明久達のSAO (凍結)   作:セイイチ

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今回の話でやっと町を移動しました。

ほんと進むの遅くてすみません。

こんな進むのが遅い作品を読んで頂きありがとうございます。

それでは謝辞はこの辺にして本編をどうぞ!!


第九話

 朝になり僕等は広場に集まっていた。

 結局ムッツリーニのポーションを買って出発の準備ができたのは夜になってからだったので今日の朝一で出発することに決まったんだ。

 「皆揃ったみたいだね。それじゃあ行こうか?」

 皆も特に異論はなかったみたいなので僕等はそのまま次の町”ホルルンカ”へと向かった。

 

                

 

 草原地帯では特に変わった様子もなくスムーズに進む事が出来た。まぁMobはイノシシだけで皆も散々戦った相手なだけあって問題なんか起こるわけない。といった感じで突破した。

 僕達はさしたる影響もないまま”ホルルンカ”へ向かうための森の入口にまで来ていた。

 「皆! そろそろ気を引き締めてね! ここから先は皆にとっては未知の場所なんだから」

 「気を緩めてたつもりはないが、そんな事は分かってる。お前は少し心配し過ぎじゃないか? 未知の場所とはいっても俺達のレベルならこの森を抜けるのは簡単なんだろう?」

 「それはそうだけど‥‥‥油断は禁物だよ」

 「へいへい。分かってるよ。だがお前はもう少し気楽にしとけ気を張り詰めすぎると、ろくな事にならないぞ?」

 どうやら雄二は舐めてるわけじゃなくて僕を気遣ってくれてるみたいだ。

 「‥‥‥雄二が明久を気遣うとは珍しい」

 「そうじゃのう。これはひょっとすると、これから良くない事が起こるかもしれんのう」

 酷い言われようだ。まぁ実際僕も2人と同意見なんだけど

 「オイ。お前等な‥‥‥」

 「どうして雄二が明久を気遣うと不吉な事が起こるみたいな事を言うの? 明久と雄二は友達、もっと言うなら親友の類じゃないの?」

 優子が分からないといった顔をしている。優子、君は大きな勘違いをしている。

 「姉上よ、それは姉上やワシ等から見たらの話じゃ。当の本人達は親友などとこれっぽちも思ってはおらぬのじゃ」

 そう秀吉が言ってることは正しい。なぜなら

 「明久はただの悪友だ。友達ではあるが親友なんかじゃねえ。こんなのが親友とか願い下げだ。コイツは友達で十分だ(利用価値があるまではだが)」

 「そうそう。雄二は普通の友達だよ(利用価値があるまではね)」

 「あははは~。なんか2人の心の声が聞こえてきたような気がするよ~」

 「それは気のせいではないような気がするわ」

 こんな会話をしながら僕等は森の中へと入っていく。なんか最近ここがデスゲームの中だという事を実感できなくなってきたな‥‥‥

 

 

 

 「雄二! 右からオオカミのMobが接近してる! 僕はそっちを叩くからここは任せたよ!」

 僕は、索敵スキルをフル活用して周囲のMobを皆に近ずけさせないように取り巻きに専念する。もちろん一人で戦ってもいいんだけどそれだと皆のレベルが上がらないから手の空いてる人の1人~2人を連れて行くようにしている。今回付いて来てくれるのは優子と翔子だ。

 「了解した。こっちも終わり次第そっちに向かった方が良いか?」

 「いや、数は2匹だけだから援軍は必要ないよ! 雄二はこっちだけ気にしてて!」

 「なるべく早く帰ってこいよ?」

 「分かってるよ!」

 こうして僕達3人は別のオオカミを狩りに皆と一時的に離れた。

 「なんかさっきまでとこの2人雰囲気違う事ないかしら?」

 「‥‥‥優子、気にしたらダメ。いつもの事」

 「そ、そう分かった。翔子の言う通り気にしないことにするわ」

 後ろで何やら2人が話しているが目の前にオオカミが現れたので2人には話を中断してもらう必要がある。

 「2人とも敵が来たよ!! 準備して!」

 「「‥‥‥分かった(了解)!!」」

 僕は突進系のスキルソニックリープを発動してオオカミ一匹のHPを1/5ほど削った。これによりオオカミのタゲは僕に向く。僕は2体のオオカミの攻撃をかわしつつ隙を見つけては片手剣の単発スキルであるスラントを叩き込む。僕がタゲられている間は優子も翔子も比較的安全にソードスキルを使用できるため2人はスキルを乱発する。そのおかげかMob2体は直ぐに倒す事ができ雄二達と合流して先を急いだ。

