レミリア・スカーレットの挑戦   作:Amur

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第二十話 『月の異変(底編)』

 ――魔砲「ファイナルスパーク」

 

 霧雨魔理沙がお得意のスペルカードを発動する。

 轟音と共に月の空を翔ける極太レーザー。

 

 綿月依姫は微動だにせず、ファイナルスパークが直撃したかに見えた――が煙が晴れたそこには無傷の彼女が立っていた。

 

「避けたようにも見えなかったが、いったいどんなカラクリだ?」

 

「不思議なことではありません。私にとって光を斬るのは水を斬るよりも容易いことですから」

 

 ――見てから私のマスパを斬ったのか? 刀を前に立てればそれも可能かもしれんが……。

 

「けどな、この世に光の速さより速い物は存在しないんだぜ――この私を除いてな!」

 

 ――恋心「ダブルスパーク」

 

 再び放たれる極太レーザーだが、今度は二連射。

 一発目が依姫に届く前に、魔理沙はわずかに移動して二発目を放った。

 マスタースパークが光速なら彼女は宣言通り、光より速く動いたのだろうか。

 

 時間差で放たれた二つのマスタースパークが依姫に迫る。

 しかし、彼女は慌てることなく新たな神を降ろしていた。

 

石凝姥命(いしこりどめのみこと)よ。三種の神器の一つ、八咫鏡(やたのかがみ)の霊威を見せよ!」

 

 神秘的な鏡を携えた女神が顕現する。

 一本目のマスタースパークは依姫が刀で斬り、二本目は石凝姥命が八咫鏡により反射した。

 

「それは前にレミリアが使った――くっ!」

 

 返されたマスタースパークを間一髪で回避した魔理沙。

 

「ふいぃ~。危なかったぜ」

 

「よく避けましたね。今のは当たるかと思いましたが」

 

「前に似たようなのを見たことがあってな。おかげで咄嗟に回避できたぜ」

 

「そうなのですか。地上にもそのような技術が……」

 

 魔理沙の説明に感心する依姫だが、その技術とやらはレミリアが前世の記憶をもとに作った魔法だとは流石に想像もしていなかった。

 

 ――しかし、思ったより地上の者たちは強いですね。予想より時間がかかったので、八意様に連絡が出来そうにありません。代わりに玉兎の誰かを遣わしましょうか。

 

「……残念だが降参だ。私の負けだぜ」

 

「あら。私の番が回ってくる前に終わりですか」

 

 

「咲夜に続いて魔理沙も敗北か。あの依姫とやら、幻想郷の誇る異変解決者を相手にやるものだ」

 

「彼女は強いです。まさか自分の投げたナイフにやられるとは思いませんでした」

 

 月に乗り込んだ幻想郷勢とそれを出迎えた月の姫にして使者である依姫は一触即発の状態だったが、魔理沙が提案したスペルカード戦が受け入れられたことで、概ね平和的に事態は推移していた。

 

 無駄な血が流れないのは好ましいとの理由から始まったスペルカード戦なので、幻想郷勢が全敗したら大人しく帰るが、誰かが勝てば手土産をもらうとのなんとも緩い条件となっている。

 状況は魔理沙が敗れたことで彼女たちの二連敗。

 

 一戦目の十六夜咲夜は時間を操る程度の能力を駆使して戦ったが、反射された自身のナイフと雷によって逃げ場を塞がれ敗北した。

 神降ろしの能力もさることながら、わずかの間に相手の能力をあらかた看破した洞察力も依姫の強さの要因だった。

 

「あんたはあいつに勝てると思う?」

 

「当たり前だ。霊夢にしては弱気だな」

 

「いつもの妖怪退治なら負ける気しないんだけどね」

 

「私は勝つさ。お前の勘もそう言っていないか?」

 

「……わかんない。あっさり負ける気もするし、違う気もする」

 

「ふふ……そうか」

 

 ニヤリと笑いながら依姫のもとに向かうレミリア。

 それを霊夢はやる気なさげに見送った。

 

