篠ノ之束になったので配信しながらアベンジする   作:BBBs

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なんか日間1位取ったようなので。
あと今更だけどネタバレあります。


未来

束はスタークタワーから飛び出すなりスラスター推力を増やし、加速しながら降りていく。

近場のストリートに飛び込みながら、右手のビームライフルを起動。

通常の実体弾を扱う長銃とは形状が全く異なり、まるでSFに出てくるような上下二又に分かれた銃身は粒子加速及び偏向機能を持つ。

引き金を引けばその銃身の奥に光が灯り、銃身の間にはバチバチと電撃が走って拳大のピンク色の光球が飛び出す。

超音速で飛翔する光球は、あっという間に飛行物体に乗る異形の人型の背中を貫いた。

はっきりと言えば奴らに対するビームライフルの攻撃力は過剰、束は出力を下げて貫通させず奴らだけを焼くように調整。

奴らことチタウリ兵は一般市民どころか訓練されたフル装備の軍人でも脅威だが、身を守る防具は強固とは言いがたく消耗を前提とした歩兵でしかない。

ただ手に持つ武器は別で、エネルギー銃は実体弾の銃とは比較にならない火力を持つ。

大昔の馬が引いていた車輪の無い戦車のような形をした飛行装置もその高い機動力が厄介、どちらも人類の科学力では実現成し得ない高い技術力の証左。

そんなチタウリ兵がスタークタワー上空のワームホールから次々と飛び出してきている、アイアンマンも可能な限り撃ち落としているが穴から出てくる数の方が多い。

戦いは数だよとはよく言ったもの、1体では間違いなくアベンジャーズの面々には勝てないが、複数体で来られると攻撃力がある為に防御や回避にまわらざるを得ない。

現状手が足りておらず野放しになっているチタウリ兵は地面やビルにエネルギー弾をぶっ放したり、建物の中に残っている市民に襲いかかっている。

 

「好き勝手に……!」

 

無駄弾を撃っている暇はない、時速500キロほどで飛行しながらビルに取り付くチタウリ兵を撃ち殺していく。

当然そんな派手なことをやっていれば気付かれ狙われる、束は左手のプラズマブレードを展開して迫るエネルギー弾をプラズマで振り払う。

移動を止めずに回避しながら撃ち返す、壁に張り付いていようが空を飛んでようが容赦なく撃つ。

 

『右の角から敵飛行編隊』

 

センサーが拾った情報を千冬が冷静に告げ、ビルの角を曲がりながらプラズマブレードを上段に構えて加速しつつ振り下ろす。

下から潜り込むようにすれ違い、直進するつもりだった敵飛行編隊の真下を斜めに進む束が3機、超高熱のプラズマで搭乗者ごと縦に両断。

進行方向を変えずに向きを180度反転して残る敵2機にビーム弾を浴びせて始末。

 

『進行方向! 来てるぞ!』

 

振り返った時には曲がってきた別の飛行編隊の先頭と衝突、激しく回転しながらビルの窓に突っ込み、複数のデスクを巻き込みながら床に転がる。

 

『左に3体!』

「っ!」

 

痛みに悶えている暇はないと千冬、束も即座に応えて左手をデスク越しに撃ちながら迫るチタウリ兵へと向けてビームライフルを撃ちながら仰向けのままスラスターを吹かせる。

2体を始末しながら床をこすりつつ一気に加速、同時に左腕からワイヤーが飛び出してそのチタウリ兵の腹に吸着。

ビルの窓を破って飛び出し、ワイヤーの先にくっ付いたチタウリ兵も引き摺られて外に飛び出す。

加速しながら左腕を上手投げで力一杯振り下ろせば、遠心力の付いたハンマーのように動いて別のビルの壁に張り付いていたチタウリ兵に叩きつけた。

ぶつける前にワイヤー吸着を外し、2体のチタウリ兵は体を変形させ体液を撒き散らして落ちていく。

束はワイヤーを巻き取りながら次の奴らを探すまでも無く、そこら中にいるチタウリ兵に向けてビームライフルの引き金を引いていった。

 

 

 

高速で飛行する白い人型、ピンク色の光弾を撃ち放ちながら上空を横切られたのはキャプテン・アメリカ。

 

「あれは……、スターク! 空に白いのが飛んでいるがあれは知り合いか!?」

 

キャプテン・アメリカは右手を耳に当て、同種と思わしきスーツを着たトニー・スタークへと通信を入れる。

 

『白いの? ……あー、多分知り合いだ。 部屋にあったドーナツじゃ我慢できなかったらしい』

「敵じゃないんだな?」

『ちょっと待て、敵じゃないだろうが一応確認する』

 

 

 