 

 

 

 

 「‥‥‥着いたな」

 ムッツリーニの呟いた言葉の通り”ホルルンカ”の町が見えてきた。

 もう皆のレベルは確認してないから皆のレベルは知らないけどムッツリーニの目の良さは索敵スキル持ちなんじゃないだろうか? という位遠くを見る事が出来ていた。

 まぁ、多分持ってないと思うけど‥‥‥根拠としては記録結晶は使うのに映像スキルが必要になるからだ。もちろんアイテムなんだからスキルがなくても使えるんだけど、映像スキルがないと動画も画像も綺麗に取れないようになっている。ムッツリーニはその辺は妥協しないから、多分次のスキルが取得可能になったら映像スキルを取ると思う。

 そんなわけで僕はムッツリーニの目の良さに驚いていたわけだ。

 因みに僕のレベルは6になっておりスキルスロットが新しく増えた事により僕は隠蔽スキルを取得している。

 他の皆のレベルも気になるけどやっぱりスキルが一番気になる。とは言えステータスは最後の生命線だ。最初の頃ならまだしも今はもう不用意に見せるものではないので確認はしていない。

 「さてと”ホルルンカ”にも着いた事だし宿でも取りに行くか?」

 「そうね。まだそんなに人がいないとは言え宿は先に取っておかないと止まる所はありません。何てことになりかねないし」

 「野宿は嫌だからね~宿を先に取るのは前提でこれからどうしよっか?」

 「とりあえず自由行動でいいだろう。四六時中一緒っていうのも疲れるしな」

 「それもそうじゃのう。では宿を取り次第、各々自由こうどうでいいのかのう?」

 「ああ。寝るも良し、レべリングに行くも良し、町の中でクエスト受けるのも町を探索するのも自由だ。一応今日の夜には皆で集まっておきたいがな」

 「‥‥‥じゃあもう解散でいいか?」

 雄二の提案に皆それぞれどうするか考えているようだ。ムッツリーニは既に記録結晶を取り出し撮影しに行くつもり満々で雄二の解散の一言を待っているみたいだけど。

 「そうだな。いつまでも皆を拘束しててもしょうがないしな。だがムッツリーニ宿は先に取りに行けよ? お前はポーションの前科があるからな一応忠告しておくぞ」

 雄二の忠告にムッツリーニは心外だと言わんばかりの顔をしているが、この場合雄二の忠告は正解だろう。ムッツリーニは何をしでかすか分からない。

 「‥‥‥明久。宿屋はどっち?」

 「うん? 宿屋はあっちの方だけど皆は宿屋に泊るの?」

 「当たり前でしょ? 宿屋以外にどこで止まるって言うのよ?」

 「いい宿屋ってわけじゃないけど野宿なんてしたくないしね」

 「全くよ。明久だって宿屋で泊まるんでしょ?」

 「え? いや、僕はNPCの家に泊まろうと思ってるんだけど‥‥‥」

 宿屋の布団って固くて寝心地悪いし。

 「ふ~ん。NPCの家って泊まれたんだ? 僕そんなの知らなかったよ」

 「もちろんそれなりに高いけどね。それと全部がそうってわけじゃないよ? 一部泊まる事ができる家もあるってだけだよ?」

 「‥‥‥わざわざ高い所で泊まる意味あるの?」

 「明久が泊まる所にお金かけるなんて意外ね。てっきりどこの宿でも一緒だから一番安い所で泊まるもんだとばかり思っていたわ」

 「それは確かにそうじゃのう。普段の明久ならば宿に金を掛けるなら趣味に費やすと言った感じの方がしっくりくるしのう」

 優子に続いて秀吉までそんな事を言ってくる。そんなに僕が宿に金を掛けたら変かな?

