時刻は9時10分。
明「来ない…」
そう、僕は今広場に一人で立っていた。
明「何してるんだろう?
秀吉はいつも遅刻なんてしないのに…
まさか優子が寝坊したとか?
いや、優等生で有名な優子が寝坊なんてするわけないか…
ほんとにどうしたんだろう?」
昨日寝る前に連絡した時間より1時間以上時間は過ぎていた。
ここまで遅いと何かあったのかと心配してしまう。
まぁ、フレンド登録してるおかげで居場所はすぐに分かって
まだ2人とも宿にいるのは分かってるんだけどね。
明「もしかしてメッセージがちゃんと送れてなかったのかな?
場所は分かってるんだしちょっと行ってみようかな?」
そう思い2人の止まってる宿に足を向けようとすると
秀「明久ー!遅れてすまぬ!」
優「遅れちゃってごめんなさい!明久!」
と2人がこっちに向かって走ってきた。
明「おはよう2人とも
遅かったけど何かあったの?」
現実と違ってこの世界では起きるまでアラームがなるはずだから寝坊はしないし
着替えだってボタン一つで終了
朝食だって、わざわざ買いに行かなければアイテム化されてるからボタン一つで終了
こんなに時間がかかる理由は僕にはちょっと思いつかないから
気になって聞いてみたんだけど
明「?」
何故か秀吉が微かに震えているし優子は秀吉に人を殺せそうな視線を浴びせている。
秀「あ、明久よ
頼むから姉上の前でその話はせんでくれ!」
秀吉が焦っている!?何があったんだ!?
感情が面に出やすくなってるこの世界ですら
ポーカフェイスを貫ける秀吉がここまでなるなんて…
何が秀吉をここまでさせるんだ?
優「教えてあげたらいいじゃない秀吉」
と優子が秀吉に笑いながら話しかける
…何でだろう?
優子の顔は笑っていてここは僕も笑いかけるべきなんだろうけどちっとも笑えない
…もし今笑おうものなら僕は死よりも恐ろしい体験をすることになる…そんな気がする。
明「まぁ、秀吉思い出したくない事なら無理に思い出す必要はないよ」
とりあえずこのまま話を続けるのはまずい気がするから
話を逸らすように話かける
あくまでも自然に変えるために、ゆっくりと慎重に変えるように努力する
優「そんな遠慮する事はないわよ明久、秀吉が話さないならアタシが話てあげるから」
明「いや、いいよ。雄二達も狩りを始めてるだろうし僕達も行こうよ」
なんとかこの話を打ち切れるように話を進めようとする僕。
この逃げ方なら効率を考えて話を変えてくれるはず!
我ながらナイスだ僕!
優「気にする事はないわ。時間はかけないから」
あ、ダメだ変えられない…どうやら優子には、ゆっくり変えるのは向かないらしい
優「何故だか知らないけどアタシ達が宿を出た瞬間に
多くのプレイヤーが求婚してきたのよ…秀吉にね」
優子は最後の一言を秀吉に向けて放った…その顔はさっきと打って変わって怖い
優「隣にアタシがいるにも関わらず男の秀吉にだけ求婚してくるのよ?
…何故かしらね?明久君?」
そう言いながら僕に視線を向けて聞いてくる
こ、怖い!!顔は笑ってるのに何故か怖い!
でも秀吉が求婚されるのは可愛いから仕方がないと思う
僕だって秀吉は可愛いと思うんだから求婚したくなる気持ちは分かる
後で情報屋のアルゴから誰が秀吉に求婚したのか聞いてしょけ………オシオキしなきゃね
とは言え今はそんな事は置いておいて自分の事を考えなきゃマズイ
次の僕の返答次第では僕がオシオキされかねない!
明「秀吉は可愛いから秀吉に求婚するのは不変の真理だと思うんだ!
(きっと優子は可愛い過ぎて皆遠慮したんじゃないかな?)」
優「へぇ~隣に女のアタシがいるにも関わらずね~」
あれぇ?言葉のチョイス間違えたかな?
秀「間違えたも何も本音と建て前が逆になっておるのじゃ…」
なんて事だ!それじゃさっきの僕の発言は…
優「ねぇ、明久知ってた?
圏内でも犯罪防止コードに引っかからずにプレイヤーに苦痛を与える方法があるのよ?」
明「えっ!?何それ!?僕知らないよそんな裏ワザ!
それが本当なら圏内PKが可能って事じゃない!
これじゃ圏内でも安心出来なくなるじゃない!!」
本当にそんな裏ワザはマズイ!
デスゲームとなったこの世界では特にだ!
今現在はレッドプレイヤーはいないだろうけど
今後絶対に出てこないとも限らない
考えたくないけレッドプレイヤーがでてきてPKなんてしだしたら
圏内で人が死ぬのは避けられないんだから
早急にその裏ワザを対策しなきゃいけない
優「大丈夫よ。HPゲージは全く減らないから。ただ痛みは感じるみたいだけど」
と優子が言った瞬間秀吉がまた震えだした
何だ!?一体なにがあるって言うんだ!?