 

「次はあなたですか」

 

「そう、次はこのレミリア・スカーレットだ。そして私の次はない」

 

「ほう? それは残った紅白の巫女が戦わないからですか? それとも――」

 

「無論、この私が完璧に勝つからだ! 綿月依姫!」

 

 レミリアが紅い弾幕を乱射するが、依姫は一歩も動かずに刀で次々と斬り捨てる。切断された弾幕は周囲に着弾し、爆風が巻き起こった。

 吸血鬼の女王と月の姫の戦いが開始された。

 

 

ーーーー

 

 

 藍と共に月の海上を飛ぶ紫。

 

「さあ、頼もしい仲間たちが敵戦力を引きつけているうちに、急いで行きましょう。悠長にしていれば月の賢者が仕掛けたトラップが作動する(満月が閉じる)わ」

 

「頼もしい仲間とは言っても、ロケットに乗ってきた連中はこちらのことを知らないはずですが」

 

「それでいいのよ。互いに深く干渉しない仲間というのもありでしょう」

 

「まあ、そうですね」

 

 レミリア一行が依姫と戦っている間に、境界を操る程度の能力で月に侵入した八雲主従は暗躍を開始する。

 

 太古の昔、月は丁度、二十八日で一周する物だった。

 だが、あるとき月の賢者の手によって自転運動が狂い、公転周期が歪められる。

 それにより、月の公転周期は二十七日と三分の一日となった。

 

 月の賢者は何故そのようなことをしたのか?

 それは満月を頼りに月に侵入してくる妖怪を捕らえるため。

 

 気が付かないうちに十五夜は満月とは限らない夜となっていた。

 予想よりも早く満月が閉じてしまったことで、それを出入り口としていた妖怪は退路を塞がれることになった。

 

 かつて満月を頼りに月に侵入した妖怪は八雲紫。

 そして、彼女を罠に嵌めて見事に捕らえた月の賢者――その名を八意永琳という。

 

 たしかに昔の自分は己の頭脳と能力を過信し、増長していた。

 それは認めよう。

 興味本位で月に攻め入って敗北した。

 これも自業自得。

 

 だが、今回のことは幻想郷の管理者として必要な行動。

 その結果、たまたま月の賢者に雪辱を果たしたとしても――

 

「――仕方ないわよねえ」

 

 八雲紫は妖しくほほえむ。

 

 

ーーーー

 

 

「こいつは……どうだっ!」

 

 レミリアがグングニルを投擲する。

 

 ザンッ!

 

 強力な紅い槍も通常弾幕と同じように、あっさりと斬り落とす依姫。

 

「やるわね。私のグングニルをこうも簡単に叩き落とすなんて」

 

「それなりに威力はあるようですが、速さは先ほどの魔法使いのレーザーの方が上です。対処することは造作もありません」

 

 

「いや~。それほどでもあるぜ」

 

「なに喜んでんのよ。ようするにどっちも楽勝って言われてるのよ」

 

 褒められて割と嬉しげな魔理沙をやれやれといった目で見る霊夢。

 

 

「気に入ったぞ依姫よ。特別に私をレミリアと呼び捨てにすることを許そう! これはなかなか無いことだぞ!」

 

「あなたのお仲間は普通に呼び捨てにしているようですが……」

 

 バカな話をしているレミリアだが、その羽からチリチリと焼ける音がしていた。

 

「あなた、羽から煙が出ているわよ?」

 

「んん?――おっと、咲夜!」

 

「はい、お嬢様!」

 

 咲夜が投げた日傘を素早く開くレミリア。

 

「我らの一族は日光の下では長くは生きられないのだ。強過ぎるその代償としてな」

 

「傘が小さすぎて、はみ出た羽がまだ燃えているようですが……」

 

 

「やっぱりレミリアも吸血鬼なんだな。あいつが光に焼かれているところは初めて見たよ」

 

「そういえばそうね。普通に日中も出歩いてるしね」

 

