明久達のSAO (凍結)   作:セイイチ

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随分投稿するのが遅くなりましたが、ようやく投稿です。

久し振りに書かせて頂いたので、前よりも文才がなくなって文章が変になってるかもしれませんが、そこは見逃して下さいm(_ _)m

それでは本編をどうぞ!


第十四話

うわああぁぁああ!! という叫び声が一気にボス部屋に響き渡り、ほとんどの人がパニック状態になってしまった。

「くそ! こりゃマジでヤバイぞ明久!!」

珍しく雄二が本気で焦ったように声をあげる。

「そんな事分かってるよ!! けど、どうしたらいいのさ!?」

リーダーであるディアベルが真っ先に死んでしまったせいで、パーティーは壊滅状態になってしまった。

ここから立て直すには、まずパーティーの混乱を解かない事にはどうしようもない。だけど、今の僕にはそんな力はない。

僕と雄二がこの状況をどうにかするべく頭を悩ませていると、大きな音が2回ボス部屋に響く。

1回目の音は、ロードのスキル硬直時間が終了しロードが次のターゲットを定め、雄叫びを上げた音だった。

「雄二、向こうはかなりヤバイ事になってるよ! 何か手はない!?」

「そんなもんあったら誰も苦労しねんだよ!」

どうやら雄二にもこの状況を打開するだけの作戦は無いようだ。

「今俺達にできる事はロードの相手をしてる奴らがボスを倒しきるまで、センチネルを狩り続けるか、あいつ等を見捨てて、一度退却するか位しか策はねぇ!」

「何て事言い出すんだよ!? 見捨てる? そんな事できるわけないでしょ!? あのパーティーの中には秀吉やムッツリーニもいるんだよ!?」

この世界での裏切りや、見捨てる等の行為はシャレにならない。この世界で、それもボス戦で見捨てるという事は見捨てられた方は、ほぼ確実に死ぬ。

「そんな事は分かってる! だから今必死に考えてんだろうが! お前も死ぬ気で考えろ!」

雄二の態度から雄二が真剣にこの状況を打開しようとしているのは分かった。

コイツも必死なんだ。僕も何とかこれ以上、死人を出させないように皆を退却させる方法を見つけようと頭をフル回転させて考える。

こうして僕等が考えている時間も仲間がピンチになりつつあるんだから。

僕が必死で頭を悩ませていた時、2回目の音が僕の耳に聞こえてくる。

その音の主は

「何でや!? 何でディアベルはんが死ななあかんねや!? 」

キバオウだった。

「ディアベルはん。なんで、なんで何や!!」

どうしたらいいかの答えは直ぐには分からなかったが、このキバオウの問いには簡単に答える事が出来た。

その理由は単純に

“元テスターでありLAを狙ったから“

そう答えるのは簡単だった。

けどそれは泣き崩れている人に向かって掛ける言葉じゃない。

ディアベルはLAを取るという気持ちで、このボス戦に臨み、そして死んだんだ。

そんな最後まで立派に戦った騎士ディアベルを責める必要はどこにもない。

これは言う必要の無い言葉だ。

僕はほとんど出かかっていた言葉を飲み込み雄二にも余計な事を言わないように口止めをしようとした時、僕はふとディアベルの最後の言葉を思い出した。

『ボスを倒してくれ』

そうだ僕等のリーダーは退却ではな『倒せ』と言った。

ディアベルの最後の命令なんだ。

「へたってる時間はないよ」

僕は覚悟を決め、キバオウに向かって話しかける。

「キバオウ、君がへたってると君のパーティーのメンバーが死ぬよ?」

「何やねん自分は! 仲間死なす訳にはいかへんけど、この状況でどないせえちゅうんじゃ!?」

キバオウが怒りを隠そうともせずに僕に喚き散らしてくるが、僕は静かにキバオウの疑問に答える。