キャプテン・アメリカからの通信を切り、すぐに束へと通信を飛ばしてみるトニー・スターク。

 

『──ピンチなんだよ社長! 助けてアイアンマン!』

 

繋がるなり声を上げる束。

 

「おいおい、いきなり助けてとは──」

『ハルクが飛んで来てる! うひゃあ!?』

「……そりゃピンチだな」

 

リパルサー・レイでビルの壁面に取り付いていたチタウリ兵を吹き飛ばしながら、通信の向こうで悲鳴を上げている束に言って聞かせる。

 

「通信を外部音声にしろ、ハルクに言って聞かせる」

『言って聞かなかったら!?』

「全力で逃げろ」

『切り替えた! 良いよ!』

「あー、聞こえているなハルク。 その白いのは敵じゃない、狙うなら他のやつを狙え」

 

そう言ってみるが、通信越しに返ってきたのはハルクの咆哮。

 

「……どうだ? 離れたか?」

『ビルの瓦礫が飛んでくる!』

「じゃあ逃げろ、それか侵略者になすりつけろ」

『ああもうっ! 了解!』

 

通信を切り、キャプテン・アメリカに通信を繋げる。

 

「白いのは敵じゃない、味方だから気にしなくていい」

『そうか、味方なら助かる』

「こっちはデカイのを引きつけるが、兵隊の数が多すぎる」

『通路を閉じれるか試してみる、可能な限り引きつけてくれ』

「了解、できるだけ早くやってくれよ」

 

空に走る稲妻を見ながら、悠々と空を飛ぶ大物へと向かって加速するアイアンマン。

 

 

 

一方、ハルクの追撃を避けながら速度を上げるのは束。

蛇行しつつキロメートル単位で跳躍できるハルクを背後に、チタウリ兵の方へと突っ込んで行く。

 

「もういいでしょ! あいつら相手にしてよ!」

 

束に気付いて撃ってくる飛行編隊のチタウリ兵だが、素通りされて反転しようとするもハルクに衝突してバラバラに吹き飛ぶ。

ハルクは別の飛行装置を掴んで束に投擲、振り返ってプラズマブレードで薙ぎ払うと高速で跳躍してくるハルク。

 

「ういっ?!」

 

体の芯まで響く咆哮とともに突っ込んでくる凶相のハルクを見て、たまらず変な声が漏れる。

反射的にスラスターを全開にして、弾丸と化したハルクの弾道上から退避。

脚部にハルクの指が掠ったが、なんとか回避して進行方向を変える。

かっ飛んでいったハルクはチタウリの大型飛行生物、リヴァイアサンの側面に激突、そのまま装甲を剥ぎ取ってリヴァイアサンに突き刺して暴れ続けていた。

 

「はぁ……」

 

溜息を吐きつつ何とかハルクの視界から逃れた束は、別のストリートを破壊しながら飛ぶリヴァイアサンを捉えた。

速度を上げて平行飛行しながら、出力を上げたビームライフルを装甲に目掛け撃ち込むも焦げ目を付けるだけで融解する気配がない。

 

「何なんだこの装甲!」

 

十万度超えの超高温の粒子を浴びせても表面がかすかに溶けるだけ、尋常ではない耐熱性に出力を戻して再加速。

 

「装甲がない場所も試してやるよ!」

 

並んだリヴァイアサンの先頭、頭部側面に向けて引き金を引く。

複数のビーム弾が突き刺さると同時に、あっという間に焼き爛れた弾痕が増えていく。

身を捻って悲鳴をあげるリヴァイアサン、当然逃す気はない束はプラズマブレードを構える。

体当たりじみたブレードの一撃が根元まで深々と突き刺さって、最後の断末魔をあげるその口方向へと払い抜ける。

絶命して高度を落とし墜落していくリヴァイアサン、一緒に落ちる気はない束は離れて次のチタウリを探す。

 

『束、250メートル先の角に生体反応が4つ現れた』

「内も外も危ないってわかるけどさぁ!」

 

ビルから逃げ出してきた市民を見捨てるのはマズイと、一気に下降しながら曲がって道路を削りながら着地。

避難勧告を出そうとして、振り返った4人を見て束は動きを止めてしまった。

 

「……は?」

 

千冬の報告通り、曲がった先に居たのは4人。

ただその人物らはビルから逃げ出してきた一般市民ではなかった。

 

アントマンことスコット・ラング。

ハルクことブルース・バナー。

キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース。

そして、アイアンマンことトニー・スタークの4人だった。

 




ビームライフル
ビームの色を青にしようと思ったけどチタウリのが青白っぽいので、ビームライフル=ガンダムでピンク色に

プラズマブレード
普通に青い光、超高熱で溶かして切る

エンドゲーム
これがやりたかった。
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