篠ノ之束になったので配信しながらアベンジする   作:BBBs

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アイアンマン2が終わった後から開始。


配信者

「ハロハロー、世紀の大天才の束さんだよー」

 

開始設定時間1秒過ぎ、カメラに向かって笑顔を浮かべ、両手をひらひらと振って挨拶をする。

そうすると画面を埋め尽くす文字の波。

 

『ばわー』『タッバおいすー』『待ちかねたぞ!』『初見大当たりか』『わこつ』『おっと、ここから先は地獄だぞ(科学薀蓄並感)』etc。

 

生放送のみで行われる実況配信動画。

観覧者数が3桁単位で増えていくのを尻目に、早速今日の話題を話し出す。

 

「今日は勉強会も蘊蓄もなし! そんなことよりあれ見たあれ! またアメリカでどんぱちやってたの!」

 

腕をブンブン振りながら、メタリックの赤いパワードスーツの話題を出すも。

 

『ありがとうございます!』『初見さん良かったな滅多に見れないぞ』『バルンバルンしよる!』

 

社長の話題ではなく、ちょっと興奮して腕を振った際に胸まで揺れた事に視聴者は釘付けだったようだ。

 

「誰が私の胸の話をしろっつったよ! 社長の話! アイアンマンの話!」

 

胸を隠すと逆にご馳走さまとか言われるので、椅子の高さを下げて首から下が見えないようにすると。

 

『カメラさんもうちょっと下!』『新人カメラマンだからしゃーない、(胸の話から)切り替えていこ』『ご覧の生放送は篠ノ之束の美貌と科学オタクの提供でお送りします』

 

99パーセント以上が私の容姿目当てで入ってきた奴らだから仕方ないが、引っ張ると枠が足りなくなるので無理矢理終わらせる。

 

「はいはいもういいから! それでさ、ぶっちゃけアイアンマンスーツってイカしてない? 正直着て飛んでみたいんだけどなー」

 

空想、SFから急に現実に飛び出してきた超科学にコメントが溢れかえる。

着てみたいとかカッコいいなどの肯定的なものから、その強力な性能に危なそうとか軍事バランスの変化による戦争が起きやしないかと不安がる否定的なものまで。

 

「まーね、実用レベルのレーザーやビーム、粒子砲ね、マイクロミサイルにフレア。 空のジェット戦闘機に陸の主力戦車が相手にならない性能じゃあ不安がる人がいるのも無理はないよね」

 

うん、と頷いて腕組み。

 

『映像がガチならクッソやばい』『社長天才すぎ問題』『ええい!社長はいい、アイアンマン映せアイアンマン!』

 

明らかに技術的ブレイクスルーを引き起こしている、アメリカの情報サイトを見るとアイアンマンを巡って色々起きているようだ。

MCUのアイアンマン2でもあったアメリカのアイアンマンスーツ引き渡し要求とか一悶着あったようだ。

 

「あとスターク・エキスポ行きたかったなー、社長もアイアンマンスーツ着て出席してたしさ。 まあパスポート持ってないけど!」

 

『バイトしてねぇ学生には発行費用辛いな』『1万超えだっけ』『パスポ持ってる人そんな多くないだろ』『投げ銭しようと思ったらできなかった、未申請?』

 

「年齢制限に引っかかってるから収益化は無理だね」

 

色々作りたい身では、少ないお小遣いからパスポート費用を捻出するのは辛い。

バイトはバイトで何時間も取られてやりたい事が出来なくなるのでやっていない。

 

「なぁ〜のぉ〜でぇ〜、お金がかからないAI、作った人工知能を発表します!」

 

『突然何言ってんだタッバ!』『金が欲しい→わかる。お金がかからないAI→まだわかる。作ったAI発表する→!?!?!?』『作ろうと思って作れるもんじゃないぞ』『束ちゃん天才ヤッター!』

 

「はい、それじゃあちーちゃん、視聴者の皆に挨拶して」

 

タタタターンとキーボードを操作してプログラムを起動。

 

『初めまして、プロジェクト・モザイカの多目的支援ユニット、千冬だ』

 

挨拶と同時に映像内に3Dモデルを投影する、ビシッと決まった黒のスーツを纏う黒髪のスラリとしてCOOLな雰囲気の女性。

見る人によっては冷たく感じるかもしれないが、逆にそれがいいのだ。

 

「ちーちゃんカワイイヤッター!」

 

万歳しておく、超長大なプログラムをチマチマ打ち込んだ甲斐があった。

モデルは当然あのブリュンヒルデ、残念ながら本人は周囲に見当たらなかったのでAIで再現させてもらった。

 

