バンドリ! コント集   作:(仮)ユーザー

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登場人物:蘭、モカ


コンビニ

「あっ、そういえばノート切らしてたの忘れてた。近くのコンビニで買っていかなきゃ」

 

 

「っしゃ~せ~。あ、蘭~」

 

 

「あれ? モカ、今日はバイト休みなんじゃないの?」

 

「実はリサさんが体調崩して急遽来れなくなっちゃってさー。代わりにあたしが入ったってワケ」

 

「ふーん。まあいいや、ノート探そ」

 

「えー、せっかく来たんだからゆっくりしていきなさいよー。お茶もあるよー」

 

「いや、自分家みたいに言わないでよ……」

 

「120円ね」

 

「商品じゃんそれ!」

 

「お店がらがらでモカちゃん暇なんだよ~。このままじゃ退屈で死んじゃうかも~」

 

「確かに人いないね。モカ一人だけど大丈夫なの?」

 

「んー? 仕事なら問題ないよ?」

 

「そうじゃなくて防犯。ほら、やっぱコンビニとかって万引きとかあるし、レジからじゃ見えないものも多くない?」

 

「あー、それなら大丈夫。このコンビニ防犯カメラたくさん設置してるからね」

 

「例えばあそこ。あれはジュースんとこ見てるんだ」

 

「へぇ」

 

「んであれが雑誌のとこ。あるだけで結構プレッシャー感じるよー」

 

「ふーん……」

 

「あれが雑誌のとこのカメラを見てるカメラ」

 

「いらなくないそれ!? 監視カメラ用の監視カメラって!」

 

「とにかく、これだけ多くのカメラがあれば悪いことはできないよね~」

 

「まあ、そうだね。でも、今度は監視する方が大変にならない?」

 

「だいじょぶだいじょぶ。20人体制でばっちり監視してるから」

 

「その人材をこっちに回そうよ!? 裏多すぎ!」

 

「いやほら、そこは店長なりの考えがあるんでしょ」

 

「こんな発想する人の考えなんか逆に知りたくないよ……」

 

「あ、そうだ~。今日発売の週刊誌あるじゃん? 後でお金出すからさー、今代わりに買っておいてくれない?」

 

「ん、いいけど。えっと……これだ」

 

「サンキュー。お礼に蘭の買い物に割りばしサービスで付けとくよ~」

 

「いらないよ! あたしノート買いにきたんだから割りばし付けられても困るんだけど」

 

「じゃあ、チンしとく~?」

 

「もっといらないよ!」

 

「それにしても、ここのコンビニって割と本のコーナー充実してるよね。軽い本屋さんみたい」

 

「店長の意向でね~。客層増やすためにいろんな種類の雑誌置いてるんだって」

 

「例えばこれとかさ~、『週刊砥石』」

 

「と、砥石……?」

 

「砥石の魅力を紹介してるんだってさ。よく分かんないけど」

 

「で次がこれ。『無重力の全て』世界中の無重力体験記を集めてるんだって~」

 

「ま、まあ、趣味としては悪くないんじゃないかな……」

 

「で、これが『THE・密猟』って本で~」

 

「ニッチすぎるよさっきから! どこの客層狙ってんの!?」

 

「ていうか最後の密猟って犯罪じゃん! 特集した本とか出していいの!?」

 

「話のネタくらいにはなるんじゃないかな~? 蘭も一冊どう? 歌詞のアイデアが閃くかもねー」

 

「それは絶対ない。ていうかそんな歌詞の歌は歌いたくない」

 

「ざーんねーん」

 

「……ん、これひまりの言ってた最新のスイーツじゃん。結構美味しいって言ってたしあたしも買っていこうかな」

 

「それは美味しいよ~。このモカちゃんも保証してあげる~」

 

「そうだ。今店長がうち独自のスイーツを開発してるんだけどさ、せっかくだからそれちょっと見てってくれない?」

 

「あー……店舗限定商品ってやつ? まあ、いいけど……」

 

「じゃーん。これです」

 

「見た目は普通のケーキっぽいけど……」

 

「これね、防犯機能付き」

 

「ごめん、ちょっとよく分からない」

 

「あ、防犯ってのはね、未然に犯罪を防ぐことで……」

 

「そこじゃない。スイーツに防犯機能を付けるってのがもう分からない」

 

「ほら、怪しい人が来たら目の前で食べるじゃん? そうするとブザー音がすごい勢いで鳴る!」

 

「口の中で?」

 

「口の中で」

 

「やかましいよ! というよりまず食べる前に逃げるよ!」

 

「……ちなみにこれ、普通に食べたい時もブザー音が鳴るの?」

 

「鳴るよ?」

 

「絶対買わない!」

 

「蘭の眼鏡には適いませんでしたか~」

 

「その眼鏡は100人中100人が適わないと思う……」

 

「あ、ごめん、ちょっと電話。……はい。あ~、そうですか」

 

「どうしたの?」

 

「いや、雑誌のとこのカメラがいつの間にか壊れてたから修理の道具買ってくるって」

 

「専用の監視カメラあったよね!? あんだけピンポイントなのに仕事できてないじゃん!」

 

「……はあ、もういいよ。ほら、ノートと漫画買うからお会計して」

 

「了解~。380円になりまーす」

 

「はい」

 

「ポイントカードはお持ちですか~?」

 

「ないけど」

 

「じゃあ作る~? 新規会員は今ならポイント1.05倍だよ」

 

「少なすぎ!」

 

「今の買い物の代金なら380万ポイントつくよ~」

 

「インフレしすぎ!」

 

「1億ポイントで次回の買い物が5円安くなりま-す」

 

「見返りしょぼい!」

 

「会員登録費は30万え~ん」

 

「詐欺だよねそれ!」

 

「それでも入らないの?」

 

「なんで入ると思ったの……。もう帰るからノートと漫画ちょうだい」

 

「はいは~い」

 

「……? なんかこれ、温かいんだけど」

 

「チンしといたよ」

 

「いらないってば!!」




どうもありがとうございました。
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