明久達のSAO (凍結)   作:セイイチ

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第十二話

 会議が終わり、迷宮区の19階の探索をしていた僕と優子は攻略を終えて僕等の部屋に帰る途中でアルゴから連絡が有り町の酒屋で話があると言われて、酒屋にきていた。

 「何で優子も着たの? 呼ばれたの僕だけなんだから優子まで来る必要ないんだよ?」

 「別にいいじゃない。それともアタシが一緒じゃ迷惑だった?」

 「そんな事はないけど‥‥‥」

 僕としては迷惑なんて思ってないけど、何で優子が一緒に来たのかが気になっただけなんだけどな‥‥‥まぁ優子が嫌じゃないなら良いけど‥‥‥

 「待たせちゃったみたいだナアキ坊。って、ん? 何でユーちゃんまでいるんダ?」

 アルゴが僕を見つけて僕に近づいてくると、そこに優子が一緒な事に気づき優子が何故一緒なのか聞いてくる。アルゴそれはさっき僕が聞いたよ。

 「久しぶりね。アルゴ。アタシはさっきまで明久と一緒に攻略してたから一緒に付いてきただけよ」

 「なーんだ。そうなのか。てっきりアキ坊と恋人にでもなったのかと思ったのにナ」

 「そ、そんなわけないでしょ!!」

 優子が真っ赤になってこれを力強く否定する。

 ‥‥‥顔が赤くなるくらいに怒って否定するのか‥‥‥事実とはいえ、あそこまで否定されると傷つくな‥‥‥

 「ユーちゃん、ユーちゃん。アキ坊がかなり落ち込んでるけど本当の所はどうなんダ?」

 「ちょっと明久! 何で落ち込んでるのよ!? アタシ達は恋人じゃないんだからアンタもちゃんと否定しなさいよ!?」

 優子が僕にも否定するように言ってくる。そんなに完全否定したいのか‥‥‥やっぱり僕はモテたりしないんだな‥‥‥雄二め、どこが近い内に僕に仕返しするだ。やっぱり僕には相手なんかできないじゃないか! 

 ‥‥‥雄二に怒ってもしょうがないな‥‥‥仕方ない。優子の援護でもするか

 「アルゴ、本当に僕等は恋人とかじゃないよ? 考えてみてよ? 僕がモテるわけないじゃない‥‥‥」

 自分で言っといて何だけど、これ結構ショックだな

 「ってアキ坊が言ってるゾ? ユーちゃん」

 「な、なんでアタシにそこで振るのよ?」

 「いや、アキ坊が自分の事はモテないって言ってるけど、ユーちゃんはどう思ってるのかと思っただけだゾ?」

 「‥‥‥ノーコメントで」

 「ちぇ~アキ坊とユーちゃんが恋人同士になってたら情報として売れるネタだと思ったんだけどナ」

 「「そんなネタ売ろうとするな!!」」

 ほんとにアルゴは危ないな。”鼠のアルゴ”は売れるネタは何でも売るから気を付けないと

 「そ、そう言えばアルゴは明久に何の用事があったの?」

 優子が話を変えようと話題をふってくれる。ナイス優子!

 「あからさまに話を変えられたけど、まぁ良いカ。アキ坊に話って言うのはいつもの話ダ。今夜中なら3万9千8百コル出すそうだゾ?」

 「それマジで言ってるの!?」

 アルゴが持ってきた話とは、誰かが僕の剣を買いたがっていて、それをアルゴが仲介役になっていて僕の剣を3万9千8百コル払うというものだ。

 「その人頭大丈夫? 確か今の”アニールブレード”の相場って1万5千コルでしょ? そこから2万コルも出せば僕と同じ剣が作れるのに、わざわざサンキュッパも出すなんて」 

 僕の剣”アニールブレード+6”は3S3D、つまり鋭さ+3、丈夫さ+3にしてある。

 アルゴの持ってきた話の依頼人がサンキュッパも出せば必要な素材を充分買える所かおつりがくる位だ。そこまでしても僕の剣を欲しがるなんて不気味だ。

 「オイラも止めとくように3回は言ったんだけどナ」

 アルゴの顔にも珍しく《わけ分からん!》といった表情がでていた。

 「明久‥‥‥アンタってストーカーとかに狙われたりしてるの?」

 「止めてよ!! 怖いから!!」

 なんて事言うんだ優子は! ストーカーなんて怖いじゃないか!

 「ん? 女の子がアキ坊の剣を欲しがってるのかもしれないゾ?」

 「アルゴ、その女の子今すぐ紹介して。代金は3千コルでいいかな?」

 今すぐその女の子の情報を買ってその子に会いに行かなければ!