とあれこれ考えていると優子が僕の腕を掴んできた
明「?どうしたの優子?」
優「別にたいした意味はないわ。ところで明久?
どうして秀吉の隣にアタシがいるのに秀吉に求婚するのが不変の真理だと思うのかしら?」
?どうしてこんな事聞くんだろう?分かり切った事なのに
明「そんなの決まってるよ
秀吉が可愛いからに腕が千切れるようにイタイィィィィイイイ!!!」
なんだ!?急に腕が!って優子が関節技をかけてる!?
おかしい、なんで倫理コードが出ないんだ!?
優「システムが感知しないギリギリの力加減ならコードは発動しないのよ!」
優子が説明してくれているが僕にそんな事を考える余裕はない
明「ぎゃあああぁぁぁぁぁあああ
ギブ、ギブだよ優子放してごめんなさいぃぃぃ」
僕は話してもらうのに必死だ!
このままでは腕が大変な事になる!
しかし優子はまだ止めてくれる気はないらしく未だに放してくれない
~しばらくお待ちください~
優「どう?少しは反省した?
アタシが隣にいるのにアタシの事を空気のように扱うのがどれだけ失礼か理解した?」
優子がようやく腕を放してくれてから今度はお説教タイム
どうやら優子の前で秀吉の事を可愛いと言うのはダメならしい
…今後は気を付けよう
優「明久聞いてるの?」
明「もちろんです!一言一句違えず聞いておりました!」
優「じゃあ何がいけなかった言ってみてくれるかしら?」
明「優子を空気の様に扱った事であります!」
優「明久、アタシの事をどう思ってるの?本音では」
明「可愛い秀吉のお姉さん」
優「全く反省してないわね」
しまった何も考えず即答してしまった
これでまたオシオキがくるのか!?
と身構えていたのだが
優「ハァ~今言ったばかりなのに学習しないわね。
まぁ、もういいいわ。どうせアンタ達は秀吉の方がいいみたいだし」
?オシオキはせずに何故か落ち込み始めた
一体どうしたんだろう?
明「なんで、そこでため息なんかでるの?」
優「気にしないで我が愚弟に恨みを抱いてるのと
アタシのプライドがズタズタにされて落ち込んでるだけだから」
秀「あ、姉上そこで恨まれるのは理不尽じゃ!」
明「まぁ、秀吉は本当に可愛いしね。女子は嫉妬しちゃうのも無理ないか」
秀「明久よ、今まで何かいも言ってきたがワシは男じゃ!!」
秀吉が何か訴えてくるが何を言ってるんだろう?
秀吉は秀吉であって女の子じゃ決してないのに
明「まぁ、秀吉の性別の話は置いといて」
秀「おいとかんでほしいのじゃが…」
明「僕は優子も十分可愛いからそんなに落ち込む事ないと思うけど?」
優子が落ち込んだままなのでちゃんと励ましておこう
優「今更、お世辞なんて結構よ。アタシのガラスのハートはすでに粉々だから」
秀「一体どこがガラスのハート「秀吉~」なんでもないのじゃ!」
秀吉が詰められながらアイコンタクトで僕に助けを求めてくる
ん~無理今の優子に秀吉を擁護する発言はできない。したら死ぬ!主に腕が!
とは言えさっきの聞き捨てならない言葉があったからそこは訂正しないといけない。
明「優子」
優「なに明久?アタシは今ちょっとだけ忙しいんだけど?今じゃなきゃダメ?」
明「あ~うん。大した事じゃないんだけど
さっきの優子が可愛いって言ったのお世辞じゃないからね?」
そこだけは訂正しとかないとんね
このままじゃ優子に魅力がないって受けともられかねない
としばし優子が固まっていたかと思うと今度は急に顔を赤くした。
優「お、お世辞じゃないってど、どうゆう事?」
と優子は顔を赤くしたまま聞いてきた
明「どうもこうも、そのままの意味だよ
確かに秀吉は可愛いけど優子も優子でちゃんと可愛いって事だけど?」
と僕が言った瞬間先ほどよりも更に顔を赤くして何やら呟いていた
優「…ありがとう」
明「ん?何?ごめんちゃんと聞き取れなかったからもう一回言ってくれる?」
優子が何を言ったのか聞き取れなくてもう一度言ってくれるように頼んだのだが
優「な、何でもない!ほら、早くレべリングに行くわよ!」
秀「明久…お主流石じゃのう…」
優子は顔をこれでもかという位顔を赤くして少し小走りに走っていき
秀吉にはあきれ半分驚き半分というため息を吐かれた
?僕は何かしたのだろうか?
優「ほら2人も早くしなさい!
早くしないと日が暮れるわよ!」
まだ昼ごはんも食べてないのに日が暮れる事はないだろうと思いながらも
僕も早く行くのには賛成なため急いで優子を追った。
秀吉も何も言わずについて行く。
明「待ってよ~優子さ~ん」
こうして僕等は優子と秀吉のレべリングのためにフィールドへと足を向けた
優子と絡ませたくて頑張ってみた結果ちょっとだけ長くなっちゃいました(汗)
次の話も書きあがり次第投稿したいと思います。