「ハロハピのみんな! 今日は集まってくれてありがとう! ……ミッシェルがいないのは残念だけど」
「ミッシェルのことは放っておいてあげて……。で、急に呼び出して何の用?」
「実は最近、何か面白いことが無いかを私なりに探し回っていたの。その結果、一つの結論にたどり着いたわ!」
「なになに? 聞かせてー!」
「『クイズ』よ! 私たちみんなでクイズ大会を開きましょう!」
「ふえぇ~!? できるかなぁ……」
「素晴らしい企画だね! 回答者が知恵を巡らせ問の心理へと足を進める……ああ、儚い」
「そう言ってくれると嬉しいわ! でも、一つ問題が発生したのよ……」
「あ、会場の確保とか?」
「私たち、クイズの司会なんてしたことないわ! これは由々しき問題でしょう!?」
「た、確かに!」
「円滑に進めることができなければお客も回答者も退屈してしまうね」
「ど、どうしよう~!」
「いや、それ以前の問題だと思うけど……」
「そこで! 私たちで司会の練習をしましょう!」
「面白そう! やってみよーよー!」
「ああ、私たちの手でみんなに笑顔を与えようじゃないか!」
「うん、私たちならきっとできる……よね?」
「えぇ~、あたしのツッコミは総スルーかぁ……」
「というわけで『第1回商店街横断ウルトラクイズ』を開催するわ!」
「スケール小さっ。10分あれば余裕で横断できるよ」
「では問題! 『日本で一番高い山は……』」
「はいはい! はーいっ!」
「じゃあはぐみ、答えてみて!」
「『富士山』!」
「残念! 問題は最後まで聞くものよ。『……富士山ですが、昨日あたしの夢に出て来たものは何でしょうか?』」
「問題の前後で脈絡が一切ない!」
「はい」
「では薫、答えをお願い!」
「『富士山』」
「正解!」
「答え同じかい! なんではぐみに不正解出したの!?」
「よし、じゃあ次ははぐみが司会やるよ!」
「問題! 『日本で一番高い山は富士山です』」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
「え、終わり!? 問題は!?」
「…………?」
「『えっ?』みたいな顔されても困るんだけど! いろいろな意味で問題でしょこれ!」
「では次は私が司会を務めよう」
「問題だ。『日本で一番高い山は富士山だが……』」
「『その富士山を最後まで登頂しきり周りを覆う雄大な自然の景色を目の当たりにした登山者の心境は?』」
「これクイズじゃなくて国語の回答だよね!?」
「は、はい!」
「では花音、答えてくれ」
「『儚い』」
「さすが、正解だよ」
「しかも結局そこに収束するんだ」
「じゃあ、次は私が司会をやるね……」
「問題です。『日本で一番高い山は富士山ですが……』」
「毎回ひっかけ問題出してるよこの人たち」
「『その富士山のある静岡県より南に棲息するクラゲの種類を10種類挙げてください』」
「めちゃくちゃマニアック! 花音さん、それ絶対分かんないから! 回答席の3人口開けてぽかんとしてるからね!?」
「ご、ごめんなさい……。北の方が良かったかな……?」
「そういう問題じゃない!」
「それじゃあ最後は美咲がお願い! いい問題を期待しているわ!」
「あー、あたしもやるんだ……。えー、では問題です」
「『日本で一番高い山は?』 ……もうこんなんでいいでしょ」
「この問題のシンプルさ。きっと何か裏があるに違いない」
「ふぇ!? そ、そうなの?」
「うーん、はぐみには全然分かんないよー!」
「めちゃくちゃ考えこんでるし! どうしてここだけ素直に答えられないの!?」
「みんな! 諦めるのはまだ早いわ! 今こそ『ハロー、ハッピーワールド!』の結束の力を見せる時よ!」
「一人で考えても分からないときは、みんなで答えを探せばいいのよ!」
「こころん……!」
「こころ……!」
「こころちゃん……!」
「クイズの根本をひっくり返してるよこの人」
「これが……私たちの答え! いくわよみんな!!」
「『ふ』!」
「『じ』!」
「『さ』!」
「『n』!」
「まさかの入力ミスー!!」
どうもありがとうございました。