 魔力操作の応用で弱点である太陽光にも耐性を得ているレミリア。

 彼女たちの言うとおり、その気になれば日の光に焼かれることはない。

 だが今はあえて魔力を抑えることで、普段よりも光に弱い状態となっていた。

 それを見る者に自身の弱点を印象付けるために――。

 

 

「しかし、ずいぶんと刀の使い方が上手いな。知り合いの妖夢(殺し屋)にも指導してやってくれ」

 

「殺し屋? 穢れを拒む月の民がそんな物騒な輩に教えるわけがないでしょう」

 

「それは残念――だっ!」

 

 レミリアの口から灼熱の炎が吐き出された。

 

「――はっ!」

 

 わずかに驚いた依姫だったが、炎すら真っ二つに斬り払った。

 

 

「レミリアのやつ火を吐きやがったぞ!? あんなことも出来たのか」

 

「あれ急にやってくるから卑怯よね。私の時は吹雪だったけど」

 

 

「火を吐くとは多芸ですね。では私もお返しに神の火をご覧にいれます」

 

「神の火? たしか最初、咲夜に使ったやつよね」

 

「その通りです。あのときは脅しでしたが、あなたには特別に直に味わわせてあげましょう」

 

「それは楽しみね」

 

「――火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)よ。すべてを焼き尽くす火で夜の眷属を打ち落とせ!」

 

 愛宕様をその身に降ろした依姫が腕を振るうと、小ぶりだが凄まじい熱量のこもった火がレミリアに迫る。

 

「ちっ!」

 

 上空に高速で回避するが、神の火はどこまでも追ってくる。

 

 ――カグツチといえばイザナミを焼き殺した火神だったはず。つまりこれは神殺しの火。生半可な弾幕では迎撃できない。ならばこちらも神殺しの大魔法で対抗するのみ!

 

「闇の深淵にて重苦にもがき蠢く雷よ、彼の者に驟雨の如く打ち付けよ!」

 

 レミリアが深淵より闇の雷を呼び寄せる。

 

「なんというおぞましいチカラ――!」

 

「グラビティブレス!!!」

 

 レミリアの大魔法によって発生した超重力が愛宕様の火を捕らえ、そこに闇の雷が襲い掛かる。

 チカラとチカラの激突に、強大な力場が発生し、付近の木々は根こそぎ吹き飛び、更地となっていく。

 

 

「無茶苦茶だぜ! この場を離れないと私たちも危ないぞ!」

 

「お嬢様――!」

 

「いいからあんたも避難するわよ!」

 

 余波に巻き込まれる前にその場から離れる三馬鹿トリオ。

 様子をうかがっていた紅魔館の妖精メイドや玉兎兵たちも急いで逃げていく。

 

 

 ――ここだ!

 

 躊躇いなく火と雷が荒れ狂う中に突撃するレミリア。

 同時に低下していた光への耐性を元に戻す。

 

 ───紅霧「永遠に紅い幼き月」

 

 レミリアの全身から紅い魔力がほとばしる。

 魔力は霧に変換され、爆発したかのように噴き出された。

 後方に噴射された紅い霧は推進力となり、レミリアは瞬く間に加速する。

 

 バシュッ!!

 

 衝撃で愛傘がはじけ飛んだ。

 

 ゴオオオオオオオッッッ!!!

 

「その中を突っ込んできますか! しかし、いかに火や雷に強かろうとも、太陽神の威光の前にはなすすべがないでしょう!」

 

 ――本来は正式な手順で呼びたいところですが、この吸血鬼は油断できません。弱点の光を浴びせてここで撃墜します。

 

「天照大御神よ! 圧倒的な光でこの世から夜をなくせ!」

 

 カッ!!