 「どういう心境の変化だ明久? 普段から塩や水だけで生活してるお前が宿に金かけるなんざどう考えてもおかしいだろう。しかもどこの宿でも変わらない設備に」

 ああ。そういう事か。皆は知らないのか。そういえば言うの忘れてたな‥‥‥

 「ごめん、ごめん。今の雄二の言葉で皆が何を言いたいのか分かったよ」

 「逆に今の今まで理解してなかったのか‥‥‥?」

 「うるさいな。ちょっと会話がかみ合ってなかっただけだよ! 僕がお金を掛けてまでNPCの家を借りるのは設備が普通の宿屋よりも豪華だからだよ」

 「‥‥‥豪華ってどれ位?」

 「ええっと。布団がふかふかとか?」

 「お前”原初の町”でもそんなとこで暮らしてたのか!?」

 何故だろう? 雄二がものすごく驚きながら今まで感じた事のない殺気を放ってくる。はっきり言って怖い

 「”原初の町”にはそう言った家はなかったから普通の宿屋だよ? だからその殺気を抑えてよ雄二」

 雄二はしぶしぶながらも殺気を抑えてくれた。 

 「因みに僕が宿屋じゃなくてNPCの方で暮らしてたらどうしてたの?」

 ちょっと怖いけど雄二に聞いてみる。今後の方針のためにぜひとも知っておきたい。

 「俺はレッドになっても構わない位の勢いで圏外にて明久のフルボッコだな」

 危なかったー!! コイツ目がマジだ。こんな奴に襲われたらいくら僕でも恐怖に打ち負けて満足に動けず殺されていただろう。

 「で? どうせ布団だけじゃないんだろう?」

 雄二が早く全て話せと言った感じで僕の方を見る。いや、そんな目で見られても

 「ん~他には特にないよ? 僕はフカフカの布団で寝れたら他の事は特に気にしないし」

 睡眠はしっかりと取りたいから布団はこだわるけど他の事は特に気にならない。ごはんに関してはリアルよりもちゃんとした物を取っているから文句はないし、テレビなんかはこの世界にはないから言っても仕方がない。風呂に関しても現実の世界じゃないんだから汚れても時間が経てば直ぐに取れる。まぁ大抵NPCの家には風呂が付いてるんだけど‥‥‥あっ

 「しいて言えばNPCの家には風呂が付いてるくらいかな?」

 と僕が発した瞬間女性3人に詰め寄られた。って言うか翔子が雄二関連以外でここまで早く動いたのは初めて見た。

 「明久! 今なんて言った!?」

 「聞き捨てならない言葉が聞こえたわよ!?」

 「‥‥‥明久。もう一度言って」

 な、なんだ? この女性陣のすさまじい迫力は!? 僕なにかまずい事言った!?

 僕は雄二に助けを求めるアイコンタクトを送った。

 「(タスケテ)」

 「(ムリ)」

 一瞬で僕の事を切り捨てる雄二。優しくされたら気持ち悪いけど、これはこれでムカつく。 とここで秀吉が助け舟を出してくれる。

 「明久。女性陣はもう一度さっきの明久の言葉が聞きたいだけじゃから、話せば解放されると思うぞ?」

 秀吉の発言に女性陣は何度も首を縦に振る。

 「ええっとお風呂が付いてるNPCの家もあるよ?」

 その言葉を聞いた女性陣は顔を輝かせてから

 「「「‥‥‥直ぐに行こう(くわよ)(くよ)!!!」」」

 そう言って僕は優子に首根っこを掴まれNPCの家に案内させられた。因みにだがその光景を後から付いてきた雄二達はニヤニヤ笑いながら見ていた。

 

 

 

 




最近、頻繁に思うのですがギャグ?を書くのがかなり難しいと思う作者であります。(泣)
ギャグ?を上手くかけるようになりたいものです。

それでは今回はこの辺で。
感想、評価お待ちしております。

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