

「朝イチ6時からさ。警備の交替前に来てしまったから、校門前でしばらく待つ羽目になった」

 

 ああもう9時か……とこぼすように呟きながら立ち上がる遥に、真砂は呆れる。

 

「そんなに作業がしたかったら、自分の作業場に持って帰ればいいのに」

 

「もうとっくにそんなスペースはないよ。こいつをこちらに移した後で新たに2つ組み、バラしてしまったからね」

 

 首を左右に振って肩周りの調子を確認した後、遥はおもむろに作業着をはだけ始める。

 

 もう毎度のことと真砂は慣れてしまった光景だ。元が書庫だったために窓も小さく、備え付けのブラインドも閉じてある。

 真砂は椅子の上に放られていた服を手にして、遥に渡す。

 

「ああ、ありがとう。腹具合は……まあ昼までは持つな。最近のカロリーバーは腹持ちがいい」

 

「あ、ちゃんと朝ごはんは食べたんですね」

 

「校門前で待たされてる内にね。麓にあるコンビニ、あそこ品揃えいいよな」

 

 言いながら、朝来た際の服装に戻った遥は、デニムの尻ポケットを探るとくしゃくしゃになった包装紙の固まりをゴミ箱へ放り投げる。

 

 見事にすとんと入ったそれを真砂が覗き見ると、宇佐元杏奈ちゃんのCMでお馴染みのPRO-BARだった。

 

「さて、今日は何の授業だったかな……時々、君らへのレクチャーとごっちゃになる」

 

 白衣に袖を通しながら呟く遥に、

 

「まだ新学期早々なのにですか? 授業は先週からアクトレススーツの話を始めたばかりですよー」

 

「ああそうだったそうだった」

 

 答えた真砂だが、返事の適当さにむしろ試されたのではないか、と穿ちたくなる。

 

「あー、ところで遥さん。ちょっと聞きたいんですけどー」

 

「んー、何かな?」

 

 元書庫の物理キーを掛けている遥の背中に真砂は問いかける。

 

「AEGiS公式から跳べるページで測定会記録ってあるじゃないですかー。あれの動画アーカイブって、何年前ぐらいまであるんですか?」

 

「君ホント、そういうの好きだねえ。えーっと、確か50年分くらいは……ん、いや、引退すると肖像権関係で非公開だし、アイドルアクトレスはまた別のページか……で? 誰か見たい人でも?」

 

「いやぁ、最近人気の吾妻さん動画見てるうちに遡ってたら、デビュー頃の動画まで見ちゃって……あの人、測定会からあんなすごいんですか?」

 

「今や叢雲の看板アクトレスだからねえ。当時から騒がれていたよ……そうか、成績上位や記録のホルダーだと測定会の収録分は現役中フルサイズ版で残るんだったか」

 

 鍵に付いた紐の輪っかを指先で振り回しながら校舎へ向かう遥の後に続く真砂。

 

「でも真砂君、あまりに古い時代のは見ても参考にならないぞ。世代によって戦術機動(マニューバ)には流行り廃りがある。ヴァイスのーー」

 

「ヴァイスの編成や出現パターン、行動に変遷があるため、その世代時代ごとで対応に違いが現れているから、でしたよね?」

 

「ん、よろしい。レクチャーがしっかり身に付いているようなら『先生』と呼ばれるむず痒さもむしろ心地いい。それと、あまり他人(ひと)と比べてどうこうは考えるなよ?」 

 

 選択授業や部活動で無ければ登校しなくてよい為に平日より人気が少ない校内を進んでいた遥が、真砂へと振り返る。

 

「どうせ真砂君のことだ、その後に自分の測定会動画も見たんだろ? ダイジェスト編集されてるやつを」

 

 成績上位に入らない普通の合格者は、定型化された『合格者紹介』の尺に編集された動画で記録公開される仕様になったのは、アクトレス人口が増えた頃からのお決まりだった。

 

「うっ……はい……。いやぁー、スタートでこんなに違ったら、差は拡がるばかりですよねぇ……」

 

「そんなことないさ。現に私の…知人は、最初こそ平凡だったが先輩や友人に恵まれて、一時(いっとき)などはアイドルアクトレスチームの控えまでやった……多分、今でもまだアクトレスをしてるはずだ」

 

「え! だれだれ? 何て名前の人ですか?」

 

 今まで遥から聞かされたことの無い話題が出て、真砂は思わず見開いた目をキラキラと艶めかせ訊ねた。

 

「だから止めなさい。君がそうなように、そんな彼女にだってデビュー当初という恥ずかしい頃がある、って話だよ」

 

 鍵を握った拳でコツンと、軽く真砂の額を小突いた遥が、再び前に向き直り廊下を進み出す。

 