 

 目も眩むような大いなる光がレミリアを浄化する。

 

「ぐ――ああああああああ!」

 

 ただの日光であれば、今のレミリアにはダメージにもなり得ない。

 だが、太陽神による直接の浄化は耐え難い痛みを与えていた。

 

 レミリアの全身から焼け焦げた煙が上がる。

 だが、それでも彼女の速度は緩まない。それどころか尚も加速して依姫へと向かう。

 

 天照大御神の浄化は確かに効いている。

 しかし、絶え間なく噴出される紅い霧がそれに抗う。

 紅霧は推進力だけでなく、鎧ともなってレミリアを守る。

 

 すべてはこの日、この瞬間の為。

 鍛え上げた体力と魔力が空になるまで彼女が止まることはない。

 

 

 天照大神の光が収まったとき、吸血鬼は一撃のもとに倒れ伏している。

 依姫はそう確信していた。

 

 ゴウッ!!

 

「なっ!?」

 

 だが、レミリアは倒れてなどいなかった。

 それどころか全身が焼け爛れながらも、速度が落ちることなく突き進む。

 

「これが紅魔館の───」

 

 相手の能力を読み、弱点を看破し、常に後の先を取る綿月依姫の動きが一瞬止まった。

 

「レミリア・スカーレットだああああああああーーーー!」

 

「ぐふうああああああああっ!!!」

 

 攻防一体の紅い霧を身に纏った、文字通り最強の体当たりが依姫を直撃した。

 

 レミリアの渾身の一撃を食らった彼女はロケットのように吹き飛び、背後の森に突っ込んだ。いくつかの木を粉砕し、森の奥深くまで来たところでようやく依姫は止まった。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 ――――体が痛くて起き上がれない。特に鳩尾のあたりが……私は何をして…………

 

「――はっ!?」

 

 森の中で仰向けに倒れていた依姫だったが、意識が戻り、両目を見開いた。

 

「私は――」

 

「あれだけ吹っ飛んだのにもう目が覚めたの? 頑丈ねえ、よっちゃん」

 

「!」

 

 声の方に顔だけ向けると、吸血鬼が見下ろしていた。

 

「私の勝ちね、よっちゃん」

 

 レミリアは待望の勝利を噛みしめていた。

 この世界に生まれてから、目標の一つとしていた戦い。

 それに勝利することが出来たのだ。

 

「こ、この私が負けた……?」

 

「短い間とはいえ、気絶してたんだから、そりゃ負けでしょ」

 

「こ、これでは八意様に顔向けができない……」

 

 敗北の事実よりも、師である永琳への申し訳なさに狼狽える依姫。

 

「あ、そうそう。永琳といえば、あなたに渡すよう頼まれていた手紙があったわ」

 

「え……八意様から?」

 

「はい、これ」

 

「……しかし、何故このタイミングで?」

 

「なんか月に行けばあなたと会うだろうから、そのときは落ち着いたら渡してとか言ってたけど」

 

 痛む体に顔を顰めつつ、ゆっくりと上体を起こす依姫。

 レミリアから手紙を受け取り、封を開けると、空中に「1」と描かれた。

 

「すごいわね、これ。開けたのが1回目ってことね」

 

「当然です。これも八意様が発明したもの。この量子印はあの方にしか作れないので、本人確認にもなっているのです」

 

「あなた、永琳のこと大好きね」

 

「尊敬する師ですから」

 

 答えながら依姫はいそいそと手紙を読み始める。

 嬉し気に読んでいた彼女だが、だんだんと驚きが顔に現れ、手紙とレミリアを交互に見比べていた。

 

「ちょっと、人の顔をじろじろ見るなんて失礼じゃない」

 

「あ、申し訳ありません」

 

「手紙にはなんて書いてあったのよ?」

 

「……月の内部に関わることは話せませんが、貴方のことも書いてありました」

 

「へえ?」

 

「地上での諍いで八意様が不覚を取ったと」

 

「ああ、あったわね。まあ、私だけじゃなく仲間もいたけどね」

 

「そして仮に私も貴方に不覚をとるようなことがあっても、それは良い勉強になりこそすれ、恥でも何でもない……と」

 

「……なるほど、さすがは永琳ね。どこまで読んでるのかしら」

 