「これからもセンチネルは恐らく、いや絶対に増え続ける。その相手は君達でするんだ」

「それで自分はどうしようちゅうねん?」

「決まってるでしょ? ボスのLAを取りに行くんだよ!」

僕はそう叫びロードに向かって行こうとした時に、雄二に声をかけられる。

「勝算は?」

「そんなの分からないよ。けど、やるしかない。やらなきゃ全滅するんだから」

「10分だ。10分持ちこたえろ。その間に俺が混乱収めてやる。‥‥‥分かってると思うが、お前が持ちこたえられなければこの作戦は成り立たないからな」

全く、コイツって奴は。

「10分経つ前に倒しきってやるさ」

僕と雄二は、いち早くリーダーであるディアベルの死という現実を受け入れ、パニクる事はなかったが、他の皆は僕等とは違い大パニックになっている。

雄二はたったの10分でこの混乱を収めると言っているのだ。

コイツにここまで言われたら僕だけ役目を果たさない訳にはいかない。

「言ってろ。‥‥‥死ぬなよ?」

「‥‥‥じゃあなるべく早くしてよね」

そう言った後、僕はロードに向かって突進しロードに一撃を入れる。

その間にちらっと皆のHPをチラッと確認したが、幸いHPが赤になっただけでディアベル達が死んでからは、誰も死んでいないようだ。

「全員一度下がれ! 明久が戦うためのスペースをあけろ!」

雄二の声が響き渡り皆は混乱は覚めないままだが、一応雄二の言う事を聞いたようだ。

さて、ここからは僕の仕事だ。

ボスと1人で戦うっていうんだから、それなりにリスクを負う必要がある。

ロードのソードスキルを真面にくらえば、HPは一気に赤へと突入するだろう。

つまり、一発たりともロードの攻撃を受ける訳にはいかないのだ。

「ベーターの時は全部の攻撃を受け切る事は出来なかったけど、今回は受けさせてもらうよ」

「ゔおぉぉぉおお!!」

ロードは雄叫びをあげながら、僕に突進系のスキルを放ってくる。

僕はそれを左へと飛んで避ける。その時にしっかりカウンターを入れておく。それにより、僅かではあるがロードのHPを減らす事に成功する。

が、ロードはダメージなんか与えられていないかのように刀のソードスキルを使してくる。

僕はそのスキルを全て読み切り、横からくる攻撃にはしゃがんだり、上に飛んだりして回避して、上段切りには剣を払いあげる等してロードの攻撃を相殺し続けた。

「ハァハァハァ、雄二まだなの? そろそろ10分経ったと思うんだけど?」

その結果、僕の気力は尽きようとしていた。

僕が今までしてきたのは、相手の動きを読み、相手の攻撃に合わせたスキルを使う事によって相手の攻撃を防ぐというものだが、口で説明するのは簡単でも、実際に使用するには、かなり高い技術を必要とする。

そんな事をやり続けた結果、僕の集中力はすでに限界で、集中力なんて物は切れかけていた。

そのせいか僕はロードの攻撃を読み違えて、ロードの攻撃が僕に迫ってきた。

「しまった!!」

僕はその攻撃を防ぐ事ごできず、もろにダメージを受けてしまい、HPが一気に赤へと変わる。

しかもスキルを発動しての読み違いだ。

スキルを使ったらクーリングタイムのせいで少しの間硬直してしまう。

そんな状態に今なるのは致命的だ。こっちの体は動かないのに、向こうは構わず攻撃を仕掛けてくる。こんな事になると命の危機にさらされるという事になる。

そして僕は今、そんな状況に陥ってしまったのだ。

くっ! やばい! やられる!

僕には近づいてくるロードがうっすらと笑っているように見える。

そして、そのままロードは僕に向かって突っ込んでくる。

こりゃどうしようもないな‥‥‥

僕が、なす術もなく覚悟した時

ガキィィィン!!!