「ただ、君に何か言うとするならーー叢雲はチームプロデュースが上手い。吾妻楓という個人の才能を更に活かす、より彼女が活きる、そんなチームになるような他の才能を連れてきて組ませている」

 

 角を曲がり階段ホールを上に向かい、一段一段、少し普段よりゆっくりめに昇る。少し行動が思考寄りだな、と真砂は聞きながら察した。

 

「大手で抱えている人材が多いから出来た、と言ってしまえばそうかもしれないが……時にはそうした理屈を越えた“縁”の方が重要だったりするものだ……」

 

 遥は踊り場でUターンしながら、階段半ばを上がりながら自分を見上げる真砂からの視線へ、優しさに溢れた眼差しを備えた笑みを向けていた

 

「だから君はまず、今までと、そしてこれからの“出会い”を大切にしなさい。これから未来が、人生がどう転ぶかなんて、誰一人わかるやつなんかいないんだからな」

 

 そこまで言って、笑みの慈しさを瞬間深めたような遥の表情に、真砂は複雑な思いを見つけた。

 それが何に由来し、現れたものなのか、真砂には知る術がない。

 

 足の止まった真砂から視線をはずし、遥は再び折り返した階段を、今度はリズミカルにテンポ良く、昇っていく。

 あわてて真砂もそれに続く。

 

「で、そんな君ら若者が大切にしなきゃならない、出会う相手の一つが“知識”だ。さあーー」

 

 目的の階で廊下を進み、ある扉の前で立ち止まり、真砂の到着を待って明らかに聞かせるつもりの、そんな仰々しさを隠しもしないで、遥が高らかに唱えた。

 

「今日も楽しい授業を始めるとしようか!」

 

   * * *

 

 私は小走り気味で校舎から離れた別棟の、図書館出入口の扉を開けて、入ってすぐ横のカウンターにいた小柄な女生徒に声をかける。

 

「すいません、遅れてしまいました」

 

 2年生から始めた図書委員の、初めての土曜日当番に遅れてしまったのだ。

 通学に使っている私鉄のダイヤが平日とは違うのを、すっかり失念していたからだ。

 

「大丈夫ですよ先輩。まだギリチャイム前です。あ、おはようございます」

 

 同じように土曜日当番で来ていた1年生の子から返事をもらった。

 私も朝の挨拶を返したところでちょうどチャイムが鳴った。9時だ。思わず、その子と微笑みあう。

 

 1年生時は初秋の転入だった私には、土御門中学での委員会活動はこの春からが初めてだった。

 

 平日と違い登校する生徒の少ない土曜日は、各学年から1名ずつローテーションで出る決まりになっていた。

 先週は1組が担当、今日は2組の私が担当の番、という感じだ。

 

「あ、3年の八雲先輩はもう2階で、返却本並べてますよ」

 

 そう言いながら、1年生の後輩さんは活動中の委員が他の生徒から分かるようにするため着ける腕章を差し出してくれた。

 

 受け取りながら「えっと…」彼女の胸ポケットに挟まれた液晶名札を確認する。

 

「山峰さん、ありがとう」

 

「いえ、今日はよろしくお願いします。…館林先輩!」

 

 お辞儀された。私もお辞儀する。

 

 腕章を左腕に通して、落ちない程度のキツさで肩の手前でバンドを調節。

 

 いざ、初めての土曜日図書委員活動。

 

 朝一番の作業はまず、前日金曜返却された本の書架整理からだ。

 返却時点でコード処理されているので、特に手間はない。

 

 2階建ての図書館の、1階部分はソファとテーブルが置かれたフリーの読書ホールと、小分けに区切られたデスクに椅子が並ぶ自習スペース。

 そちらにはもう何人かの生徒がいて、すでに教本やノートとの格闘を始めていた。

 

 書架と書庫は全て2階。私は返却本の乗った運搬用浮遊カートのハンドルを掴んで2階に向かう。山峰さんは今日はカウンターでの応対担当だ。

 

 2階に上がって書架方面に進み棚の谷間を進むと、カート自体が踏み台として使えるステップ機能をオンにして、その高い位置で本を書架に戻している黒髪でロングヘアの後ろ姿を見つけた。

 

 確か山峰さんは3年生の八雲先輩と言っていた……そう言えば、最初に全学年クラスの委員が顔見せした初会合の時には欠席していた気がする。

 

「おはようございます、八雲先輩。少し遅くなりました」

 

「ええ、おはよう。……あら、あなたも図書委員だったのね」

 

 振り返り見下ろしてきたその顔にすぐ気付く。私が保健室で目を覚ましたあの時に紅茶を入れてくれた人だった。

 

 彼女は一旦、カートステップから降りて私の正面に立つと、にこりと微笑んだあとで深々と頭を垂れる。

 

「3年2組の八雲千鶴(やくも ちづる)です。改めて、はじめまして」

 

