明久達のSAO (凍結)   作:セイイチ

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今回からはSAOの中での話になります


第一話

目を開けるとそこは大きい町の中だった。

周りを見るとたくさんの人がいる。

周りの人たちが感激したような声を出している。

 

明「やっと帰ってきたんだ」

 

気づいたら僕はボソっと誰にも聞こえない声で呟いていた。

 

半年前にベータテストが終了してからこの日が来るのをどれほど待ちわびただろうか僕は今半年前と変わらないアバターを使っている。

 

半年前と何ら変わらない姿が景色を見て僕はこの夢のような世界に帰ってきたんだと実感し今からワクワクしてしょうがない。

 

明「半年前は一か月やって10層にも上がれなかったけど、今回はソードスキルの使い方も情報もあるしもっと早く上の層までたどり着いてやる!」

 

そう決意した所で僕は今何をしなきゃいけないのか思い出し雄二達にフレンド登録の申請を送り僕の今いる場所まで来るようにメッセージを送った。

 

 

 

 

?「お~い明久~」

 

知らない顔がこっちに向かって走ってきた。

ただ何となく雰囲気が雄二っぽいかったが

もし違ったら失礼だろうと思い。

返事の代わりに確認のための質問をすることにした。

 

明「えぇっと? 雄二でいいのかな?」

 

雄「ああ、そうだ」

 

明「何でアバター同士では初対面のはずなのに僕だってわかったの?」

 

あんな遠い位置から今はアバターでいつもと違う顔をしている僕を簡単に判別できたのか不思議に思い雄二に聞いてみた。

 

雄「ああ。それはな、いくらアバターを使っていようがお前からバカのオーラみたいなのを感じたからだ」

 

コイツはゲーム内でも僕の事をバカ扱いするつもりらしい

ここはひとつ脅しでもかけてやるか

 

明「雄二知ってる? このゲームではPKができるんだよ?」

 

PKとはプレイヤーキルの略称でプレイヤーがモンスターではなくプレイヤーを殺すことだ。

僕は他のゲームでも相手から襲われない限りPKなんてしたことないけどコイツが相手だったら自ら進んでPKしてもいいかもしれない。

 

雄「冗談だ。お前だと簡単に分かった理由だが単純に分かりやすかったんだ」

 

?なんで分かりやすいなんて言葉が出てくるんだ?

今僕はアバターの格好をしているから僕だと分かりやすい要素はないはずなんだけど

 

明「なんで? そんな要素はないと思うんだけど…」

 

考えても僕を特定する方法を思いつかなかったから諦めて雄二に聞いてみた

 

雄「簡単な事だ。こんな武器屋の前で武器を買わずにボーットしてるなんて不自然だ。となると自然に考えられるのはここで誰かと待ち合わせしていると考えるだろう? んで周りにはそれっぽい奴もいなっかたしお前だと思ったわけだ」

 

なるほど流石は元神童と呼ばれていただけのことはある

そんな推理僕の事を見分けるとはコイツはやっぱり頭が良いのかもしれない

 

雄「もちろん確信したのはお前がバカっぽい顔してたからなんだがな」

 

明「よし! 今すぐフィールドに出ろ! 一瞬で殺してやるから!」

 

前言撤回!

コイツはただのバカだったようだ

 

僕と雄二がこんな争いをしている内に皆が集まってきたから雄二の処刑はまた今度にすることにした。命拾いしたなこの野郎!

 

 

 

 

秀「所で明久よ。なんぜわし等をここに集めたんじゃ? 待ち合わせするなら広場とかの方が目印になるものが多かったと思うのじゃが?」

 

と秀吉が聞いてきた

まぁ秀吉が疑問を持つのも当然だろう

現に雄二以外の皆も同じ疑問を持っていたようだ

 

雄「それは今から武器を購入するからだろう?」

 

優「武器購入? それがゲーム初めて最初にすることなの?」

 

雄「いや、最初は支給されてる武器で雑魚モンスターを倒して金を集めるのが先だな」

 

愛「それじゃあ何でそうせずにいきなり武器を買うの?」

 

