このすば+α 作:Argo
転生2日目の昼。
「ここ、どこ・・・・?」
私は迷子になっていた────
事の発端は数時間前まで遡る。
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「ふわぁ・・・・・・」
窓から射し込む光によって目が覚めた。
「知らない天井だ・・・・。」
ベタな台詞を吐きつつ、昨日の事を思い出す。そうだ、転生したんだ。
「昨日のバイトで結構稼げたし、今日は何しようかな?」
部屋の備えつけの洗面所で顔を洗ったり、歯を磨いたりしてサッパリする。んー、シャワーだけじゃなくてお風呂に浸かりたいと思うのはやはり私が日本人だからなのだろうか?
1階に降りて食堂で朝食を済ませながら今日は何をするかを考える。
「仕事は昨日ので随分稼げたから大丈夫として、武器は蒼紺刀があるから大丈夫。
それで服は・・・、服、は・・・・。」
この格好が動きやすい事に変わりはないし、パーカーは寝間着にしても良いくらいに万能だが・・・・・。
「これだけっていうのもちょっとなぁ・・・」
せめて、中のボーダーシャツや下着は替えたいし、どうせなら
「パーカー、もう1枚欲しいな・・・・」
このパーカーも好きだが、黒いパーカーも欲しい。でも、この世界には無い。
では、どうすべきか・・・・
「手段としては2つだよね、服屋さんに行ってオーダーメイドで頼む。もしくは、私が作る」
前者は不明。後者は出来ない事は無い。
だけど、道具も無い。
パーカー問題は後回しにして、とりあえず服屋さんに行ってみよう。
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「ありがとうございました~!」
シャツとかはしっかり確保できた。靴はブーツのような物が多く、悲しいかなスニーカーは見当たらなかった。
「用事は済んだし、これからどうしよう?」
宿はあと、2日で引き払うし、出来れば家が欲しいが今の所持金じゃ夢のまた夢。デストロイヤーでも探しに行こうか?旅をするのも良いかも知れない。
そんなことを考えながら歩いているとどんどん自分がどこにいるか分からなくなり、ついには・・・・・・。
「ここ、どこ・・・・?」
斯くして、冒頭へと続く。
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「いやー、参ったなぁ。ホント、ここどこだろ?」
全然参ってなさそうに言いながら、近くの家の屋根に飛び乗る。ザッと見た感じ、だいぶ宿から離れたところに着いた様だ。
住宅街と言ったところだろう。
所々、小さな看板やウッドデッキのあるオシャレなレストランがあったりする。少し路地に入らなければ分からない知る人ぞ知るような店も時々ある。
「とりあえず、あの通りを通れば・・・・・。
でも、今戻ってもどうせ暇になるよね?」
戻ってもすることはないし、せいぜい音楽を聴くくらいだ。この街の事はまだよく知らないし、ん?うん?うん、それだ!
「そうだ、街探検しよう!」
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早速、先ほど見た景色を頼りに歩き始める。いくつか大きな屋敷があったので原作の屋敷を見つける為にも歩くことにする。
「ここだ!んー、まあまあギルドに遠いかな。というか、何だろう?この屋敷の周りの家とこの屋敷自体がどーんよりしてるような?
そして、昼間で日当たり良さそうなのに少し暗い・・・・・・。」
「・・・・ここは少女の霊が出るんですよ」
「ひゃいっ!?」
「これは、これはいきなりすみません。しかし、貴女はプリーストですか?もしそうなのであれば頼みたいことがあるのです。
依頼達成の際は無論、礼は尽くしますし、祓った暁には屋敷かその周辺の家を貴女の好きなようにしてくださって結構なので」
「は、はぁ。その依頼とは?」
「あの屋敷の少女霊以外の霊の退治をお願いしたいのです。」
「それは良いんですが、期日とかは・・・・?」
「ああ、心配なさらないでください。1年ほどなら大丈夫です。というか、私が生きているうちであれば構いません」
「はぁ・・・・・。」
依頼を受けても良いのだが、原作ではカズマ達が受けていたハズの物である。
なんて、思ったりするものの、私がいる時点で既に原作なんて関係無いだろう。しかも、ここに来る前にはカゲロウデイズのキャラにも会っている。
最早、気にしても関係無いだろう。もうひとつ、『しかも』なのが佐藤和真は死んでいないようなのだ。というのも、昨日歩いていたら制服に身を包み、友人らしき人物と楽しそうに話す彼がおり。しかも、その日は和真が求めたゲームの発売日であった。信号ではトラクターに耕されることもなく彼は普通に通り過ぎた。
つまり!私は彼の代わりにここに来た可能性が高い。ならばこそ、ここでの活動に関しては遠慮する必要は無いだろう。
もし、彼が転生してきてもここの彼は性格が良い様なのでサポートはしよう。
「その依頼、受けます!」
「ありがとうございます!無事に祓われましたらこちらにご連絡を。」
「はい!」
さあ!早く拠点をゲットする第一歩としてまずは、彼女を探そう!
おじいさんに会釈をして、大通りへと続く道を通る。
「この店じゃないな。うん、あっちも違う。参ったな・・・。誰かに聞いた方が早いか。
あの、すみません!」
「うん?なにかな?」
「ウィズ魔道具店ってどこにあるか知りませんか?」
「ああ、でも、あまりオススメしないよ?
あのお店、微妙に惜しい魔道具しか売ってないし、店主の娘はいい娘なんだけど・・・・・」
「はあ・・・・・。大丈夫ですよ、ちょっと店主さんに用があるだけですから。」
「そうかい?そういえばお店の場所だったね?この通りに───」
「なるほど、分かりました!ありがとうございます!」
しっかりと礼をして、感謝の言葉を告げる。ウィズに会うの楽しみだなぁ~!
このあとの展開どうしようかな(笑)