「あ、改めて。2年2組の館林乃亜です。今日はよろしくお願いいたします」

 

 彼女が頭を上げてもう一度微笑みを向けるのにかかったのと同じ時間くらい、私も深々とお辞儀を返す。

 

「あれから体調、具合は大丈夫?」

 

「はい。病院にも行きましたが、特に何も」

 

「それは良かったわ。それにしても、同じ委員会だったのね。今日はよろしくお願いします」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

 互いに少し声量を落とした言葉を交わすと、八雲先輩は作業の進め方を教えてくれながら、カートに乗せられた本のいくつかを互いの迷いの無い仕草で乗せ換える。

 

「あなたはそちら側の書架をお願い。私はこちら側の書架を続けるから」

 

 二手に分かれて、私は初会合の時に説明された書架への並べ方を思い出しながら一冊一冊、本を棚へと戻していく。

 公立施設の図書館だとカートや、場合によっては棚自体が本の位置を指示してくれたりするところがあるけれど、流石にそうではなかった。

 

 と言ってもそれほど大量にあるわけでもなかった返却本は、ものの5分もするとすっかり戻し終えてしまった。

 私は、一人二人と本の谷間で背表紙を見上げている生徒の邪魔にならないように気を付けながら、カートを引き連れ1階へ戻る。

 

「お疲れさま、迷わなかった?」

 

 先に戻っていた八雲先輩はすでにカウンターの内側、応対席の山峰さんとは離れた位置に座ってタブレットを操作していた。

 私は、八雲先輩が使っていたカートの隣に同じように自分が使っていたそれを戻して、カウンターの内側に入り八雲先輩の隣座席に腰を下ろす。

 

「はい、すごくスムーズに、棚の並び通りに戻せました。先輩がしてくれたんですよね? 順番覚えてらっしゃるんですか?」

 

 互いのカートに乗る本を入れ替えていた時に、何冊かその並びを直していたからだ。

 

「ええ。好きだから、知らないうちに頭に入っちゃってて」

 

「私も本、好きです」

 

 小学生時代はかなり学校の図書室や地元の図書館に入り浸っていた。

 割と濫読派で、低学年の頃なんて図鑑を眺めているだけで楽しんでいた。

 

 ちゃんと文章を読む楽しみに目覚めてからは伝記にファンタジー、冒険物。そこから拡がり、今ではミステリーやサイエンスフィクションにも手を出している。

 

「最近だと、SFなんですが『地球移動作戦』っていうのを読みました。まだ人類が地球圏で暮らしてる頃の作品です」

 

 私の自室の本棚に最近並んだ本だった。

 

「あら、奇遇ね。私もその頃のSFは好きなの。最近続けて読んだ作家さんだと『籐真千歳』先生の『スワロウテイル』シリーズだったわ。4種類の属性を持った人工生命が人類と共生している世界のお話」

 

「へえ、面白そう……今度探してみます。それにしても、4種類の属性なんてまるで『アクトレス』みたいですね」

 

「そうね。作中での属性は水・火・風・土だからアクトレスとは少し違うけれど、彼女たちも等級分類されてたりするから似てるかも。普通に種族違いの人間男性相手に恋い焦がれたりもあるし」

 

「あ…恋愛物だったんですか?」

 

 以前、タイトルからそうとは気付かなかったバリバリの恋愛小説を読んでしまい、ちょっと忌避感を持っていた。

 

「ん、恋愛物は興味ない感じ?」

 

「あの、えっと、まだちょっと早いかな……というか、前に読んだのが全然しっくりこなくて……」

 

 訊かれて、照れ臭さもあって上手く表現できなくて、小声の語尾が消え入るように小さくなってしまう私。

 

「あぁ、そういうのに当たる時ってあるものね。でもその本ではお話の色付け程度で、主軸は事件を追う主人公の成長物語だから安心して。興味あるなら今度、最初の巻を貸してあげるけど?」

 

「あ…じゃ、ご面倒で無いのならお借りしてもいいですか?」

 

「もちろん! よしっ、布教順調っ!」

 

 それまで凛とした面持ちだった八雲先輩が、まるで悪戯の成功を見届けた子供のように微笑んで、片腕でだけ小さくガッツポーズまでしたのをみて、保健室の出会いで深窓の令嬢みたいだと勝手に抱いていた私の第一印象(ファーストインプレッション)は……すごく可愛らしい方向へと崩れていった。

 

「そう言えば、保健室でお会いした時にも文庫本を読んでましたよね。あの時のがそうですか?」

 

「いえ、あの時のは違うわ。今読んでる本の作家さんの別シリーズで、女の子二人のライトミステリー物」

 