『こマ? チフユちゃん美人すぎない?』『まさか独立型戦闘支援ユニット!?』『ぼく知ってる! これ声優さんでしょ!』『3Dモデルの出来が良すぎて草』『今わかりました、ちーちゃんが俺の二次元嫁だったんですね』『彼女はADAではない(無言の腹パン)』

 

いろんな感想が画面上に流れる。多すぎて途中で消えて読み切れなかったがシモ話も多かったので気にしない。

 

「ゆーちゅーばーじゃないよ、モーションキャプチャーでもないよ、声を当ててる人もいないよ、中に誰もいませんよ」

 

『誠氏ね』『ダメじゃないかぁ! 誠は氏んでなきゃあ!』『後のゴミの人はお帰りください』『これ言われたの誠じゃないだろいい加減にしろ!』

 

「ネタもそこそこに、一からプログラム書き出したやつでね。 正直使ってるパソコンじゃリソース足りなくて会話程度しかできないけどね」

 

『ガチで中の人居ないなら凄くね?』『モデルの配布はいつになりますか?』『世紀の大天才様やぞ』『パソコンと配信機材用意するのでいっぱいいっぱい言ってたな』

 

「お金があればなー、私もアイアンマンスーツに負けないやつ作るんだけどなー。 ……クラウドファンディングで1000億円くらい募集してみよっかな、一番お金出してくれた人に私のサイン色紙をあげよう」

 

『桁多すぎワロエナイ』『色紙じゃなくてタッバと握手なら1万位だすんだけどな俺もなー』『金!金!金! 科学者として恥ずかしくないのか!』

 

「科学者以外のコメントは認めない! まあぶっちゃけアイアンマンスーツを作るだけならもっと少なくできるだろうけど、私が作りたいのはもっと気合の入ったやつだから、1000億でも足りるかわかんないんだよね」

 

『何作る気だよ(震え声)』『まさか工作機械から作る気?』『金!金!金!(ry』『ちーちゃん他に何できるんだ?』

 

「よくぞ聞いてくれました! ちーちゃんは家事以外なんでも出来るよ! あと作りたいのはアイアンマンスーツと似たようなやつ、着るタイプだと被っちゃうから別の形になるけどね」

 

『家事が一番大事なのでは?ボ訝』『家事が大事だって、それ一番言われてるから』『AIに家事させる必要あるのか?』『資金あればマジで作りそうな束ちゃん……』

 

「わっかんないかなー、完璧に見えて欠点の一つや二つあった方が可愛いでしょ?」

 

『確かに』『おまかわ!』『家事以外なんでもってんなら愛嬌になるか』『現実ならノーサンキュー』『待てよ?完璧無敵超人束ちゃんもAIの可能性が……?』

 

「出来ることは近接格闘補助と間接射撃補助とか、あとハッキングに収集情報の精査とかも出来るよ」

 

『……何する気なんですかね?』『最近AIの活用とかあるけどそこまでさせる!?』『でも家事できないんですよね?(笑)』

 

「他にも出来ることいっぱいあるけど、マシンスペックがまるで足りてない!」

 

『PC購入資金調達にクラファン使えばいいのでは?』『なんでそんな多機能にしたんだ!』『正直まともに会話出来るだけでもすごいやん』『ちょっと会話させてみてよ』『ガチならちーちゃん買いたい奴いくらでも居るんじゃねーの?』

 

「クラウドファンディングは考えとく、今日は時間も無いしちーちゃんとのお話は次回にしとくね」

 

配信終了の操作をしながらカメラに向かって笑いかける。

 

「次は別の報告が出来るかも、それじゃあまたね〜」

 

手を振り、配信が終了して事を確かめる。

 

 

 

「……ちーちゃん、トニー・スタークと直接連絡が取れる方法探してくれる?」

『……構わんが、見つかる保証はないぞ』

「絶対に見つけろって話じゃないからね、とりあえず探しといて」

『わかった、やっておこう』

 

バックグラウンドで捜索を開始する千冬を尻目に、いくつかのテキストデータを開く。

 

「……自己中だなぁ、私ってば」

 

その中には、手のひらサイズの熱プラズマ反応炉の製造方法が書かれていた。

 




篠ノ之束
転生オリ主の現役女子高生原作相当スペックの超人、社長の頭脳とキャップの身体能力を合わせたような女性。
中身が違うので原作よりも圧倒的に社交的で、容姿も飛び抜けているので学校でも人気者。
創造欲豊かで少ない小遣いでやりくりしてPCやら配信機材を買い揃えて、配信で頭脳を生かしたちょっとした勉強会やら制作物の発表とかして遊んでいたがアイアンマン騒動から冷や汗流して設計図を引いたりAIの千冬を作ったりした。
指パッチンで消えたくないのでなんとか介入できないか悩み中、MCU世界だと気が付いたのは社長がjrそのものだったから。
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