 ――意外と永琳からの評価が高いわね。私の記憶だと依姫と私たちの戦力差は絶対とか言ってた気がするけど、どうやら頑張ってきた甲斐があったようね。けど実際、どの程度の確率を見込んでいたのかしら。

 

「八意様……」

 

 1000年以上離れていても、弟子を気遣ってくれる永琳に依姫は感動していた。

 

「確かにいい師匠ねえ」

 

 

「私の出番がなかったじゃない」

 

「あの状態の依姫さんに弾幕ごっこを仕掛けるほど霊夢も鬼ではありませんでしたか」

 

「人を何だと思ってるのよ」

 

「鬼巫女ですが」

 

「あ?」

 

「もし霊夢があいつと戦ってたら、どんな手を使ったんだ?」

 

「そうねえ……。大禍津日神を呼んで穢れでも撒こうかしら。あいつら極端に穢れを嫌うらしいから」

 

「すげえぜ。圧倒的に悪役の行動だな」

 

 自分の番が回ってこなかった霊夢が文句を言いながらやって来た。咲夜と魔理沙も続いている。

 

 

「お見事でした、お嬢様」

 

「まあ私くらいは勝たないとね」

 

「くう……私もまだまだ修行が足りません」

 

「弾幕ごっこが初めてで、私たち相手に2勝1敗なら十分すぎる戦績よ。下手をすれば危うく3タテだったわ」

 

「そうだな~。レミリアが1勝してくれてよかったぜ。何とか幻想郷の面目も立ったな」

 

「ま、もし幻想郷に来ることがあるなら紅魔館を訪ねてきなさい。よっちゃんなら歓迎するわ。再戦も受け付けるしね」

 

「なるほど……。そのときはお言葉に甘えましょう」

 

 ――え……。軽い感じで言ったんだけど、よっちゃん結構本気? いや、来るぶんには歓迎するんだけど、速攻で再戦を挑みに来たりしないわよね……?

 

 意外と前向きな依姫に心の中でやや焦り気味のレミリア。

 

「ところで先程から気になっていたのですが、よっちゃんとは何ですか?」

 

「ん? そりゃ、あなたの渾名よ。私をレミリアと呼び捨てにする代わりに、依姫をよっちゃんと呼ぶとそう言ったじゃない」

 

「え??」

 

 言われた依姫がレミリアとの会話を思い出していくが、そのような記憶は見つからなかった。

 

「い、いえ。やはりそんな会話はしていませんよ」

 

「したした。頭を打って軽い記憶喪失になってるのね」

 

「ええ? まさか……いえ……でも……」

 

「まあまあ。どっちでもいいじゃないか。私は良い渾名だと思うぜ、よっちゃん」

 

 乗ってきた魔理沙もよっちゃん呼びを始めた。

 

「あなたもですか」

 

 

ーーーー

 

 

 弾幕ごっこも終わったことで、幻想郷組は地上に送り返してもらえることになった。

 

「ですが、貴方には別の仕事がありますので、しばらく月の都に残っていただきます」

 

「あー? 私だけ?」

 

 自分だけ残れと言われた霊夢が怪訝そうに唸る。

 

「貴方がいろいろな神様を呼んでいたことで、私が謀反を疑われているのです。そんなことが出来るのは私くらいなので。つまり、その疑いを晴らすのに協力してもらいたいのよ」

 

「ふーん」

 

「それが終われば貴方も無事に地上まで送り届けるわ」

 

「……ま、しょうがないか。ロケットが壊れて自力じゃあ帰れそうにないしね」

 

「ふっふっふ、安心しろ霊夢」

 

「なにがよ? レミリア」

 

「一人だけ未知の地に残されては不安だろう。私も一緒に月の都に行ってやるさ」

 

「え?」

 

「は?」

 

 霊夢と依姫の二人が、唐突な提案に意表を突かれて固まった。

 

 




ついに当初の目標だった依姫戦まできました。
ここまで辿り着けたのも、読んでいただけた皆様のおかげです。

けどまだ最終回ではありません。

もうちっとだけ続くんじゃ

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