剣と剣をぶつけた音が鳴り響くと同時に、僕の目の前には巨漢の男エギルとボーイッシュな女の子の愛子が立っていた。

「いつまでもアタッカーにタンクをやられたんじゃ、立場ないからな」

「そういう事。明久はそこで体力を回復させるのに専念しててよ」

僕は愛子の言う通りに速攻でポーションを飲み干す。

残念ながら、低層では秒間に少しずつしか体力が回復しないポーションしかないので、ポーションを飲んだからすぐに戦えるわけじゃない。

だから僕の体力が回復するまでこの2人に頑張ってもらうしかない。

「 ちょっと待つのじゃ!」

「‥‥‥2人だけにはやらせない」

「アタシ達も一緒に戦うわよ」

「‥‥‥私も戦う」

いや、2人だけじゃない、頼りになる僕の仲間全員が僕の代わりに戦ってくれる。こんなに心強い事はない。

「皆‥‥‥ありがとう。技の軌道は僕が言うから正面の人が受け止めて! 無理にスキルを使わなくても盾や武器でしっかり守れば大ダメージは食わないから!」

「「「了解!!」」」

僕は後方に下がり、体力が回復するのを待ちながら、センチネルと戦うキバオウの方も確認すると、僕の思った通りセンチネルは一体倒すごと一体増える仕様になっているようで、キバオウ達は必死にセンチネルと戦っていた。

そこで比較的ダメージの少なかった隊がキバオウ達の援護へと向かって行った。

僕がその事に気づいて雄二の方を見ると、雄二は僕にニヤッと笑いかけてきた。

どうやら雄二は無事、混乱を収めたようで、ディアベルの代わりにリーダーを務めていた。

「ボロボロだな明久」

「まぁねぇ、雄二だって遅かったじゃない」

「ああ。思ったより時間食ったからな。けどまぁ」

「うん。僕達2人だけじゃ、どうにもならなかったけど、皆が助けてくれたおかげで、どうにかなったね」

「だな。‥‥‥で? お前はいつまでそうしてる気だ? もう全快してるぞ?」

おっと雄二に言われるまで気づかなかった。

けどこれで僕も戦闘に参戦できるぞ。

「じゃあ僕等も混ぜてもらおうか」

「おう。そーすっか!」

 

ロードはボスなだけあって図体はかなりデカイけど、全員で攻撃できるだけの大きさはない。よってスイッチをくしして、ローテーションで攻撃する必要がある。

僕と雄二は復活すると同時に他のメンバーとスイッチして前線で奮闘する。

こうして、ロードに攻撃を少しずつ入れていき、ついにロードのHPが赤になるところまで減らしきる。

するとロードは雄叫びをあげ後ろへとジャンプする。と同時にロードの刀が赤く光る。

マズイ! あれはディアベル達を一瞬で倒した刀のソードスキル、緋扇だ。

今無差別にあんなスキル使われたら、こっちにどれほどの被害がでるか分かったもんじゃない!

「間にあええぇぇぇぇえ!!」

僕は叫びつつ、ロードがスキルを発動する前に止めるべく、ロードへと僕の使えるスキルで最速の突進系で単発のソードスキル、ソニックリープで斬りかかる。

ざしゅうっ! という斬撃音がなり、クリティカルヒット特有の激しいライトエフェクトが僕の目に映る。

そしてロードは、その勢いに負け転倒し手足をバタつかせる。これは、人型モンスター特有のバッドステータス《タンブル》が起こったのだ。

これを見た雄二がすかさず

「チャンスだ! 全員でフルアタック! 明久に続け!」

雄二が叫び、皆で一斉攻撃の体制に入る。

「おらぁぁぁぁああ!!」

散々苦戦させられた鬱憤を晴らすように皆は思い思いのソードスキルを使用し着実にロードのHPを減らしたが、後少し、後一撃で倒せそうな位のHPまで行った時に、ついにロードのタンブル状態が解けてしまった。

そしてロードは最後の悪あがきと言わんばかりに、もう一度、緋扇を繰り出そうとしてくる。

「くっ! 何でまたギリギリなんだよ!」

僕はロードが緋扇を使う前にロードを倒すべくロードに斬りかかろうとする。

「いっっっけえぇぇぇええ!!」

僕は渾身の力を込めて片手剣2連撃技にして、今の僕の最強の技、《バーチカル・アーク》を叩き込む。

僕の攻撃はロードよりも一瞬速く入った。瞬間、ピシッとロードの動きは止まり、パアァァァンンンと音をたててロードの体は砕け散った。

 

 

 

 




続ける事にしてもうじき2ヶ月になります。

投稿が遅れてしまい、すみませんでしたm(_ _)m

できれば次の話も 早く投稿したいのですが、作者は今年受験があるので、次の投稿はかなり先になるかもしれません。

この作品をたのしみにして下さっている皆様には申しわけありませんが、ご了承下さい。

では今回はこの辺で
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