 「まだ女の子と決まってないでしょ? それにSAOって男の方が多いはずなんだから、女の子である確率はかなり低いわよ? それに‥‥‥」

 優子の言葉が途中で途切れる。ん? どうしたんだろう? 顔は笑ってるのに少しずつ雰囲気が怖くなってきたんだけど‥‥‥

 「で? アキ坊、コルは払うのカ? 因みにユーちゃんが怖いから、これだけは教えてやるけど、相手は男ダ」

 「3千コル払ってくれるなら名前を聞いてやろう」

 「なんでオイラが払わなきゃいけないんダ!?」

 そりゃそうだろう。何で僕が僕の事をストーカーしてくる相手の名前を聞かなきゃいけないの? そんなの僕に損しかないじゃないか!

 「何言ってるのよ明久? そんなわけの分からない事してくる相手の名前聞かなくて気持ち悪くないの?」

 「聞いたら余計に気持ち悪くなりそうだから聞きたくない」

 ストーカー男の名前なんて聞きたくないよ! それと優子、何でさっきまで纏っていたオーラが跡形もなくなくなってるの? 僕のストーカーが男って聞いてから何か嬉しそうにしてない?

 「もう。そんな事言ってないで、ちゃんと聞きなさいよ!受けか攻めか決められないでしょ?」

 「何の話してるの!? 受けとか攻めとか何の話!?」

 「アキ坊、知らない方が幸せだと思うゾ?」

 何!? これを聞いたら僕どうなっちゃうの!? めちゃくちゃ怖いんですけど!?

 「まぁ冗談はさておき」

 「優子、全然冗談に聞こえなかったんだけど?」

 「冗談よ。それより本当に良いの明久? こんな事する相手を知っとかなくて、知らないと気持ち悪くない?」

 優子のいう事は最もだ。僕もさっきは断ったけど、正直こんな事する相手が誰なのか僕も気になる。こんな事に僕が自分の金を払うのは実にもったいないと思うけど、このままじゃ気持ち悪すぎるし、しょうがないから払うか‥‥‥

 「アルゴ、相手の情報に千五百コル払うから相手にそれ以上上積せ返すか確認してくれるかな?」

 「‥‥‥分かっタ。けど急に態度変わり過ぎじゃないカ?」

 「え? 何か言った?」

 「何でもなイ。じゃあ千5百コルで送るゾ」

 「うん。お願い」

 アルゴはウインドウを開き高速でインスタント・メッセージを飛ばした。

 流石というか何というか打つの早いな。

 1分後、送られてきた返事を見て片方の眉をぴくっと動かし大きく肩をすくめる。

 「教えていいそーダ」

 自分で言っといて何だけど、まさか構わないとくるとは思わなかった。僕は千5百コルをオブジェクト化してアルゴに渡す。

 アルゴはコルを受け取り自分のストレージに格納して

 「確かに」

 と言い頷いた後、相手の名前を教えてくれる

 「依頼人はアキ坊も知ってる相手だヨ。今日の会議で大暴れしたからナ」

 「‥‥‥‥‥もしかして‥‥‥‥‥キバオウ?」

 アルゴは僕の発言に頷いた。

 マジか‥‥‥反テスターのアイツが4万コルもの大金をだして僕の剣を欲しがってる? 

 「何でキバオウが明久の剣を欲しがるの?」

 「そこまではオイラにも分からないナ」

 本当に何が目的なんだ?

 「まぁそれは今考えても仕方ないナ。それでアキ坊、今回の取引も不成立だって事でいいのカ?」

 「うん。悪いけど僕はこの剣を売る気はないからね」

 「分かっタ。そんじゃ、オイラはもう行くヨ。攻略頑張ってくれよナ。さっきディアベルのパーティーがボス部屋を見つけたそうだから明日にでも攻略されるだろうかラ」

 ほんとに情報早いな

 「分かったわ。ありがとうアルゴ。明日の攻略がんばるわね」

 アルゴは手を振って酒屋から出て行った。

 「じゃあ僕達も帰ろうか? アルゴの情報通りなら明日にでもボス戦をやるだろうから今日は早く寝よう」

 「そうね。そうしましょう。でもその前に明久、ここの会計よろしくね?」

 「え?」

 「アルゴも自分の分払ってないから3人分ね? 因みにアルゴは一番高い酒を飲んでたからね」

 「アアァァァルゴォォォ!!」

 僕の絶叫が酒屋に響いた。結局僕は優子とアルゴの分の酒代を払う事になった。

 いつか今日の酒代の金額分の情報をタダで教えてもらおう。

 僕の頭はそれでいっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

 




前のあとがきにアルゴは2層で登場する予定と言いましたが、原作読むと1層でも出てきてたのでここで登場させました。

次話はいよいよボス戦になります。

それでは今日はこの辺で
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