 そう言って、カウンター奥で自分たちが鞄を置いている棚に向かっていった八雲先輩は、自分の鞄から一冊の文庫本を持って戻ってきた。

 彼女の手が、本を包み込む布カバーを取って、表紙の装丁を露にさせる。

 

『あなたは虚人と星に舞う』

 

 そのタイトルと共に記されていた作家の名は、私がまだ触れたことがなくて知らない人だった。

 

「このシリーズは青春ジュブナイルSF、って感じかな。さっき館林さんが読んだっていう作品と同じ感じで、基本“まだ人類が宇宙進出をようやく始めた時代の”というお話」

 

「あ、私そういうのすごく好きです」

 

「じゃあ、これの1冊目も一緒に貸してあげるわね」

 

 私は丁寧にお礼を告げて、その約束を期待感と共に心のメモへと書き記した。

 

 現在私たちが生活をするシャードは、それぞれに“ある年代”を基準に文化再現をしている。

 東京シャードは2010年代で、埼玉シャードはそれより40年くらい前を、群馬シャードは逆に30年くらい先、という風に同じ日系シャードでも再現年代が異なっている。

 神奈川シャードは、歴史遺産保存の目的で極端に違う一部観光地を除けば、概ね東京シャードに近い2020年代前半だ。

 

 また、出版物は『月刊アクトレス』のような現行刊行物を別にすれば基本、全てが“古典”扱いで国会図書館データアーカイブなど各所で閲覧可能なのだが、多くの出版社がシャード文化再現年のタイミングに合わせて、または作者生誕何百周年キャンペーンなどと銘打って紙製の“物理書籍”として“新作刊行”することが多い。

 

 何もかもが電子データで事が済む世紀(じだい)になっても、それでは満足出来ない“読書狂(ビブリオマニア)”は生息しているのだ。

 

 そんなやり取りをしているうちに、カウンターに土御門中学の制服姿ではない、しかし学生服姿の人が一人、また一人と現れ始めた。

 自習スペース利用希望の近辺在住の学生さんだ。

 

 各学校の連携で、休日に施設を開放している場所は自身の学生証提示で、その学校の学生以外も使えるようになっているのだ。

 この図書館が別棟なのも、その為だ。

 

 八雲先輩が席を立ち受付システム前に向かうと、山峰さんに時々指導しながら受付業務をこなしてゆく。

 いずれ私も教えてもらわなきゃ、だ。

 

 そういえば。

 

 今日は加賀野…美弥子さんと御劔…真砂さんも『アクトレス』科目の履修に登校している、ということを思い出す。

 

 もし時間があわせられるようなら、二人の授業終わりに、もし二人がその用意をして来ているのなら、お昼ごはんを一緒にするのはどうかな? という思惑が浮かんだ。

 

 私は夕方までここにいるので祖母お手製のお弁当を持ってきているけど、授業が午前中いっぱいの二人がどうかを私は知らない。

 

 もし、言っていた『アクトレス会』が午後にあるのなら。だけど授業終わりで帰るのかも知れないし。

 

 私はスマホを手にしてメッセージアプリを立ち上げると、先日のやり取り以降にもいくつか書き込んだメッセージのやり取りを重ねたグループ欄に、新たなメッセージとスタンプを一つ追加表示させる。

 

 既読が付いたら反応する設定を再確認して、私はスマホを制服のポケットにしまいこんだ。

 

   * * *

 

 その日の午後、私は中庭の白い屋根と柱が日の光を眩しく反射する洋風東屋(あずまや)で、美弥子さんと真砂さんとの昼食会の機会に恵まれることとなった。

 

 

   続く

 




今回の後書き

来週更新分の第7話も完成して、その後の話やパートの書き貯めも進んでいるので、先週と同じ時間に更新いたしました。
しばらくはこのペースで、完結まで執筆完了したらタイミングを見て毎日更新の形でお見せしたいと思っております。
ご期待いただけたら嬉しいです。

なお、今回から作中で触れない書き方をした『ゲーム内にはない、私の作品内で登場する“フレーバー”的な存在』に対して、
下にあるように“TIPS”で解説することにしました。
併せてお楽しみください。

ーー TIPS ーー

『液晶名札』
広く公立教育機関などで用いられる生徒用の備品。
学校敷地内では学年と名字またはフルネームの表示を、敷地外では防犯の観点から校章の表示のみ、などと学校側で設定した表示をする。
緊急時の為に防犯ブザーの機能を持つ物が大半を占める。

『運搬用浮遊カート』
公共施設や一般店舗などで軽作業をサポートする機械で、それぞれの施設に合わせた機能を持つ様々なバリエーションがある。
多くは、階段程度の段差はセンサーで関知し浮く高さを自動調節する。
施設側が連携機能を持つ棚を設置している場合、品物の陳列場所へナビゲートする機能を搭載している物もある。

(2022/0214 気付いた脱字修正)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。