と秀吉・木下さんに続いて工藤さんが聞いてきた

うん、まぁ今から僕がしようとしてることは一見常識外れだけど

実はこの世界においては違ったりする

 

明「それはね工藤さん。SAOには武器の熟練度っていうのがあるんだけど、これを貯めるのが実は凄く大変なんだ。だから後から武器を変更すると今までの熟練度が無駄になっちゃうから、それを回避するために先に自分が使う武器を買っちゃおうって事だよ」

 

まぁ最初から支給されてる片手剣の熟練度を持ったまま

違う武器を使えば片手剣の熟練度は残ったままになるんだけど

そうしようと思ったらスキルを余分に一つ取らなきゃいけなくなるんだよね

レベルが上がればスキルを所持できる量は増えていくけど

今僕等はレベルが1だ現段階ではスキルスロットが二つしかないため

二つも武器の使用スキルに使うのは勿体ないだろう

 

愛「ふぅ~んそうなんだ。けどお金は大丈夫なの? 僕達ゲーム始めたばかりでお金なんて全然持ってないけど‥‥」

 

明「それは大丈夫。”原初の町”では武器屋に頼めば武器を交換してくれ様になってるから」

 

優「へぇ~便利なのね」

 

明「まぁと言ってもこの町限定だけどね」

 

翔「‥‥‥それでも便利なのには変わりない」

 

雄「確かにな

他のゲームじゃそんなシステムないしな」

 

ム「‥‥‥第一いきなり武器が一種類しかないゲーム自体珍しい」

 

明「まぁそうだね。普通は全種類の武器を持ってて何を使うかプレイヤー次第だからね。まあそういうわけだから武器を変えに行こうと思うんだけどいいかな? 木下さん・工藤さん・霧島さん」

 

僕の悪友達はゲーム慣れしてるから

効率良くいこうとする僕の考えに賛同してくれるだろから

後はあまりゲームに慣れていない女子3人に了解を取るだけだ

 

優「えぇいいわよ? それよりここはもうゲームの世界なんだから優子って呼んで。後、さん付しなくていいわよ」

 

愛「あっ僕もね♪」

 

翔「‥‥‥私も」

 

明「あぁそうか。このメンバーでいるとついいつもの癖が出ちゃうんだよね。分かったこれからはちゃんと呼ぶよ優子に愛子に翔子」

 

雄「それじゃあ、話も纏まったし行くか」

 

 

 

そうして僕等は武器の交換をしてフィールドにでた

僕は皆にソードスキルのやり方やスイッチのやり方などを教えながら

モンスターを次々と倒し全員のレベルが3(僕だけ4)になっていてだんだん日も暮れてきていた。

現実世界だと今は6時か

皆はいつまでログインできるんだろうか?

一応聞いてみよう

 

明「皆! 今現実世界だと6時だけど時間大丈夫?」

 

 

雄「ん? もうそんな時間か。悪いが俺は一旦落とさせてもらう。晩飯を作らなきゃならんからな。まぁ飯食ったらまたやるつもりだがな」

 

雄二は一旦落ちるのか

なら僕も落ちようかな

晩ご飯も食べなきゃいけないし風呂にだって入りたいからね

 

そう思い僕も一旦落ちる旨を皆に伝えようとしていると

 

雄「なんだこりゃ?」

 

と雄二が気の抜けた様な声を出してきた

 

明「どうしたの雄二? 間抜けみたいな声をだして」

 

雄「あぁ。それがログアウトボタンがねぇんだよ」

 

ログアウトボタンがない?

何をバカなことを言っているんだろうか?

コイツは

 

明「そんなわけないじゃないか。ちゃんと探してみなよ」

 

雄「いや、本当にないんだ。自分で確認してみろ」

 

そう言って僕にも確認するように言ってくる

ったくログアウトボタン一つまともに探せないのかコイツは!

と僕も早く探さなきゃ

えぇっとログアウト、ログアウトっと‥‥‥あれ?

