明久達のSAO (凍結)   作:セイイチ

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第八話

僕達は今ムッツリーニの切らしていたポーションを買いに町の中を歩いている。結局ムッツリーニのポーションをどうするかだけど

  

 「おい。ムッツリーニ。お前は何をやってるんだ?」

 「‥‥‥町に帰ってきてから店に行ったら記録結晶があったから衝動買いしてしまった。後悔はしていない」

 「ちゃんと後悔しなさい!」 

 ムッツリーニの全く反省の色が見えない発言に優子が文句を言う。僕も少しは反省した方が良いと思うよ。

 「‥‥‥これがあれば、この世界でもムッツリ商会が開ける」

 「ムッツリーニのポーションは僕が責任を持って買わせてもらおう」

 すぐさま手のひらを返す僕。反省? 何それ? おいしいの? 

 「なぜお主はそんな一瞬で寝返れるのじゃ?」 

 「何を言ってるのさ秀吉! ムッツリーニはこの世界でも自分らしさを忘れないために記録結晶を買ったんじゃないか! そんなムッツリーニを攻める事なんて僕にはできない」

 この世界でも自分らしさを忘れないムッツリーニ。そんな君を攻めるなんて僕にはできないよ。だから皆もこれ以上ムッツリーニを攻めるなんてことは止めてあげて欲しい。

 「(ポン)で本音は?」

 雄二が僕の肩に手を置いてそんな事を訪ねてくる。

 「ムッツリ商会が再開したら安く物を譲ってもらおうと思った」

 「やっぱりか」

 「‥‥‥初回限定で安くする」

 「なら俺もムッツリーニのポーション代を払うとしよう」

 雄二も払ってくれるようだ。けど翔子の前でそんな事言ったら‥‥‥

 「(ブス)ぎゃあああああぁぁぁぁぁあああああ、目があああああぁぁぁぁああああ」

 当然こうなるだろう。けど圏内でどうしてこんな事ができるんだろうか? 

 「なんで圏内で翔子が雄二に目つぶしなんてできるの? 犯罪防止コードは発動しなかったよ? いま」

 愛子が僕の代わりに翔子に疑問をぶつけてくれる。ん? この光景どっかで見た事あるような‥‥ 

 「‥‥‥倫理コードが発動しないギリギリの力加減で雄二の顔に手を持っていって、その後目に触れただけ。因みにダメージなんかはない」

 な、なんて恐ろしい‥‥‥この被害にあうのは雄二だけだからそれほど問題じゃないけど、これは凄い。何が凄いってシステムが感知するギリギリの力加減を完全に理解していることが凄い。こんな事できる人はそうそういないだろう。

 「もう少し早く動かしても多分成功したわよ? 翔子?」

 「‥‥‥分かった。次はもう少し早くしてみる」

 「な、なんで優子が翔子にアドバイスをしてるの? まるで師匠みたいだよ?」

 愛子が翔子と優子に僕も気になっていた事を聞いてくれた。

 「え? だって翔子にこれ教えたのアタシだし‥‥‥師匠とかではないけど‥‥」

 「‥‥‥優子ほど完璧にはまだできないから関節技はまだできない」

 え? 関節技もマスターしようとしてたの? こ、これは本格的に雄二が危険かもしれない。僕は背中に冷や汗が流れてるような気がした。システムが僕の感情をくみ取って実際に流しているのか僕の気のせいかは分からないけど‥‥‥優子から関節技を受けた身としては雄二の心配するのも仕方のない事だろう。実際愛子達も苦笑いを浮かべている。

 「へ、へぇ~。す、凄いね優子‥‥因みに何でそんなもの習得したのかな?」

 「ああ、それは愚弟をせっか‥‥‥コホン護身のためよ」

 「あ、姉上? 今ワシを折檻するためと言いかけんかったかの?」

 「気のせいよ。それより愛子も習得してみる? やってみたら結構簡単よ?」

 「へ? 僕? 僕は遠慮しておくよ。習得しても僕は意味がないからね~」

 「そう? なら別にいいわ」

 「あ、姉上? ワシとの会話はまだ終わっておらんのじゃが? それとワシとの会話は別にどうでもいいとか言う話ではないのじゃ」

 「もう~うるさいわね。何なのよ?」 

 「じゃから!」

 あ~秀吉と優子の口論が始まった。これはあれだ。触らぬ神に祟りなしって奴だな。

 「‥‥‥雄二。ムッツリ商会で何をする気?」

 「ま、待て翔子! 俺は別に何か買う気はないぞ!?」

 「‥‥‥言い訳は後で聞く」

 「ま、待て翔子! 俺の関節はそっちには! ぎゃああああぁぁぁああああ」

 「‥‥‥まだ習得しきれてないから加減が難しい。けど技をかけるのには成功した」

 雄二も翔子にオシオキされてるみたいだ。というか習得してないって言っても技をかける事はできるのか‥‥‥恐ろしいな‥‥‥雄二だから良いけど。

 「さてどうやら無事なのは僕等だけみたいだし僕等はポーション買に行こうか?」

 僕はムッツリーニと愛子を連れてショップに行こうとしたんだけど

 「ムッツリーニ君!! (チラッ)」

 「‥‥‥ぐふっ! 何をする!」

 「え? ゲームの中でも鼻血が出るのかと思って。その実験?」

 そんな事いいながら愛子はスカートを少し上にあげる。

 「‥‥‥ゲームの中でそんな事は起こらない」

 「けど顔は真っ赤だよ?」 

 「‥‥‥(ブンブン)そんな事実は確認されていない」

 「そんな事言って~ほんとは興味深々で見たいくせに~」

 「‥‥‥そんな事はない!」

 ‥‥‥ムッツリーニ本当に顔が真っ赤だよ。そうかSAOでは鼻血は出ないけど顔は赤くなるのか。リアルでもSAOでも解りやすい奴だ。

 というか皆忙しそうだな。仕方がない暫く待ってよう。

 僕は暫くこのカオスな状況を見ていた。何か変な感じだな。僕はいつも輪の中にいるのに今は外で見ている側なんて新鮮だな。いや~雄二が被害を受けるのを見てるのは気分が良いものだな~

 

 僕は暫く雄二達の悲鳴を聞きながら皆が復活するのを待ち、皆が復活してからムッツリーニのポーションを買いにショップへと向かった。

 結局事態が収まったのは夜になってからだったので次の町に向かうのは明日という事になった。僕等はSAOの世界でデスゲームをしているはずなのに全く普段と変わらない生活を送っていた。そんなとこも僕達らしいや。

 

 僕はこんな変わらない光景を見て、この場所を絶対に守りきろう改めて誓う。まずは次の町に行ったら剣を取りに行こうと決めて皆と別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 




ムッツリーニのカメラの話から何故こんなカオスな事に‥‥‥
本来なら記録結晶はもう少し上の層に行かないとないんですがムッツリーニはカメラを持ってこそだと思ったので出してしまいました。

これからムッツリーニにはムッツリ商会を経営してもらいたいと思います。

それでは今回はこの辺で。
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