 

明「ログアウトボタンがない?」

 

雄二の言う通りログアウトボタンは存在しなかった

他の皆も同様だった

 

雄「正式サービス始まって早速バグか‥‥コリャ今頃運営は対応に追われて半泣きだろうな」

 

明「そうだね。まぁ始まってからまだ初日だし、いきなり一万人も参加してるんだからこんなバグもたまにはあるだろうけど‥サービス初日でいきなりとはね」

 

秀「まぁ初のフルドライブ型のRPGじゃからな。それなりに大変なんじゃろう」

 

ム「‥‥‥気の毒」

 

 

と僕等は呑気に話していたんだけど

 

翔「‥‥‥おかしい」

 

優「確かにそうね」

 

と僕等の呑気な会話を翔子と優子が遮ってきた

 

明「おかしいって何が?」

 

愛「考えてもみてよ明久。ログアウトができないって事は、自分の体に現実世界に帰る事ができないって事なんだよ!?」

 

と愛子が説明してくれる

それでやっと僕等はこの事態が大変なことだと気付いた

 

雄「でも何かログアウトボタンを押す以外にログアウトする方法があるんじゃねぇか?」

 

と雄二が希望にすがるように僕に聞いてくる

 

明「‥‥‥‥‥ないよ」

 

僕はしばしの熟考の後答えた

 

雄「んなバカな!? 何かあるはずだろう!? 思い出せ明久!!」

 

雄二が真剣な顔をして僕に詰め寄ってくる

 

明「そんな事言われたって‥ログアウトボタンを押す以外にログアウトする方法はないよ!」

 

雄「マジかよ‥‥」

 

秀「そうじゃ! 頭に被っているナーブギアを外すか、電源を切ればいいんじゃないかのう?」

 

ム「‥‥‥名案」

 

秀吉とムッツリーニが希望を見つけたとでも言わんばかりの顔をしている

 

明「それも無理だよ。僕達は今ナーブギアによって僕等の体の変わりにアバターが動かしてるんだから現実世界の体を動かすことはできない」

 

雄「それなら誰かに電源をお落としてもらうかナーブギアを外してもらえば大丈夫って事か」

 

明「うん。そうなるね」

 

というか自発的にログアウトできないからには

それしかないんだけど一応解決したようだからいいとするか

なんて思っているとまたしても翔子の発言で僕は頭を悩ますことになる。

 

翔「‥‥‥もしかしたらそれもできないかもしれない」

 

明「えっ!? なんで!? いくらなんでも電源切ればゲームが停止するからログアウトできると思うけど」

 

優「明久おかしいと思わない? アタシ達がログアウトボタンがない事に気づいてからそれなりに時間が経っているのよ? 当然アタシ達より先にログアウトボタンがない事に気づいた人がいるはずでしょう?

 

翔「‥‥‥それにログアウトできないなんて事はニュースになってるはず」

 

愛「ニュースになっているのなら僕達の内何人かは親に電源を切られて現実世界にいるはずだしね」

 

雄「って事は運営側がまだこの事に対処できないって事か‥‥くそっ! とんだ災難だぜ!これで帰るのが遅くなって母さんが飯を作ってると考えると泣きたくなってくるぜ‥‥」

 

どうして母親がご飯を作ると泣きたくなるのか気になるが聞いたらいけないような気がする。

主に僕のトラウマを引き出しそうな気がして

 

明「ん~。じゃあもうちょっと練習する? このままボーットしてても時間の無駄だし」

 

皆が僕の意見を聞き入れてくれたみたいなのでモンスターがリポップされてないか探し始める

 

っとモンスター発見!

皆に声をかけようと振り返ったらそこは”原初の町”の広場だった

 

広場には僕達以外のプレイヤーも集められていた。

どうやら僕等は強制的に転移させられたようだ。

そのまま何気なく空を見上げると第2層の底でもある空が真っ赤に染まっていた。

 

そして空には真紅のフード付きローブを纏った巨大な人の姿があった。

しかしそのローブの中に人はいなく空洞になっていた。

ちょっと変だなと思いつつもあれがGMなのは一目で分かったので多分説明してくれるんだろうと思い僕は呑気にその巨大な人の姿を見て話をしてくれるのを待っていた。

 

 

 

 

その人がこれから話すのがデスゲームの内容だとも知らずに

 

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